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今代の私は… ⑨
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なら、用意されている道具だけじゃなく、私だからこそ気が付き用意できるものが有るかもしれない。
足掻く、私は徹底的に足掻き続ける!あの…
脳裏に思い浮かぶ、死の大地の果てにある大きな穴
そこに居るであろう、怨敵を倒す為に!スピカの出番なんて無いんだから!ね!
ふんっと鼻から大きな息を出しページを捲っていく。
一冊の本を半分ほどページを進めるころに紅茶の香りが部屋を包んでいく
「お待たせしました紅茶です、クッキーもご用意しております」
「ありがと、手の届くところに置いといて」
熱くて飲めないから、冷めるまで漂う香りを堪能する
でも、クッキーはひと齧りする。
一つのクッキーを手に取り前歯で一欠けらだけ砕きクッキーの欠片を口の中に放り込み奥歯で噛み砕くと溢れ出るクッキーの香りが口内に溢れ豊かな香りを堪能する。
うん、バタークッキー、塩加減も絶妙、良い香り。
私の時代よりも食文化が豊か!時間があれば食道楽にお酒と飲み歩きたくなる!
もう少し、クッキーから得られる香りを堪能したいけれど、このタイプのクッキーだと紅茶が欲しくなる。
紅茶が注がれているカップに手を伸ばし、一口、空気を含ませながら口内で含む様に入れると豊満な香りが鼻の奥を通り抜けていく、鼻腔全てが幸せの香りに包まれていくのを感じる。
でも、ちょっと、苦みがきつめかな?甘いのが好きなんだけど?
「ミルクと砂糖は?」
「多めの方がよろしいですか?」
やっぱり!入れてくれてなかったな!何時もなら入れてくれるのに、どうしたんだろう?
「よろしく~」
ページを捲ると心まで冷たくなるような感情をぶつけてくる
「貴女は誰ですか?」冷酷に冷淡な言い方、華の頂としての技能は残っている。
「私は私だよ」
その程度の殺気に反応するわけなんて無い、私はもっと…絶望を知っているから。
動揺することなく返事を返すと
「…私は、貴女と幾度となくお会いしております」動揺しなかったことに驚きもしない。
「毎日会ってんじゃん」
其方から話を進めてくれるのならありがたい、っであれば、何も気にすることなく本を読みながら返事を返す。
向こうのペースに乗る、それが一番、相手が口を滑らせてくれるからね。きひひ。
表情を崩すことなく、心穏やかにページを捲る。
「姫様は苦い紅茶を絶対に口に入れません、必ず、紅茶の色を見ます。ミルクが入っていない=砂糖も入っていないと判断しミルクと砂糖を先に入れます、そして、熱いのを嫌います」
「そんなの気分次第でしょ?っていうか本を読んでいるのだから紅茶の色まで見てないっての、メイドとしてさ、それを知っているのなら気を利かせて砂糖もミルクも入れて渡すべきじゃない?流石に、冷ませなんて言わないけどさ」
それは貴女の落ち度じゃないの?っと軽く攻めてからページを捲る音が部屋に響き渡る。
っふ、メイドちゃんもまだまだってことか、沈黙しちゃってるね~。
正直に言えばさ、私としては別に全てを打ち明けても良いんだけどね右腕として機能してくれるのならね。
ただ、そのつもりが無く、団長の愛を優先したいっと考えているメイドちゃんだったら、その事を知ってどうするんだって、ことよね?
最悪、団長と一緒に逃げても…
それは、それで、仕方がない気がする。
寧ろ、その方が、彼女たちの生存率は上がったりするのかな?
ダメだな、冷酷で冷静な判断をするのが私の役目なのに、迷いが生まれている。
大切な人が死んでしまう戦場へと送り出すことに躊躇いがある、今代の私の記憶が囁いてくる。
死なせたくないって…
待とう、メイドちゃんが未来を、どの選択肢を選ぶのか。
葛藤しているからこその沈黙、メイドちゃんが私について踏み込んでも良いのか、自身で覚悟を決める時間、賢いメイドちゃんなら薄々と気が付いている、踏み込めば逃げれないって。
もし、この先に待ち受けているであろう困難を共に乗り越え死を覚悟する。その覚悟を決めたのなら全部、打ち明けても構わない…っていうか、あの二人の間柄を見ていたらお互い隠し事はなしになりそうな気がするし?私が言わなくても何れ、団長との会話で辿り着くでしょ?
華の頂は誘導尋問などの技術も磨いている。
単純で包み隠すっていう腹芸が出来ない団長何て手のひらでこっろころでしょ?
正直に言えば、団長っという戦力が居なくなるのは痛手だけど…
用意された道具を使いこなせれば、団長が居なくても如何にか出来る、気は、する。
万事うまくいけば、先生が奇策を用いてこない限り、ね?
今の私は、先生が何を望んでいるのか知っている。
悪いけれど、鎖の歌で誘き出させてもらうからね?先生♪
まったく、先生も人だったんだねー、にしし。
ページを捲ると
「もう一度、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
同じ質問を何度もするなって私なら言いそうだなぁ、でも
「良いよ、何度でもどうぞ」
受け止めてあげる、そんな些細なことで目くじらを立てるほど今代の私はピリついていなかっただろうからね、それにね、その発言をするってことは、今代のメイドちゃんは…心が強そう。
受け止めてあげる、正直に答える、貴女は私の右腕。
戦場に連れていく気は無かったけれど、駒としてカウントさせてもらうよ?
「私は、貴女と幾度となくお会いしております」あー、私が覚えていないだけでありそー。何かの弾みで起きて事務作業とか、目の前にある計算式が書かれている紙があれば、再計算とかしてそう、その時にあってるのかも?
「…ごめんね、その記憶無いんだ」
ページを捲る音の中に震えるような音が聞こえた
「貴女は誰ですか?」
「私は私、最後の聖女」
抽象的な質問には抽象的に答えるだけ、もう少し言葉を足してくれると真っすぐに答えてあげるんだけどね、貴女は何処の時代の誰ですかってね。にしし。
さて、この本も、終わりかな?特に得られる情報は無さそうかな?
「紅茶はお好きですか?」
「うん、好きだよ、特にメイドちゃんが淹れてくれる紅茶が好き」
紅茶が好き?どの時代の私も紅茶が好きだけど?その質問に何があるのだろうか?
パタンと本を閉じメイドちゃんに視線を向けると真っすぐに此方を見ている。
瞳からは敵意を感じない、寧ろ、納得している様な顔
「最後の質問です」
「どうぞ、ついでにそこの本取って」
取って欲しい本を指さすと手に取り持ってきてくれる
差し出された本を受け取り、読み終わった本を渡す。
「貴女は、誰の味方ですか?」
真剣な瞳…力強く明日を見てる。誰の…っかぁ。
私は、私の味方ってのが過去の私ならそういう、愛する旦那様が望む世界が欲しいって言う。
でも…今代の私に愛する旦那は傍に居なかった。彼と共に歩む未来を願ったりはしていない。
なら、何を願う?そんなの決まっている…
「私は人類の味方だよ…個人の味方じゃない」
きっと、今代の私は愛する人の味方っていうのかもしれない。
「…そう、ですか」
その反応でわかってしまった。
だからかな?欲しかった答えと違って悲しそうな声、その反応でわかっちゃった
きっと、今代の私だったら違う答えを出したんだと思う。
「貴女は…全を取るのですね、個ではなく」
「うん、私は世界を救う、それが…」
私が起きた、起こされた理由だから
「聖女として与えられた役目だからですか?」
「最後の質問じゃなかったのー?」
まだまだ、続きそうな質問に悪態をつきながら本を開く。
書かれている文字を眺めていても、何も音が聞こえてこない。
この程度の悪態に怖気づいちゃったのー?
まったく、土壇場で踏み込む勇気が無いのは今代も変わらないのかな?
「訂正します、質問を続けてもよろしいでしょうか?」
っと、踏み込む勇気を持ち合わせていたか?
ここまで食い下がるってことはさ、確認したいんだろうな、確信を得たいんだろうね。
まったく、踏み込む勇気があるのならストレートに聞けばいいのに。
結局のところ知りたいのは
メイドちゃんが愛する人を私が戦場の駒として扱うのか扱わないのか…
絶望となる死の戦場へと連れていくのか…ってところでしょ?
彼女は気が付いているんだろうね、この先で待ち受けている戦場が生きて帰ってこれないっていうのを。
「ふふ、構わないよ、幾らでも付き合ってあげる、ただし、他に誰かこの部屋に入ってきたら、そこで質問は終了」
ちょっとだけ、意地悪をする、この意地悪でメイドちゃんの口が滑らかになるでしょ?
まだるっこしい質問は時間の無駄だよ?メイドちゃん…
小さく唾を飲み込む音が聞こえたので一瞬だけ視線を向けるとスカートを力強く握り皺が出来ている。
「わかりました、単刀直入に聞きます、団長を愛していますか?」
「愛してってなるとね否定はしない、慈愛を持って、であれば、愛してる。これが色恋なのかと言われたら答えはNO、どちらかと言えば友愛、であり…」姉妹愛かな。だって私の愛する旦那様の妹なんだもの。そうなると私の妹でしょ?家族じゃん?愛して当然じゃない?ってね、にひひ。
それにね、愛する旦那様からも頼まれてるから、■■を頼むってね…
澄ました顔でページを捲ると
「団長を連れて行くのですか?」
「…連れて行かなくても良いのなら連れて行かない、でも、本人が望むのであれば連れていく」
これは、言い訳、本音の部分、司令官としてであれば、連れて行きたい。
彼女自身が使える駒であるのと…一つの可能性がある。
私が死んだ時よりも進んだこの時代、私の愛する旦那様が、その間、何もしていないわけがない。
■■を頼むっという言葉の奥に、彼女を守りたいだけではない意味が含まれているっていう可能性もある。
だとしたら、恐らく、確証はないけれど、団長の体に、何かしらの秘策を用意して残している可能性がある、それもかなり高い確率で。
でもなぁ、愛する旦那様の考えだとなぁ、ちょっとなぁ、断定できない部分もあるんだよなぁ、確立としては高いけれどさぁ、ほら?あの人はさ…妹に甘いから。
戦いから遠ざけようとして何も施していない可能性もある。
足掻く、私は徹底的に足掻き続ける!あの…
脳裏に思い浮かぶ、死の大地の果てにある大きな穴
そこに居るであろう、怨敵を倒す為に!スピカの出番なんて無いんだから!ね!
ふんっと鼻から大きな息を出しページを捲っていく。
一冊の本を半分ほどページを進めるころに紅茶の香りが部屋を包んでいく
「お待たせしました紅茶です、クッキーもご用意しております」
「ありがと、手の届くところに置いといて」
熱くて飲めないから、冷めるまで漂う香りを堪能する
でも、クッキーはひと齧りする。
一つのクッキーを手に取り前歯で一欠けらだけ砕きクッキーの欠片を口の中に放り込み奥歯で噛み砕くと溢れ出るクッキーの香りが口内に溢れ豊かな香りを堪能する。
うん、バタークッキー、塩加減も絶妙、良い香り。
私の時代よりも食文化が豊か!時間があれば食道楽にお酒と飲み歩きたくなる!
もう少し、クッキーから得られる香りを堪能したいけれど、このタイプのクッキーだと紅茶が欲しくなる。
紅茶が注がれているカップに手を伸ばし、一口、空気を含ませながら口内で含む様に入れると豊満な香りが鼻の奥を通り抜けていく、鼻腔全てが幸せの香りに包まれていくのを感じる。
でも、ちょっと、苦みがきつめかな?甘いのが好きなんだけど?
「ミルクと砂糖は?」
「多めの方がよろしいですか?」
やっぱり!入れてくれてなかったな!何時もなら入れてくれるのに、どうしたんだろう?
「よろしく~」
ページを捲ると心まで冷たくなるような感情をぶつけてくる
「貴女は誰ですか?」冷酷に冷淡な言い方、華の頂としての技能は残っている。
「私は私だよ」
その程度の殺気に反応するわけなんて無い、私はもっと…絶望を知っているから。
動揺することなく返事を返すと
「…私は、貴女と幾度となくお会いしております」動揺しなかったことに驚きもしない。
「毎日会ってんじゃん」
其方から話を進めてくれるのならありがたい、っであれば、何も気にすることなく本を読みながら返事を返す。
向こうのペースに乗る、それが一番、相手が口を滑らせてくれるからね。きひひ。
表情を崩すことなく、心穏やかにページを捲る。
「姫様は苦い紅茶を絶対に口に入れません、必ず、紅茶の色を見ます。ミルクが入っていない=砂糖も入っていないと判断しミルクと砂糖を先に入れます、そして、熱いのを嫌います」
「そんなの気分次第でしょ?っていうか本を読んでいるのだから紅茶の色まで見てないっての、メイドとしてさ、それを知っているのなら気を利かせて砂糖もミルクも入れて渡すべきじゃない?流石に、冷ませなんて言わないけどさ」
それは貴女の落ち度じゃないの?っと軽く攻めてからページを捲る音が部屋に響き渡る。
っふ、メイドちゃんもまだまだってことか、沈黙しちゃってるね~。
正直に言えばさ、私としては別に全てを打ち明けても良いんだけどね右腕として機能してくれるのならね。
ただ、そのつもりが無く、団長の愛を優先したいっと考えているメイドちゃんだったら、その事を知ってどうするんだって、ことよね?
最悪、団長と一緒に逃げても…
それは、それで、仕方がない気がする。
寧ろ、その方が、彼女たちの生存率は上がったりするのかな?
ダメだな、冷酷で冷静な判断をするのが私の役目なのに、迷いが生まれている。
大切な人が死んでしまう戦場へと送り出すことに躊躇いがある、今代の私の記憶が囁いてくる。
死なせたくないって…
待とう、メイドちゃんが未来を、どの選択肢を選ぶのか。
葛藤しているからこその沈黙、メイドちゃんが私について踏み込んでも良いのか、自身で覚悟を決める時間、賢いメイドちゃんなら薄々と気が付いている、踏み込めば逃げれないって。
もし、この先に待ち受けているであろう困難を共に乗り越え死を覚悟する。その覚悟を決めたのなら全部、打ち明けても構わない…っていうか、あの二人の間柄を見ていたらお互い隠し事はなしになりそうな気がするし?私が言わなくても何れ、団長との会話で辿り着くでしょ?
華の頂は誘導尋問などの技術も磨いている。
単純で包み隠すっていう腹芸が出来ない団長何て手のひらでこっろころでしょ?
正直に言えば、団長っという戦力が居なくなるのは痛手だけど…
用意された道具を使いこなせれば、団長が居なくても如何にか出来る、気は、する。
万事うまくいけば、先生が奇策を用いてこない限り、ね?
今の私は、先生が何を望んでいるのか知っている。
悪いけれど、鎖の歌で誘き出させてもらうからね?先生♪
まったく、先生も人だったんだねー、にしし。
ページを捲ると
「もう一度、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
同じ質問を何度もするなって私なら言いそうだなぁ、でも
「良いよ、何度でもどうぞ」
受け止めてあげる、そんな些細なことで目くじらを立てるほど今代の私はピリついていなかっただろうからね、それにね、その発言をするってことは、今代のメイドちゃんは…心が強そう。
受け止めてあげる、正直に答える、貴女は私の右腕。
戦場に連れていく気は無かったけれど、駒としてカウントさせてもらうよ?
「私は、貴女と幾度となくお会いしております」あー、私が覚えていないだけでありそー。何かの弾みで起きて事務作業とか、目の前にある計算式が書かれている紙があれば、再計算とかしてそう、その時にあってるのかも?
「…ごめんね、その記憶無いんだ」
ページを捲る音の中に震えるような音が聞こえた
「貴女は誰ですか?」
「私は私、最後の聖女」
抽象的な質問には抽象的に答えるだけ、もう少し言葉を足してくれると真っすぐに答えてあげるんだけどね、貴女は何処の時代の誰ですかってね。にしし。
さて、この本も、終わりかな?特に得られる情報は無さそうかな?
「紅茶はお好きですか?」
「うん、好きだよ、特にメイドちゃんが淹れてくれる紅茶が好き」
紅茶が好き?どの時代の私も紅茶が好きだけど?その質問に何があるのだろうか?
パタンと本を閉じメイドちゃんに視線を向けると真っすぐに此方を見ている。
瞳からは敵意を感じない、寧ろ、納得している様な顔
「最後の質問です」
「どうぞ、ついでにそこの本取って」
取って欲しい本を指さすと手に取り持ってきてくれる
差し出された本を受け取り、読み終わった本を渡す。
「貴女は、誰の味方ですか?」
真剣な瞳…力強く明日を見てる。誰の…っかぁ。
私は、私の味方ってのが過去の私ならそういう、愛する旦那様が望む世界が欲しいって言う。
でも…今代の私に愛する旦那は傍に居なかった。彼と共に歩む未来を願ったりはしていない。
なら、何を願う?そんなの決まっている…
「私は人類の味方だよ…個人の味方じゃない」
きっと、今代の私は愛する人の味方っていうのかもしれない。
「…そう、ですか」
その反応でわかってしまった。
だからかな?欲しかった答えと違って悲しそうな声、その反応でわかっちゃった
きっと、今代の私だったら違う答えを出したんだと思う。
「貴女は…全を取るのですね、個ではなく」
「うん、私は世界を救う、それが…」
私が起きた、起こされた理由だから
「聖女として与えられた役目だからですか?」
「最後の質問じゃなかったのー?」
まだまだ、続きそうな質問に悪態をつきながら本を開く。
書かれている文字を眺めていても、何も音が聞こえてこない。
この程度の悪態に怖気づいちゃったのー?
まったく、土壇場で踏み込む勇気が無いのは今代も変わらないのかな?
「訂正します、質問を続けてもよろしいでしょうか?」
っと、踏み込む勇気を持ち合わせていたか?
ここまで食い下がるってことはさ、確認したいんだろうな、確信を得たいんだろうね。
まったく、踏み込む勇気があるのならストレートに聞けばいいのに。
結局のところ知りたいのは
メイドちゃんが愛する人を私が戦場の駒として扱うのか扱わないのか…
絶望となる死の戦場へと連れていくのか…ってところでしょ?
彼女は気が付いているんだろうね、この先で待ち受けている戦場が生きて帰ってこれないっていうのを。
「ふふ、構わないよ、幾らでも付き合ってあげる、ただし、他に誰かこの部屋に入ってきたら、そこで質問は終了」
ちょっとだけ、意地悪をする、この意地悪でメイドちゃんの口が滑らかになるでしょ?
まだるっこしい質問は時間の無駄だよ?メイドちゃん…
小さく唾を飲み込む音が聞こえたので一瞬だけ視線を向けるとスカートを力強く握り皺が出来ている。
「わかりました、単刀直入に聞きます、団長を愛していますか?」
「愛してってなるとね否定はしない、慈愛を持って、であれば、愛してる。これが色恋なのかと言われたら答えはNO、どちらかと言えば友愛、であり…」姉妹愛かな。だって私の愛する旦那様の妹なんだもの。そうなると私の妹でしょ?家族じゃん?愛して当然じゃない?ってね、にひひ。
それにね、愛する旦那様からも頼まれてるから、■■を頼むってね…
澄ました顔でページを捲ると
「団長を連れて行くのですか?」
「…連れて行かなくても良いのなら連れて行かない、でも、本人が望むのであれば連れていく」
これは、言い訳、本音の部分、司令官としてであれば、連れて行きたい。
彼女自身が使える駒であるのと…一つの可能性がある。
私が死んだ時よりも進んだこの時代、私の愛する旦那様が、その間、何もしていないわけがない。
■■を頼むっという言葉の奥に、彼女を守りたいだけではない意味が含まれているっていう可能性もある。
だとしたら、恐らく、確証はないけれど、団長の体に、何かしらの秘策を用意して残している可能性がある、それもかなり高い確率で。
でもなぁ、愛する旦那様の考えだとなぁ、ちょっとなぁ、断定できない部分もあるんだよなぁ、確立としては高いけれどさぁ、ほら?あの人はさ…妹に甘いから。
戦いから遠ざけようとして何も施していない可能性もある。
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−−−−−−
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会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
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