9 / 200
綺麗なお姉さんだらけのバー
しおりを挟む
ウサギ調査。
妖精さんに言われるままウサギの幻影を追いかける。
本当にこれでいいのか? アンよ今どこに?
ドラストにてウサギの情報を得ようとするも思うように行かずついキレてしまう。
ぴいい!
言葉の暴力。二回目。
残り三枚で刑務所に直行。
どこからかそんな幻聴が聞こえた気がした。
「まさかこれ…… 」
「あなた今言葉の暴力を吐いたでしょう? 町でも暴言を吐けば累積されるのよ。
それくらい常識。気をつけて。拘束されるわよ」
何とも恐ろしい世界。
「俺悪くない! 」
「反省しなさい! 本当に追い出されるわよ」
脅しをかけるがそんな手に乗るものか。
俺は自由を求めて村を出た。今そんなつまらない決まりごとを守るはずないだろ。
もちろん実際はアンを探しに来ただけだけどさ。
「俺が悪いんじゃない! お前が言わせたからだろ? 」
「何ですって! 」
可愛らしい妖精さんが鬼へ変化していく。
「冗談。冗談だよ」
「まったくもう…… 」
「でもさ。やっぱり俺悪くないよ」
言い訳は出来そうにないのでごねてみる。
「もうしょうがないわね。一回きりだからね」
エクセルの力を使って累積を減らすことに成功。
累積①。
ごね得って奴かな。
一回きりのサービスだと言うが大丈夫だろう。
エクセルの機嫌が良い時にでもまた頼み込めばいいさ。
カフェとドラックストアを回り次はお待ちかねのバーへ。
情報収集には持って来い。
「こっちよ」
エクセルの紹介で怪しげなバーに顔を出す。
「いらっしゃい。何にしましょうか? 」
メニューを片手にさっそく注文。
レッドアイとグリーンカクテル。
うーん。店内のお洒落な雰囲気にマッチした感じがしていい。
お店のほとんどが若い女性客でつい浮かれてしまう。
「はいお皿だよ。好きなの取ってきてね」
訳も分からず綺麗なお姉さんの後に並ぶ。
皆、楽しそうに何かを取っている。
これはまさかのバー違い。
恐らくこれは……
目の前には大量のサラダが。何種類ものサラダが置いてあった。
これってまさか…… 間違いなくただのサラダバー。
サラダバーと言えば隣村。俺も小さい頃アンに一度連れて行ってもらった。
隣村の宿の売りがサラダバー。よく分からずに大量に野菜を食った記憶がある。
何にもつけずにそのまま。アンを真似たんだけどね。
とするとレッドアイもグリーンカクテルもドレッシング?
紛らわしいことしやがる。
仕方なくトマトサラダとグリーンサラダを取る。
何とヘルシーなんだろう? 肉もなければ魚もない。
まるで虫のような食生活。
仕方なく一口。
うん美味い。これはいくらでも行ける。
後は肉があれば大満足なんだけどな。
「どうだい? 」
「美味しいです。おかわり! 」
そう言って全種類を制覇する。
これでサラダバーの元は取れただろう。
「どうお口に合ったかしら? 」
「おい…… ここサラダバーじゃないかよ! 」
エクセルに文句をつける。
「はいそうですよ。何か問題でも? 」
「あのな俺は…… 」
「ストップ! これ以上は認められません。言葉の暴力とみなし累積されますよ」
くそ…… なぜ俺がサラダバーを楽しまなければならない?
全種類取ったけどさ。
俺はこうもっと大人の雰囲気のあるお洒落な場所をイメージしたのに。
隣村の悪ガキが行ったと自慢してたアレだ。奴め本当に行ったのか怪しいが。
「うえ…… 食い過ぎた」
「私もお腹一杯。さあ出る前に例のあれをどうぞ」
からかってるな。俺は真剣に聞いてるだけなのによ。
「お前サラダ食うんだな。妖精は虫だから好きなのか? 」
「いいから早く! 」
有無を言わせない。感じの悪い妖精。
皿一杯に盛っていたサラダを平らげやがった。
お腹一杯で幸福感に浸るエクセル。
「あのここにウサギありませんか? 」
「ああごめんね。それは来週から」
マスターは申し訳なさそうに頭を掻く。
これ以上追及すればまた言葉の暴力になりかねない。
「来週ですか? 」
「ああウサギのコスプレでワンナイトのお祭りが行われるんだ。
その名も『ウサギナイト』
来週からだよ。また遊びに来るといい」
これは思ってもみない収穫。
へへへ…… 想像するだけでワクワクする。
楽しみは後に取っておくのが良いだろう。
続く
妖精さんに言われるままウサギの幻影を追いかける。
本当にこれでいいのか? アンよ今どこに?
ドラストにてウサギの情報を得ようとするも思うように行かずついキレてしまう。
ぴいい!
言葉の暴力。二回目。
残り三枚で刑務所に直行。
どこからかそんな幻聴が聞こえた気がした。
「まさかこれ…… 」
「あなた今言葉の暴力を吐いたでしょう? 町でも暴言を吐けば累積されるのよ。
それくらい常識。気をつけて。拘束されるわよ」
何とも恐ろしい世界。
「俺悪くない! 」
「反省しなさい! 本当に追い出されるわよ」
脅しをかけるがそんな手に乗るものか。
俺は自由を求めて村を出た。今そんなつまらない決まりごとを守るはずないだろ。
もちろん実際はアンを探しに来ただけだけどさ。
「俺が悪いんじゃない! お前が言わせたからだろ? 」
「何ですって! 」
可愛らしい妖精さんが鬼へ変化していく。
「冗談。冗談だよ」
「まったくもう…… 」
「でもさ。やっぱり俺悪くないよ」
言い訳は出来そうにないのでごねてみる。
「もうしょうがないわね。一回きりだからね」
エクセルの力を使って累積を減らすことに成功。
累積①。
ごね得って奴かな。
一回きりのサービスだと言うが大丈夫だろう。
エクセルの機嫌が良い時にでもまた頼み込めばいいさ。
カフェとドラックストアを回り次はお待ちかねのバーへ。
情報収集には持って来い。
「こっちよ」
エクセルの紹介で怪しげなバーに顔を出す。
「いらっしゃい。何にしましょうか? 」
メニューを片手にさっそく注文。
レッドアイとグリーンカクテル。
うーん。店内のお洒落な雰囲気にマッチした感じがしていい。
お店のほとんどが若い女性客でつい浮かれてしまう。
「はいお皿だよ。好きなの取ってきてね」
訳も分からず綺麗なお姉さんの後に並ぶ。
皆、楽しそうに何かを取っている。
これはまさかのバー違い。
恐らくこれは……
目の前には大量のサラダが。何種類ものサラダが置いてあった。
これってまさか…… 間違いなくただのサラダバー。
サラダバーと言えば隣村。俺も小さい頃アンに一度連れて行ってもらった。
隣村の宿の売りがサラダバー。よく分からずに大量に野菜を食った記憶がある。
何にもつけずにそのまま。アンを真似たんだけどね。
とするとレッドアイもグリーンカクテルもドレッシング?
紛らわしいことしやがる。
仕方なくトマトサラダとグリーンサラダを取る。
何とヘルシーなんだろう? 肉もなければ魚もない。
まるで虫のような食生活。
仕方なく一口。
うん美味い。これはいくらでも行ける。
後は肉があれば大満足なんだけどな。
「どうだい? 」
「美味しいです。おかわり! 」
そう言って全種類を制覇する。
これでサラダバーの元は取れただろう。
「どうお口に合ったかしら? 」
「おい…… ここサラダバーじゃないかよ! 」
エクセルに文句をつける。
「はいそうですよ。何か問題でも? 」
「あのな俺は…… 」
「ストップ! これ以上は認められません。言葉の暴力とみなし累積されますよ」
くそ…… なぜ俺がサラダバーを楽しまなければならない?
全種類取ったけどさ。
俺はこうもっと大人の雰囲気のあるお洒落な場所をイメージしたのに。
隣村の悪ガキが行ったと自慢してたアレだ。奴め本当に行ったのか怪しいが。
「うえ…… 食い過ぎた」
「私もお腹一杯。さあ出る前に例のあれをどうぞ」
からかってるな。俺は真剣に聞いてるだけなのによ。
「お前サラダ食うんだな。妖精は虫だから好きなのか? 」
「いいから早く! 」
有無を言わせない。感じの悪い妖精。
皿一杯に盛っていたサラダを平らげやがった。
お腹一杯で幸福感に浸るエクセル。
「あのここにウサギありませんか? 」
「ああごめんね。それは来週から」
マスターは申し訳なさそうに頭を掻く。
これ以上追及すればまた言葉の暴力になりかねない。
「来週ですか? 」
「ああウサギのコスプレでワンナイトのお祭りが行われるんだ。
その名も『ウサギナイト』
来週からだよ。また遊びに来るといい」
これは思ってもみない収穫。
へへへ…… 想像するだけでワクワクする。
楽しみは後に取っておくのが良いだろう。
続く
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる