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モンスターからの贈り物
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モンスターだと思い子供を寄って集って脅し泣かせてしまった。
ああ! 俺は何てことをしてしまったんだ?
これだからフィールドは嫌なんだよな。
もちろん悪気などない。暴言を吐いただけじゃないか。
どうしても子供だと油断してしまう。
まさかこんな幼い子がモンスター?
ただの幼い子の場合もある。
どうにか区別がつかないだろうか?
大人はいいが子供はなしにして欲しい。
子供を前にするとどうしても反応が遅れてしまう。
暴言を浴びせると近くの親が黙ってない上に警告だもんな。
仕方ないこととは言えもう少し何とかならない?
続けてもう少し大きな子が現れた。
なぜかもうすでに泣いている。
うわわわ…… 耳が耳が……
毛むくじゃらになったと思ったら耳が巨大化していく。
俗に言う耳がでっかくなっちゃった状態。
異常肥大化症とも呼ばれている。
何らかの原因で腫れてしまったのだろう。よくあることさ……
今度は絶対子供だと踏んでカードを切らずに放置。
泣き虫は大泣きを始める。
うおおお! ダメだ限界だ。
「何やってるのよ二人とも! 」
エクセルが早く攻撃するように促す。
「お前大丈夫なのか? 」
「私には効かないからたぶんモンスターでしょう。
このまま放置すると本当に体に異常を来すわよ」
エクセルの言を信じカードを手にする。
ちょうどいいカードがあった。
【お家に帰りましょう】
「うん…… 」
聞き分けの良いモンスターは消滅した。
どうやらモンスターのお家に帰ったのだろう。
良かった。良かった。
どうにかエクセルの機転で危機を乗り越えた。
「ああ、もう死ぬかと思ったぜ。まだ残ってるやがる! 」
ハックが耳を押さえ気持ち悪そうに俯く。
ここからも衝撃の強さが伝わってくる。
「今回のモンスターは弱いから助かったけど瀕死にされたら手の施しようがない。
自然回復に頼るにもその時間をどう確保するか。ここでは異人は排除される存在。
異人はやられなくても刑務所に連れて行かれ最悪強制的に捨てられる」
エクセルがとんでもないことを言い出す。
異人はこの地においては不死だと思っていたが違ったらしい。
とにかく細かいことは抜きにして瀕死の重傷を負わないこと。それに尽きる。
「分かったよエクセル…… うわああ! 」
言ってる側から新しいのが現れた。
一人二人…… 十人は居やがる。
「知っての通りカードは全員に有効よ。さあ早く片づけるの! 」
「ラッキー! よしこれでいいか」
【沈めるぞ! 】
シンプルなカード。
取り囲んだ無口な連中はあっと言う間に姿を消す。
やはりモンスターだったらしい。
モンスターはカードを人数分落としていった。
ハアハア
ハアハア
「疲れた! 急ごうぜ! 」
ハックが音を上げる。
「ほらもうすぐ。しっかり! 」
エクセルが帰巣本能で知らせてくれる。
出来れば地図を使ってくれるといいんだけどな。
「あの…… 」
大人しい見た目の男が近づいてきた。
迷子だと言う。いや大人だから違う気もするが。
人生に迷ったと哲学的なことを言うのでハイハイと無視を決め込む。
でもかわいそうなので地図を…… いや待てよ。これこそが罠なのか?
これだけ引っかかれば多少は成長するもの。俺を舐めるなよ。
もしモンスターだったら手を差し伸べれば攻撃を受け瀕死になる。
出来れば見極めたい。
「お前は人間か? 」
「いいえ」
否定するがどうも怪しい。
「お前本当にモンスターか? 」
「お疑いでしたら証拠を見せましょうか」
下手に出る恐らくモンスターが宝箱を差し出す。
「この中にはあなたの必要としてるものが入ってるはずです」
友好の印としてくれると言う。
「おお! いいのかよ? よし開けるぞ! 」
ハックが活気づく。
さっきまであんなに息が上がっていたのに現金なものだ。
「でもどうやって? 鍵もないのに…… 」
「ははは! それなら任せろって! 」
ハックは禁断のピッキングを始める。
「良い子はしちゃいけないんだが…… 俺は盗人だから。その辺はルーズなのさ」
ハックの言い訳にもならない戯言を聞く。
「はいはい。この人の特技だから見てなさい」
ハックのハッキング技術とピッキング技術は天才的。
瞬時に宝箱を開ける。
奴のスキルには驚かされる。
ハックを仲間に引き入れて良かったと今では思う。
「ほら開いた。何だこれ? 」
中にはカードが十枚入っていた。
続く
ああ! 俺は何てことをしてしまったんだ?
これだからフィールドは嫌なんだよな。
もちろん悪気などない。暴言を吐いただけじゃないか。
どうしても子供だと油断してしまう。
まさかこんな幼い子がモンスター?
ただの幼い子の場合もある。
どうにか区別がつかないだろうか?
大人はいいが子供はなしにして欲しい。
子供を前にするとどうしても反応が遅れてしまう。
暴言を浴びせると近くの親が黙ってない上に警告だもんな。
仕方ないこととは言えもう少し何とかならない?
続けてもう少し大きな子が現れた。
なぜかもうすでに泣いている。
うわわわ…… 耳が耳が……
毛むくじゃらになったと思ったら耳が巨大化していく。
俗に言う耳がでっかくなっちゃった状態。
異常肥大化症とも呼ばれている。
何らかの原因で腫れてしまったのだろう。よくあることさ……
今度は絶対子供だと踏んでカードを切らずに放置。
泣き虫は大泣きを始める。
うおおお! ダメだ限界だ。
「何やってるのよ二人とも! 」
エクセルが早く攻撃するように促す。
「お前大丈夫なのか? 」
「私には効かないからたぶんモンスターでしょう。
このまま放置すると本当に体に異常を来すわよ」
エクセルの言を信じカードを手にする。
ちょうどいいカードがあった。
【お家に帰りましょう】
「うん…… 」
聞き分けの良いモンスターは消滅した。
どうやらモンスターのお家に帰ったのだろう。
良かった。良かった。
どうにかエクセルの機転で危機を乗り越えた。
「ああ、もう死ぬかと思ったぜ。まだ残ってるやがる! 」
ハックが耳を押さえ気持ち悪そうに俯く。
ここからも衝撃の強さが伝わってくる。
「今回のモンスターは弱いから助かったけど瀕死にされたら手の施しようがない。
自然回復に頼るにもその時間をどう確保するか。ここでは異人は排除される存在。
異人はやられなくても刑務所に連れて行かれ最悪強制的に捨てられる」
エクセルがとんでもないことを言い出す。
異人はこの地においては不死だと思っていたが違ったらしい。
とにかく細かいことは抜きにして瀕死の重傷を負わないこと。それに尽きる。
「分かったよエクセル…… うわああ! 」
言ってる側から新しいのが現れた。
一人二人…… 十人は居やがる。
「知っての通りカードは全員に有効よ。さあ早く片づけるの! 」
「ラッキー! よしこれでいいか」
【沈めるぞ! 】
シンプルなカード。
取り囲んだ無口な連中はあっと言う間に姿を消す。
やはりモンスターだったらしい。
モンスターはカードを人数分落としていった。
ハアハア
ハアハア
「疲れた! 急ごうぜ! 」
ハックが音を上げる。
「ほらもうすぐ。しっかり! 」
エクセルが帰巣本能で知らせてくれる。
出来れば地図を使ってくれるといいんだけどな。
「あの…… 」
大人しい見た目の男が近づいてきた。
迷子だと言う。いや大人だから違う気もするが。
人生に迷ったと哲学的なことを言うのでハイハイと無視を決め込む。
でもかわいそうなので地図を…… いや待てよ。これこそが罠なのか?
これだけ引っかかれば多少は成長するもの。俺を舐めるなよ。
もしモンスターだったら手を差し伸べれば攻撃を受け瀕死になる。
出来れば見極めたい。
「お前は人間か? 」
「いいえ」
否定するがどうも怪しい。
「お前本当にモンスターか? 」
「お疑いでしたら証拠を見せましょうか」
下手に出る恐らくモンスターが宝箱を差し出す。
「この中にはあなたの必要としてるものが入ってるはずです」
友好の印としてくれると言う。
「おお! いいのかよ? よし開けるぞ! 」
ハックが活気づく。
さっきまであんなに息が上がっていたのに現金なものだ。
「でもどうやって? 鍵もないのに…… 」
「ははは! それなら任せろって! 」
ハックは禁断のピッキングを始める。
「良い子はしちゃいけないんだが…… 俺は盗人だから。その辺はルーズなのさ」
ハックの言い訳にもならない戯言を聞く。
「はいはい。この人の特技だから見てなさい」
ハックのハッキング技術とピッキング技術は天才的。
瞬時に宝箱を開ける。
奴のスキルには驚かされる。
ハックを仲間に引き入れて良かったと今では思う。
「ほら開いた。何だこれ? 」
中にはカードが十枚入っていた。
続く
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