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爺さん脱落 ベッドはノコタンと
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バーで暴れた爺さんはついに囲まれてしまう。
絶体絶命のピンチに現れたのはこの町の実力者・ロームだった。
彼の登場で危機を脱したチーム・スターフィッシュは宿屋へ。
宿屋。
「お泊りですね? 」
「うむ。四名じゃ」
「では前払いでお願いします」
しっかりしてるな。あったかな?
仕方なく二十四金で支払うことに。
これで文句はないだろう? たぶん明日の今頃にはキレてるだろうな。
でもその時はすでに俺たちはいないはず。
「あの…… 申し訳ありませんが二部屋しかご用意できませんが」
受付の女主人は気まずそうに確認する。
どうしよう? 困ったな……
「あの何とかなりませんか? 」
爺さんではトラブルになるしノコタンでも似た様なもの。
アトリは人が良いので交渉は苦手。
だからリーダーの俺が交渉の場に駆り出される。
「申し訳ありません。団体客が大勢いますので二部屋のみとなります」
他に部屋は空いてないと頑なだ。
ここは仕方ない。条件を呑むとしよう。
「では四名様ご宿泊! 」
本当なら最低でも三部屋必要だがなければ仕方がない。
俺とアトリ。爺さんとノコタンでいいだろう。
「おいゲンふざけるな! 何で俺が爺さんと一緒の部屋なんだよ? 」
ノコタンに爺さんの世話を押し付けアトリと楽しもうと思ったのに文句が出る。
「抜かせ! 儂だってお前などとごめんじゃ! 」
ははは…… まったく恥ずかしがって爺さんも可愛いところあるよな。
「俺とアトリはセットだから仕方ないだろ? 嫌なら野宿でもすれば」
ワガママな二人を突き放す。
ただ寝るだけなんだから何をそんなに嫌がる必要がある?
「でも爺さんだって男だぜ…… 」
ノコタンは恥ずかしそうに下を向いてしまう。もちろんこれは演技。
彼女はどこでも誰とでも寝れる大胆で鈍感で大雑把な性格。
「もう年だから問題ないよ。それにこれファンタジーだしさ」
恥ずかしがって不安そうな振りをするノコタンを安心させる。
「それを言ったらお終いだってゲン。ははは…… 」
「こら儂を無視するでない! 儂はまだ若いわ! 」
「爺さんも言ってるぜ。男同士と女同士でいいだろ? 」
ノコタンは何だかんだ言って爺さんの世話をしたくないだけ。
「ほらアトリと俺は離れられないからさ」
「ご主人様! 」
アトリが感激の涙を流す。
「アトリもこう言ってるしさ…… 」
「でもゲン…… 」
「儂を無視するな! 」
「ああもううるさい! 私が決めてやるよ! 」
なかなか部屋割りが決まらないので店主に勝手に決められてしまう。
「ほらこれでいいだろ? 変更は認めないよ」
こうしてなぜかアトリは一人寂しく隣の部屋へ。
俺たち三人は二つのベットを取り合うことに。
「ご主人様。それではおやすみなさいませ」
アトリがドアを閉めたのを合図にベットの取り合いが始まる。
うおおおお!
ノコタンと爺さんが一つのベットで争う。
俺はその隙にもう一つを確保。
うん上手く行ったぞ。これでゆっくり眠れるかな?
「儂のベットじゃ! 」
「だから先に取っただろ? 」
若干ノコタンが早かった気がする。ただの反応の差かな?
「ノコタンの勝ち! 」
「ゲンもそう言ってるだろ? 早くどけって爺さん! 」
ようやく揉めに揉めた争いも決着の時。
何か情けない気もするがこれだって戦いの一つ。
「お年寄りが優先じゃ! 」
爺さんはワガママを言う。
「もう決まったことだから諦めろって! 」
「儂は腰が痛いんじゃ! だから若い人が譲るべきじゃ! 」
「ここは優先席じゃない。諦めなっての! 」
「しかし…… 」
明らかに無理なのによく粘るよこの人。
「ああ何と酷い。腰が痛いと言ってるであろう? 見捨てる気か? 」
爺さんはどうにかベットを確保しようと必死。
だがそんな甘くない。ノコタンは譲る気はないらしい。
「いいんじゃ。いいんじゃ。儂が爺だから悪いんじゃな? 」
脅威の粘りを見せる爺さん。もちろんノコタンには通用しない。
結局爺さんは床に布団を敷くことに。
「ふう疲れたわ」
こうして大騒ぎの中電気を消す。
暗くなったと思ったらすぐに爺さんが潜り込んできた。
「ちょっと…… 」
「リーダーじゃろ? まさか見捨てるのか? 」
そう言われてしまえばどうすることも出来ない。
爺さんを受け入れることに。
こうして俺は爺さんと狭いベットで寝ることに。
ノコタンは一人夢の世界へ。
あーあ早く寝たいよ。でも爺さんが寝かせてくれないからな。
「ほれ引っ付くでない! 」
もうすでに立場が逆転している。
ああアトリどうしてるかな? 寂しくないか?
おっとアトリのことはいい。それよりもアンだ。
アンは今元気にしてるかな?
そろそろ。もうそろそろ会える予感がする。
暑苦しく寝苦しい夜を耐える。
続く
絶体絶命のピンチに現れたのはこの町の実力者・ロームだった。
彼の登場で危機を脱したチーム・スターフィッシュは宿屋へ。
宿屋。
「お泊りですね? 」
「うむ。四名じゃ」
「では前払いでお願いします」
しっかりしてるな。あったかな?
仕方なく二十四金で支払うことに。
これで文句はないだろう? たぶん明日の今頃にはキレてるだろうな。
でもその時はすでに俺たちはいないはず。
「あの…… 申し訳ありませんが二部屋しかご用意できませんが」
受付の女主人は気まずそうに確認する。
どうしよう? 困ったな……
「あの何とかなりませんか? 」
爺さんではトラブルになるしノコタンでも似た様なもの。
アトリは人が良いので交渉は苦手。
だからリーダーの俺が交渉の場に駆り出される。
「申し訳ありません。団体客が大勢いますので二部屋のみとなります」
他に部屋は空いてないと頑なだ。
ここは仕方ない。条件を呑むとしよう。
「では四名様ご宿泊! 」
本当なら最低でも三部屋必要だがなければ仕方がない。
俺とアトリ。爺さんとノコタンでいいだろう。
「おいゲンふざけるな! 何で俺が爺さんと一緒の部屋なんだよ? 」
ノコタンに爺さんの世話を押し付けアトリと楽しもうと思ったのに文句が出る。
「抜かせ! 儂だってお前などとごめんじゃ! 」
ははは…… まったく恥ずかしがって爺さんも可愛いところあるよな。
「俺とアトリはセットだから仕方ないだろ? 嫌なら野宿でもすれば」
ワガママな二人を突き放す。
ただ寝るだけなんだから何をそんなに嫌がる必要がある?
「でも爺さんだって男だぜ…… 」
ノコタンは恥ずかしそうに下を向いてしまう。もちろんこれは演技。
彼女はどこでも誰とでも寝れる大胆で鈍感で大雑把な性格。
「もう年だから問題ないよ。それにこれファンタジーだしさ」
恥ずかしがって不安そうな振りをするノコタンを安心させる。
「それを言ったらお終いだってゲン。ははは…… 」
「こら儂を無視するでない! 儂はまだ若いわ! 」
「爺さんも言ってるぜ。男同士と女同士でいいだろ? 」
ノコタンは何だかんだ言って爺さんの世話をしたくないだけ。
「ほらアトリと俺は離れられないからさ」
「ご主人様! 」
アトリが感激の涙を流す。
「アトリもこう言ってるしさ…… 」
「でもゲン…… 」
「儂を無視するな! 」
「ああもううるさい! 私が決めてやるよ! 」
なかなか部屋割りが決まらないので店主に勝手に決められてしまう。
「ほらこれでいいだろ? 変更は認めないよ」
こうしてなぜかアトリは一人寂しく隣の部屋へ。
俺たち三人は二つのベットを取り合うことに。
「ご主人様。それではおやすみなさいませ」
アトリがドアを閉めたのを合図にベットの取り合いが始まる。
うおおおお!
ノコタンと爺さんが一つのベットで争う。
俺はその隙にもう一つを確保。
うん上手く行ったぞ。これでゆっくり眠れるかな?
「儂のベットじゃ! 」
「だから先に取っただろ? 」
若干ノコタンが早かった気がする。ただの反応の差かな?
「ノコタンの勝ち! 」
「ゲンもそう言ってるだろ? 早くどけって爺さん! 」
ようやく揉めに揉めた争いも決着の時。
何か情けない気もするがこれだって戦いの一つ。
「お年寄りが優先じゃ! 」
爺さんはワガママを言う。
「もう決まったことだから諦めろって! 」
「儂は腰が痛いんじゃ! だから若い人が譲るべきじゃ! 」
「ここは優先席じゃない。諦めなっての! 」
「しかし…… 」
明らかに無理なのによく粘るよこの人。
「ああ何と酷い。腰が痛いと言ってるであろう? 見捨てる気か? 」
爺さんはどうにかベットを確保しようと必死。
だがそんな甘くない。ノコタンは譲る気はないらしい。
「いいんじゃ。いいんじゃ。儂が爺だから悪いんじゃな? 」
脅威の粘りを見せる爺さん。もちろんノコタンには通用しない。
結局爺さんは床に布団を敷くことに。
「ふう疲れたわ」
こうして大騒ぎの中電気を消す。
暗くなったと思ったらすぐに爺さんが潜り込んできた。
「ちょっと…… 」
「リーダーじゃろ? まさか見捨てるのか? 」
そう言われてしまえばどうすることも出来ない。
爺さんを受け入れることに。
こうして俺は爺さんと狭いベットで寝ることに。
ノコタンは一人夢の世界へ。
あーあ早く寝たいよ。でも爺さんが寝かせてくれないからな。
「ほれ引っ付くでない! 」
もうすでに立場が逆転している。
ああアトリどうしてるかな? 寂しくないか?
おっとアトリのことはいい。それよりもアンだ。
アンは今元気にしてるかな?
そろそろ。もうそろそろ会える予感がする。
暑苦しく寝苦しい夜を耐える。
続く
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