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ゴールドエクスプレス
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屋敷を通り抜けてどうにか庭まで。
「もうダメじゃ! 」
ノコタンを担いでの逃走では体力が奪われる。
ついにはロボットに囲まれてしまう。
絶体絶命のピンチに。
「どうしました? もう逃げませんか? 」
爺さんも暴言を吐く気力を失った。
もちろん箱の中身を見てしまったノコタンも当然本調子ではない。
「俺たちをどうするつもりだ? 」
「いえ何も。ただロボットの調子が悪くて誤作動が心配なんですね。
ゴー! おっと…… まずいまずい。動き出しましたね」
博士は誤作動だと主張する気満々らしい。
そんな言い訳通用するはずないがフォレストバレーの実力者だからな。
当然尊敬されてもいる。
町の人はただの異人で旅人の存在よりも博士を取るに決まってる。
何と言ってもフォレストバレーの貢献者でもあるからな。
対戦ロボットが攻撃を仕掛ける。
うん? ロケットでも使うのかと思いきや徐々に近づいてく。
何だこれなら何とかなるかもしれないな。
「ははは…… お前たちにはもったいないがこの自爆ロボットをプレゼントしよう。
ほらほら逃げないともう爆発するぞ。頑張れ勇者たちよ! 」
グッドバッド博士は勝ちを確信。敵を応援する舐めた行動を取る。油断してるな。
「お亡くなりになる前に聞きたいことはあるか? この博士が直々に答えてやるぞ」
気を良くした博士が調子に乗る。
「お主! グッドバッド博士であろう?
バッドを三回言うとアークニンになると言うのは嘘だったのか? 」
おいおいこんな時にそんなどうでもいい質問するなよな。
「はいはい。そんな噂を私も耳にしました。ですがそれは大きな間違い。
ただ研究の為にしてることですからね。
これも科学の発展に寄与してると自負してます。
ですから私の行為は常に正しい。あなた方は残念ですが知り過ぎました」
「さあそろそろ限界でしょう。私が命じてあげましょうね。
苦しまないように一瞬で。ではバーン! 」
ギャアギャア
ギャアギャア
そこに何とフォレストバレーの怪物が姿を見せた。
「おっと…… これはこれは。手間が省けましたね」
「キャンセル! 」
何と自爆命令をキャンセルしたらしい。
「ロボットは高いですからね。ああもったいない。もったいない」
そう言うと何かを取りに行く。
ギャアギャア
ギャアギャア
ケチったばかりに救われる。この隙に逃げれればいいがあいつがいるしな。
取り敢えずノコタンを使って会話することに。
「ふん。間抜けだな。復讐されるとも知らないでよ」
怪鳥は早く行くようにとだけ。
命令をキャンセルされたロボットはただ突っ立っているだけ。
触りさえしなければ危険はない。
誤爆さえなければ無事に通り抜けられるだろう。
お礼を述べ博士の屋敷から脱出。
「うぎゃああ! 」
真夜中の戦いはこうして我々の勝利で幕を閉じた。
庭の方から男の悲鳴が聞こえたような気がした。
翌朝。
病院で姉妹のお見舞いをしてからロームに今回の件を報告。
「ご苦労だった。これでフォレストバレーにも平和が訪れるだろう」
「ではこれで」
「待ったこれを持って行ってくれ! 」
ロームはレアアイテムの森の静けさを持って行くようにと。
こうしてフォレストバレーを離れることに。
チケットが四枚揃った。これで文句なくゴールドエクスプレスに乗れる。
俺たちはもう立派なお客様だ。
昼過ぎに一時間遅れでフォレストバレー駅からゴールドエクスプレスが発車。
ガタンゴトン
ガタンゴトン
ようやく動き出したゴールドエクスプレス。
ゴールドエクスプレスは首都を目指してばく進中。
グッドバッド博士との戦いで傷ついたノコタンも元気を取り戻した。
こうして長い列車の旅は終着駅へ。
「着いたぞ! さあ行こう! 」
「もうか? 待ちくたびれたわ! 」
「何言ってんだ爺さん? 寝てたくせに! 」
「ほほほ…… そうであったかのう? 」
ご機嫌なノコタンと爺さん。
「では参りましょうかご主人様? 」
「そうだなアトリ」
こうして幼馴染のアンを探す果てしない旅が始まった。
駅。
フロイテンの話では首都を経由してどこかに行ったと言うことだったが。
どうやら聞き込みをするしかなさそうな。
「もうダメじゃ! 」
ノコタンを担いでの逃走では体力が奪われる。
ついにはロボットに囲まれてしまう。
絶体絶命のピンチに。
「どうしました? もう逃げませんか? 」
爺さんも暴言を吐く気力を失った。
もちろん箱の中身を見てしまったノコタンも当然本調子ではない。
「俺たちをどうするつもりだ? 」
「いえ何も。ただロボットの調子が悪くて誤作動が心配なんですね。
ゴー! おっと…… まずいまずい。動き出しましたね」
博士は誤作動だと主張する気満々らしい。
そんな言い訳通用するはずないがフォレストバレーの実力者だからな。
当然尊敬されてもいる。
町の人はただの異人で旅人の存在よりも博士を取るに決まってる。
何と言ってもフォレストバレーの貢献者でもあるからな。
対戦ロボットが攻撃を仕掛ける。
うん? ロケットでも使うのかと思いきや徐々に近づいてく。
何だこれなら何とかなるかもしれないな。
「ははは…… お前たちにはもったいないがこの自爆ロボットをプレゼントしよう。
ほらほら逃げないともう爆発するぞ。頑張れ勇者たちよ! 」
グッドバッド博士は勝ちを確信。敵を応援する舐めた行動を取る。油断してるな。
「お亡くなりになる前に聞きたいことはあるか? この博士が直々に答えてやるぞ」
気を良くした博士が調子に乗る。
「お主! グッドバッド博士であろう?
バッドを三回言うとアークニンになると言うのは嘘だったのか? 」
おいおいこんな時にそんなどうでもいい質問するなよな。
「はいはい。そんな噂を私も耳にしました。ですがそれは大きな間違い。
ただ研究の為にしてることですからね。
これも科学の発展に寄与してると自負してます。
ですから私の行為は常に正しい。あなた方は残念ですが知り過ぎました」
「さあそろそろ限界でしょう。私が命じてあげましょうね。
苦しまないように一瞬で。ではバーン! 」
ギャアギャア
ギャアギャア
そこに何とフォレストバレーの怪物が姿を見せた。
「おっと…… これはこれは。手間が省けましたね」
「キャンセル! 」
何と自爆命令をキャンセルしたらしい。
「ロボットは高いですからね。ああもったいない。もったいない」
そう言うと何かを取りに行く。
ギャアギャア
ギャアギャア
ケチったばかりに救われる。この隙に逃げれればいいがあいつがいるしな。
取り敢えずノコタンを使って会話することに。
「ふん。間抜けだな。復讐されるとも知らないでよ」
怪鳥は早く行くようにとだけ。
命令をキャンセルされたロボットはただ突っ立っているだけ。
触りさえしなければ危険はない。
誤爆さえなければ無事に通り抜けられるだろう。
お礼を述べ博士の屋敷から脱出。
「うぎゃああ! 」
真夜中の戦いはこうして我々の勝利で幕を閉じた。
庭の方から男の悲鳴が聞こえたような気がした。
翌朝。
病院で姉妹のお見舞いをしてからロームに今回の件を報告。
「ご苦労だった。これでフォレストバレーにも平和が訪れるだろう」
「ではこれで」
「待ったこれを持って行ってくれ! 」
ロームはレアアイテムの森の静けさを持って行くようにと。
こうしてフォレストバレーを離れることに。
チケットが四枚揃った。これで文句なくゴールドエクスプレスに乗れる。
俺たちはもう立派なお客様だ。
昼過ぎに一時間遅れでフォレストバレー駅からゴールドエクスプレスが発車。
ガタンゴトン
ガタンゴトン
ようやく動き出したゴールドエクスプレス。
ゴールドエクスプレスは首都を目指してばく進中。
グッドバッド博士との戦いで傷ついたノコタンも元気を取り戻した。
こうして長い列車の旅は終着駅へ。
「着いたぞ! さあ行こう! 」
「もうか? 待ちくたびれたわ! 」
「何言ってんだ爺さん? 寝てたくせに! 」
「ほほほ…… そうであったかのう? 」
ご機嫌なノコタンと爺さん。
「では参りましょうかご主人様? 」
「そうだなアトリ」
こうして幼馴染のアンを探す果てしない旅が始まった。
駅。
フロイテンの話では首都を経由してどこかに行ったと言うことだったが。
どうやら聞き込みをするしかなさそうな。
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