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ビアンカの決意
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さあ憧れの王子様へ一歩前進。
「もうお嬢様…… 限界ですよ。森の妖精って何? 」
そう言って笑う大変失礼なビアンカ。笑い過ぎて涙が出ると文句を言う。
ここで処分してしまうのも手。名誉の為にも決断すべき。迷ってはいけない。
マリオネッタお嬢様の華麗なる経歴に傷がつくことになる。
まだ何も成し遂げてはいないですが。
葬って誰の耳にも入れさせなければそれですべて丸く収まる。
ビアンカは一部始終どころかその前から見ていたのは間違いない。
私が森に行ったことを知るには最初から追いかけてなければ不可能。
随分舐めた真似をしてくれるじゃない。エラに昇格して浮かれてるのかしら。
「どうしてつけるような真似を? 」
始末するか見逃すかの瀬戸際。申し開きしてもらおうじゃないの。
私だってメイドの間では鋭くて隠しごとなどできないとスト以上に恐れられている。
新人メイドごときがこのマリオネッタお嬢様の弱みを握ったと思わないことね。
いつだって処分できるんだから。
「実は今朝エラの称号を得ましてお嬢様専属のお世話係に任命されました。
どうぞよろしく! 」
うわ偉そうに。そう言えばそれを確認しにビアンカの元へ。
プラス思考で行こう。いきなりの話とは言えビアンカならやり易い。
ビアンカはまだ新人なのにエラの称号を得た。
それは功績が認められたから。私のお気に入りだと出世は早い。
でもエラの称号を得ると途端に生意気になる。そして見下すようになる。
それが嫌でエラを得た者を冷遇する。そんな子供っぽいのが私。
エラの次はシスで最高位のストがゴール。これはこの地域だけでなく全体の制度。
国王様が思いつきで始めたと言われている。原型は随分前で現在に復活させたと。
この制度はあらゆる場面で活躍する者を褒め称えるもので意外にもその歴史は古い。
ただそれも噂に過ぎず歴史に精通してる者は残念ながらこの辺りには存在しない。
「ビアンカ。では参りましょうか」
「はいお嬢様」
意外にも生意気になってない。と言うことは私の取り越し苦労だった?
こうして新たな冒険へ。
見回り中。
「見えますかお嬢様? 」
「ええ…… 見えるには見える。だけど何だかコソコソしていて気持ち悪い」
我がままは承知の上。でももっと大胆に手を振って存在をアピールしたい。
それが許されないならこんなことしてる意味ってあるの?
もうすでにポリシーを見失っている。静かに陰から見守る。
それがこの朝の見回りのはずなのに。ついビアンカに文句を言ってしまう。
「我慢してください。これもすべてお嬢様の品位を保つ為でございます」
ビアンカはそう言うけれど何だか後ろめたい。
「品位と言いますがそれでは昨日までの私は品性下劣だったと言ってるようなもの」
私だって邪な心で見回りをしてる訳ではない。ちょっとしたスキンシップのつもり。
ああこれが許されないことなのでしょうか? 私はそうは思いません。
いざという時に守ってくれるの彼らを労わないでどうするのでしょう?
とても大切な触れ合い…… ダメそれは……
「何を妄想なさってるんですか? 」
まるで覗くか監視するように二人で茂みに隠れている。
どうせビアンカのことだからエラになって多少は調子に乗ってるに違いない。
まったく誰がここまで押し上げたと思うの? 恩を忘れ歴代のエラの道をたどる気?
でも彼女以外はついて来てくれない。頼らざるを得ない。
「あなただって好きなんでしょう? 」
「はあ? 違いますよ。お嬢様が無理やり毎日誘うんでしょう? 」
興味あるくせに否定する。恥ずかしがり屋さん。そこがかわいいところでもある。
「明日からあなたはこなくてよろしい」
冷たくあしらう。と言うかこれ以上ビアンカンに迷惑を掛けられない。
多少強引ですが朝の見回りには適任のメイドがきっと他にいる。
「見捨てないでお嬢様! それに私はお嬢様の専属のお世話係ですよ? 」
どうにか言い訳する。本当は好きなくせに。どうして素直にならないんでしょう。
ちょっとおかしな噂が立っても私は構わない。それほど尊い活動だと信じてる。
「はいはい。次はカロリーナでも連れて行くからご心配なさらずに」
「だから私が専属ですって! それにカロリーナには務まりませんよ。
あの体型ではついて行くのも不可能。逃げ遅れもするでしょう」
カロリーナの欠点を上げていく。ですがはっきり言ってやる気の問題でしょう?
ビアンカにできてカロリーナにできないことはない。
結局ビアンカはどっちなのだろう? やる気がないなら交代させるのが当然。
慣れるまで大変だろうけどここは本気でカロリーナに同行を命じましょう。
「カロリーナでいいわ」
「待って下さいお嬢様! 」
「もう! それで付き合うの? はっきりして! 」
「お供させてください! 」
その言葉を待っていた。もちろんカロリーナでもいいが今更変えるのも面倒。
ビアンカが心を入れ替えるなら同行を許可してもいい。
「ええ…… どうしようもかな。もうカロリーナに…… 」
「お願いしますマリオネッタお嬢様! 最後までお供しますから! 」
あまりにも必死。なぜここまで? やはり私のお気に入りだと何かと便利だから?
声がする。いつの間に? これは想定外。
「静かに! 気づかれたじゃない」
茂みから覗いてたところを男たちに囲まれる。
続く
「もうお嬢様…… 限界ですよ。森の妖精って何? 」
そう言って笑う大変失礼なビアンカ。笑い過ぎて涙が出ると文句を言う。
ここで処分してしまうのも手。名誉の為にも決断すべき。迷ってはいけない。
マリオネッタお嬢様の華麗なる経歴に傷がつくことになる。
まだ何も成し遂げてはいないですが。
葬って誰の耳にも入れさせなければそれですべて丸く収まる。
ビアンカは一部始終どころかその前から見ていたのは間違いない。
私が森に行ったことを知るには最初から追いかけてなければ不可能。
随分舐めた真似をしてくれるじゃない。エラに昇格して浮かれてるのかしら。
「どうしてつけるような真似を? 」
始末するか見逃すかの瀬戸際。申し開きしてもらおうじゃないの。
私だってメイドの間では鋭くて隠しごとなどできないとスト以上に恐れられている。
新人メイドごときがこのマリオネッタお嬢様の弱みを握ったと思わないことね。
いつだって処分できるんだから。
「実は今朝エラの称号を得ましてお嬢様専属のお世話係に任命されました。
どうぞよろしく! 」
うわ偉そうに。そう言えばそれを確認しにビアンカの元へ。
プラス思考で行こう。いきなりの話とは言えビアンカならやり易い。
ビアンカはまだ新人なのにエラの称号を得た。
それは功績が認められたから。私のお気に入りだと出世は早い。
でもエラの称号を得ると途端に生意気になる。そして見下すようになる。
それが嫌でエラを得た者を冷遇する。そんな子供っぽいのが私。
エラの次はシスで最高位のストがゴール。これはこの地域だけでなく全体の制度。
国王様が思いつきで始めたと言われている。原型は随分前で現在に復活させたと。
この制度はあらゆる場面で活躍する者を褒め称えるもので意外にもその歴史は古い。
ただそれも噂に過ぎず歴史に精通してる者は残念ながらこの辺りには存在しない。
「ビアンカ。では参りましょうか」
「はいお嬢様」
意外にも生意気になってない。と言うことは私の取り越し苦労だった?
こうして新たな冒険へ。
見回り中。
「見えますかお嬢様? 」
「ええ…… 見えるには見える。だけど何だかコソコソしていて気持ち悪い」
我がままは承知の上。でももっと大胆に手を振って存在をアピールしたい。
それが許されないならこんなことしてる意味ってあるの?
もうすでにポリシーを見失っている。静かに陰から見守る。
それがこの朝の見回りのはずなのに。ついビアンカに文句を言ってしまう。
「我慢してください。これもすべてお嬢様の品位を保つ為でございます」
ビアンカはそう言うけれど何だか後ろめたい。
「品位と言いますがそれでは昨日までの私は品性下劣だったと言ってるようなもの」
私だって邪な心で見回りをしてる訳ではない。ちょっとしたスキンシップのつもり。
ああこれが許されないことなのでしょうか? 私はそうは思いません。
いざという時に守ってくれるの彼らを労わないでどうするのでしょう?
とても大切な触れ合い…… ダメそれは……
「何を妄想なさってるんですか? 」
まるで覗くか監視するように二人で茂みに隠れている。
どうせビアンカのことだからエラになって多少は調子に乗ってるに違いない。
まったく誰がここまで押し上げたと思うの? 恩を忘れ歴代のエラの道をたどる気?
でも彼女以外はついて来てくれない。頼らざるを得ない。
「あなただって好きなんでしょう? 」
「はあ? 違いますよ。お嬢様が無理やり毎日誘うんでしょう? 」
興味あるくせに否定する。恥ずかしがり屋さん。そこがかわいいところでもある。
「明日からあなたはこなくてよろしい」
冷たくあしらう。と言うかこれ以上ビアンカンに迷惑を掛けられない。
多少強引ですが朝の見回りには適任のメイドがきっと他にいる。
「見捨てないでお嬢様! それに私はお嬢様の専属のお世話係ですよ? 」
どうにか言い訳する。本当は好きなくせに。どうして素直にならないんでしょう。
ちょっとおかしな噂が立っても私は構わない。それほど尊い活動だと信じてる。
「はいはい。次はカロリーナでも連れて行くからご心配なさらずに」
「だから私が専属ですって! それにカロリーナには務まりませんよ。
あの体型ではついて行くのも不可能。逃げ遅れもするでしょう」
カロリーナの欠点を上げていく。ですがはっきり言ってやる気の問題でしょう?
ビアンカにできてカロリーナにできないことはない。
結局ビアンカはどっちなのだろう? やる気がないなら交代させるのが当然。
慣れるまで大変だろうけどここは本気でカロリーナに同行を命じましょう。
「カロリーナでいいわ」
「待って下さいお嬢様! 」
「もう! それで付き合うの? はっきりして! 」
「お供させてください! 」
その言葉を待っていた。もちろんカロリーナでもいいが今更変えるのも面倒。
ビアンカが心を入れ替えるなら同行を許可してもいい。
「ええ…… どうしようもかな。もうカロリーナに…… 」
「お願いしますマリオネッタお嬢様! 最後までお供しますから! 」
あまりにも必死。なぜここまで? やはり私のお気に入りだと何かと便利だから?
声がする。いつの間に? これは想定外。
「静かに! 気づかれたじゃない」
茂みから覗いてたところを男たちに囲まれる。
続く
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