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変態暗殺令嬢M
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ラクエラの夜。
「よし訓練はこれでもうお終いだ。後は明日に向けてしっかり体を休めておけ! 」
「はい…… 」
「それからお前! 」
きちんと従ってるつもりですが何か不手際でもあったでしょうか?
「マリオネッタでは長過ぎる! マリン…… マリ…… いやMにする」
「はあ何を言ってるの? ふざけないで! マリオネッタでいいでしょう? 」
「うるさい! お前はMだ! 今日からお前をMに統一する。いいな? 」
「はい。もう好きにして」
洗脳された訳ではない。ですが本名で呼ばれるよりは罪悪感が薄れる。
「そっちはMのサポート役だからお前を…… 」
ビアンカを見る最低男。ニタニタと嫌らしい笑みを浮かべてどうするつもり?
「それ以上は止めて! 従うと言ってるでしょう? 」
「よろしい! 」
この地下室に閉じ込められてからみっちりとしごかれた。
服だってボロボロ。もう少しまともな服はなかったのでしょうか?
地味なねずみ色が汗でぐっしょり。もう嫌。帰りたい。
「おい聞いてるのか? 」
Mだろうが何だろうがもうどうでもいい。
「はい」
代わりにビアンカが。
彼女も特訓を受けるが私みたいにおかしなダンスさせられてない。
だから私と比べればまだ楽な方。それでも疲れが見てとれる。
さすがにメイドの頃と違って緊張感だってあるから。痩せた?
「いいかお前らなどもう誰も探してない! お前らは捨てられたんだ!
ここにいるのはそう言うこと。お前たちに残されてるのは王子を暗殺することだけ。
余計なことは一切考えるな! 分かったな? 」
また? そんな戯言を何度も何度も。酷いことを口にするんだから。
刷り込もう刷り込もうとしつこい。
奴らとは対等な関係のはずなのにただの駒だとしか思われてない。
確かに囚われの身。ある程度理不尽な扱いを受けるのは仕方ないか。
ですがそれではギスギスするだけでいいことなど何もない。
もっと前向きな考え方ができないの?
「返事は? 」
「はい! 」
「よし部屋に戻れ! 」
こうして数日に及ぶ訓練を終える。
一体私たちが何をしたと言うのでしょう? お父様今どうされていますか?
ビアンカが側にいるからどうにか精神が保たれている。
そうでなければもう自分など。お嬢様の皮を被った獣に早変わり。
ああ情けない。ああ嘆かわしい。もう昔のマリオネッタお嬢様はいません。
禁断症状に悩まされる日々。
どうしても目の前にいる男の肌に触れたくなる。
奴らは荒々しく凶暴で優しさのカケラもありません。
ろくでなしの彼らのでさえもその全身の生々しい傷に触れたい。舐め回したい。
そんな衝動に駆られる。でもそんな時にビアンカが現実に引き戻してくれる。
彼らは最低で汚らわしい獣。尊敬や畏怖の対象では決してないのに……
そんな者の体を触れたり傷を舐めては穢れるとそう何度も自分に言い聞かせる。
それくらい分かってる。でももう我慢できない。もうこの際誰でもいいじゃない。
そこに逞しい体が存在し生々しい傷が認めらるなら喰らいついたって……
ああダメ。どうしてもおかしな想像をして欲求が抑えらえない。
徐々に人間の心を失いつつある。
もちろん分かっています。彼らは反逆者で国民の敵。
でもそれは私たちだって同じ。もう充分反逆者。後はその刃を向けるかに過ぎない。
「マリオネッタお嬢様! 心をしっかり保つのです! 」
久しぶりにお嬢様と言ってくれた。ずっとマリオネッタだった。
身分を隠すために姉妹として普段から怪しまれないように妹のマリオネッタだった。
初めに会ったあの男にだけは素直にお嬢様とメイドの関係だと伝えてある。
二人の関係があやふやだとあちらとしてもやり辛いらしい。
でもそれでも他の者との関係もあり姉妹の振りを続けた。
今お嬢様とメイドの関係に戻る。
「大丈夫。必ず私が元の幸せな生活を取り戻して差し上げます」
「ううう…… ありがとう。でも違うの。私思い違いをしていたみたい」
ビアンカにだけは心の内をさらけ出したい。そうでないと苦しくて辛いから。
ですがそれはビアンカに決断や辛い記憶を押し付けることになる。
それは私の本意ではない。でもやっぱり辛い。
だけどそれがメイドの役目の一つでもある。
ビアンカがメイドとして接してくれる以上遠慮はいらない。
これが偽装姉妹ならそれは言い辛いものになるでしょう。
とは言え陰謀がうごめく世界ではね……
「ねえビアンカ。ここから脱出しよう」
さすがにこの生活にも飽きた頃。もうそろそろ自由に外の世界を歩き回りたい。
暗殺者としての自覚はまったくない。
「ダメですよ! 逃げる隙はない。あるとすれば王子暗殺の時だけ」
ビアンカは危険過ぎると諫める。
「だったらせめて自由に外出させて」
故郷では自由に領地内なら歩き回れたがここに来てからまったく許可が下りない。
きちんとした理由があるなら奴らも聞かないこともないでしょうが。
買い物がしたいではきっと無理。私はそこまでバカじゃない。
「ちょっと交渉してくるね」
「待ってマリオネッタ…… 」
ビアンカの静止を振り切って上の者に掛け合う。
呑気に食事中で面倒臭そうな素振りを見せる。
「外出許可をお願いしたいの」
「またお前か。飯がまずくなるから後にしろ! 」
まったく相手にしない。それがこのマリオネッタお嬢様に対する態度?
無礼にも程があります。
「用はそれだけか? 行っちまえ! 」
「ですが…… このラクエラに慣れておく方がいいかと」
当日に迷ったり不安なまま動く方が何倍も失敗する確率が高まる。
ここはラクエラの町を自由に散策させるのべき。それくらいの度量があっていい。
続く
「よし訓練はこれでもうお終いだ。後は明日に向けてしっかり体を休めておけ! 」
「はい…… 」
「それからお前! 」
きちんと従ってるつもりですが何か不手際でもあったでしょうか?
「マリオネッタでは長過ぎる! マリン…… マリ…… いやMにする」
「はあ何を言ってるの? ふざけないで! マリオネッタでいいでしょう? 」
「うるさい! お前はMだ! 今日からお前をMに統一する。いいな? 」
「はい。もう好きにして」
洗脳された訳ではない。ですが本名で呼ばれるよりは罪悪感が薄れる。
「そっちはMのサポート役だからお前を…… 」
ビアンカを見る最低男。ニタニタと嫌らしい笑みを浮かべてどうするつもり?
「それ以上は止めて! 従うと言ってるでしょう? 」
「よろしい! 」
この地下室に閉じ込められてからみっちりとしごかれた。
服だってボロボロ。もう少しまともな服はなかったのでしょうか?
地味なねずみ色が汗でぐっしょり。もう嫌。帰りたい。
「おい聞いてるのか? 」
Mだろうが何だろうがもうどうでもいい。
「はい」
代わりにビアンカが。
彼女も特訓を受けるが私みたいにおかしなダンスさせられてない。
だから私と比べればまだ楽な方。それでも疲れが見てとれる。
さすがにメイドの頃と違って緊張感だってあるから。痩せた?
「いいかお前らなどもう誰も探してない! お前らは捨てられたんだ!
ここにいるのはそう言うこと。お前たちに残されてるのは王子を暗殺することだけ。
余計なことは一切考えるな! 分かったな? 」
また? そんな戯言を何度も何度も。酷いことを口にするんだから。
刷り込もう刷り込もうとしつこい。
奴らとは対等な関係のはずなのにただの駒だとしか思われてない。
確かに囚われの身。ある程度理不尽な扱いを受けるのは仕方ないか。
ですがそれではギスギスするだけでいいことなど何もない。
もっと前向きな考え方ができないの?
「返事は? 」
「はい! 」
「よし部屋に戻れ! 」
こうして数日に及ぶ訓練を終える。
一体私たちが何をしたと言うのでしょう? お父様今どうされていますか?
ビアンカが側にいるからどうにか精神が保たれている。
そうでなければもう自分など。お嬢様の皮を被った獣に早変わり。
ああ情けない。ああ嘆かわしい。もう昔のマリオネッタお嬢様はいません。
禁断症状に悩まされる日々。
どうしても目の前にいる男の肌に触れたくなる。
奴らは荒々しく凶暴で優しさのカケラもありません。
ろくでなしの彼らのでさえもその全身の生々しい傷に触れたい。舐め回したい。
そんな衝動に駆られる。でもそんな時にビアンカが現実に引き戻してくれる。
彼らは最低で汚らわしい獣。尊敬や畏怖の対象では決してないのに……
そんな者の体を触れたり傷を舐めては穢れるとそう何度も自分に言い聞かせる。
それくらい分かってる。でももう我慢できない。もうこの際誰でもいいじゃない。
そこに逞しい体が存在し生々しい傷が認めらるなら喰らいついたって……
ああダメ。どうしてもおかしな想像をして欲求が抑えらえない。
徐々に人間の心を失いつつある。
もちろん分かっています。彼らは反逆者で国民の敵。
でもそれは私たちだって同じ。もう充分反逆者。後はその刃を向けるかに過ぎない。
「マリオネッタお嬢様! 心をしっかり保つのです! 」
久しぶりにお嬢様と言ってくれた。ずっとマリオネッタだった。
身分を隠すために姉妹として普段から怪しまれないように妹のマリオネッタだった。
初めに会ったあの男にだけは素直にお嬢様とメイドの関係だと伝えてある。
二人の関係があやふやだとあちらとしてもやり辛いらしい。
でもそれでも他の者との関係もあり姉妹の振りを続けた。
今お嬢様とメイドの関係に戻る。
「大丈夫。必ず私が元の幸せな生活を取り戻して差し上げます」
「ううう…… ありがとう。でも違うの。私思い違いをしていたみたい」
ビアンカにだけは心の内をさらけ出したい。そうでないと苦しくて辛いから。
ですがそれはビアンカに決断や辛い記憶を押し付けることになる。
それは私の本意ではない。でもやっぱり辛い。
だけどそれがメイドの役目の一つでもある。
ビアンカがメイドとして接してくれる以上遠慮はいらない。
これが偽装姉妹ならそれは言い辛いものになるでしょう。
とは言え陰謀がうごめく世界ではね……
「ねえビアンカ。ここから脱出しよう」
さすがにこの生活にも飽きた頃。もうそろそろ自由に外の世界を歩き回りたい。
暗殺者としての自覚はまったくない。
「ダメですよ! 逃げる隙はない。あるとすれば王子暗殺の時だけ」
ビアンカは危険過ぎると諫める。
「だったらせめて自由に外出させて」
故郷では自由に領地内なら歩き回れたがここに来てからまったく許可が下りない。
きちんとした理由があるなら奴らも聞かないこともないでしょうが。
買い物がしたいではきっと無理。私はそこまでバカじゃない。
「ちょっと交渉してくるね」
「待ってマリオネッタ…… 」
ビアンカの静止を振り切って上の者に掛け合う。
呑気に食事中で面倒臭そうな素振りを見せる。
「外出許可をお願いしたいの」
「またお前か。飯がまずくなるから後にしろ! 」
まったく相手にしない。それがこのマリオネッタお嬢様に対する態度?
無礼にも程があります。
「用はそれだけか? 行っちまえ! 」
「ですが…… このラクエラに慣れておく方がいいかと」
当日に迷ったり不安なまま動く方が何倍も失敗する確率が高まる。
ここはラクエラの町を自由に散策させるのべき。それくらいの度量があっていい。
続く
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