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宿泊
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晩餐会が終わり解散。
明日はお待ちかねの舞踏会。
やはり遅れて行く方がよろしいのでしょうか?
ああ今から明日が待ち遠しい。
「それでは皆様。また明日」
遠方から来た者や宿の手配が間に合わなかった者にその他訳あって帰れない者。
そのような方たちは指定の宿へ。
私たちもどうするかビアンカに相談。ですがそのビアンカが見当らない。
まさかもう会場を離れたはずもないし。困ったな。
どこに行ってしまったのでしょう? まったく肝心な時に頼りにならないんだから。
お嬢様を一人にしないでよね。私専属のメイドでしょう?
仮に今は姉妹だとしてもかわいい妹を見捨てないで。
頼れるのはビアンカだけ。それにここは安全地帯じゃない。
暗殺者がウヨウヨしている。今何人いるかも分からない状況。
そう思うだけで震えが止まらない。ビアンカがいなければ何もできない。
だってお嬢様だから。
ラクエラの地下室に戻るか手配された宿にお世話になるか。
当然常識では一旦戻るべきでしょう。でも自由にのんびりしたい。
これは意外にも重要で悩みどころ。決して大げさではない。
「どう致しますかマリオネッタ様? 」
一人一人聞いて回る責任者。招待したからにはきちんと最後までお世話する。
そのような考えらしい。でも私には決定権はない。ただ迷い続けるだけ。
情けないけれど妹だから。本当はお嬢様。だからメイドのビアンカに任せる。
「その私は…… 」
もうどうしよう…… 居心地は悪いけどすぐ近くだしやっぱり地下に戻るしかない?
ですが王子暗殺がその間に行われたら? 夜は特に狙われやすい。
どうしたらいいのか決められない。
「王子は? 」
「はあ…… ここでお泊りになられる予定です」
「でしたら私もと言う訳には行きませんよね? 」
「それはご勘弁願います。王子から誰も近づけるなと仰せつかってますから」
そう言って困り顔。これは悪いことをしたみたい。
どうやら警備も完璧らしい。誰も王子に近づかせないならそれに越したことはない。
これで安心して眠れる。
「それでマリオネッタ様はいかが致しますか? 」
迷っているとビアンカが戻ってきた。
「はい。お願いします」
どうやら暗い地下室に戻らなくてもいい。それだけでもどれだけ嬉しいか。
「そうだお姉様。お友だちは…… 」
「いいから今は静かに! 騒いでは王子に相応しくないと見なされますよ」
厳しいビアンカ。どうしたんだろう? さっきから様子がおかしい。
今夜は隣の隣の大きなお屋敷で。てっきり宿屋を紹介されると思ったが違うらしい。
王子は今夜寝室で。私たち招待客は会場を離れ近くの邸宅に。
会場に比べれば大したことなく見えますが充分な広さがある。
これならばたとえ招待客が三十人来ようが五十人来ようがどうにかなる。
どうも元々寄宿学校だったところだそう。
「ではごきげんよう」
こうして親しくなった方とも別れ二人っきりで過ごすことに。
部屋はホコリがあり掃除は行き届いてない。予定人数を超えたのかその辺は雑だ。
私も一応はお嬢様なのでお掃除や洗濯などはしたことがない。いつもメイドに。
特に我が屋敷にはストがいますから手を出すのはかえって失礼。
ここはやはりメイドのビアンカに任せるのがいいでしょう。
どうせ私ではきれいにする術がないのだから。
「そろそろ寝ましょうか? 」
ホコリだらけでゴミも溜まってるようだがまったく気にしてない様子。
タフと言うか面倒なのでしょうか? ついて行けない。
「ちょっと掃除をしたら? それがあなたたちの仕事でしょう? 」
つい調子に乗って強く言う。
「はあ? 何を言ってるのマリオネッタ? 妄想しないの! 」
どうやらまだ姉妹ごっこを続けるらしい。
確かにその方が彼女にとっては好都合。メイドなど損なだけ。
だからってあなたは私の専属メイドなのよ? それくらい弁えて欲しい。
「でも汚れてますよ。これでは寝れない。お掃除していただかないと」
我がままを言う。当然昨日までの地下室に比べたら何倍マシか。
「悪いわねマリオネッタ。お掃除は朝起きてからにしましょう。
今から騒いだらお隣と下の階の方にご迷惑になってしまいます」
何と掃除をしたくないと駄々をこねる。
こんなわがままメイドはもう必要ない。お父様に言って新しい方と替えてもらおう。
「ふふふ…… ごめんなさいマリオネッタ。我慢してね」
だからもう偽装姉妹は充分。まさか朝にならないと戻らない?
それともメイドだと何かと不利だから。ですがかわいい妹の為に掃除を。
常識だと思いますが違うの?
「分かりましたお姉様。それで今までは何をされていたんです? 」
「ちょっとお話を…… 」
「私たちは戻らなくていいって? 」
確認を取る。でもビアンカだって奴らの居場所や監視役を知らないはず。
それとも接触があった?
「ごねんなさい。彼らとは連絡が一切取れない。
私が話をしていたのはスーテル。晩餐会で知り合ったがさつな女の子。
マリオネッタによく似て言葉も悪い。だからつい気になって」
余計なことをしている。もし奴らに気づかれたらどうするつもり?
全然慎重じゃないんだから。ビアンカにはそう言うところがある。
続く
明日はお待ちかねの舞踏会。
やはり遅れて行く方がよろしいのでしょうか?
ああ今から明日が待ち遠しい。
「それでは皆様。また明日」
遠方から来た者や宿の手配が間に合わなかった者にその他訳あって帰れない者。
そのような方たちは指定の宿へ。
私たちもどうするかビアンカに相談。ですがそのビアンカが見当らない。
まさかもう会場を離れたはずもないし。困ったな。
どこに行ってしまったのでしょう? まったく肝心な時に頼りにならないんだから。
お嬢様を一人にしないでよね。私専属のメイドでしょう?
仮に今は姉妹だとしてもかわいい妹を見捨てないで。
頼れるのはビアンカだけ。それにここは安全地帯じゃない。
暗殺者がウヨウヨしている。今何人いるかも分からない状況。
そう思うだけで震えが止まらない。ビアンカがいなければ何もできない。
だってお嬢様だから。
ラクエラの地下室に戻るか手配された宿にお世話になるか。
当然常識では一旦戻るべきでしょう。でも自由にのんびりしたい。
これは意外にも重要で悩みどころ。決して大げさではない。
「どう致しますかマリオネッタ様? 」
一人一人聞いて回る責任者。招待したからにはきちんと最後までお世話する。
そのような考えらしい。でも私には決定権はない。ただ迷い続けるだけ。
情けないけれど妹だから。本当はお嬢様。だからメイドのビアンカに任せる。
「その私は…… 」
もうどうしよう…… 居心地は悪いけどすぐ近くだしやっぱり地下に戻るしかない?
ですが王子暗殺がその間に行われたら? 夜は特に狙われやすい。
どうしたらいいのか決められない。
「王子は? 」
「はあ…… ここでお泊りになられる予定です」
「でしたら私もと言う訳には行きませんよね? 」
「それはご勘弁願います。王子から誰も近づけるなと仰せつかってますから」
そう言って困り顔。これは悪いことをしたみたい。
どうやら警備も完璧らしい。誰も王子に近づかせないならそれに越したことはない。
これで安心して眠れる。
「それでマリオネッタ様はいかが致しますか? 」
迷っているとビアンカが戻ってきた。
「はい。お願いします」
どうやら暗い地下室に戻らなくてもいい。それだけでもどれだけ嬉しいか。
「そうだお姉様。お友だちは…… 」
「いいから今は静かに! 騒いでは王子に相応しくないと見なされますよ」
厳しいビアンカ。どうしたんだろう? さっきから様子がおかしい。
今夜は隣の隣の大きなお屋敷で。てっきり宿屋を紹介されると思ったが違うらしい。
王子は今夜寝室で。私たち招待客は会場を離れ近くの邸宅に。
会場に比べれば大したことなく見えますが充分な広さがある。
これならばたとえ招待客が三十人来ようが五十人来ようがどうにかなる。
どうも元々寄宿学校だったところだそう。
「ではごきげんよう」
こうして親しくなった方とも別れ二人っきりで過ごすことに。
部屋はホコリがあり掃除は行き届いてない。予定人数を超えたのかその辺は雑だ。
私も一応はお嬢様なのでお掃除や洗濯などはしたことがない。いつもメイドに。
特に我が屋敷にはストがいますから手を出すのはかえって失礼。
ここはやはりメイドのビアンカに任せるのがいいでしょう。
どうせ私ではきれいにする術がないのだから。
「そろそろ寝ましょうか? 」
ホコリだらけでゴミも溜まってるようだがまったく気にしてない様子。
タフと言うか面倒なのでしょうか? ついて行けない。
「ちょっと掃除をしたら? それがあなたたちの仕事でしょう? 」
つい調子に乗って強く言う。
「はあ? 何を言ってるのマリオネッタ? 妄想しないの! 」
どうやらまだ姉妹ごっこを続けるらしい。
確かにその方が彼女にとっては好都合。メイドなど損なだけ。
だからってあなたは私の専属メイドなのよ? それくらい弁えて欲しい。
「でも汚れてますよ。これでは寝れない。お掃除していただかないと」
我がままを言う。当然昨日までの地下室に比べたら何倍マシか。
「悪いわねマリオネッタ。お掃除は朝起きてからにしましょう。
今から騒いだらお隣と下の階の方にご迷惑になってしまいます」
何と掃除をしたくないと駄々をこねる。
こんなわがままメイドはもう必要ない。お父様に言って新しい方と替えてもらおう。
「ふふふ…… ごめんなさいマリオネッタ。我慢してね」
だからもう偽装姉妹は充分。まさか朝にならないと戻らない?
それともメイドだと何かと不利だから。ですがかわいい妹の為に掃除を。
常識だと思いますが違うの?
「分かりましたお姉様。それで今までは何をされていたんです? 」
「ちょっとお話を…… 」
「私たちは戻らなくていいって? 」
確認を取る。でもビアンカだって奴らの居場所や監視役を知らないはず。
それとも接触があった?
「ごねんなさい。彼らとは連絡が一切取れない。
私が話をしていたのはスーテル。晩餐会で知り合ったがさつな女の子。
マリオネッタによく似て言葉も悪い。だからつい気になって」
余計なことをしている。もし奴らに気づかれたらどうするつもり?
全然慎重じゃないんだから。ビアンカにはそう言うところがある。
続く
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