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姫さま、父と彼との密会です
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ほんの数刻前ーー
「長期に渡る任務、ご苦労だった。何か動きはあったか?」
ヒスイは膝をつき、こうべを垂れる。
「いえ、今のところは。しいて言えば、身内問題に頭を悩ませているかと」
「身内問題?」
「王太子が、自分勝手に、公爵令嬢との婚約破棄宣言をし、彼女を追放したことです」
「何それ。その王子、アホなの?」
コウヤが呆れたように呟く。
「成績は優秀でしたが、娼婦のような、ピンク頭の男爵令嬢が現れてから、頭がお花畑になりましたね」
「え、何それ怖い。一種の洗脳?」
「さあ。俺にも言い寄ってきましたが、興味はありませんでしたし、洗脳の類いではないです」
「ああ。お前、ギスタニアで教師やっていたもんな」
ギスタニア帝国のコンティラス学園。
平民も混ざっているが、貴族が大半で、王太子リカルドを筆頭に、宰相の息子や、騎士団長の息子たちが、学園を取りまとめていた。
「気味悪い女でしたがーー」
「どういうこと?」
「いきなり俺の過去を喋りだし、きれい事を並べ立ててきました」
絶対零度の笑み。ヒスイは、よほど腹を据えかねているらしい。
「あなた、ギスタニア帝国に滅ぼされた、カナン国の元王子よね。いつか復讐しようと目論んでいるーーでも、ダメよ。復讐はなにも生まないわ。私があなたのそばにいるから、安心してーーでしたか」
「お前の口調で言われると、相当気色悪いが、俺と数人しか知らないお前の過去を言い当てるとはな。そいつ、大丈夫か?」
腕を組んで、コウヤが眉間にシワを寄せる。
「しばらく監視していましたが、密告する様子はありませんでした。それより、殺意をおさえる方が大変でしたね」
「あ、そう……」
ヒスイの目が笑っていない。冗談ではなさそうだ。
「それで?」
コウヤが続きをうながす。
「それで、最後の卒業舞踏会で、リカルド王子が、娼婦(男爵令嬢)と手を取り合って、婚約破棄宣言をしていました。そのあとが滑稽で、婚約者だったフローディア様が、娼婦に呪いをかけて、豚に変えていました。“真実の愛”で呪いが解けるそうですよ」
ヒスイの喜色満面の笑み。ゾッとするほど美しい。
「お前、わざと止めなかったな?」
「もちろん。その方が面白いでしょう」
昔はまだかわいげがあったのに、どうしてこうなってしまったのかーーと、コウヤが嘆く。
「まあいい、ご苦労だった。しばし、休暇をやる。この国で好きなことしていいし、旅に出てもいい。好きに過ごせ」
「御意。なら俺は、この国にいます」
珍しく、口角が上がっている。諜報活動をしている以外、ほぼ、表情筋が死んでるんじゃないかと、心配になるぐらいだが、今は誰が見てもわかるぐらい嬉しそうだ。
この国を第二の故郷だと思っているのだと、コウヤは密かに感激する。
後に、それが勘違いだと、知ることになるのであったーー
文字数がバラバラですみません(´・ω・`)
話が、なかなかまとまらず、読みづらいかもです。話を区切るのが、難しい。
今後の課題にします。
「長期に渡る任務、ご苦労だった。何か動きはあったか?」
ヒスイは膝をつき、こうべを垂れる。
「いえ、今のところは。しいて言えば、身内問題に頭を悩ませているかと」
「身内問題?」
「王太子が、自分勝手に、公爵令嬢との婚約破棄宣言をし、彼女を追放したことです」
「何それ。その王子、アホなの?」
コウヤが呆れたように呟く。
「成績は優秀でしたが、娼婦のような、ピンク頭の男爵令嬢が現れてから、頭がお花畑になりましたね」
「え、何それ怖い。一種の洗脳?」
「さあ。俺にも言い寄ってきましたが、興味はありませんでしたし、洗脳の類いではないです」
「ああ。お前、ギスタニアで教師やっていたもんな」
ギスタニア帝国のコンティラス学園。
平民も混ざっているが、貴族が大半で、王太子リカルドを筆頭に、宰相の息子や、騎士団長の息子たちが、学園を取りまとめていた。
「気味悪い女でしたがーー」
「どういうこと?」
「いきなり俺の過去を喋りだし、きれい事を並べ立ててきました」
絶対零度の笑み。ヒスイは、よほど腹を据えかねているらしい。
「あなた、ギスタニア帝国に滅ぼされた、カナン国の元王子よね。いつか復讐しようと目論んでいるーーでも、ダメよ。復讐はなにも生まないわ。私があなたのそばにいるから、安心してーーでしたか」
「お前の口調で言われると、相当気色悪いが、俺と数人しか知らないお前の過去を言い当てるとはな。そいつ、大丈夫か?」
腕を組んで、コウヤが眉間にシワを寄せる。
「しばらく監視していましたが、密告する様子はありませんでした。それより、殺意をおさえる方が大変でしたね」
「あ、そう……」
ヒスイの目が笑っていない。冗談ではなさそうだ。
「それで?」
コウヤが続きをうながす。
「それで、最後の卒業舞踏会で、リカルド王子が、娼婦(男爵令嬢)と手を取り合って、婚約破棄宣言をしていました。そのあとが滑稽で、婚約者だったフローディア様が、娼婦に呪いをかけて、豚に変えていました。“真実の愛”で呪いが解けるそうですよ」
ヒスイの喜色満面の笑み。ゾッとするほど美しい。
「お前、わざと止めなかったな?」
「もちろん。その方が面白いでしょう」
昔はまだかわいげがあったのに、どうしてこうなってしまったのかーーと、コウヤが嘆く。
「まあいい、ご苦労だった。しばし、休暇をやる。この国で好きなことしていいし、旅に出てもいい。好きに過ごせ」
「御意。なら俺は、この国にいます」
珍しく、口角が上がっている。諜報活動をしている以外、ほぼ、表情筋が死んでるんじゃないかと、心配になるぐらいだが、今は誰が見てもわかるぐらい嬉しそうだ。
この国を第二の故郷だと思っているのだと、コウヤは密かに感激する。
後に、それが勘違いだと、知ることになるのであったーー
文字数がバラバラですみません(´・ω・`)
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今後の課題にします。
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