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58話 不審者
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その夜、私は1人ベッドに寝転がって、
今日あったことや、これからの事を考えると、
目が冴えてしまって眠れず、色々思いを馳せていた。
もし国の人々が、
私が女なのに宰相をやっていたと知ったら、
みんなどんな反応するかな…
怒るかな…許してくれるかな…
そんな私が、
さらに第二王子の婚約者になるなんて発表したら、
余計に火に油なんじゃない?
国のみんなに反対されたらどうしよう。
いくらルシードが私がいいと言ってくれても、
ルシードはただの人じゃない。
第二王子なのよ。
国を背負ってる1人でもある。
だから、国民を欺いた私が婚約者だなんて言ったらどうなるか…
私だけならいいけど、ルシードまで何か言われたりしたら悲しいな…
ガチャリ
何か音がした気がしたが、
今日は風が強く、先程から風が窓を叩く音がしていたので、
それのせいか…と思って、考え続ける。
その時!
突然誰かに羽交い締めにされ、
口を布で縛られて、声を出せないように塞がれた!
「ぅゔっ⁉︎ゔっ!ぅゔっ‼︎」
目一杯叫んでも、声がくぐもって、廊下までも届かない。
もがいても、もがいても、相手の力が強く、どうにしても抜け出せない。
あまりの恐怖に涙が自然に溢れ出し、
涙が目に溜まって、相手が誰なのか見たいのに、よく見えない。
目を何度もパチパチして、涙を落とすようにして見てみると、
羽交い締めにしている相手は衛兵のような格好をしていた。
今日あったことや、これからの事を考えると、
目が冴えてしまって眠れず、色々思いを馳せていた。
もし国の人々が、
私が女なのに宰相をやっていたと知ったら、
みんなどんな反応するかな…
怒るかな…許してくれるかな…
そんな私が、
さらに第二王子の婚約者になるなんて発表したら、
余計に火に油なんじゃない?
国のみんなに反対されたらどうしよう。
いくらルシードが私がいいと言ってくれても、
ルシードはただの人じゃない。
第二王子なのよ。
国を背負ってる1人でもある。
だから、国民を欺いた私が婚約者だなんて言ったらどうなるか…
私だけならいいけど、ルシードまで何か言われたりしたら悲しいな…
ガチャリ
何か音がした気がしたが、
今日は風が強く、先程から風が窓を叩く音がしていたので、
それのせいか…と思って、考え続ける。
その時!
突然誰かに羽交い締めにされ、
口を布で縛られて、声を出せないように塞がれた!
「ぅゔっ⁉︎ゔっ!ぅゔっ‼︎」
目一杯叫んでも、声がくぐもって、廊下までも届かない。
もがいても、もがいても、相手の力が強く、どうにしても抜け出せない。
あまりの恐怖に涙が自然に溢れ出し、
涙が目に溜まって、相手が誰なのか見たいのに、よく見えない。
目を何度もパチパチして、涙を落とすようにして見てみると、
羽交い締めにしている相手は衛兵のような格好をしていた。
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