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61話 憐れな男
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ルシードは、
今日、アリアがクロードの幸せが自分の幸せと言ったことの一件を問い詰める、というのを口実に、
顔を見たくて会いに行こうと部屋の前まで行くと、
アリアの部屋の扉の前に衛兵が立っているのを見て、
何やら嫌な予感がし、中の様子に聞き耳を立てていたら、
中から唸り声が聞こえてきたので、
慌てて衛兵に当て身を喰らわせ、気絶をさせて、
急いで入ってきたのだった。
入ってきたら、…あまりにむごい惨状だった。
愛するアリアが半裸にされ!泣きじゃくり!
今まさに、あの汚らわしい王の手にかかろうとしていたのだから!
アリアのひどい有り様をみたルシードは、
その手にした剣から身体全身までを覆うかのような、真っ黒な強い殺気を放つ。
本気であの王の息の根を止めるつもりだった。
「貴様など……貴様のような外道はっ!
決して王などではないっ‼︎
俺の手にかかって、死ねっっ‼︎‼︎」
と言って王に斬りかかった!
しかし、あと一歩のところで…
もう一歩のところで……
ルシードはドカドカと入ってきた大勢の衛兵に押し倒され、囚われた。
王に刃を向けた者として…
今日、アリアがクロードの幸せが自分の幸せと言ったことの一件を問い詰める、というのを口実に、
顔を見たくて会いに行こうと部屋の前まで行くと、
アリアの部屋の扉の前に衛兵が立っているのを見て、
何やら嫌な予感がし、中の様子に聞き耳を立てていたら、
中から唸り声が聞こえてきたので、
慌てて衛兵に当て身を喰らわせ、気絶をさせて、
急いで入ってきたのだった。
入ってきたら、…あまりにむごい惨状だった。
愛するアリアが半裸にされ!泣きじゃくり!
今まさに、あの汚らわしい王の手にかかろうとしていたのだから!
アリアのひどい有り様をみたルシードは、
その手にした剣から身体全身までを覆うかのような、真っ黒な強い殺気を放つ。
本気であの王の息の根を止めるつもりだった。
「貴様など……貴様のような外道はっ!
決して王などではないっ‼︎
俺の手にかかって、死ねっっ‼︎‼︎」
と言って王に斬りかかった!
しかし、あと一歩のところで…
もう一歩のところで……
ルシードはドカドカと入ってきた大勢の衛兵に押し倒され、囚われた。
王に刃を向けた者として…
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