聖痕の聖騎士〜溺愛?狂愛?私に結婚以外の選択肢はありますか?〜

白雲八鈴

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224 朝日が昇る

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 空に太陽に光が満ちていき、闇を浸食するように暁の色に染め上げていく中、徐々に聖騎士団に所属している者たちが集まってきている。

 一番目立つのは白い隊服の将校オフィシエだ。この場には見た感じだと50人から60人ぐらい集まってきている。将校オフィシエの約半分が集まっている計算になるけど、各部隊の駐屯地にもいるはずなので、恐らくこれで王都にいる全員なのだろう。

 次に灰色の隊服を着た騎士シュヴァリエ。彼らは一部隊150人なので合計1800人はいるはず。だけど交代で王都に来ている。
 1班5人で、10班1小隊の50人という分け方だと教会で習ったので、そのままであれば、騎士シュヴァリエは800人は王都にいるはず。
 だけど、半分も来ているかなぁ。それとも部隊によって駐屯地に滞在する人数を小隊の中でも分けている?

 そして、従騎士エスクァイアの数は私は把握していないけれど、恐らく騎士シュヴァリエの倍の数はいるはず。だけど、全然来ていない。集合場所を間違えて報告しているのかと言わんばかりに来ていない。
 ああ、彼らは正規に聖騎士としてではないから元々呼ばれていない。……のわりには第12部隊だけ凄い塊で存在感を見せつけている。

「シュレイン。やっぱり他の奴らに教えておくべきじゃなかったのか?」

 ファルが冷や汗を流しながらルディの背後で言っている。第12部隊と他の部隊を比べて言っているのだろう。当然、第13部隊も少ないながらも全員が揃っている。

「必要ないでしょう」

 ルディは外向きの態度を取っている。きっと胡散臭い笑顔を浮かべているのだろう。
 ……だろうっていうのは、私はルディの前に立っていて、勝手な行動を取らないように監視されている。だから、ルディの表情は覗いしれない。

 因みに私が他の部隊の状況を観察できるのは、第13部隊だけはみ子のように他の部隊の後ろに整列しているからだ。と言っても両手にも満たない人数なので、お前たちは端っこにでも寄っておけということなのだろう。

 そして、第12部隊だけが異様に揃って整列していることを見た一部の部隊長が何かを感じとったのか、こそこそと話し合っているも、唯一知っている第4部隊長と第4副部隊長は死人のような顔をしている。もう顔色が真っ白と言ってい良い感じで、チラチラと自分たちの隊員があまり集まっていないことを確認している

 太陽の光が顔にかかる。あー。時間切れだ。結局、半分も集まらなかった。後で大変なことが起きることが目に見えている。知っている第4部隊長と副部隊長の背中からはもう生気が感じられない。
全員あつまっていないことであとで、神父様からお小言があると思う。

 白髪交じりの金髪の神父服の人物が現れたことで、その場にいた人たちの反応が二つに別れた。次いで、その後ろから白いシスター服を来た人物が現れたことで、悲鳴が混じり始める。

「静まりなさい」

 神父様が声を発したことで、口を閉じ敬礼をする。ただ、そのように行動をしない人達も勿論いる。
 神父様とシスター・マリアを何処の誰だという視線を向けて、お前たちは場違いだという雰囲気を醸している人達だ。

「本当に教育がなっていないですね」

 あっ……来る!そう思った瞬間に頭上から途轍もない圧力が降ってきた。

「ひっ!」
「キャッ!」
「うっ!」
「なに?」

 神父様からの殺気に耐えることができない人たちが次々と地面に膝を付いていく。私の後ろからも悲鳴が聞こえたので、騎士シュヴァリエの四人はきっと地面にうずくまっているのだろう。

 そして、この場に立っている人達は100人ほど。流石部隊長クラスは全員微動だにせずに立っている。ただ気になるのは白い隊服を着ている人もしゃがみ込んでいる人たちがいる。

「さて、聞く姿勢になったようですね」

 聞く姿勢も何も、神父様の殺気で動けないだけだと思う。

「私が誰か。知っている者もいるでしょうが、自己紹介をさせていただきましょう。リュミエール・ラディウス・レイグラーシア。408代目の大将校グラントフィシエの地位にありました者です。そしてこの者は」
「マリアセリーヌ・アイレイーリスです。ルーナ聖女サンであったエリスアメリア王妃の聖騎士でありました」

 二人の肩書だけ聞くと、凄いと思ってしまう。
私と同じことを思っだ人たちの息を飲む音が聞こえるも、ざわめきは出なかった。これは声も出せない程の圧迫感のある殺気に押しつぶされているからなので、仕方がない。

「何故、我々がここにいるか。第9部隊と第4部隊。そして、第1部隊と第7部隊の愚かしい行為には目に余るものがあったからです。いつから聖騎士団はこのように体たらくになってしまったのでしょうね」

 神父様からトゲトゲしい言葉が出てきたのだった。

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