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二十七、誰よりも幸せな男
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学園の最終学年である十七歳、残り半年でここを卒業する。クリスティアン殿下も来年には立太子の儀を控えており、忙しそうにしている。それでも彼の息抜きを兼ねてこうやって話をしているのだが、今日はずいぶんと機嫌が悪そうだ。浮かべるわざとらしい笑顔にまわりの女子達はきゃあきゃあと嬉しそうに頬を染めている。側近候補達は「うわぁ……」と言って顔が引きつっているが、相変わらずヘンリクだけは冷静だった。
「それで、今回は何があったのですか?」
仕方なさそうに聞いているが、面倒くさいという雰囲気は消していない。ここは王家専用の部屋で限られた者しかいないが、クラウス殿下もわかりやすく嫌そうな顔をしている。
「はぁ、由々しき事態だよ。私の可愛い妹に婚約を申し込もうとしている奴がいてね……まぁ、最初の顔合わせであっけなくフラれたわけだけど。うん、ざまぁみろ」
「あの子は何も知らずにお見合いをしていたみたいだし、急な事と隣国での事だから介入できなかったし……」
「ちょっと会わせてみるだけだったらしいから、それはまぁ終わった事だからいいのだけどね。ほら、アードルフ殿を見て終始ビクビクしていたみたいだよ。軟弱だね」
「それよりも隣国での噂ですよ兄上! 勝手にヴォワザンの第三王子の婚約者に内定したという噂が流されていただなんて」
「そんな噂、すぐにもみ消したけどね」
二人の機嫌が悪い理由がこれだった。相変わらずのシスコン具合にまわりはまたかという空気だ。ヘンリクなど平気で無視をしてお茶を飲んでいる。それに、由々しき事態などと言ってすでに解決しているではないか。しかも俺の方にちらちらと視線を送りながら喋るな。俺にどう返せというのか。
「はぁ……もう終わった事なのだろう。本当に婚約したわけでもないのだからいいじゃないか」
というか、ユリアナ嬢の時はどうしたんだ?まさかヨハンネス殿を呼び出して……。
「ふふっ、ヨハンネスはなかなかに見る目があるね」
「えぇ、彼はなかなかの男ですよ兄上。彼にならユリアナを任せられる」
うわっ、こいつらに言いたい事がばれている。とにかくヨハンネス殿は認められているようで良かった。今ここに常識人のクレメッティ殿下がいらっしゃらないのが悔やまれる。
夏の長期休みに入る少し前に母から手紙が届いた。いったい何があったのかと読んでみればそこにはジジイと一緒にアマリア嬢がフェルンを訪れていると書いてあった。すっかり仲良くなった事、可愛い娘ができたみたいで嬉しい事など長文で綴られている。息子しかいない母にとってはよほど嬉しかったのだろう。手紙からそれがにじみ出ている。
いつもなら休みが始まってすぐに帰る事はないのだが、今回は早く帰るのもいいかもしれない。彼女がいつまで滞在するかはわからないが、そんな事をのんきに考えて読み進めればとんでもない事が書いてある。
「は?」
“アマリアちゃんとのお見合いをセッティングしたから必ずものにしなさい”
命令のように書かれたその文を見間違いかと何度も読み直すが変わらない。アマリア嬢と俺のお見合い?お見合いと書いているが、これは恐らくすでに外堀を埋めて確実に婚約を進めていないか。
「俺はそれでいいがアマリア嬢はいいのか?」
無意識に小さく呟いた言葉の意味を理解して、顔に熱が集まっていく。とっさにしゃがんでもう一度言葉の意味を考える。
俺はそれでいいのか?今まで特に意識して考えてこなかった婚約者の事だが、本当にいいのだろうか。両親が勝手に決めるとは思っていた。だから誰でも良かったのか、それともアマリア嬢だからいいのか……。
「彼女だからいいのだろうな……いや、彼女がいいんだな」
ただただ守りたかった小さなか弱い存在が、いつの間にか大切になっていた。『妹』だと思っていたはずなのに、そう言い聞かせて誤魔化していただけだった。
「これは、絶対にあの二人には言えない……」
火照る顔に片手を当てて、それでもどうしようもない想いを胸に了承の手紙を書く事にした。
「そんなに急いでどうしたんだい?」
穏やかな声で聞いてくるが、その胸中はいかがなものか。長期休み前の式が終わってすぐに帰還しようと思っていたが、クリスティアン殿下に捕まった。
「殿下……」
「そんな顔で見ないでくれ。うん、知っているよ……母も乗り気なんだ」
ため息を吐いて諦めるようにそう言っているが、まだ何か言いたそうだ。
「何処の馬の骨ともわからないような奴にくれてやる気なんてなかったけど、ほら。いざ決まってしまうと寂しいものだね」
「いえ、まだ決まっていません」
これからその事について話し合うのに、すでに決定事項となっているではないか。これは王命か?
「は? まさか断らないよね? 私の可愛い妹に不満があるの? 無いよね……だっておまえ、出会った頃から好きだったよね」
「なっ!?」
この気持ちに気づいたのはつい最近だぞ。たぶんばれるとは思っていたが、出会った頃からそんな風に彼女の事を想っていたというのか。だからこの前に隣国の話をしていた時にちらちらと視線を送ってきたのか……。
「無意識だったんだ。まぁ、おまえはそういうの疎そうだし……チッ、このロリコンが」
「おい、聞こえているぞシスコン殿下!」
ロリコン言うな!歳の差は俺も気にしているんだ。五歳の差は成人すれば気にならないかもしれない。もっと離れた年齢差で幼少から婚約している者達もいる。
「相手がおまえで良かったよ。安心して任せられる」
揶揄うように笑っていた顔は、いつの間にか微笑ましそうにしている。
「私だって親友には幸せになって欲しいからね。あの子の事、頼んだよ」
「もちろんだ。クリスティアンもあの方と……」
「あぁ。ありがとうエドヴァルド」
掴まれていた手はいつの間にか離されており、その場で礼をして別れた。
「君達は両想いだから心配なんてしていないのだけどね」
後ろで小さく呟かれていたその言葉は届く事なく、消えていった。
フェルンに戻れば彼女はいて、俺の言葉で泣かせてしまったが無事に婚約する事ができた。帰らねばならない彼女にこの花だけは渡したかった。だから馬を走らせ急いで集めて作った花束は飾り気もない。そんな物でも嬉しそうにしている。用意してもらっていたリボンも適当に選んだつもりが見事に自分を表す色であったが、彼女のそばにそれがあるというだけで満たされる。光に消えていった彼女に次に会えるのはいつなのか、別れて直ぐにもうそんな事を考えていた。
「エドヴァルド様!」
「ん? どうしたアマリア?」
長期休暇の後半に彼女は再びこちらに訪れていた。一週間ほど滞在すると言っていたから、今回は絶対にあの花畑へ連れて行きたかったのだ。森を抜けた先にあるこの花畑は青紫の花で大地が覆われており、他にも所々に水色や白い花などが咲いている。
「こんなに素敵な場所だったのですね! 連れて来てくださりありがとうございます」
「どういたしまして。そんなに喜んでもらえるなら、連れて来れて良かった」
澄み渡った空の下で眩しいくらいの輝く笑顔を浮かべたアマリア。青紫の海に浮かぶ彼女をこちらに手招きすれば、ゆっくりと不思議そうに近づいて来た。
跪いてその小さな手をそっと掬い上げ、胸の中にあるこの想いを告げる。
「アマリア、君には俺の隣にいて欲しい。このフェルンの大地で君と同じ時間を同じだけ生きていきたい。一生をかけて君を守っていくと誓おう」
「エドヴァルド様……」
きゅっと片手を胸の前で握り締めて、俺の言葉に耳を傾けてくれている。ただ守りたいと漠然と思っていたはずが、誰よりも愛おしい存在になっている。
「愛しているよアマリア」
涙で瞳を潤ませながら飛び込んで来た彼女を抱きとめて、大切に腕の中にしまい込む。小さな額に自分の額をくっつけて覗き込めば、顔を赤くして恥ずかしそうに微笑んでいる。その空色に映り込む自分もきっと彼女に負けないくらい赤い顔をしているのかもしれない。そして、誰よりも幸せな男がそこに映っているのだろう。
「それで、今回は何があったのですか?」
仕方なさそうに聞いているが、面倒くさいという雰囲気は消していない。ここは王家専用の部屋で限られた者しかいないが、クラウス殿下もわかりやすく嫌そうな顔をしている。
「はぁ、由々しき事態だよ。私の可愛い妹に婚約を申し込もうとしている奴がいてね……まぁ、最初の顔合わせであっけなくフラれたわけだけど。うん、ざまぁみろ」
「あの子は何も知らずにお見合いをしていたみたいだし、急な事と隣国での事だから介入できなかったし……」
「ちょっと会わせてみるだけだったらしいから、それはまぁ終わった事だからいいのだけどね。ほら、アードルフ殿を見て終始ビクビクしていたみたいだよ。軟弱だね」
「それよりも隣国での噂ですよ兄上! 勝手にヴォワザンの第三王子の婚約者に内定したという噂が流されていただなんて」
「そんな噂、すぐにもみ消したけどね」
二人の機嫌が悪い理由がこれだった。相変わらずのシスコン具合にまわりはまたかという空気だ。ヘンリクなど平気で無視をしてお茶を飲んでいる。それに、由々しき事態などと言ってすでに解決しているではないか。しかも俺の方にちらちらと視線を送りながら喋るな。俺にどう返せというのか。
「はぁ……もう終わった事なのだろう。本当に婚約したわけでもないのだからいいじゃないか」
というか、ユリアナ嬢の時はどうしたんだ?まさかヨハンネス殿を呼び出して……。
「ふふっ、ヨハンネスはなかなかに見る目があるね」
「えぇ、彼はなかなかの男ですよ兄上。彼にならユリアナを任せられる」
うわっ、こいつらに言いたい事がばれている。とにかくヨハンネス殿は認められているようで良かった。今ここに常識人のクレメッティ殿下がいらっしゃらないのが悔やまれる。
夏の長期休みに入る少し前に母から手紙が届いた。いったい何があったのかと読んでみればそこにはジジイと一緒にアマリア嬢がフェルンを訪れていると書いてあった。すっかり仲良くなった事、可愛い娘ができたみたいで嬉しい事など長文で綴られている。息子しかいない母にとってはよほど嬉しかったのだろう。手紙からそれがにじみ出ている。
いつもなら休みが始まってすぐに帰る事はないのだが、今回は早く帰るのもいいかもしれない。彼女がいつまで滞在するかはわからないが、そんな事をのんきに考えて読み進めればとんでもない事が書いてある。
「は?」
“アマリアちゃんとのお見合いをセッティングしたから必ずものにしなさい”
命令のように書かれたその文を見間違いかと何度も読み直すが変わらない。アマリア嬢と俺のお見合い?お見合いと書いているが、これは恐らくすでに外堀を埋めて確実に婚約を進めていないか。
「俺はそれでいいがアマリア嬢はいいのか?」
無意識に小さく呟いた言葉の意味を理解して、顔に熱が集まっていく。とっさにしゃがんでもう一度言葉の意味を考える。
俺はそれでいいのか?今まで特に意識して考えてこなかった婚約者の事だが、本当にいいのだろうか。両親が勝手に決めるとは思っていた。だから誰でも良かったのか、それともアマリア嬢だからいいのか……。
「彼女だからいいのだろうな……いや、彼女がいいんだな」
ただただ守りたかった小さなか弱い存在が、いつの間にか大切になっていた。『妹』だと思っていたはずなのに、そう言い聞かせて誤魔化していただけだった。
「これは、絶対にあの二人には言えない……」
火照る顔に片手を当てて、それでもどうしようもない想いを胸に了承の手紙を書く事にした。
「そんなに急いでどうしたんだい?」
穏やかな声で聞いてくるが、その胸中はいかがなものか。長期休み前の式が終わってすぐに帰還しようと思っていたが、クリスティアン殿下に捕まった。
「殿下……」
「そんな顔で見ないでくれ。うん、知っているよ……母も乗り気なんだ」
ため息を吐いて諦めるようにそう言っているが、まだ何か言いたそうだ。
「何処の馬の骨ともわからないような奴にくれてやる気なんてなかったけど、ほら。いざ決まってしまうと寂しいものだね」
「いえ、まだ決まっていません」
これからその事について話し合うのに、すでに決定事項となっているではないか。これは王命か?
「は? まさか断らないよね? 私の可愛い妹に不満があるの? 無いよね……だっておまえ、出会った頃から好きだったよね」
「なっ!?」
この気持ちに気づいたのはつい最近だぞ。たぶんばれるとは思っていたが、出会った頃からそんな風に彼女の事を想っていたというのか。だからこの前に隣国の話をしていた時にちらちらと視線を送ってきたのか……。
「無意識だったんだ。まぁ、おまえはそういうの疎そうだし……チッ、このロリコンが」
「おい、聞こえているぞシスコン殿下!」
ロリコン言うな!歳の差は俺も気にしているんだ。五歳の差は成人すれば気にならないかもしれない。もっと離れた年齢差で幼少から婚約している者達もいる。
「相手がおまえで良かったよ。安心して任せられる」
揶揄うように笑っていた顔は、いつの間にか微笑ましそうにしている。
「私だって親友には幸せになって欲しいからね。あの子の事、頼んだよ」
「もちろんだ。クリスティアンもあの方と……」
「あぁ。ありがとうエドヴァルド」
掴まれていた手はいつの間にか離されており、その場で礼をして別れた。
「君達は両想いだから心配なんてしていないのだけどね」
後ろで小さく呟かれていたその言葉は届く事なく、消えていった。
フェルンに戻れば彼女はいて、俺の言葉で泣かせてしまったが無事に婚約する事ができた。帰らねばならない彼女にこの花だけは渡したかった。だから馬を走らせ急いで集めて作った花束は飾り気もない。そんな物でも嬉しそうにしている。用意してもらっていたリボンも適当に選んだつもりが見事に自分を表す色であったが、彼女のそばにそれがあるというだけで満たされる。光に消えていった彼女に次に会えるのはいつなのか、別れて直ぐにもうそんな事を考えていた。
「エドヴァルド様!」
「ん? どうしたアマリア?」
長期休暇の後半に彼女は再びこちらに訪れていた。一週間ほど滞在すると言っていたから、今回は絶対にあの花畑へ連れて行きたかったのだ。森を抜けた先にあるこの花畑は青紫の花で大地が覆われており、他にも所々に水色や白い花などが咲いている。
「こんなに素敵な場所だったのですね! 連れて来てくださりありがとうございます」
「どういたしまして。そんなに喜んでもらえるなら、連れて来れて良かった」
澄み渡った空の下で眩しいくらいの輝く笑顔を浮かべたアマリア。青紫の海に浮かぶ彼女をこちらに手招きすれば、ゆっくりと不思議そうに近づいて来た。
跪いてその小さな手をそっと掬い上げ、胸の中にあるこの想いを告げる。
「アマリア、君には俺の隣にいて欲しい。このフェルンの大地で君と同じ時間を同じだけ生きていきたい。一生をかけて君を守っていくと誓おう」
「エドヴァルド様……」
きゅっと片手を胸の前で握り締めて、俺の言葉に耳を傾けてくれている。ただ守りたいと漠然と思っていたはずが、誰よりも愛おしい存在になっている。
「愛しているよアマリア」
涙で瞳を潤ませながら飛び込んで来た彼女を抱きとめて、大切に腕の中にしまい込む。小さな額に自分の額をくっつけて覗き込めば、顔を赤くして恥ずかしそうに微笑んでいる。その空色に映り込む自分もきっと彼女に負けないくらい赤い顔をしているのかもしれない。そして、誰よりも幸せな男がそこに映っているのだろう。
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