END OF INFERNAL NIGHTMARE

弥黎/mirei

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:1-1図書館:

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___何処か遠い時代、科学技術が覆う世界で魔法文明が発見される。神不在の現代に古い神が残した力は、疲弊した世界を潤し、再び繁栄を歪に後押しした。

 早朝、都市から離れた場所に森が広がっている。人の出入りが無くなって久しいであろう古く苔むしたレンガ道が、背の低い草むらから僅かに覗かせて森の奥へ続いていた。レンガ道を辿ると、日の届かない一帯に蔦が覆う廃れた大図書館が静かに佇んでいた。射し込む光が図書館の一部を照らし、日の当たらない場所は光源差で一層暗く目に映る。
 図書館の主であるメアは、唯一日の当たるソファに寝そべり読書に耽っていた。外観は何年も放置されている様に伺える図書館だったが、館内は手入れがある程度行き届き清潔に保たれていた。図書館の二階が吹き抜けになっている。東西の壁にはガラスが天井近くまで碁盤目状にはめ込まれていて天井には整備用の天窓がある。館内の壁や柱に至る全てが本棚の役割を担っていて、全ての本は綺麗に整頓されていた。冷たい風が開けられた窓から通り、メア自身の白い髪や肌、服、白く先にかけて薄緋色になっている四翼で感じ取ることが出来ていた。翼は先が四つに、歪な形に分かれ四本指の手の彫刻に見える。
 風が通る音を合図にバイクが図書館に向かってくるのが分かる。次第にエンジン音が大きくなり付近に駐車。正面玄関から人が入ってきたのをメアは気配で感じ取っていた。男性、右手にバッグを持ち、ゆっくりとした足取りで表から近付いてくる。来客は数週間振りかな、と口の中で呟き気配のするドアの先を見つめる。ノック音が木霊し、開かれたドアの向こうには彼女が予想していた通りの男が立っていた。
「また本か」
「......」
「たまには外に出るといい」
「景色ならここから見える範囲で十分よ、オズ」
ドアの先から現れた人物が呆れ気味に告げ、一蹴される。黒いスーツ、バッグを手に持つオズと呼ばれた男は館内へ颯爽と入ってゆく。閉まるドアや彼の足音は木霊して館全体へ吸収され、空気が少しだけ動くのを感じた。
「景色って、辺り一面の深緑のことか?」
目を向けた窓のどれにも視界いっぱいに広がる森が見えていた。太陽の光を微かに見せるがそれ以外は何も見えず、遠くの景色はすべて遮られている。天窓やガラス窓から入る日の光は、新緑を通した天然のステンドグラスの様に彩り館内へ向けて放たれていた。
「本の中を旅してる、それでいいでしょう?」
「酷い理屈だ......僕が言ってるのはそうじゃなくてだな」
メアは紅い目でオズを見上げ、ソファに座り直しながら呟く。
「___とにかく遠くに出掛けろ、ってこと?」
「その通り、身体は老いなくても心が廃れてしまう」
「......これが、出掛けられる姿だとでも?」
やれやれと肩をすくめるオズに、メアは四翼を大きく広げてみせる。
「それは知らん、自分でどうにかしてくれ」
「でもまぁ、それなりに出掛けてるから」
「そうか___」
荷物を置き、近場の椅子とテーブルをメアの座るソファの方へ引きずり近付ける。数秒遅れて、引きずった椅子から彼の足元へ埃が風にふんわり流され地面をゆっくり流れていった。
「___あと、掃除も怠るなよ」
「......今日は?」
「フレーバーティー」
「お菓子はないの?紅茶だけじゃ寂しい」
 メアの台詞を聞いて、目の前に厚紙で出来た小さな箱を取り出す。紙箱からは仄かに甘い香りが漂ってきた。
「そう言うと思って、小さいケーキを持ってきた」
「良かった」
バッグから茶葉の入ったガラス瓶を続けて取り出す。___紙箱の中に入っていたのは本当に小さなショートケーキだった___。
「それで用事は?」
 目の前に持って来たテーブルに肘をついてオズに聞く。
「ウチの近所......一番都市で怪しい動きがある、君に調査を依頼したいと思って」
 バッグを手繰り寄せて雑誌を取り出し広げてみせる。メアは乱雑に広げられた雑誌を手繰り寄せて表紙に目を通すが"魔導技研"という巨大な魔法研究機関が都市機能全体へ技術供与を始めたことについての記事と失踪事件が多発しているという内容が、示し合わせた様にどの雑誌にも大きく記されている。どれも筆者の憶測が延々と綴られ、事実らしい内容はどこにも無く文章は終わっていた。
「私は便利屋じゃない」
「分かってる......紅茶が出来上がる前に説明させてくれ」
ポットに茶葉を淹れ、ポット側面に描かれた魔法陣にそっと触れる。僅かに水色に魔法陣が輝き、ポットの中が次第に水で満たされていく。水を出していた魔法陣は橙色に変わり、輪郭が輝くとポット内に呼び出された水が勢いよく沸き始める。
「技研は聞いたことあるだろ、最近になって物騒なことに手を貸し始めたようだ」
「そう」
「週の始め辺りから突然変わったよ、様々な分野への技術転用、拡大、武装、情報統制......他にも今までなかったことばかり、しかもこの短期間でだ」
「そう」
雑誌の向こう側から、そっけなく返事を返すメアを無視して話を続ける。
「その雑誌の中身よく見てみろ、記事自体は憶測で終わってるが___」
 彼が指さした写真の人物には、露出した肌に文様が刺青の様に施され、光彩を放っているのが伺えた。文様はどれも魔法を用いる時に使うものと同じものなのが分かる。
「こいつらだ、原理を知りたい......分かるか?」
「......魔法陣自体は召喚に使うものね、写真じゃよく分からない」
「記事には"細胞レベルで魔法を布陣し、身体や精神を強化された"とあるが......」
「そもそもこの子たちは?」
「通称"召化兵"だ、恐らく技研の新しい私兵だろう、最近都市でよく見かけるように......ここだ、読んでみてくれ」
「......」
「やってくれるか?」
メアが数頁の記事を凝視して、静かな時間が暫く過ぎていく。遠くからは木の葉が擦れ合う音が聞こえてくる。___この図書館から最も近く国家形態を取っている"都市"は、円形に周囲の街やコミュニティーを吸収し、それぞれ1~10の番号で振り分けられた区画に多くの人々が住んでいる。魔導技研を始めとした技術力の高い組織が孤立している街を吸収、インフラ、エネルギー供給等を行っていた。___
 不意に、紅茶の香りが図書館に広がる。
「......そろそろお茶にしましょう?オズ」
「ん?あぁすまん」
メアとは別に、深く考え込んでいたオズは我に返る。握ったままだったポットからカップへ紅茶を注ぐ。
「いい香り......」
 手を合わせてフォークに手を伸ばす。紅茶やケーキの甘い香りが図書館内をゆっくりと巡り始める。
「いつも思うが......手を合わせるヤツ、なんだ?」
「いただきますって、今は言わないんだっけ」
「......知らないな」
メアがケーキを一口頬張り、続けて言う。
「......古い友人の習慣が移っただけ」
 二人とも次の瞬間には気にも留めずに話を続ける。
「技研が物騒になった時期と、都市の人間が失踪する時期が重なっててな......調べに行った」
「......行ったの?」
「以前と違って、とにかく"素敵"な歓迎だった、とだけ」
「相手はいい迷惑ね......」
「記事も、生で見た様子も......まるで人が、主導者が変わったみたいだった」
近くの雑誌を手繰り寄せながら、二人は小さく呟いた。
「なんであれ調査には随分苦労したよ、でも技研が人をさらってるのは確かだ___」
ここ一週間、見境なく都市の人間が失踪している。技研はもちろん関与を拒否。最初の事件発生以来、一人も発見できていないのが都市内部の現状だった___。
「待って、そんなに暇だったの?」
あなた執事なんでしょう?と付け加えるメアを見て不満そうな顔を浮かべる。
「暇ってお前......"お嬢様"には弟が付いて、それで事足りてるからこうしてライバル企業の偵察をだな......」
「その偵察をあなたは外注しようとしてるけど、いいの?」
「揚げ足取らないでくれよ、俺や企業等が知らない魔法が絡んでるんだ、次の日には世界滅亡級の危機に成長するかもしれないんだぞ」 
「今の人が知らない魔法、ねぇ......紅茶のおかわり頂戴?」
 四翼をふりふり動かしながらカップを差し出し、オズが頷いて再び紅茶をカップに注ぐ。
「話が逸れたな......どうだ、やってくれるか?」
メアはテーブルに肘をつき、翼の先を使ってティーカップを摘まんで紅茶が注ぎ終わるのをじっと見つめながら呟く。
「一番都市ぐらいの距離なら、異常があればすぐに気付ける筈だけど......ここの所何も感知してなかった......嫌な予感もしてきたし、紅茶のお礼も兼ねて......いいよ」
 翼から手にカップを持ち替えて呟く。僅かな日の光が、紅茶の入ったカップを淡く反射させていた。
「......君のそれは、まるで手だな」
「うん、とても便利」
「その気になれば、空も飛べそうだ」
「無理よ、これは魔法を使うための翼」
「無理?試したことが?」
「......部屋中の埃が舞って、掃除が面倒になっただけ」
「嘘付け、一瞬で片付くくせに」
「もう魔法でしか飛ばないことにしたわ......」
 他愛の無い話をして時間が経ち、気が付けば夕暮れを過ぎていた。___日の光が館内を黄金色に染めている。
「明日は......都市に行くで決定なのか?メア」
図書館の二階から、図書館中のランタンを灯して回りながら一階にいるメアに問い掛ける。
「行くけど」
「そうか......」
不審に思っていると、オズが本とランタンを抱えて二階から戻ってくる。何を言うのか身構えてると、本をテーブルに置き「荷物持ってくる」と告げて振り向かずに、綺麗に背筋を伸ばした後ろ姿をメアは目で追う。
「......荷物ってなに」
彼の言葉に一人突っ込みを入れていると、外のバイクから荷物を取り出し両手に持って歩いてくるのが、感覚で探れた。
「......都市に行くからなにさ?」
ドアが開き、戻ってきたオズに向かってメアが問う。
「もう一度聞くが、魔導技研の所へ何しに行くんだ」
「止める、出来ればね」
真剣な眼差しで、お互いが答える。技研の召化という技術は異様で人には制御できないと感じていた。
「きっとバレる、僕がそうだった」
「あなた程油断はしない......と言いたいけど、きっと大事になるかも」
彼が読み散らかした本を片付けながら、メアは予想を言ってみせる。
「それで、付いて来るの?」
「あぁ、買い物ついでに君の援護をな」
 オズは置いてあったバッグの塊の一つを手繰り寄せて中身を取り出され、鈍い音を響かせながら机の上に置かれた。
「僕も私用がある、場所も都合がいい」
バックの中から取り出されたそれは折り畳まれた金属の塊。オズが手早くそれを広げると、それが狙撃銃だという事が分かる。トリガー周辺とバレル全体に魔法陣が描かれた代物だった。
「その文様は......思念伝達ね」
「そう、弾丸にこの魔法を宿して、弾丸をコントロール出来るようにするものさ」
「目、輝いてるけど派手に動くつもりはないよ」
「無論そんなつもりはない、僕は所謂プランBだ」
「そう、でも出番はあると思う」
「......それも予想か?」
「えぇ、きっとロクなことにならないから......その時の為に」
「君が手荒に対応するからじゃないか?まぁいい、段取りを決めよう」
 彼の呼びかけに応じ、同時に机の上を片付け始める。と言っても二人分の皿とティーカップが置いてあるだけだからすぐに片付いた。日は既に夕暮れになりかけている。
「......私も用事があるから、お互い技研に着く時間を決めましょう」
「どこ行くんだ?」
「ちょっと買い物に、時間は掛からないよ」
「了解」
いつの間にか持ってきていた本をめくりながらオズは答える。
「何事もなく集まれるとは思えないけど......オズは何しに行くの?」
「二人からお使いをね......そして騒ぎを起こした君と共にこの図書館に帰ってきて、任務完了さ」
「お互い、買ったものが汚れないようにね」
「僕は激しく動く気はない、その心配はいらないな」
「その割にはずいぶん荷物が多いように見えるけど」
「お前が身軽すぎるだけだ......それに僕はただの人間だし、相手は得体の知れない魔法と兵器で全身を武装してるんだぞ?」
「......」
メアは召化兵の写真が載った雑誌に目をやる。白い制服を纏った召化兵が感情の無い顔で列を成している写真を見て、オズに問う。
「オズはさ」
一瞬、聞いていいのか、と言葉に詰まる。天窓から微かに銀色の光が差し込んでいた。
「なんだ?」
「......もし私みたいに、寿命とかなくて、永遠に生きていられて、力とか知恵とか身に付いたら......受け入れる?」
「急だな......選べと言われたら僕は、受け入れない......不本意でなってしまったのなら仕方ないと、諦めがつくが、何をするかと聞かれたら君と同じさ」
「そう」
「もっとも今朝言ったように、同じ景色を永遠と見るのは遠慮したいね、僕だったら世界を転々とする」
きっぱりと告げられ、メアは大きくため息をつく。
「この世界は広い......昔よりも全然な、僕はそれをこの目で見てみたい」
「......でしょうね」
オズは銃を分解してバッグに仕舞うと再び読んでいた本を持ち上げる。周囲からはランタンの程よい熱が伝わってくる。
「......なぜそんなこと聞くんだ?」
「昔、こんなこと聞かれたなって......それだけ」
それはいつの出来事だったかと記憶の中を探ると、不意に抵抗出来ない程の眠気が襲ってきた。
「___オズ、私寝るから......本は、勝手に読んでいいけど......ちゃんと、片付けてね......」
「あぁ、おやすみ」
「......」
月の光と、至る所に並べられたランタンの光の下、メアはソファに倒れこんで眠る。メアはオズの最後の言葉を薄らぐ意識の中で響いていた。
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