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動き出す暗雲
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朝。
バーンッ!「さぁ!お掃除の時間よ!」と勢いよくドアを開け放つデッドアイ。いつもの姿ではなく、ミニ丈のメイド服を着ている。ベットから上半身だけ起こし、創士はそのメイド服をジッと見つめる。
想定外の反応だったのかデッドアイは少し焦りを見せ始める。
「な、なによ。何か言いなさいよ…」
僕は深いため息をついてアイ王女に言った。
「今すぐブランとムルトゥを呼んでください」
程なくして両名が部屋にやって来た。ムルトゥはトランクを持ってきている。
「アイ王女、なぜその服を着ているのですか?」
「ムルトゥが、掃除をする格好はこれって言ってたから…」
「間違ってはいません。ですが…ムルトゥ、コレクションを出してくれますか?」
ムルトゥはコレクションを出して並べていく。その中の一つを手に取ってブランに着せた。
「コレです!メイド服はロング丈!いいですか、安易に布地を減らせばいいというものではありません。そりゃもちろんミニスカメイド服という需要がある事は認めます。おてんばなアイ王女にはミニスカが似合うでしょう!しかしそこはギャップを考慮して欲しかった!普段の性格とは裏腹にロング丈を着て清楚でクールに『おはようございます』と言ってほしかった!」
捲し立てるように話す創士に若干戸惑うデッドアイ。騙したなと言わんばかりにムルトゥを睨みつける。それに気づいてないムルトゥは、至極当たり前の質問を創士へ投げ掛けた。
「なしてブラン王子に着せただか?本では女の子しか着とらんかったけど」
「こっちの世界ではオトコの娘も着てたから大丈夫!俺は着ないけど」
「ほぇ~男の子も大丈夫って本に書いておかねば」
本にメモしているムルトゥにデッドアイが近づく。
「ムルトゥ、これと同じやつ私にも作って!すぐにね!」
「創士さんの依頼もあるけん、すぐには…」
「最優先事項よ!」
「ほひぃ~…」
だんだんムルトゥさんが気の毒になってきた。
「僕、これだけの為に呼ばれたんですか?」
創士は、ただ着せてみたかったという理由で呼んだとは言えず、ただ押し黙っていた。
―――王都 王城―――
「あまり成果が出ておらんな」
「はっ。南方に展開した討伐軍は、未だ目標を達成できておりません。北方に関しては、情報が偽物だった可能性があります。東方の討伐軍は現在魔樹の森付近にて任務続行中との事です」
「王よ…あまり戦力を分散させても仕方あるまい。相手が防御に徹してる今、一点集中で鏖殺するべきでは?」
大臣が王に告げる。
「ふむ、一理あるな。各指揮官を招集しろ。一度方針を擦り合わせる」
王はそう告げると玉座から立ち上がり、執事を引き連れ王室へと向かう。
「息子はどうした?」
「王子は現在王都に視察に行く、との事です」
「ふん。また遊んでおるのだろう。まぁいいアイツにも招集の件知らせておけ」
「かしこまりました」
王室へと入っていった王様を見送った執事は、残った仕事を片付けに大広間に向かう。道中、大臣に呼び止められた。
「今から王室で王と大事な話がある。誰も近づけさせないように」
執事は無愛想に分かりましたとだけ答えた。
この城に仕えるものは、大臣のことが好きではない。何故ならば、あの大臣が大臣になってから王は変わってしまった。優しかった王も今では魔族討伐に躍起になっている。自分のご家族も顧みずだ。しかし、こんな事は口にも態度にも出してはいけない。命が惜しいのなら…
―――魔王城 鍛冶場―――
「ホウキの生産は足りなくなったら追加します。オーガ達の普及させる進行度次第ですね。ゴミ箱はオーガ居住地の分は大丈夫です。今後も増やす事があればまた発注します」
ガンバスにはお世話になりっぱなしだ。お金の支払いなどはよいのだろうか。
「本当にお金払わなくていいんですか?」
「…使う所も無いしな。負い目があるならここに顔を出せ」
そういうとガンバスは紙に地図を書いた。
「これは?」
「ここに、時々酒場が開く。そこで面白い話でも聞かせてくれ」
「分かりました!楽しみにしてます」
まさか酒場があったとは。久しぶりに酒が飲めると思うとテンションが上がってきた。
「創士殿はいらっしゃいますか?」
「サスタスさん、どうしました?」
「着いて来てもらいたい所があります。お時間よろしいですか?」
2人はミシオンの部屋へと向かう。部屋に入るとミシオンの他にもう1人。
「ミシオンさん、お久しぶりです。サスタスさん、こちらの方は?」
「こちらはレサーナ。魔王城の医療全般を担当してます」
「初めまして沖田さん、レサーナと申します」
(おぉ。この人もエルフだ。)
深々とお辞儀をするレサーナ。どこかの方言エルフとはオーラが違う。
「沖田さんに来てもらったのは、一緒に見て頂きたいものがありまして」
「ほぅ…それはなんでしょうか」
精一杯のイケメンボイスで答えてみる。が、特に反応は無い。
「ドラゴンの長老様です」
(ドラゴン!キターーー!)
バーンッ!「さぁ!お掃除の時間よ!」と勢いよくドアを開け放つデッドアイ。いつもの姿ではなく、ミニ丈のメイド服を着ている。ベットから上半身だけ起こし、創士はそのメイド服をジッと見つめる。
想定外の反応だったのかデッドアイは少し焦りを見せ始める。
「な、なによ。何か言いなさいよ…」
僕は深いため息をついてアイ王女に言った。
「今すぐブランとムルトゥを呼んでください」
程なくして両名が部屋にやって来た。ムルトゥはトランクを持ってきている。
「アイ王女、なぜその服を着ているのですか?」
「ムルトゥが、掃除をする格好はこれって言ってたから…」
「間違ってはいません。ですが…ムルトゥ、コレクションを出してくれますか?」
ムルトゥはコレクションを出して並べていく。その中の一つを手に取ってブランに着せた。
「コレです!メイド服はロング丈!いいですか、安易に布地を減らせばいいというものではありません。そりゃもちろんミニスカメイド服という需要がある事は認めます。おてんばなアイ王女にはミニスカが似合うでしょう!しかしそこはギャップを考慮して欲しかった!普段の性格とは裏腹にロング丈を着て清楚でクールに『おはようございます』と言ってほしかった!」
捲し立てるように話す創士に若干戸惑うデッドアイ。騙したなと言わんばかりにムルトゥを睨みつける。それに気づいてないムルトゥは、至極当たり前の質問を創士へ投げ掛けた。
「なしてブラン王子に着せただか?本では女の子しか着とらんかったけど」
「こっちの世界ではオトコの娘も着てたから大丈夫!俺は着ないけど」
「ほぇ~男の子も大丈夫って本に書いておかねば」
本にメモしているムルトゥにデッドアイが近づく。
「ムルトゥ、これと同じやつ私にも作って!すぐにね!」
「創士さんの依頼もあるけん、すぐには…」
「最優先事項よ!」
「ほひぃ~…」
だんだんムルトゥさんが気の毒になってきた。
「僕、これだけの為に呼ばれたんですか?」
創士は、ただ着せてみたかったという理由で呼んだとは言えず、ただ押し黙っていた。
―――王都 王城―――
「あまり成果が出ておらんな」
「はっ。南方に展開した討伐軍は、未だ目標を達成できておりません。北方に関しては、情報が偽物だった可能性があります。東方の討伐軍は現在魔樹の森付近にて任務続行中との事です」
「王よ…あまり戦力を分散させても仕方あるまい。相手が防御に徹してる今、一点集中で鏖殺するべきでは?」
大臣が王に告げる。
「ふむ、一理あるな。各指揮官を招集しろ。一度方針を擦り合わせる」
王はそう告げると玉座から立ち上がり、執事を引き連れ王室へと向かう。
「息子はどうした?」
「王子は現在王都に視察に行く、との事です」
「ふん。また遊んでおるのだろう。まぁいいアイツにも招集の件知らせておけ」
「かしこまりました」
王室へと入っていった王様を見送った執事は、残った仕事を片付けに大広間に向かう。道中、大臣に呼び止められた。
「今から王室で王と大事な話がある。誰も近づけさせないように」
執事は無愛想に分かりましたとだけ答えた。
この城に仕えるものは、大臣のことが好きではない。何故ならば、あの大臣が大臣になってから王は変わってしまった。優しかった王も今では魔族討伐に躍起になっている。自分のご家族も顧みずだ。しかし、こんな事は口にも態度にも出してはいけない。命が惜しいのなら…
―――魔王城 鍛冶場―――
「ホウキの生産は足りなくなったら追加します。オーガ達の普及させる進行度次第ですね。ゴミ箱はオーガ居住地の分は大丈夫です。今後も増やす事があればまた発注します」
ガンバスにはお世話になりっぱなしだ。お金の支払いなどはよいのだろうか。
「本当にお金払わなくていいんですか?」
「…使う所も無いしな。負い目があるならここに顔を出せ」
そういうとガンバスは紙に地図を書いた。
「これは?」
「ここに、時々酒場が開く。そこで面白い話でも聞かせてくれ」
「分かりました!楽しみにしてます」
まさか酒場があったとは。久しぶりに酒が飲めると思うとテンションが上がってきた。
「創士殿はいらっしゃいますか?」
「サスタスさん、どうしました?」
「着いて来てもらいたい所があります。お時間よろしいですか?」
2人はミシオンの部屋へと向かう。部屋に入るとミシオンの他にもう1人。
「ミシオンさん、お久しぶりです。サスタスさん、こちらの方は?」
「こちらはレサーナ。魔王城の医療全般を担当してます」
「初めまして沖田さん、レサーナと申します」
(おぉ。この人もエルフだ。)
深々とお辞儀をするレサーナ。どこかの方言エルフとはオーラが違う。
「沖田さんに来てもらったのは、一緒に見て頂きたいものがありまして」
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(ドラゴン!キターーー!)
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