部員6人の軟式野球部~女子マネージャーの見た風景~

すまいる

文字の大きさ
11 / 24
第2章

健闘!春の大会

しおりを挟む
軟式野球の大会は出場校も多くなく、会場も河川敷の公園球場で開催されることが多かった。
外野がエラーしようものなら、簡単にホームランになってしまう。

そんな河川敷の公園球場から春の大会は始まった。

初戦。くじ運よく2回戦から。相手は川口東高校
相手チームのピッチャーの制球が定まらず、19四死球の出塁、6安打で9―1の快勝。

2日後、3回戦。小川高校
初回に四球と相手のエラーで無安打で1点を上げた。
3回、3年生3人のクリーンナップによる連打で3点追加し、6回にも1年生の適時打で追加点。5―2のこれも快勝。

2回勝ったら、次はもう準決勝だ。
準決勝、決勝は県営大宮球場で行われた。

県営大宮球場は1953年、佐倉一高時代の長嶋茂雄選手がバックスクリーン下に特大ホームランを放った伝説の球場だ。

県営大宮球場のようなちゃんとした球場のことを部員は「壁つき球場」と呼んでいた。
スタンドに入らなければホームランにはならない。外野手はボールが壁に当たって跳ね返る、という不慣れな処理が必要になる。


相手は熊谷高校。
初回に四球で出塁し、2点をあげると3回に追いつかれ、再度追加してもまた追いつかれるというシーソーゲーム。
6回以降は0行進という投手戦になった。

延長戦になり、10回以降は両チームとも三者凡退が続いた延長13回。
後攻の相手チームが1死から三塁打を放った。
サヨナラのランナーだ。
打順は2番。

と、その時奇跡が起こった。
焦ったのか相手チームの3塁ランナーが飛び出した。すかさず三本間の挟殺プレーとなった。キャッチャーから三塁手へ。タッチアウト!ツーアウト、ランナーなしだ。
これで勢いに乗った。
後続も打ち取り次の回、延長14回。
四球、送りバント、内野ゴロで1点、ワイルドピッチでさらに1点を追加し、逆転。
裏の回で1点取られたものの、辛くも逃げ切り、5―4でなんとか勝利をあげた。

延長14回。3時間27分の闘いだった。
犬塚先輩の投球数は195球に達していた。

しかしながら、無情にも、3時間27分を闘い抜いたその30分後に、すぐに決勝戦が始まったのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...