部員6人の軟式野球部~女子マネージャーの見た風景~

すまいる

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第2章

決勝戦!目標達成なるか?

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ダブルヘッダーで始まった決勝戦。相手は鳩山高校だった。
続投の犬塚先輩。監督に「行けるか?」と問われ、黙って頷いた。
(エースはオレしかいないだろっ)
と思っていた。腕は熱かったが。

両エースの力投が続いた。投手戦だった。
9回の表まで両チームとも無得点。後攻の我がチームが点を入れなければ、また延長戦に突入する9回の裏。
 打順は1番から。先頭打者、1年生のレフト前ヒットを次の1年生が送りバントでしっかり送り、内野ゴロで三塁まで進んだ。ツーアウト三塁。この試合唯一の三塁走者だ。
そして4番の川田先輩。
カウント2―2からファウルで粘り、6球目。4番、渾身の一振りは、1塁の頭を超えライト前にサヨナラヒット!
3塁ランナーが生還した。

勝った!

優勝!本当に優勝した!

半信半疑だった優勝、本当にやってくれた!

興奮冷めやらぬなか、試合後スタンドでミーティングがあった。部員が各自コメントしたあとキャプテンの番。最後に
「それと、マネージャー。今まで支えてくれてありがとうね。」
とコメントした。

「え?私のこと?」

私はずっと自分が楽しんでいたので、支えているという自覚は全くなかった。

感謝されてる。。私。
キャプテンのコメントを聞いたとたん、初めて私の涙腺が崩壊した。

夢物語と思っていた優勝を本当に実現してくれた部員。有言実行ってこういうことを言うんだな、と学んだ気がした。

泣いている私に、応援に来ていた桜井さんが
「勝って泣けるのは、いいことだ。」
とボソッと呟いた。

マウンドを一人で守り抜いた犬塚先輩は、
準決勝から300球を超えるピッチングだった。

優勝の翌日は埼玉新聞のスポーツ欄が試合の内容を大きく報じた。新聞に載ると、みんな「スゴイ人」みたいだった。そしてみんなカッコ良かった。

我がチームはこの後県代表として関東大会に出場することになる。初の遠征はお隣東京都の八王子市だったのだが。
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