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第五章 四種族対立編
仙術の真髄
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レトルコメルスの門を出ると、オレたちは浮遊術でひとっ飛びした。森はそう遠くない。すぐに到着した。
人目につかない森の奥深く、開けた場所に着地する。
「皆、浮遊術は完璧な様だが、仙術と『仙神剣術』の更に深いところまでレクチャーしようか」
『よろしくお願いします!』
全員が元気よく返事をする。
始祖四王の一角、仙王自らの指導など受ける機会なんてない。とてつもなく貴重な時間だ。
「お祖父ちゃんの指導なんて初めてだな」
ジュリアがポツリと漏らす。
「そうだな、全て部下に任せていたからな。孫への教育も疎かにしていたようだ」
仙王が苦笑する。
その会話を聞いて、エマたち三人娘がザワザワし始めた。
「……え? ジュリアちゃんのお祖父ちゃんって事は……この方は仙王……様?」
「え!? なっ、なんの事だ!?」
ジュリアがわざとらしく狼狽える。
あ、バレた。オレは知らないぞ。ジュリアが自分で言ったんだからな。
「はて……? せっ、仙王とはなんだったかな……? 我はただの……」
「おっ……おう! おとぎ話の奴じゃねえか!? そんな偉い人がこんなとこにいるわけねぇだろ! ガハハ!」
ティモシーさんが豪快に笑って誤魔化そうとするが、目が泳いでいる。
演技下手か、この人たち……。
「だって……ジュリアちゃんが私は仙族だって……仙王はお祖父ちゃんだって……」
エマが純粋な瞳で指摘する。
その瞬間、仙王とティモシーさんの目が、鋭い光を帯びてジュリアに突き刺さった。
ジュリアが冷や汗をかいて視線を逸らす。
「まぁよい……」
仙王が諦めたように溜息をついた。
「シャルロットの玄孫と言ったな。いかにも、我が仙王ラファエロだ。この事は他言せんように頼む」
「まぁ、この青い眼を隠してるのも、知ってる奴がいたら面倒くせぇだけの話だしな」
ティモシーさんも肩をすくめる。
「ふむ、特にバレてどうなるものでも無いが……我が王国内をフラフラしているのが、あの二人にバレたら通信機で怒られる……」
あの二人。
おそらくウェザブール王国のレオナード王とシャルロット女王の事だろう。仙王ともあろうお方が、そんなに肩身が狭い身分なんだろうか。
「レオナード王とシャルロット女王とは相当仲が良さそうに見えますが、あのお二人は原初の仙族なのですか?」
オレは以前からの疑問をぶつけてみた。
「いや、あの二人はティモシーと共に我が信頼を置いていた二人の子だ。彼等は魔族との大戦で亡くした。それ以来、レオナードとシャルロットとは我が子同然に接している」
なるほど、娘に怒られるパパと言ったところか。
国のトップでありながら、家族のような関係性。微笑ましいが、今の状況では少し可哀想だ。
エマたちには、他言しないように後からしっかり口止めしておこう。
気を取り直して、原初の仙族二人による仙術のレクチャーが始まった。
「仙術の基本は呼吸にある事は、皆分かっておると思うが、呼吸で取り入れた自然エネルギーを『体内でさらに増幅出来る』事を知っている者は少ない。何故なら、習得難易度が極めて高いからだ」
体内で増幅。
自然エネルギーを取り込むだけではなく、変質させ、高めるという事だろうか。これはおそらく、ジュリアも知らない領域だ。
説明が必要な様だ、と察した仙王は更に話し始めた。
「例えば今、顔に当たっているそよ風。これは天候によっては木々をなぎ倒す程の暴風になる。焚き火の小さな火も、森に燃え移れば天に渦巻く業火になる。火山噴火のマグマの熱量など、生きているうちに見られるものでは無い。……そういう上位の自然エネルギーを、体内で擬似的に作り上げる。それが仙術の真髄だ」
言うのは簡単だけど、そんな事できるのか……?
見回すと、皆も同じような顔をしている。
「まずはやって見せようか」
仙王はその場で目を閉じ、静かに手を広げた。そして、その掌を前方のスレイプニルの群れに翳す。
大気が震える。
『仙術 塵旋風』
ドゴォォォォォッ!!
スレイプニルの一体を、とんでもない質量の風の柱が下から突き上げた。
途轍もない風切り音と共に、魔物は悲鳴を上げる間もなく空の彼方へ巻き上げられ、跡形もなく消滅した。
「すっご……」
「これ、純粋な仙術だよな……?」
ジュリアが呆然と呟く。
「そうだ。これを気力ではなく練気に混ぜれば、その威力は説明するまでも無いな? 更に魔族の様に圧縮して放てば、さらに恐ろしい術になる。そして、先程の仙術に関しては魔力を一切使っていない。当然、魔力を込めれば更に威力は増す」
確かに凄い。
魔力を使わずにこの威力。人族にとっては、魔力を温存しつつ高火力を出せる、この上なく相性のいい戦闘法だ。
しかし、難易度が高いとなれば相当な修練が必要だろう。
「先程も言ったが、これを習得するにはかなりの修練が必要だ。感覚的な部分が大きく、これを言葉でどう伝えれば良いかが難しい。しかし……ジュリアが持ち帰った『錬気術』にヒントを得たのだ」
ティモシーさんが補足する。
「そうだな。自然エネルギーの体内増幅の方法は、錬気術に少し似ている。錬気みてぇに『練る』ってのが、言葉で言うとかなり近ぇな。でもこれは、自然エネルギーと気力を混ぜる時に使うテクニックと変わらねぇ」
という事は、ここに居る皆は基礎が出来ているということか。
確かに錬気術は画期的な戦闘法ではあるけど、難易度で言えばそうでも無い。基本の仙術となんら変わりないプロセスだ。
「そう、近いが正解では無い。ただ、ジュリアが習得していた錬気による高速移動からの『空中歩行』、それが出来るほどに錬気の精度を上げた者には、自然エネルギーの体内増幅はそう難しいことでは無いと見る」
「そうだ。要は自然エネルギーを体内で練って、エネルギーとしての純度と密度を上げろって事だな」
オレの中で何かが繋がった。
「……て事は、錬気術が扱えるオレ達が自然エネルギーの体内増幅を扱うのに一番の近道は、『錬気による空中歩行を習得する』って事ですか?」
「あぁ、おそらくな。錬気術による空中歩行が出来る君たちが習得出来れば、我の見立ては正しい。理屈はそう遠くないはずだ」
やってみよう。
オレは意識を集中する。
錬気術の精度が上がった今と、習得したての時と何が違うかを考えろ……。
まずは体内にある風エネルギーをイメージする。それを錬気術の様に練る。以前なら霧散していただろうエネルギーが、今は確かな質量を持って練り上げられていくのが分かる。
あ……そうか。
もう既に錬気術の精度が高いオレ達は、気力の練り方そのものが以前とは別物なんだ。無意識のうちに密度を高めるコツを掴んでいる。
ならば同じ要領で、普通に自然エネルギーを練るだけでいい。
『仙術 風魔の罠!』
掌から放たれた風は、無数の不可視の刃となり、前方の巨大な岩を一瞬で粉々に砕いた。
以前の、ただ切り刻むだけの術とは全くの別物だ。岩が砂になるほどの威力。
「出来た……。みんな、空を駆けることが出来るオレ達は、すでに錬気の練り方が以前と違う。ただ自然エネルギーをいつも通り『練る』だけで完成するぞ」
「ほう、やはり我の見立ては間違っていなかったな」
仙王が満足げに頷く。
「我々はすぐに練気術で空を駆ける事が出来たからな、同じような事だろうと思っていた。ジュリアに教えておくべきだったな。確信が持てず今になった、許せ」
エマたち三人娘はポカーンとしている。まだ錬気で空を駆ける事が出来ないから、実感が湧かないんだろう。
「エマ達がこれからする事が決まったな。今も目指している最終目的と同じだ。錬気で空を駆けることが出来れば、この仙術は完成する」
「うん、頑張る! 空を飛ぶだけじゃなくて、駆けるんだね!」
エマがやる気に満ちた顔で頷く。
「そして」
仙王が声を張る。
「この増幅した自然エネルギーで振るう剣は、斬れ味が違う。我々の仙神剣術は、この増幅した風エネルギーで剣速を飛躍的に上げる事で完成する」
そう言って仙王は、異空間収納から一振りの両手剣を取り出した。刀身が淡く発光しているかのように見える。さすがは王が持つ剣だ。
仙王が前方のスレイプニルに向け、剣を構える。八相に似た独特の構えだ。
『剣技 流星斬り』
言葉が終わるより速く。
一瞬で間合いが潰れ、仙王がスレイプニルを斬り抜け、こちらに歩いてくる姿が見えた。
残像すら残さない神速。
「これが仙神剣術の真髄だ」
え?
スレイプニルは普通に歩いてるけど?
仙王が皆の所に戻り、剣を収めたその時。
ドサッ。
スレイプニルの首が、音もなく滑り落ちた。巨体が崩れ落ちる。
「斬られたのに気付かず、相当歩いてたぞ……?」
「ユーゴ君の居合術の時よりも、かなり長く歩いてたね……」
エマが信じられないといった顔で呟く。
生物としての反応速度を超えた一撃。斬られたという事実が世界に反映されるのにラグがあったとでも言うのか。
「剣速はそのまま斬れ味に繋がる。我々の仙神剣術は、錬気術によりかなり昇華した。当然、この増幅した自然エネルギーを強化術等に使えば、その効果は言わずとも分かるだろう」
凄い……。
オレは身震いした。
これでさらに、オレ達の戦闘力は上がる。
術の追求は本当に終わりがない。まだまだ、オレたちは強くなれる。
人目につかない森の奥深く、開けた場所に着地する。
「皆、浮遊術は完璧な様だが、仙術と『仙神剣術』の更に深いところまでレクチャーしようか」
『よろしくお願いします!』
全員が元気よく返事をする。
始祖四王の一角、仙王自らの指導など受ける機会なんてない。とてつもなく貴重な時間だ。
「お祖父ちゃんの指導なんて初めてだな」
ジュリアがポツリと漏らす。
「そうだな、全て部下に任せていたからな。孫への教育も疎かにしていたようだ」
仙王が苦笑する。
その会話を聞いて、エマたち三人娘がザワザワし始めた。
「……え? ジュリアちゃんのお祖父ちゃんって事は……この方は仙王……様?」
「え!? なっ、なんの事だ!?」
ジュリアがわざとらしく狼狽える。
あ、バレた。オレは知らないぞ。ジュリアが自分で言ったんだからな。
「はて……? せっ、仙王とはなんだったかな……? 我はただの……」
「おっ……おう! おとぎ話の奴じゃねえか!? そんな偉い人がこんなとこにいるわけねぇだろ! ガハハ!」
ティモシーさんが豪快に笑って誤魔化そうとするが、目が泳いでいる。
演技下手か、この人たち……。
「だって……ジュリアちゃんが私は仙族だって……仙王はお祖父ちゃんだって……」
エマが純粋な瞳で指摘する。
その瞬間、仙王とティモシーさんの目が、鋭い光を帯びてジュリアに突き刺さった。
ジュリアが冷や汗をかいて視線を逸らす。
「まぁよい……」
仙王が諦めたように溜息をついた。
「シャルロットの玄孫と言ったな。いかにも、我が仙王ラファエロだ。この事は他言せんように頼む」
「まぁ、この青い眼を隠してるのも、知ってる奴がいたら面倒くせぇだけの話だしな」
ティモシーさんも肩をすくめる。
「ふむ、特にバレてどうなるものでも無いが……我が王国内をフラフラしているのが、あの二人にバレたら通信機で怒られる……」
あの二人。
おそらくウェザブール王国のレオナード王とシャルロット女王の事だろう。仙王ともあろうお方が、そんなに肩身が狭い身分なんだろうか。
「レオナード王とシャルロット女王とは相当仲が良さそうに見えますが、あのお二人は原初の仙族なのですか?」
オレは以前からの疑問をぶつけてみた。
「いや、あの二人はティモシーと共に我が信頼を置いていた二人の子だ。彼等は魔族との大戦で亡くした。それ以来、レオナードとシャルロットとは我が子同然に接している」
なるほど、娘に怒られるパパと言ったところか。
国のトップでありながら、家族のような関係性。微笑ましいが、今の状況では少し可哀想だ。
エマたちには、他言しないように後からしっかり口止めしておこう。
気を取り直して、原初の仙族二人による仙術のレクチャーが始まった。
「仙術の基本は呼吸にある事は、皆分かっておると思うが、呼吸で取り入れた自然エネルギーを『体内でさらに増幅出来る』事を知っている者は少ない。何故なら、習得難易度が極めて高いからだ」
体内で増幅。
自然エネルギーを取り込むだけではなく、変質させ、高めるという事だろうか。これはおそらく、ジュリアも知らない領域だ。
説明が必要な様だ、と察した仙王は更に話し始めた。
「例えば今、顔に当たっているそよ風。これは天候によっては木々をなぎ倒す程の暴風になる。焚き火の小さな火も、森に燃え移れば天に渦巻く業火になる。火山噴火のマグマの熱量など、生きているうちに見られるものでは無い。……そういう上位の自然エネルギーを、体内で擬似的に作り上げる。それが仙術の真髄だ」
言うのは簡単だけど、そんな事できるのか……?
見回すと、皆も同じような顔をしている。
「まずはやって見せようか」
仙王はその場で目を閉じ、静かに手を広げた。そして、その掌を前方のスレイプニルの群れに翳す。
大気が震える。
『仙術 塵旋風』
ドゴォォォォォッ!!
スレイプニルの一体を、とんでもない質量の風の柱が下から突き上げた。
途轍もない風切り音と共に、魔物は悲鳴を上げる間もなく空の彼方へ巻き上げられ、跡形もなく消滅した。
「すっご……」
「これ、純粋な仙術だよな……?」
ジュリアが呆然と呟く。
「そうだ。これを気力ではなく練気に混ぜれば、その威力は説明するまでも無いな? 更に魔族の様に圧縮して放てば、さらに恐ろしい術になる。そして、先程の仙術に関しては魔力を一切使っていない。当然、魔力を込めれば更に威力は増す」
確かに凄い。
魔力を使わずにこの威力。人族にとっては、魔力を温存しつつ高火力を出せる、この上なく相性のいい戦闘法だ。
しかし、難易度が高いとなれば相当な修練が必要だろう。
「先程も言ったが、これを習得するにはかなりの修練が必要だ。感覚的な部分が大きく、これを言葉でどう伝えれば良いかが難しい。しかし……ジュリアが持ち帰った『錬気術』にヒントを得たのだ」
ティモシーさんが補足する。
「そうだな。自然エネルギーの体内増幅の方法は、錬気術に少し似ている。錬気みてぇに『練る』ってのが、言葉で言うとかなり近ぇな。でもこれは、自然エネルギーと気力を混ぜる時に使うテクニックと変わらねぇ」
という事は、ここに居る皆は基礎が出来ているということか。
確かに錬気術は画期的な戦闘法ではあるけど、難易度で言えばそうでも無い。基本の仙術となんら変わりないプロセスだ。
「そう、近いが正解では無い。ただ、ジュリアが習得していた錬気による高速移動からの『空中歩行』、それが出来るほどに錬気の精度を上げた者には、自然エネルギーの体内増幅はそう難しいことでは無いと見る」
「そうだ。要は自然エネルギーを体内で練って、エネルギーとしての純度と密度を上げろって事だな」
オレの中で何かが繋がった。
「……て事は、錬気術が扱えるオレ達が自然エネルギーの体内増幅を扱うのに一番の近道は、『錬気による空中歩行を習得する』って事ですか?」
「あぁ、おそらくな。錬気術による空中歩行が出来る君たちが習得出来れば、我の見立ては正しい。理屈はそう遠くないはずだ」
やってみよう。
オレは意識を集中する。
錬気術の精度が上がった今と、習得したての時と何が違うかを考えろ……。
まずは体内にある風エネルギーをイメージする。それを錬気術の様に練る。以前なら霧散していただろうエネルギーが、今は確かな質量を持って練り上げられていくのが分かる。
あ……そうか。
もう既に錬気術の精度が高いオレ達は、気力の練り方そのものが以前とは別物なんだ。無意識のうちに密度を高めるコツを掴んでいる。
ならば同じ要領で、普通に自然エネルギーを練るだけでいい。
『仙術 風魔の罠!』
掌から放たれた風は、無数の不可視の刃となり、前方の巨大な岩を一瞬で粉々に砕いた。
以前の、ただ切り刻むだけの術とは全くの別物だ。岩が砂になるほどの威力。
「出来た……。みんな、空を駆けることが出来るオレ達は、すでに錬気の練り方が以前と違う。ただ自然エネルギーをいつも通り『練る』だけで完成するぞ」
「ほう、やはり我の見立ては間違っていなかったな」
仙王が満足げに頷く。
「我々はすぐに練気術で空を駆ける事が出来たからな、同じような事だろうと思っていた。ジュリアに教えておくべきだったな。確信が持てず今になった、許せ」
エマたち三人娘はポカーンとしている。まだ錬気で空を駆ける事が出来ないから、実感が湧かないんだろう。
「エマ達がこれからする事が決まったな。今も目指している最終目的と同じだ。錬気で空を駆けることが出来れば、この仙術は完成する」
「うん、頑張る! 空を飛ぶだけじゃなくて、駆けるんだね!」
エマがやる気に満ちた顔で頷く。
「そして」
仙王が声を張る。
「この増幅した自然エネルギーで振るう剣は、斬れ味が違う。我々の仙神剣術は、この増幅した風エネルギーで剣速を飛躍的に上げる事で完成する」
そう言って仙王は、異空間収納から一振りの両手剣を取り出した。刀身が淡く発光しているかのように見える。さすがは王が持つ剣だ。
仙王が前方のスレイプニルに向け、剣を構える。八相に似た独特の構えだ。
『剣技 流星斬り』
言葉が終わるより速く。
一瞬で間合いが潰れ、仙王がスレイプニルを斬り抜け、こちらに歩いてくる姿が見えた。
残像すら残さない神速。
「これが仙神剣術の真髄だ」
え?
スレイプニルは普通に歩いてるけど?
仙王が皆の所に戻り、剣を収めたその時。
ドサッ。
スレイプニルの首が、音もなく滑り落ちた。巨体が崩れ落ちる。
「斬られたのに気付かず、相当歩いてたぞ……?」
「ユーゴ君の居合術の時よりも、かなり長く歩いてたね……」
エマが信じられないといった顔で呟く。
生物としての反応速度を超えた一撃。斬られたという事実が世界に反映されるのにラグがあったとでも言うのか。
「剣速はそのまま斬れ味に繋がる。我々の仙神剣術は、錬気術によりかなり昇華した。当然、この増幅した自然エネルギーを強化術等に使えば、その効果は言わずとも分かるだろう」
凄い……。
オレは身震いした。
これでさらに、オレ達の戦闘力は上がる。
術の追求は本当に終わりがない。まだまだ、オレたちは強くなれる。
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