《ユグシルト・オンライン》最強データから始める俺の異世界最強伝説!!──ではなく、Lv255の赤ちゃんに転生した俺の異世界物語

散歩道 猫ノ子

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ススム編、第一章。《Lv255の赤ちゃん爆誕》

03《無垢の嵐》

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俺はとうとう犯罪を犯してしまった。

「にゅ?、とことこ~、にゅにゅ? とことこ……とことこ~~~~……………????? ちち、これなんだ!」
「こら、勝手に触るな馬鹿」

この意味不に部屋中を見て周り、結果分からないものだらけなのがわかったのだろう、俺に尋ねてくる美少女、こんな子供を俺は家に連れ込んでしまった。

警察にバレたら? なんて想像してしまう。

身元不明の美少女を28歳無職の男が部屋に連れ込み逮捕。
動機は童貞を拗らせたせいだと見られている。

ごめん、世の童貞達よ……俺のせいで住みにくい世の中になってしまうかもしれない。

なんていう冗談は置いといてだな。
まぁ俺ってば、ユグシルトの熱烈なファンだからねこのこが好きなだけで、部屋に美少女連れ込んだからと言って、実はさほど興味無いので何も起きやしない。

確かに可愛いとは思うけどな。

「にへるにゃぁ~」

ガシッと頭掴むと変な声出して変な顔してるのすら可愛いのだから、当たり前に可愛いのは当然。

「これはゲームだよ、お前がいちばんよく知ってんだろ?」

「にゅ?」なぜ知らないよーって顔してるこいつ。

「……お前、ゲームの世界から来たんじゃねぇの?」

「ゲームの世界……? ねこのこはユグシルトから来た、ゲームちがう」
あらそうなのね……どう違うかわからんけど……

「あーはいはい、でだ……面倒くさいから単刀直入に聞く、お前ってばどうしてこの世界に来たんだ? 出来ることならすぐに帰った方が身のためだぞ?」
なんせ、ケモ耳美少女なんて世のオタクどもどもがほっとくわけないからな……

そりゃ俺だってオタクの1人、もったいないなんて思いはするが……もう1人の冷静に現状を見る、常識人の俺はそうは思わない。

存在するだけで目立つというか、ゲーム屋の前でもちょっとした事で目立っていた、こいつはこの世界では普通の生活は送れないだろう。

……それに、猫耳ついてる女の子が、ローブをケツが見えるまで捲りあげて男に見せてるって……それをなんの躊躇いもなくする女の子、俺も男で理性がどう転ぶかなんてわからんからな。

……そういやこいつ、パンツ履いてないのな……仕方ない

部屋にあるタンス、そこからまだ新品未使用、男物だが彼女なんて出来たことないんだ、ないものは無いから仕方ない。
トランクスを取り出しねこのこに向ける。

「ねこのこ、これ履いとけ」

「なんだこれ?」

「……せめて知っててくれよ……はぁ」
とりあえず下着と言っても理解してくれなかった、なので俺はズボンをずらしこれだと説明する。

「ふにゅ?」
意味はわかってないようだがとりあえず履いてくれるようだな。

「ぽいっ」……ダメだ捨てた。

「しっぽ、痛い」ああ、そういやなんか生えてたな……

新品だが仕方ない。ハサミを取り出してしっぽの所をちょきっと切り渡す。
「その穴にしっぽを通すんだぞ」

「しっぽ、これ?」

「……うっうん……それだから、とりあえず履いてくれ」
何故わざわざ見せてくる……本当にこいつ、変な奴に拾われなくてよかったなと思うわ。

「ふぃ!」ねこのこはようやくトランクスを履いてくれた。

「気持ち悪い! でもいい感じ! ちちとおなじ」
俺と同じの履いてるっていいたいのか? でも、その言い方だと俺を気持ち悪いと言ってるようにも──まぁいいか

「ああ、さいですか……」

ローブを全力でバサッとめくり、物珍しそうにトランクスを見ているねこのこ。
はじめて家に連れ込むのは、美女な彼女って決めてたんだがな。

さて、パンツのせいで逸れてしまったが……そろそろ本題に戻ろう。

「で、お前は一体何のためにわざわざこの世界に来たんだ?」

「にゅ?」







俺の質問に固まるねこのこ、忘れたのね……そう、俺が思った瞬間だった。

「勇者見つけた!」

俺の質問に対し訳の分からない言葉を大きな声で発するねこのこ。

「ん?」なんだろう、俺は足元を見てすっごい嫌な予感がするんだ。

「えぇと、ねこのこさん?」
俺の足元にはなんかやたらと見覚えのある。
まーるくて、六芒星が描かれてて、更に見たことない文字が刻まれた、なーんかゲームのスタート画面、主人公が出てくる時にあったような魔法陣が出現しているんだが……まさかな。

「ちち、世界救え!」
ねこのこは故意か無意識なのか、俺にギュッと抱きついてきた。

「……へ? まじ!?……………………………無理無理無理無理!!!!」

と、俺の叫びも虚しく、ねこのこは全く聞く耳を持っていない。

ぎゅっと抱きつくねこのこなんだが、こいつこんなに力あったのか!? って思う程の馬鹿力で振り解けず。

「ぬぁーーー!?????」
足元に光る魔法陣、突然真っ白に染める巨大な光を発し、俺の叫び諸共、俺とねこのこを包み込んだ。

何も見えない真っ白な景色の中、頭の中に声が聞こえてくる。

ーー肉体の分解を開始します・・・・成功しました。

ーーユグシルトに適応する肉体の構築を開始します。

……何だこの声、やたらと聞いた事あるような……ああ、ユグシルトを起動した時のロード画面のやつか……

ーーユグシルトに適応する肉体を検索・・・・成功しました。

ーーLv255、ススム、男、人間、神級魔術師。

ーー肉体の構築を開始します。

ーー間も無く構築が完了します。新たな世界ユグシルトの世界を心行くまで楽しんでください。

俺の意識はブツンと途切れた。


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