《ユグシルト・オンライン》最強データから始める俺の異世界最強伝説!!──ではなく、Lv255の赤ちゃんに転生した俺の異世界物語

散歩道 猫ノ子

文字の大きさ
82 / 82
ススム編、第二章。《Lv255の赤ちゃんギルド》

おまけ《カフェオレ》

しおりを挟む

ミーン……ミンミンミンミンミー。

ミーーーーン……ミンミンミンミンミー

アスファルトが焦げ付くような暑い日差し。
流れる汗は留まることを知らず、憂鬱な心を加速させる。
これで何度目……ねこのこにはわからない……もうやだ……。

何度見てもわからない、ここはいつも出会う場所。
自動で開くドア、涼しい風が身体にそよぐ。

けれどそこには入らない。
入ってしまうと出会う事が出来なくなってしまうってこと、あの時間軸で……出会ったように、今回もまた同じ様に……繰り返す。

「ジュース……どして出てこない」

知ってる。何度も教えて貰ったから──
これは自動販売機、この世界の通貨を入れる、ボタンが光る、押したらジュースがでてくる。
ねこのこはちゃんと覚えた……でも、繰り返さないと行けないから言う。

……きた、相変わらず、凄く……変な顔。

辺りをキョロキョロと見渡してる。
この体制、結構きついから早くしろ、背伸びしてる足がプルプル……もう限界。

「喉乾いたんだぞ、飲みたいーー」

必死に背伸び、1番上の列にある、カフェオレを押してる。限界……無駄に顎に手を当てて悩んでる暇無い。

ぐぬぬ~はーやーくーしーてー!!

限界の限界を迎える頃、ススムは言う。

「ねこのこか」

うん、ねこのこはねこのこって言いたい、けどだめ。ねこのこはこの瞬間が1番好き、我慢。
約束を破って……全部忘れるススム。
ススムがねこのこの名前を呼ぶ。嬉しい。

だからねこのこは、それだけで──

またこうして……ススムの方を向けるだけで……頑張れる──

じーっとカフェオレに載る。
ねこのこそっくりなの見てる。今のうちにこそっと近寄る。

そしたら目が合う。

「ふぇ?」やぱり、照れる……

「ん?」鈍感ススムは気付かない。むぅ……

にゅぅ……とにかく! 今から、すっごい大切なこと言う、だから……ちゃんと聞く!

「ねこのこ、好き?」

すごく恥ずかしい……でも、ススムに再確認出来る、これも好き。あと……

「好きに決まってんだろ」

えへへ、私も好き!
そういって抱きつきたい気持ちを抑えるの大変。
でも……今回こそ、絶対上手くする、だから我慢。

じっと見てくる、ススムの目……相変わらずなんか卑猥。

「ねこのこ?」

けどこの時のねこのこ、まだ子供、だから子供の振りをする。

「にゅ? ねこのこはねこのこ」
コクコクと頷く。

「えぇと、ユグシルトの?」

「ねこのこはユグシルトから来たねこのこ」

コクコクと再度頷く。あとはススムにおねだりするだけ。
これはいつもしてたから得意。
自動販売機の方を向く、そして欲しいボタンを押すだけ

「あれ飲みたいのか?」

優しいススムは言ってくる。
だからコクコクと頷く、もちろんススムはジュースを買ってくれる。

ガコンッ!

♢

近くに椅子、ベンチっていう座るやつ。

ススムに案内され座る。

凄い暑い太陽、白いもわもわに隠れてくれた、いまはとても涼しい。

となりにはススム、もうねこのこのことなんて覚えてない。
でも……ねこのこのことを見てる。
なんか恥ずかしい……つい椅子の下に足をぶらぶらさせて緊張を解す。

カシュッて音がする、ススムがジュースを空けてくれた、でもこのジュース……ねこのこ、すっごい嫌い。

でも繰り返す為、ねこのこ飲まないとだから……1口だけ。

「にゅ!! ……まずい……」

やぱ無理これ……

「って……まじに出てきたよ……」
なんか言ってるけど、ねこのこはそれどころじゃないのだ!!

口の中ににがーい味が、あまーい味と交じって、ねとーーっと口いっぱいに広がってくる……無理。
なんでねこのこが嫌いなのにねこのこの絵を描くのだ!!

「こっち飲むか?」

それでこそススム!! 早く口直ししたい!!

「にゅ……! いいのか!」

訪ねながらも急ぎ取る。

「ああ、こっちのが甘くて美味しいし子供向けだからな」

知ってるなら飲む前に注意して欲しい……すすむはそういうとこ分かってない!!
ねこのこ、このせいでなんども飲んでる!!

でも

「……甘い……美味しい……じゅるり」飲めるから許す。

カチャッ!

すすむはジュースの蓋を開け、ねこのこに渡してくれる。
喉乾いてた、まずいの飲んだ、我慢の限界!! 
これはすぐ飲んじゃう。じゅるり。

コクッコクッコクッ


「ぶはぁ~」うままー!!! でも……足りぬ

「無くなた」

「そか」

「足りない……」

「あっうん……」







ガコンッ、カチャッ!、コクッコクッコクッ

「うまかた!」喉潤った! まずい無い!

「あっうん、それはお粗末さまです?」

で、ここでススムはじっと見てくる。
いつも思う、すすむって……この時、ねこのこのこと、なんて思って見てる? もう好きなのか?

でも……それは無い。すすむはそういうの無い。

「ふぅ、じゃあ俺はそろそろ帰るな、お前は余りねこのこの振りして大人をからかったりしたらダメだぞ? 変なおっさんにでも当たったら危ないからな」

すすむ……ねこのこのこと、ねこのこって信用してない。
ばか、鈍感、ロリコン。

「にゅ?」

「ねね」

「ん?」

「……ねこのこ、みんな違うって言う」

「そりゃそうだろ、猫耳とかしっぽがあるならまだしも、ただねこのこに似てるだけの女の子が、ねこのこなわけ無いからな」

……むぅ、毎回これ恥ずかしいから、やっ!! ……でもススムだから我慢する。

帽子とる。

「耳としっぽ、これ?」

パンツ履いてない……でも仕方ない。ローブもめくる……子供のねこのこ、すごく無防備。

「……しっぽ」

……恥ずかしい、はやく信じろ!!

「ママーあれ、なにしてるのぉー?」
「シッ! 行くわよ!」「どーしてなのー!」

「もしもし……警察ですか?」

「あれやばくね?」「うっわー最低じゃん」

にゅぅ、恥ずかしい。

「って、やめ!!」やとだ……

「にゅ!?」

ようやくねこのこって認めてもらえる……
これ、すすむの記憶あったら……ぶっ飛す。

……ねこのこのこと、忘れてるって事の再確認にもなるから、すっごい悲しい。だから、叩くぐらいしたい。

♢

「……痛い……」

この世界のねこのこ……魔力がない、弱い。
ススムに引っ張られるだけで痛い。

「ごめん!! わざとじゃないんだ!!」
これは土下座、すすむが1番謝る時に使うやつ。
怒ってない、ねこのこ……手を繋げて嬉しい。

「にゅ? どしたの?」
わがまましてるのねこのこ、謝る必要ない……

「なぁ、両親とかと来たのか?」
両親……こんなことも忘れてる、仕方ないけど

「にゅ?」教えてあげたい。ねこのこの好きな人、ねこのこが生まれた理由、ねこのこの存在。でも、言えない……言ったら壊れる──
ススムに指を指す。

「……ん?」

「うにゅ」

「……まじかよ……」ねこのこ、すすむと出会う為にまた産まれた。

「って、そうじゃない。」嘘なんかつかない。

「すりすり、ちちの匂い、臭いけど好き」
こんなに好き、でもすすむは知らない。

「ってなんでやねん!!」恥ずかしい顔してる。もうねこのこ分かる。

「すりすり、臭い、けど良い」ずっと一緒にいたい。

「よしよし」でもこのススムはねこのこのこと忘れた。
でも……ねこのこはすすむ覚えてる、すすむは狡い…嘘つき

「ふにゅ~」でもいいの、今すぐに抱きつきたくなるぐらい、ねこのこは、すすむが大好きだから!!

何度も繰り返してわかった。
この世界線はたぶん正解、間違いは全部直す必要がある。
この世界線だと……ねこのこ、すすむに嫌われる……だから、怖くて、この世界は諦めていた。

でも……もうやめにする。

ねこのこ、すすむ信じる……だから──


しおりを挟む
感想 5

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(5件)

ジュダ
2022.08.27 ジュダ

すごく読みやすいく楽しいです。
これからもよろしくお願いします。

2022.08.27 散歩道 猫ノ子

ご感想ありがとうございますm(_ _)m

こちらの作品はまた作者のスキル不足で途中で断念してる作品です、いずれは続きを書きたいと思ってますので、その際はまた是非ともよろしくお願いします

新たな作品も書いてますので、良ければそちらもお読みいただけたら幸いですヾ(*´∀`*)ノ

解除
2022.08.01 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

2022.08.07 散歩道 猫ノ子

ご感想ありがとうございます!

やはり主人公は普通がいいですよね〜普通の人が普通じゃない世界で困惑しつつも順応していくのが好きです笑

読者様も作者様なのですね!

今は別小説を執筆中で、他作品を読むと世界観を忘れてしまうので、何も書く気が起きなくなった際、参考も兼ねて読ませていただきます‪\( ˙꒳​˙ \三/ ˙꒳​˙)/‬

解除
てくテク
2022.07.27 てくテク

一話の導入部分から興味を引かれ、続きが読みたいな、と思いました。まだ13話しか読んでいませんがこれからも楽しみです☺️

13話にて、よくある誤用
役不足❌
役者不足⭕️
いろんな作家さんがやってらっしゃいます😥
役不足は能力に対して簡単過ぎること。
役者不足は役目に対して能力が足りないこと。
です。
まぁ知ってても変換ミスでうっかりそのままにしてしまう人もいるんではないかな?とも思いますが。

2022.07.28 散歩道 猫ノ子

ご意見、ご報告ありがとうございます!!

一応調べて来ました、確かに役不足だと言葉として間違ってそうでした……ありがとうございます!!

調べたところ、役者不足は造語と言った形らしいので、更にほかの方の気に留まる可能性があると判断しました

なので改めて、役不足→力不足に返させていただきました!

こういった作者では気付かない細かな点、とても参考になります、これからも何かありましたら報告頂けたらとても嬉しいです

ご愛読ありがとうございます!!作者は常に全力で書いてます、褒められると凄く嬉しいです‪\( ˙꒳​˙ \三/ ˙꒳​˙)/‬

読者様のお気持ちにお答えできるようこれからも全力で挑みますので、よろしくお願いしますm(_ _)m

解除

あなたにおすすめの小説

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

異世界転生ファミリー

くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?! 辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。 アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。 アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。 長男のナイトはクールで賢い美少年。 ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。 何の不思議もない家族と思われたが…… 彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

飯屋の娘は魔法を使いたくない?

秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。 魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。 それを見ていた貴族の青年が…。 異世界転生の話です。 のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。 ※ 表紙は星影さんの作品です。 ※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。