《ユグシルト・オンライン》最強データから始める俺の異世界最強伝説!!──ではなく、Lv255の赤ちゃんに転生した俺の異世界物語

散歩道 猫ノ子

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ススム編、第一章。《Lv255の赤ちゃん爆誕》

44《少女の裏顔》

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やってきたのはここ、まぁ何も無いから分からないだろうが……メニュー画面で領地の地図を見れる俺には分かるんだ。

ここは領地の中央、まぁこんな場所に用があるって言ってしまえばすぐに分かること、とはいえ母さんたちにわかるか? って尋ねられたら──

「ススム、母さんに見せたいって言うからきてみたけど、何も無いように見えるわよ?」わかってないみたいだ。うん。

「ちち、さっきの娘どこやった!」
……母さんはともかくとして、ねこのこ……お前は色々と興味の方向性が違いすぎるぞ……ていうか誘拐犯か何かか? たとえ女同士でも見るに堪えない……いや、美少女同士か……中々いいかもしれない。

ちがう、話が逸れた。

「ここにギルドを作ろうと思ってさ、最近母さん完全に領地の方の家に住んでるし、一応報告ついでって感じかな」

「あっそっか、確かにあれだけの団員を抱えるってなると、流石にギルドも必要ね、ってなると……ススムも団長ね~」
何度も言うが、俺はそもそも団長だ。
……母さんって頭いいようで、かなーり悪いとこあるのはなんなんだろう。ちょっと頭の中覗く魔法とかないものなのか……

「ちち、ギルド作る、あの娘通う……じゅるり」

……いや、母さんよりも先にこいつの頭の中見てみたいわ。

まぁなんでこいつがこんなにミルクに懐いてんのか? っていうのは概ね検討はついてるが今はいい、面倒くさいし

とにかくだ、俺はギルドを建てたいんだ……立てる前にこいつら連れてきたの、失敗した気がする。

「とりあえず、ここは領地の中央って分かるように噴水でも作るかな」

「へ? ギルドを建てるんじゃないの?」

「ギルドを建ててもいいんだけど、領地って結構人が来るようになるからね、ギルドを建ててしまったら道の往来の邪魔になるから、まずは目印も兼ねて円形の道も作れる噴水がベストなんだよ」
……まぁ、ゲーム的な知識、銅像やら植物やらも置いてみたこともあるんだけど、結局噴水が1番パッと来るんだよな。

ぽちぽちっと建てる噴水、これもこれで……改めて見ると、中々に濃い噴水だよなって思うわ。

《かがやく聖なる噴水》
回復薬と同様の効果を持つ水が常に吹き上がる噴水。
純度の高い回復薬でとても透明度が高く、光の精霊達が好んで集まることで、光り輝くとても神秘的な噴水となっている。

「……これは……綺麗ね」
まぁ、俺が作ったものでは無いけど……褒められると嬉しいものだな。

「……!? これ、好き」だろうな~たぶんねこのこって、魔力から生まれた存在? らしいし、魔力の中で1番暖かいとされる光の魔力が好みなんだろ。
……だから、ミルクはねこのこに懐かれたんだろなぁ。あいつって身体の中にある魔力の殆どが光と聖で構成されてるし……

ちなみに、母さんに懐く理由は不明。

……あいつが噴水に魅入ってくれてるのは好都合だし、さっさと建てるかな?

というわけでぽちぽちっと建てる。

なんかゲームだとあれだけ苦労しただけに……ここまで呆気ないとすこし悲しくなるのはおれだけだろうか?

……楽でいいけどさ。

「……!? すすむ、これ!?」
それにこうして母さんの反応が面白いし、それだけでも作った甲斐が有るってもんだよ。

このギルドはまぁ……ゲーム内で言えば、最高レベルにまで達した建物、そりゃデカくて当然なんだけどさ。



外観はアンティークな屋敷風、屋敷の奥にはユグシルトにちなんで、巨大な大樹を生やしてる。

ギルド。イノセントロアーの本拠地。
数百人が同時に詰め寄っても問題ない程に広い、アンティーク風にやたらと拘った酒場風な待合所、依頼が貼られる壁一面のクエストボード、更に受付嬢が4人は立つことが出来るカウンターがある内装となっている。

カウンターを抜けた先は大樹の内部へと繋がっており、上位冒険者しか受けられないような依頼が貼られたクエストボードと、それなりに広めな待合室がある、上に上がると宝物庫と団長の部屋がある。

「……こんな広いギルド、お母さん見た事ないわ」
そりゃそうだろう……このギルドに関してはゲームでも中々類を見ない程にでかかったし

……実際、この木ってユグシルト・オンライン、ラストコンテンツで手に入るユグドラシルの苗を育てて出来るものだしな。

「あっそういや……」

「どうしたの?」

「いや……なんでもないよ」

ひとつふと思い出したことがあるんだが、まぁ流石にゲーム内のキャラ、この世界では居ないだろうからどうでもいいな。

一通り母さんにギルドの紹介を済ませ、一旦団員達の住むことになる《要塞マンション》に戻ってきた俺と母さん。

……ねこのこはなんか、噴水から離れなかったから放置したが、破壊とかは流石に……有り得そうで怖いなあいつ!!!

壊されてもあと数個はストックあるからいいが、この世界ではもうあいつらが居ないから作れないので、出来たら勘弁して欲しいとこだわ……

とかなんとか考えてると、しゅっと目の前にようやく1人目が帰ってきたようだ。

反対からでもわかるが、このミルク色の髪はミルクっぽい。

「……ここかい?」

「うん! おばあちゃんここだよ! 団長様がここで住んでいいっていってくれたんだぁ~えへへ~」

……んーと、この子だあれ?
転送されてきて要塞の方を向いてたせいで、全く俺に気付いてないようだが……この服装、ミルク……だよな?
ということは、この隣にいる老人の方はミルクのばあちゃんってとこか?

「凄いとこだねぇ~」

「うん! あのねあのね、団長ってすっごいんだよ! とっても凄い魔法……魔法じゃなかった、おっきい魔力をどーーん!! って使ってね、優勝候補だったギルドの人が棄権しちゃったんだ!」

「へぇ~そうかい、それはさぞかし立派な方なんだろうね~」

まぁ立派かどうかでいえば、俺は赤ちゃんだから微妙なとこだな~……ていうか、これって見ていいとこなのか? ……すげぇ声掛けにくいんだが……

「立派だしミルクは尊敬してるよ! ちょっとだけ……えっちだけど……でもね、とっても優しいから大好きなんだ!!」

「そうかいそうかい、ミルクの初恋の相手ってことかの?」

「んーそうかもしんない! でも……まだ赤ちゃんだから、そーいう好きでもない気もするかなぁ~」

「……あっ赤ちゃんかい!?」

……ふむ、やっぱ驚くよなぁ……ていうか、そろそろ気付いてくれても良いとこだが……

と、とうとう我慢できなくなったんだろう。

「ミルクちゃん、その方はミルクちゃんのおばあちゃんかな?」
母さんから話しかけてくれたよ……でもまぁ、先は見えたな。

こちらへ振り返り
「はい、ミルクのおばあちゃんなの………………ふえぇ!??」
一気に赤面、顔を押えかがみ込んでしまった。

……まぁミルクって子供だし、本来はあっちが素なんだろうが……隠してたとしたらすっげぇ恥ずかしいんだろうなぁ~

「どうしたんだいミルク?」

「ふぇーーーーー団長に……見られちゃいましたですぅ……」
いやまぁ、見たと言うより聞いただな、なんかその言い方だといかがわしく聞こえるからやめて頂こうか……まぁ、パンツはしっかりガッツリ見させていただいたけどさ。

と、いちごパンツを思い出す俺に対し、ミルクのお婆さんだけが驚いた様子で言ってくる。

「……!? この子が団長かぇ!?」

「はい団長です」「ひょえぇ~」俺案外この反応好きだわ。

この後、赤面するミルクと共にお婆さんを部屋に案内した。
……ていうか、考えてみたら要塞マンション初めて入ったが、内装はただのマンション見たいな仕様なんだな……
結構普通で逆に驚いた俺だが、異世界人であるミルク達にとっては異端の景色だったようで、その内装の普通さに褒めまくってきたのが逆に怖く感じたわ。
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