《ユグシルト・オンライン》最強データから始める俺の異世界最強伝説!!──ではなく、Lv255の赤ちゃんに転生した俺の異世界物語

散歩道 猫ノ子

文字の大きさ
79 / 82
ススム編、第二章。《Lv255の赤ちゃんギルド》

67《透明化》

しおりを挟む

なんだかんだで中位ランクアップクエストも最終日。

俺は正直、なーーーーーんにもしてないが……こいつらが無駄に戦いまくって魔玉を集めまくった結果、確実に今回のクエスト1位だろう量が集まっている。

「本当にいいのか?」

「はい! これはすすむ様がお持ちください、我らは皆、今回のクエストが終わり次第すすむ様のギルドへ移動しますので、むしろ受け取ってもらった方が今後の為になります」

てなわけなので、俺ってば今回のランクアップクエスト、何もせずとも1位の座を手に入れられそうだ。

念の為と魔玉を中央に森の中でも広く設けられたスペースに拠点を構えている。
ここなら見通しがいいから、どこから敵が来ようとも対応できるってもんだからな。

それに俺達には占い師がいる。

先を読めるのは正直かなり上手く立ち回れるから、もう勝ち確ってもんだ。

どれ「ひなり、1度占ってくれないか?」ここでしっかり勝利の確信を得ていようと思う。

「そなたの頼みとあれば、何度でも占うのじゃ!」

あっちなみに俺以外からは金とるらしい、赤ちゃんの俺ってば母さんから貰う小遣いぐらいしか持ってないから、正直助かるってもんだよ。

「ぬぬ……ぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」
俺思うんだけど、なんで占いする人ってやたらぬを並べんだろうな? これって占いに関係あったりするのか?

「……見えたのじゃ!!」

えっと……あれ???

「それって俺にも見えるんだな……」

「何を当たり前のことを言っておるんじゃ? 水晶に特殊な魔力を通し見えるようにしてしまえば、誰でも見ることが出来て当然じゃろう?」

いや、俺の前にいた世界だと、基本的に占ってる人がなんにも写ってない水晶みて独り言ボヤき出すんだよな。

……まぁ嘘か本当かは知らん、ちなみに俺は信じないタイプ。

でもここは異世界、未来を見通す力なんて普通は眉唾物だが……魔力なんて意味わからんものもある、ありえてもおかしくはないって訳だな。

「んーと、これは俺か?」

「なにか探してるみたいじゃの~」

「まぁそれは見たらわかるが……なんで俺、1人なんだろ」

「んー……………………………」

と、ここでご報告があるのか、女狐親衛隊の団長さんがササッと現れ膝を着いた。

「すすむ殿!! 大変です!! 魔玉なのですが……いつの間にかなくなっており……盗まれてしまいました!!!!」

「…………………………あっうん、そういうことだったのね……」

これまた早い回収で……占いって遥か先まで見通すイメージだったが……

「1人のが動きやすいから、俺は1人で探しに出たってわけね」

「うむ、流石は妾の認める殿方!」

「はぁ……」ため息が出るわ。「仕方ない……」

「我らも探します!! すすむ様にはお手を煩わせてすみませんが、時間もありません、お力添えお願いします!! ではっ!」

「あっ……」

行ってしまった……

「どうしたのじゃ、そんな手を伸ばして」

「いやさ、あいつら……犯人の目星はつけて出てったのかって思ってさ」

「犯人の目星とな? いつの間にか盗まれていたと申しておったし分からぬのではないか?」

はぁ……唯一まだ頭の方がマシそうな、ひなりでこれだと……多分あいつら全員に期待するのはやめた方が良さそうだな。

何故犯人の目星、なんて思うやつもいるかもしれないが、考えてみ……魔玉は開けた場所のど真ん中、数十人が見張る拠点にあったってのに……いつの間にかなくなったなんて、普通は有り得ないだろ?

だからまぁ、普通はまず現場検証からするもんだよな。

「ここに置いてたのか?」
 
「うむ、妾にそう嬉しそうに黒い玉を見せてきておったが、あれが魔玉というものだったのじゃな」
……こいつ、何しに来たんだろ? まぁいいけど……

「んーでも」

もしかしたら地面から。なんて思ったんだが違うな。地面に穴は空いてないし柔らかくなってる節もなし。

「このギルドって感知系の魔道士はいるのか?」

「あやつらは自身の能力を何故か妾に晒すのじゃが、そういった特技は聞いたことも見た事もないのぅ」

「あっそうなのね」
……強さの誇示をしてるんだろうが、ひなりの心には届かずなんだな……どんまいとしか言い様がないわ。

まぁ今はそんな事より、これで盗んだやつの能力は分かったな。

「相手は透明化能力の持ち主なんだな……まぁ念の為に聞いておくが、ひなり……透明化能力を持つ団員は?」

「聞いたことないのぅ」

「そうなのね……つまり」
俺はそう言いつつ足元へ魔力を集中する。

そして指さして言う。

「そいつが犯人だな」

「……? 誰もいな……なっなんと!?」

驚くひなりだが無理もない。どうやらこいつらは近くすら魔力で感知が出来ないみたいだからな。

透明化能力、たしかにすごい能力であるがこれには欠点がある。
それは常時感知を行なっている奴には全く意味をなさないし、更に言うなら……透明化してるだけであって、匂いや存在はそこにあるってことだな。

あとはまぁ……

「ひっひゃわわわわわぁああーー!!!」

地面から魔力を這わさせ、足を掴み一気に突き上げ宙ずりにし捕獲した。

透明化能力の最大の欠点は、透明化中……魔力と名乗つく全ての行動が抑止されてしまうとこだよな。

「でっできごころだったのぉーー!!! 殺さないでぇーーー!!!!」

「いや、殺したら失格なるし……別に殺さないが……」

なのでまぁ、透明化を解除する間を与えず、突然仕掛けるとあっという間に退治可能って訳だな。
ちなみにこれは、イタズラお化けって言う、ゲームの序盤に出てくるイベントで培った技術、人間に使うのは初なのだが……

「透明化って……よく考えたら、人間が使えんのか?」

「そっそなた!! その者は……」
何故かぶるぶる震えているひなり、今胸に飛び込んだらいい感じかもしれない……そうじゃない。

「……おかしいな、なんで透明化は解除されてるはずなのに……まだ半透明化してんだ?」

「ひぇぇ~わっわたしは、レイスと人間の間に産まれた、半霊体だからぁ、これはわざとじゃないからおろしてぇーー!!」

ん? 半霊体……えっと、レイスと人間の間に産まれた子供?

「なんでお化けと人の間に子供が出来んだよ!?」

「しっしらないよぉーー!!!」

またなんか、変な奴出てきたなぁ……

にしても

「ひなり」

「なっなんじゃ!! わっわらわはなにも悪いことしてないのじゃ!! 食べないでたもぉーー!!!」
こいつ、お化け苦手属性でもあったんだな──

……うん、なかなかいいじゃないか
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

異世界転生ファミリー

くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?! 辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。 アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。 アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。 長男のナイトはクールで賢い美少年。 ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。 何の不思議もない家族と思われたが…… 彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

飯屋の娘は魔法を使いたくない?

秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。 魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。 それを見ていた貴族の青年が…。 異世界転生の話です。 のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。 ※ 表紙は星影さんの作品です。 ※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

処理中です...