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8月9日(1)

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 私の体調はすっかり良くなっていた。祖母は少し心配そうにしていたが、私はそれを押し切って外に遊びに出かけた。もちろん少しの後ろめたさもあったが実際、身体は元気が有り余るようだったし、早く桜に会いたかった。それは多分に下心を含んだものだったが、私の正直な気持ちだった。

 自転車を漕ぎ、秘密基地への道を進むと、国道沿いの土手の中腹辺りに白い帽子を被った桜の姿が見えた。体育座りでスケッチブックに何かを描いているようだった。桜が顔を上げた時、私に気が付き手を振った。私も手を振り返し、自転車のペダルを力強く踏み込み桜のもとへ急いだ。

 桜は嬉しそうにスケッチブックを胸に抱き、私が来るのを待っていた。

「何描いてたの?」

 私の問いかけに、桜は手にしたスケッチブックを捲り私に見せた。それは川辺に生い茂る背の高い草を上から見たもので、青々としたその植物たちが風に揺られている様がスケッチされていた。私は桜の観察力と画力に驚かされた。先日、私を描いてくれた時も思ったが桜は本当に絵が上手かった。

「すごい、こんなに上手い子うちの学校にいないよ」

 私が桜の絵を眺めながらそう言うと、桜は嬉しそうに頷いた。

 ――秘密基地のソファに2人で並んで座る。桜の甘い体臭が私の鼻をくすぐる。他愛のない話をしていると、桜の手が私の額にあてられた。

「うん。あつくない」

「もう大丈夫、元気だよ」

「じゃあ――」

 桜は私の膝の上に跨り、被っていた帽子をソファの端に投げ、Tシャツを脱ぎ捨てた。健康的な肌が私の眼前に現われる。汗を含んだ桜の甘い体臭がより強く感じられ、私はその匂いを肺に取り込むたびに頭の奥がクラクラとした。

 私の股間は当然、硬く勃起しズボンを押し上げた。それを桜は優しくなで、「元気そうだね」と私の耳に囁いた。……そこは体調を崩していた時も元気ではいたのだが、そんなことは告げず、私はズボンの中で苦しくなるほど硬くなった陰茎をズボンを下ろし解放させた。むわっと蒸れた股間の臭いが周りに広がり、その臭いを桜は鼻をすんすんと鳴らし嗅いだ。私は恥ずかしくなり顔を赤らめた。

 相変わらず私の亀頭を覆い隠す包皮を、桜は親指と人差し指でつまみ上下に揺する。ぎゅっと亀頭全体を覆う様に包皮を伸ばし指を離す。ゆっくりと亀頭が露出されていく様を楽しんでいるのか、桜はそんな行為を遊ぶように楽しんでいた。

 少しもどかしく思いながらその行為を見守っていると桜は包皮を完全に下ろしきり、その先端を指の腹で撫でた。桜は指を止め、私の表情を伺った。私は物欲しそうな表情をしていたと思う。もっとして欲しいと言わんばかりに首をコクコクと上下に振り、その行為を催促した。

「ん……ふふっ、はい。ぎゅーっ、えいっ」

 桜は悪戯っぽく笑い、包皮の先端をねじるようにつまみ上下に揺らす。そのまま手を滑らせ私の陰茎をしごき上げた。甘い刺激が私を襲う。それは痺れるような快楽で私の脳を溶かした。

「あっ、くぅっ、それ、はっ、あぁ、気持ちいいっ」

 その快楽から逃げ場を探すように、私の両手は桜の胸に伸びていた。小さくて弾力のある膨らみに吸い付くように添えられた手は、その感触を確かめるように下から持ち上げたり、親指で乳首を転がした。

「んっ、おっぱいっ、あっ、すきっ?」

「んっ、うんっ、すきっ、ああぁっ」

 亀頭からは我慢汁があふれ出し、桜の手の滑りを手助けする。ぐちゅぐちゅと水気を帯びた音が耳からも興奮を煽った。桜の手は止まることなく私の陰茎を扱き上げ、私は限界が近いことを伝えようと桜を見た。すると私の表情から限界が近いことを察したのか、手のスピードを上げ「……いいよ」と私の耳元に囁いた。

 その言葉が最後の一押しになり、私は桜の手で限界を迎えた。びゅっびゅっと勢いよく精液が飛び出し、それは桜のお腹や胸までをべっとりと汚す。尿道に残った精液が最後まで吐き出されるように、しごき上げられる。

「はっ、あっ、くっ、あ、あぁっ……」

 快楽の余韻に体を震わせる私をよそに、桜は身体に掛かった精液を手で塗り広げるように感触を確かめていた。広げたそれを最後は手のひらで掬うように集めると、ボトリと地面に捨て落とした。地面に小さな染みが作られるその様子を、私は息を整えながらぼんやり眺めていた。

 私の膝の上に跨っていた桜が立ち上がり、スカートを下ろし、下着を脱ぎ去る。股の間から下着に愛液が糸を引くのが見えた。その光景に私はまた興奮し、陰茎が硬さを取り戻すのを感じた。

「たっくんも」

 一糸まとわぬ姿になった桜は私の服に手をかけ、そう促した。私は小さく頷きTシャツを脱ぎ捨て、ズボンと下着もまとめて足から引き抜いた。

「……えいっ」

 裸になった私を桜が押し倒すように、ソファの上へ横たわらせる。その上に桜はゆっくりと跨り、ヒクつく私の陰茎の裏側に腰を押し当てた。お互いの性器は密着し、ぐにゅりと押しつぶされる。桜の愛液が溢れ、陰茎に絡みつく。それを塗りたくる様に桜は前後に腰を揺すった。

「んっ、ふっ、ぁ、ん、んっ、あっ、んんっ」

「はぁ、あっ、っく、桜っ、んっ、ぐっ」

 お互いの敏感な部分が擦れあう。桜が大きく腰を揺らすたびに秘裂が私の亀頭をぬるりと刺激し、その度に私の口からは喘ぎ声が漏れ出た。すがる様に宙をさまよう私の手を桜が握る。ぎゅうと指が絡み合い、その感覚に背筋が震え腰が跳ねた。

 桜は私の上でその体をしならせる。秘裂からは止めどなく愛液が溢れ、私の陰茎や睾丸をヌルヌルと濡らした。時折、桜は円を描くように腰をくねらせる。グチュグチュと粘っこい水音が大きく響き、その度に桜は身を震わせた。桜の腰の動きは早くなり、それに合わせる様に私も腰を揺らす。限界が近づいてきた頃、桜はピタリと腰を止めた。

「――ぁ、……桜?」

「……ここ」

 桜はグイと腰を前に押し出し、M字開脚の様な恰好になった。そして繋いでいた手を離し、自分の股間にあてがうと――くぱぁと秘裂を左右に広げた。

「いれてみる?」

 愛液と我慢汁でテラテラと濡れそぼった秘裂がぱっくりと開き、桜の大事な場所が露わになる。処女膜から覗く小さな膣口は、まるで呼吸をするように愛液を吐き出し続けていた。
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