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生と死
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しおりを挟む暴力の嵐が過ぎ去ると、警察官のフェイクをかましてくれたパンチパーマが「お前 凄いな!」と言い近寄ってくる。
「あ、ありがとう、あんたのお陰で助かった」
「いや、オレは御存知、ハッタリが得意なだけだ」
感動の再会とプロポーズもあって、女の子3人とパンチパーマと俺は仲良くなり、ユリコはすでに働いている高級クラブの名刺をパンチパーマに渡し、パンチパーマは「あばよ」と格好つけて夜の街に消えて行った。
ユリコは、はぐれて以来、ずっとこの大阪ミナミで俺を探していた。
信じ続けたのは正解だった。
俺は大道芸、ユリコは高級クラブのホステスとして、長期戦を加味し、お互いを探し続けた結果だ。
とりあえずユリコも俺も病院に行く程の怪我ではなかった。
「高級クラブなんて、ユリコらしいな」
そう言ったら、ユリコは「コウスケのことも考えた職場よ」と気になる発言。
なんとユリコは既に“夫婦として”高級クラブの募集に応募し、合格して既に働いて彼氏(俺)待ちだと言う。
「一緒に働こう」と言われ、大道芸は目的達成によりこの時をもってアッサリと辞めたよ。
ユリコは2人の女の子に「ずーっと探していた彼氏(俺)が見つかったから店に少し遅れて出勤する」と言った。
2人の女の子には既に俺の噂は伝わっている故、同意し、今日の店でのイベント『引きずった夏』に遅れないでねと言い残し、ネオンの街に溶け込んだ。
「引きずった夏って何だ?」
「店のイベントで、普段ドレス姿の女の子が、ビキニ姿で接待するイベントよ」
スゲェそそる。
「コウスケ、アタシは女だから楽に大金を稼げるけど、男は大変だね。見れば分かる、住む所無いんでしょ?」
「マイホーム(橋の下)も別荘(公園のダンボール)もあるよ」
その苦労話を聴かせて欲しいと、ユリコの住むマンションに向かった。
驚いたことに、夫婦としての入居だったから2LDKだ。広くてピカピカ。
死ななくて、良かった。
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