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34.夜の終わり?
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「セラ……?」
ぺちぺちと頬を叩かれて、遥かかなたにいっていた意識が戻ってくる。
「……は、はぁ……」
知らず詰めていた息を大きく吐き出した。
何これなにこれ、セックスってすごい……。文字通りこんなの初めてだった…。セックスがすごいのか、ライがすごいのかわかんないけど、とにかくすごかった……!
ほんの一か月前まで寝たきりだったのもあるかもしれないけど、たった一回のそれでも、もう腹筋やら脚の付け根やら、あちこちギシギシしてる。
あられもない声を出し続けていたせいか、喉も口のなかも乾いてカサつく。
もうだめ、もう無理、もう起き上がれない……。
「大丈夫か……?」
そういって心配そうに覗き込んだ金色の瞳。唇が合わせられて、そこからライの体温を含んだ水が注がれる。
「んぅ…っ」
一瞬抵抗があったけど、注がれるそれを夢中で飲み干した。そんな私の様子に、ライが口元でふっと笑みを浮かべた。
二度三度水を飲みほして、やっとひとごこちついた。
上掛けを素肌の上に引っ張りあげ、横向きになって顔を見合わせる。
ライは私の口元の水を指で優しく拭いながら、優しい微笑みをたたえて、愛おしくて仕方ないっていう様子で私を見つめている。
(うぅ…!素敵……)
これまで何度も一緒に寝てはいたけれど、でもこれまでとは明らかに違う親密な雰囲気に、なんだかふわふわと居たたまれない。
(幸せだけど、は、恥ずかしい……っ!
……ん?でもなんだろ、これ…既視感……?)
「あ」
「ん……?どうした、セラ」
こ…これ、スチルじゃない!?
瞬間、私の上気していたはずの頬から血の気が失われるのが分かる。
この後、ライに『…飽きたな』って言われる、あれでしょ!?
なんなの、やっぱりBADエンドなの!?っていうか、もうやだ……。
やっと好きな人と一緒になれたっていうのに……!さっきまであんなに幸せで、お嫁さんにしてくれるって言ってくれたのに。
「なんだ?どうした??」
みるみる視界が涙で滲む。そんな私に、ライはびっくりしたように目を見開いて、抱き寄せて背中を撫でてくれた。
うぅぅ、優しい……。
でも、あれでしょ、もう薄々始まってるんじゃないの?私に対する気持ち、冷めてきてるんじゃないの?次に言う言葉は、あれなんでしょ?
……うわーーん!!いやだー!!
突然泣き始めた私に、狼狽しているライを見上げる。
さっきまで、天にも昇る気持ちだったのに……。
「あの、……あの、ライ……」
見上げているライの顔が涙でぼやける。
「なんだ?一体どうしたんだ、お前は。どこか痛むのか?」
「……あの、お願いが、あって……うぅ…」
「なんだ?言ってみろ」
嗚咽を一生懸命堪えて、なんとかなんとか言葉を紡ぐ。
「あの……、私も頑張るから、その……、私に飽きないで…くださいぃ…」
「……――はぁ?」
ライの特大のはぁ?が室内に響いた。
大きく見開いた目を見合わせて、一瞬沈黙が訪れる。
呆気にとられたかのような間のあと、「ぶはっ」とライが噴出した。
身体を起こし、声を出して笑っている。いつもの悪い微笑みじゃなく、大笑い。初めて見た。
ツボに入ったようで、なかなかライは笑いを止めない。
そんなライの様子に、私は「いや、本気なんだけど…」と小さく呟くのが精いっぱいだった。
肩を震わせるライの様子に、自分の所在なさが募っていく。
そ、そんなに笑う程だった……?
「くっくっく…、何を言うかと思って聞いてやれば、そんなことを言うとはな…くく」
「……すみません……」
他に何も言えることはなく、目を伏せしょんぼりとうなだれる。
うん、今日はこのままおやすみかな!うん、寝て忘れよう!いいのいいの、死んだり監禁したりされなければそれで!
現実逃避に視線をさまよわせ、寝台の足元に丸まっていた寝間着を取ろうと身体を起こしたその時、
「んっ……!」
熱く唇を奪われた。すぐに割り入ってきた舌が、性急に絡みつく。ライの手で頭と腰をがっちりと固定されていて、呼吸を求めて唇を離すことも出来ない。
お互いの唇から溢れた唾液が首元を流れていくのを感じる。突然のキスにライの身体を押し返そうとしたけれど、続くそれに身体の力が抜けていく……。
散々貪られたあと、やっと離れた唇に、すっかり力の入らないままライを見上げる。
「ら、い…?」
そこには怒りにも似た灯をともした、金色の瞳があった。
「あの…?」
「俺が、本当に飽きると思うか?」
「…!!……え?」
「お前の身体を気遣っていたが、手加減などいらなかったらしいな。これはすまなかった。飽きさせぬように、次はお前の背中越しに突いてやろう」
「え?ちょ……」
そういうとライは私をうつ伏せに押し倒した。
混乱の収まらない私の腰だけをぐいっと、抱き上げられる。
「え、え、もう今日は、無理……!…ッ!」
ぐちゅり、と先ほどの行為の名残を残し、未だ熱を持って潤うそこに怒張があてがわれる。
「ライ――-…!」
「お前が俺の気も知らないで、くだらないことばかりを言うからだ。
――そこまで言うなら、精々、俺を飽きさせないように頑張ってみろよ?セラ」
その言葉を言うや否や、ライの大きなものはなんの躊躇いもなしに一息に突き上げられた。
「やぁああああ…!」
さっきまでの絶頂の余韻を残し、敏感になっているそこは、なんの抵抗もなくライのものを受け入れた。さっきとは違う体勢のせいか、あたる場所が変わって始まる律動のもたらす快感に、知らずに腰が揺れてしまう。
身を震わせる私の背にのしかかるようにして耳元で囁いた。
「お前が死ぬまで離しはしない……。いや、死んでも俺のものだ、諦めろ」
「ラ、いぃ……」
強くたたきつけるように腰を打ち付けると、ひときわ大きな蜜音が立った。
いくら私が、泣いてもう無理と訴えても、ライの熱に翻弄されるような押し流されるようなその行為は、明け方近く私が本当に意識失うまで、止まることはなかった……。
ぺちぺちと頬を叩かれて、遥かかなたにいっていた意識が戻ってくる。
「……は、はぁ……」
知らず詰めていた息を大きく吐き出した。
何これなにこれ、セックスってすごい……。文字通りこんなの初めてだった…。セックスがすごいのか、ライがすごいのかわかんないけど、とにかくすごかった……!
ほんの一か月前まで寝たきりだったのもあるかもしれないけど、たった一回のそれでも、もう腹筋やら脚の付け根やら、あちこちギシギシしてる。
あられもない声を出し続けていたせいか、喉も口のなかも乾いてカサつく。
もうだめ、もう無理、もう起き上がれない……。
「大丈夫か……?」
そういって心配そうに覗き込んだ金色の瞳。唇が合わせられて、そこからライの体温を含んだ水が注がれる。
「んぅ…っ」
一瞬抵抗があったけど、注がれるそれを夢中で飲み干した。そんな私の様子に、ライが口元でふっと笑みを浮かべた。
二度三度水を飲みほして、やっとひとごこちついた。
上掛けを素肌の上に引っ張りあげ、横向きになって顔を見合わせる。
ライは私の口元の水を指で優しく拭いながら、優しい微笑みをたたえて、愛おしくて仕方ないっていう様子で私を見つめている。
(うぅ…!素敵……)
これまで何度も一緒に寝てはいたけれど、でもこれまでとは明らかに違う親密な雰囲気に、なんだかふわふわと居たたまれない。
(幸せだけど、は、恥ずかしい……っ!
……ん?でもなんだろ、これ…既視感……?)
「あ」
「ん……?どうした、セラ」
こ…これ、スチルじゃない!?
瞬間、私の上気していたはずの頬から血の気が失われるのが分かる。
この後、ライに『…飽きたな』って言われる、あれでしょ!?
なんなの、やっぱりBADエンドなの!?っていうか、もうやだ……。
やっと好きな人と一緒になれたっていうのに……!さっきまであんなに幸せで、お嫁さんにしてくれるって言ってくれたのに。
「なんだ?どうした??」
みるみる視界が涙で滲む。そんな私に、ライはびっくりしたように目を見開いて、抱き寄せて背中を撫でてくれた。
うぅぅ、優しい……。
でも、あれでしょ、もう薄々始まってるんじゃないの?私に対する気持ち、冷めてきてるんじゃないの?次に言う言葉は、あれなんでしょ?
……うわーーん!!いやだー!!
突然泣き始めた私に、狼狽しているライを見上げる。
さっきまで、天にも昇る気持ちだったのに……。
「あの、……あの、ライ……」
見上げているライの顔が涙でぼやける。
「なんだ?一体どうしたんだ、お前は。どこか痛むのか?」
「……あの、お願いが、あって……うぅ…」
「なんだ?言ってみろ」
嗚咽を一生懸命堪えて、なんとかなんとか言葉を紡ぐ。
「あの……、私も頑張るから、その……、私に飽きないで…くださいぃ…」
「……――はぁ?」
ライの特大のはぁ?が室内に響いた。
大きく見開いた目を見合わせて、一瞬沈黙が訪れる。
呆気にとられたかのような間のあと、「ぶはっ」とライが噴出した。
身体を起こし、声を出して笑っている。いつもの悪い微笑みじゃなく、大笑い。初めて見た。
ツボに入ったようで、なかなかライは笑いを止めない。
そんなライの様子に、私は「いや、本気なんだけど…」と小さく呟くのが精いっぱいだった。
肩を震わせるライの様子に、自分の所在なさが募っていく。
そ、そんなに笑う程だった……?
「くっくっく…、何を言うかと思って聞いてやれば、そんなことを言うとはな…くく」
「……すみません……」
他に何も言えることはなく、目を伏せしょんぼりとうなだれる。
うん、今日はこのままおやすみかな!うん、寝て忘れよう!いいのいいの、死んだり監禁したりされなければそれで!
現実逃避に視線をさまよわせ、寝台の足元に丸まっていた寝間着を取ろうと身体を起こしたその時、
「んっ……!」
熱く唇を奪われた。すぐに割り入ってきた舌が、性急に絡みつく。ライの手で頭と腰をがっちりと固定されていて、呼吸を求めて唇を離すことも出来ない。
お互いの唇から溢れた唾液が首元を流れていくのを感じる。突然のキスにライの身体を押し返そうとしたけれど、続くそれに身体の力が抜けていく……。
散々貪られたあと、やっと離れた唇に、すっかり力の入らないままライを見上げる。
「ら、い…?」
そこには怒りにも似た灯をともした、金色の瞳があった。
「あの…?」
「俺が、本当に飽きると思うか?」
「…!!……え?」
「お前の身体を気遣っていたが、手加減などいらなかったらしいな。これはすまなかった。飽きさせぬように、次はお前の背中越しに突いてやろう」
「え?ちょ……」
そういうとライは私をうつ伏せに押し倒した。
混乱の収まらない私の腰だけをぐいっと、抱き上げられる。
「え、え、もう今日は、無理……!…ッ!」
ぐちゅり、と先ほどの行為の名残を残し、未だ熱を持って潤うそこに怒張があてがわれる。
「ライ――-…!」
「お前が俺の気も知らないで、くだらないことばかりを言うからだ。
――そこまで言うなら、精々、俺を飽きさせないように頑張ってみろよ?セラ」
その言葉を言うや否や、ライの大きなものはなんの躊躇いもなしに一息に突き上げられた。
「やぁああああ…!」
さっきまでの絶頂の余韻を残し、敏感になっているそこは、なんの抵抗もなくライのものを受け入れた。さっきとは違う体勢のせいか、あたる場所が変わって始まる律動のもたらす快感に、知らずに腰が揺れてしまう。
身を震わせる私の背にのしかかるようにして耳元で囁いた。
「お前が死ぬまで離しはしない……。いや、死んでも俺のものだ、諦めろ」
「ラ、いぃ……」
強くたたきつけるように腰を打ち付けると、ひときわ大きな蜜音が立った。
いくら私が、泣いてもう無理と訴えても、ライの熱に翻弄されるような押し流されるようなその行為は、明け方近く私が本当に意識失うまで、止まることはなかった……。
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