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37.月の花 2
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竜の里に来て、初めての春が訪れた。
春といっても、王都からすればもう初夏といっても差支えない季節だろう。陽射しは暖かくなってきたけれど、吹く風には温もりがなく、まだまだ山間や日陰の部分には白く雪が残っている。
「うーーん!」
私はその陽射しを浴びて、大きく伸びをした。
今日は珍しく外出を許可してくれたライと、竜に乗ってお散歩中なのだ。張り切って早朝からお弁当を作って、山間部に位置する竜の里を出て、山あいを飛んだ。
長い距離ではないけれど、上空は肌寒くて、しっかり着込んだ上に、後ろからライにしっかりと抱き込まれて飛ぶ。
最初に竜の里に連れられた時に竜に乗せられてきたらしいけれど、その時は意識がなかったから、今日は竜の背に緊張したけれど、すっごく楽しかった。
そうしてしばらく飛んでから、岩肌を避け、緑が多く見えるところに降り立った。背景には山脈が見えつつ、近くには小川が流れる素敵なところ。
……これはなんか見たことある、そう、あれだ。
(アルプスの少女になったみたい。)
そんなことを思って一人ニヤニヤしていると、ライに「またか」と言われすごく怪訝な表情をされた。
先ほどまでその背に乗っていた、ライの使役している黒い竜が頭上を飛び回るのが見える。
この寒さ厳しい山間に、やっと訪れた暖かな日。二人で穏やかに過ごせることがすごく嬉しい。
ライは基本的に私に寄り添って過ごす。……初めて、行為をしてからというもの、その溺愛とも言えるような私の甘やかしは更に加速した。
基本的に私の嫌がることはしないけれど……。ライは同じ一族であっても、私が他の男性と関わることを極端に厭う。時には女性ですら忌避しようとするので、最初のうちは本当に家から出してもらえなかった。
一生懸命説得して、……私からも愛を伝えて、それでなんとか最近はライと一緒なら外出も許されることができた。
でも、それを勝ち取るまでが長かった……。せっかくBADエンドは回避したっていうのに、監禁だけは絶対に嫌だったから、なんとか、本当になんとか頑張った。
(う、思い出すと、涙が出てくる……。)
ちらっと私から殆ど離れず佇むライの顔を窺う。
「なんだ?」
「ううん」
ライを見ると必ずと言っていいほど目が合うっていうことは、それは、そのライがいつも私のことを見てるからっていうことなんだろうけど……。
(うーん、この先ライに殺されたりはしないと信じているけど……。でもこっから監禁は全然あり得そうだなぁ…。気を付けないと……。)
今の状況がゲームで言うなんなのかは分からないけれど、ライがものすごーく甘いのは確かだ。
「……また何か余計なことを考えているのか、お前は」
「余計って失礼な……。私だって色々考えてるわよ?」
つい唇を尖らせてそう言いかえした。……そうだ、数日前その、こ、行為の最中にしつこくお前は何を怖がっているんだって聞かれて、何かを口走った気がする。
あぁあ、恥ずかしすぎて思い出したくない。第一私はあんな体勢は嫌だって言ったのに……!
「――お前が、何を知っていて、何を怖がっているのかは、俺にはわからん。……だが、思っていることがあるなら、なんでも言え。お前が何を考え、悩んでいたとしても、何度だってそれは徒労だと教えてやる」
「……な、なにそれ……! そんなの、言ってみないとわかんないじゃないっ」
まるで子どもみたいに反射的に言い返したものの、穏やかに細められたライの私を見つめる目がすごく優しかったから、ぷいっと視線を外した。そして、じわじわと言葉の意味を噛みしめて、頬が緩む。
「だから、なんでも言えと言っているだろうが」
「! んぅっ」
ライに後ろから抱きすくめられて、唇を奪われる。ライとキスをすると、それだけで、感覚がそこに集中し、甘い毒を流し込まれるようにゆっくりと柔らかく思考が奪われていく。
「や……」
「ほら…言ってみろ、お前は、何を、恐れる? 何を望む……?」
深められる口づけの合間に紡がれるライの声を、陶然と聞いていた。
(ライのこのセリフ、どこかで聞いたことがあるような……?)
その時、ライの手が私の下半身に伸びてきたのを感じて、私はハッと目を見開いた。
「!! 今日は楽しみにしてたお散歩なの! エッチなことはしません!!」
頬の熱を感じながら、ライの腕から逃れようと手をバタつかせ必死に身をよじった。「気合い入れてお弁当だってつくったんだからぁ!」私のそんな様子にライは私をぎゅうっと抱きしめた後、腕を離してくれた。
そしてくつくつと笑って、私に右手を差し出した。
「ほら、あちら側に行くぞ」
「……はぁい」
改めて、小川の側を沿うように、ライに促されるまま歩き始めた。
小川の側はごつごつとした岩が多いけれど、周りは背の低い草が一面を埋め尽くすように茂り、その緑と、青い空、白い岩肌のコントラストが広がる光景は美しかった。
繋いだライの手は暖かく、あの日見たような鋭い鉤爪も、覆われた鱗もない。
竜使いの一族は過去に竜と交わったとも言われ、その伝承を指し示すように、その身体に竜の特徴を持つ。今は殆どが、身体の一部分に鱗を持つとか僅かなものらしいけれど、ライは特に先祖返りが激しい。
そして生まれ持った魔力も強いためか、身体の一部を竜化させることも出来るし、竜の習性までもを多分に引き継いでいる。
……それはつまり番に対する執着が激しい……。
私は、浅くため息を吐いた。深く吐くとライにきっとバレるから、極めて浅く。……ライの視線は気にしない。
ゲームでは当然エンディングのその後なんて描かれていなかったし、この後本当にどうなるのかわからない。
――あの日、そしてあの日以降アルレーヌが、アルストロメリアがどうなっているか何度か聞いてみたけれど、いつもはぐらかされてしまう。
ライが何かを知っていて、そこから私を遠ざけようとしていることが分かるから、いつもそれ以上は追及できないでいる。
アルレーヌに月の乙女だと知られてしまった今、国にいるのは危険だということは分かるけれど、いつか一時でも戻ることはできるのだろうか。
教会の、マキアのところにはいつか行きたいのだけど。
――家から出るまで数か月……、こうしてお散歩するまでまた数か月……。うーーーん。
そこに、ふ、と花の香りが鼻をかすめた。
「ん、今花の香りがした ……あの花? 綺麗ね、白に、紫……」
風にのって運ばれてきた花の香りに目を向けると、小さな花弁をもった白い花が緑の葉のなかにたくさん咲いているのが見えた。
それは私の住んでいた町や、王都では目にしたことのなかった花だ。
「あぁ、あれはルナリアと呼ばれる花だ。この山間に春を告げる、厳しい冬を超えると咲く強い花だ。――お前のようだな」
「……」
「……なんだ? その顔は」
「……ライがそんなこというなんて、意外すぎて」
ライが私を花に例えることがあるなんて。
気恥ずかしさもあって、ライにそう告げると、ライは意地悪そうに口角を上げて微笑んだ。
「なんだそれは? 俺はお前のいう『そんなこと』くらいいくらでもいうぞ? ……あぁ、例えるならば、もっと大輪の花が希望だったか? お前は花弁のように繊細で美しく、いい香りがする。 その芳しい香りは俺の腕の中にあるとき程、強く香り、俺を魅了する……。あぁ、ここではなく閨の中で聞きたいか?」
私は首をぶんぶんと横に振った。
「……結構です」
すっかり赤くなってしまった私の顔を覗き込んで、ライは愉快そうに笑う。
「あの花は毎年咲く。お前が気に入ったのなら、これからこの季節はここにくることにしよう」
そう言ってライは私の頭を撫でた。私をみつめる金色の瞳は穏やかな色をたたえ、どこまでも蕩けるように甘く優しい。
「ほら……、まだこの時季は風が冷たい。陽射しがある内に、お前の気合いの入れた弁当を食わせろ」
そういってライは微笑みながら、また私の手をとった。
赤い髪と黄金の瞳、褐色の肌を持つ、前世から大好きだったひと。一時はその差し出される手を振り切ろうと、逃げようとしたけれど……。
この手は、あのおぞましい場所から助け出してくれた。危険を顧みず私を救ってくれた。
――ライが何かを隠していたとしても、この生活が彼によって閉じ込められた籠のなかだとしても。でも、私はライのことが好き。私が望むのはライの手以外ない。
(私はここで、この優しい手をとって暮らしていけるんだ。毎年この光景をみることが出来るんだ……。)
ライのさっきの言葉が、私の心を満たすのを感じた。
ライと手をつなぎ歩き出す前に、私はもう一度、群生している花を振り返る。
――もう、BADエンドのことは考えなくてもいいかな?
胸にじんわりと暖かい気持ちが灯る。
……うん、私、あの花、好きだなぁ……。
春といっても、王都からすればもう初夏といっても差支えない季節だろう。陽射しは暖かくなってきたけれど、吹く風には温もりがなく、まだまだ山間や日陰の部分には白く雪が残っている。
「うーーん!」
私はその陽射しを浴びて、大きく伸びをした。
今日は珍しく外出を許可してくれたライと、竜に乗ってお散歩中なのだ。張り切って早朝からお弁当を作って、山間部に位置する竜の里を出て、山あいを飛んだ。
長い距離ではないけれど、上空は肌寒くて、しっかり着込んだ上に、後ろからライにしっかりと抱き込まれて飛ぶ。
最初に竜の里に連れられた時に竜に乗せられてきたらしいけれど、その時は意識がなかったから、今日は竜の背に緊張したけれど、すっごく楽しかった。
そうしてしばらく飛んでから、岩肌を避け、緑が多く見えるところに降り立った。背景には山脈が見えつつ、近くには小川が流れる素敵なところ。
……これはなんか見たことある、そう、あれだ。
(アルプスの少女になったみたい。)
そんなことを思って一人ニヤニヤしていると、ライに「またか」と言われすごく怪訝な表情をされた。
先ほどまでその背に乗っていた、ライの使役している黒い竜が頭上を飛び回るのが見える。
この寒さ厳しい山間に、やっと訪れた暖かな日。二人で穏やかに過ごせることがすごく嬉しい。
ライは基本的に私に寄り添って過ごす。……初めて、行為をしてからというもの、その溺愛とも言えるような私の甘やかしは更に加速した。
基本的に私の嫌がることはしないけれど……。ライは同じ一族であっても、私が他の男性と関わることを極端に厭う。時には女性ですら忌避しようとするので、最初のうちは本当に家から出してもらえなかった。
一生懸命説得して、……私からも愛を伝えて、それでなんとか最近はライと一緒なら外出も許されることができた。
でも、それを勝ち取るまでが長かった……。せっかくBADエンドは回避したっていうのに、監禁だけは絶対に嫌だったから、なんとか、本当になんとか頑張った。
(う、思い出すと、涙が出てくる……。)
ちらっと私から殆ど離れず佇むライの顔を窺う。
「なんだ?」
「ううん」
ライを見ると必ずと言っていいほど目が合うっていうことは、それは、そのライがいつも私のことを見てるからっていうことなんだろうけど……。
(うーん、この先ライに殺されたりはしないと信じているけど……。でもこっから監禁は全然あり得そうだなぁ…。気を付けないと……。)
今の状況がゲームで言うなんなのかは分からないけれど、ライがものすごーく甘いのは確かだ。
「……また何か余計なことを考えているのか、お前は」
「余計って失礼な……。私だって色々考えてるわよ?」
つい唇を尖らせてそう言いかえした。……そうだ、数日前その、こ、行為の最中にしつこくお前は何を怖がっているんだって聞かれて、何かを口走った気がする。
あぁあ、恥ずかしすぎて思い出したくない。第一私はあんな体勢は嫌だって言ったのに……!
「――お前が、何を知っていて、何を怖がっているのかは、俺にはわからん。……だが、思っていることがあるなら、なんでも言え。お前が何を考え、悩んでいたとしても、何度だってそれは徒労だと教えてやる」
「……な、なにそれ……! そんなの、言ってみないとわかんないじゃないっ」
まるで子どもみたいに反射的に言い返したものの、穏やかに細められたライの私を見つめる目がすごく優しかったから、ぷいっと視線を外した。そして、じわじわと言葉の意味を噛みしめて、頬が緩む。
「だから、なんでも言えと言っているだろうが」
「! んぅっ」
ライに後ろから抱きすくめられて、唇を奪われる。ライとキスをすると、それだけで、感覚がそこに集中し、甘い毒を流し込まれるようにゆっくりと柔らかく思考が奪われていく。
「や……」
「ほら…言ってみろ、お前は、何を、恐れる? 何を望む……?」
深められる口づけの合間に紡がれるライの声を、陶然と聞いていた。
(ライのこのセリフ、どこかで聞いたことがあるような……?)
その時、ライの手が私の下半身に伸びてきたのを感じて、私はハッと目を見開いた。
「!! 今日は楽しみにしてたお散歩なの! エッチなことはしません!!」
頬の熱を感じながら、ライの腕から逃れようと手をバタつかせ必死に身をよじった。「気合い入れてお弁当だってつくったんだからぁ!」私のそんな様子にライは私をぎゅうっと抱きしめた後、腕を離してくれた。
そしてくつくつと笑って、私に右手を差し出した。
「ほら、あちら側に行くぞ」
「……はぁい」
改めて、小川の側を沿うように、ライに促されるまま歩き始めた。
小川の側はごつごつとした岩が多いけれど、周りは背の低い草が一面を埋め尽くすように茂り、その緑と、青い空、白い岩肌のコントラストが広がる光景は美しかった。
繋いだライの手は暖かく、あの日見たような鋭い鉤爪も、覆われた鱗もない。
竜使いの一族は過去に竜と交わったとも言われ、その伝承を指し示すように、その身体に竜の特徴を持つ。今は殆どが、身体の一部分に鱗を持つとか僅かなものらしいけれど、ライは特に先祖返りが激しい。
そして生まれ持った魔力も強いためか、身体の一部を竜化させることも出来るし、竜の習性までもを多分に引き継いでいる。
……それはつまり番に対する執着が激しい……。
私は、浅くため息を吐いた。深く吐くとライにきっとバレるから、極めて浅く。……ライの視線は気にしない。
ゲームでは当然エンディングのその後なんて描かれていなかったし、この後本当にどうなるのかわからない。
――あの日、そしてあの日以降アルレーヌが、アルストロメリアがどうなっているか何度か聞いてみたけれど、いつもはぐらかされてしまう。
ライが何かを知っていて、そこから私を遠ざけようとしていることが分かるから、いつもそれ以上は追及できないでいる。
アルレーヌに月の乙女だと知られてしまった今、国にいるのは危険だということは分かるけれど、いつか一時でも戻ることはできるのだろうか。
教会の、マキアのところにはいつか行きたいのだけど。
――家から出るまで数か月……、こうしてお散歩するまでまた数か月……。うーーーん。
そこに、ふ、と花の香りが鼻をかすめた。
「ん、今花の香りがした ……あの花? 綺麗ね、白に、紫……」
風にのって運ばれてきた花の香りに目を向けると、小さな花弁をもった白い花が緑の葉のなかにたくさん咲いているのが見えた。
それは私の住んでいた町や、王都では目にしたことのなかった花だ。
「あぁ、あれはルナリアと呼ばれる花だ。この山間に春を告げる、厳しい冬を超えると咲く強い花だ。――お前のようだな」
「……」
「……なんだ? その顔は」
「……ライがそんなこというなんて、意外すぎて」
ライが私を花に例えることがあるなんて。
気恥ずかしさもあって、ライにそう告げると、ライは意地悪そうに口角を上げて微笑んだ。
「なんだそれは? 俺はお前のいう『そんなこと』くらいいくらでもいうぞ? ……あぁ、例えるならば、もっと大輪の花が希望だったか? お前は花弁のように繊細で美しく、いい香りがする。 その芳しい香りは俺の腕の中にあるとき程、強く香り、俺を魅了する……。あぁ、ここではなく閨の中で聞きたいか?」
私は首をぶんぶんと横に振った。
「……結構です」
すっかり赤くなってしまった私の顔を覗き込んで、ライは愉快そうに笑う。
「あの花は毎年咲く。お前が気に入ったのなら、これからこの季節はここにくることにしよう」
そう言ってライは私の頭を撫でた。私をみつめる金色の瞳は穏やかな色をたたえ、どこまでも蕩けるように甘く優しい。
「ほら……、まだこの時季は風が冷たい。陽射しがある内に、お前の気合いの入れた弁当を食わせろ」
そういってライは微笑みながら、また私の手をとった。
赤い髪と黄金の瞳、褐色の肌を持つ、前世から大好きだったひと。一時はその差し出される手を振り切ろうと、逃げようとしたけれど……。
この手は、あのおぞましい場所から助け出してくれた。危険を顧みず私を救ってくれた。
――ライが何かを隠していたとしても、この生活が彼によって閉じ込められた籠のなかだとしても。でも、私はライのことが好き。私が望むのはライの手以外ない。
(私はここで、この優しい手をとって暮らしていけるんだ。毎年この光景をみることが出来るんだ……。)
ライのさっきの言葉が、私の心を満たすのを感じた。
ライと手をつなぎ歩き出す前に、私はもう一度、群生している花を振り返る。
――もう、BADエンドのことは考えなくてもいいかな?
胸にじんわりと暖かい気持ちが灯る。
……うん、私、あの花、好きだなぁ……。
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