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5.黒猫亭のアデリー
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休日の街並みは、皆どこか浮き足立っていて騒がしい。
喧騒を抜け、『黒猫亭』と書かれた看板の元にある木製の扉を開けると、室内からは軽快な音楽と人々の食事を楽しむ音が溢れ出した。
セリスは店内をぐるりと見回すと、いつも利用するカウンター席へと向かう。
「あぁ、アドルナートさんいらっしゃい」
顔なじみの店主に会釈で応える。そうして席に着くと、ホールにいた友人が、セリスの姿に駆け寄ってきた。
「セリス! いらっしゃい!」
「こんばんは、アデリー」
「久しぶりね、今日もオススメのお料理でいい? まずエールでしょ?」
アデリーは、セリスの返事を待たずに厨房に向かって注文を伝えると、カウンターの中でエールを注ぎ始める。
「セリス元気だった? 私は最近ね、なんだか忙しくって」そう話し始めるアデリーの姿を微笑ましく見つめながら、「元気だったよ。今日は報告があってきたんだ」とセリスは切り出した。
この国の婚姻は、王侯貴族でもないかぎり教会に届出を出すだけで終わることが殆どだ。
ルーファスは叙爵してるとはいえ、王宮勤めの木っ端貴族。
ルーファスの両親は儚くなっており、セリスの実家はかなりの遠方だ。
先日の話し合いの折に、大仰な式などは行わず、とりあえず届出だけをすることにきまった。
もう数日もすれば、セリスは人妻になる。
アデリーには、王女の思いつきとは言わず、見合いで結婚することになったんだと簡単に告げた。
「え、セリスが、け……け、結婚!?」
突然の悲鳴にも似た大声に、ざわついていた店の中の視線がこちらに一斉に集中する。あまりに驚きすぎたのか、手に持ったグラスからエールがこぼれ落ちているのを見て、セリスは苦笑した。
赤い緩やかに揺れるウェーブヘアに、エメラルドの瞳。美人で有名な看板娘のアデリーは、セリスの突然の報告に、自分が大きな声をあげたことにも気が付かない程、取り乱していた。
「え、え、え、誰と!? 誰がセリスと結婚するの?」
「あぁ、ルーファス・エトルリラといったかな」
「名前も曖昧なひとと結婚するの!?!? やだ、それだったらあたしがセリスと結婚する!」
「何言ってるんだ。ほら、落ち着いて」
呆然自失しておかしなことを口走っているアデリーを後目に、セリスは零れ落ちたエールを拭いた。
そうしていると次々と料理が運ばれてきてセリスの前を埋めていく。
皿を並べながらも、アデリーはカウンター越しにセリスに向かって身を乗り出した。
「──セリス、嫌なんじゃない? 断れないの? 私、セリスが望むなら一緒に逃げるよ?」
「ふっ、何を馬鹿な事いってるんだ」
「セリス、私本気よ、セリスが望まない結婚で不幸になるなんて嫌だもの」
「不幸……か」
そう呟くと、グラス一杯になみなみと注がれたエールを、ごくりと飲み下した。
逃げるなんて物騒なことを言っているが、アデリーは本当にセリスのことを心配しているのだ。その証拠に今も大きな瞳いっぱいに涙を溜めて、真剣な眼差しでこちらを見ている。
この可愛らしい友人にとっては、『名前も曖昧』なひとと結婚を決めた自分は、さぞかし不幸にみえるのかもしれない。
だが今の今まで、セリスは今回のことが不幸だとは思い至らなかった。
「あの日、セリスが助けてくれなかったら、私きっと暴漢にあのまま殺されて……。あなたは私の命の恩人なの。セリスが苦しんでるなら、私なんでもするから」
「大丈夫だよ、そんな物騒なこと言うものじゃない。私もこの結婚を望んでいるよ」
「──……本当に?」
「ああ、もちろん」
アデリーは自分に訝し気な視線をなげかけてくる。
だがその場しのぎの嘘などではなく、セリスは結婚に興味があった。
ただ、これまで好意をもてる男性には出会えなかったというだけで。
それには、エステラ王女の離宮には男性がいなかったことに加え、セリスが並の男など叶わぬ程の凛々しい美貌をもっていることも関係していた。
日々の鍛錬のおかげでがっしりとした体躯もあいまって、初対面ではほぼ確実に男性に間違われる。
こんな見た目は女性には受けがいいが、男性からは親しみは抱かれない。実際これまで言い寄られたのは女性からばかりだった。
昔、騎士団に入団したばかりの頃に、同期の男性からは『お前のような女に欲情する男はいない』と言い放たれたことがある。
それは優秀だったセリスへの嫉妬も多分に含まれていたのだろうけれど、セリスはその言葉をそのまま受け取り納得してしまっていた。
自分には目の前にいるアデリーのように、柔らかで豊満で、それでいて華奢な肉体も、男性を魅了する潤んだ唇も持ち合わせてはいない。
誰かと助け合って生きることには、憧れを抱いていた。でも、自分には有り得ない未来だと随分前に諦めていた。
「いまは夫殿との生活を、楽しみにしているよ」
だから、あの可愛らしいルーファス殿との生活はどんなものになるのだろうか。実際のところ、不安よりも今は、期待が勝っているのだ。
「……そっかぁ……、……セリスがいなくなるなんて、寂しくなるな」
ぽつり、とアデリーがそう呟いた。
その沈んだ顔を見ていると、自分がなんだか無性に悪いことをしているように感じてしまう。アデリーの頬をひとつ撫でると、セリスは「また来るよ」と告げた。
ただアデリーに言ったことに嘘はないものの、夫となる魔術師殿の性格が、全くわからないのも確かだ。
セリスがたまに王都に出ることくらい許してくれるひとだといいが、彼は果たしてどうだろうか。世の中には妻が家から出るのすら嫌がる、狭量な夫もいるらしい。
セリスの気遣いに、アデリーも眦の涙をぬぐい、顔をあげて微笑んだ。
「でも、ルーファス・エトルリラ様ってどこかで聞いたことがあるような……」
「そうか?」
「前に、3年前のトルメール防衛の戦いに参加した人たちが店に来たんだけど、その時聞いた気がする。なんだっけ……、『凄まじい”てんさい”級の魔術師がいた』って、そのひとの名前がそんな感じだったような」
──彼の魔術はアートだ。
アーウェン団長が、彼の魔術をそう評していたのを思い出す。
「宮廷魔術師として随分と優秀な方らしいぞ。私は存じ上げなかったけれど」
「ふーん……」
セリスは目の前の骨付き肉にかぶりついた。
アデリーが用意してくれた食事は、セリスの口に合うものばかりだ。
今日も徐々に人の入りが増えてきた。
料理だけでなく、アデリー目当ての客も多いのだろう。アデリーを独占しているセリスにたいして突き刺すような視線が飛んでくる。
「おーいアデリーこっちにもエール持ってきてくれー」
「はーい! セリス、じゃあまた後で」
「あぁ」
アデリーが席を離れたあと、周囲の男たちは一様に不躾な視線をセリスに投げかけてきた。だが騎士団の紋章付きの長剣に気が付くと、バツが悪そうな顔をして視線を下げた。
この店は元々屈強な店主が、しっかりと店員を含め店を守っている。
それでもアデリーにおかしな虫がつかないように、定期的に来るようにはしていたが、今後はどうだろう。まぁそんな気をまわしているのは、セリスの自己満足に過ぎないのだけど。
黒猫亭の店員たちは、皆揃いのレースのついたエプロンを身に着けている。
そんなふわふわとしたものを横目に、セリスは今後の自分が『妻』となる生活に思いを馳せてみたが、まるで想像がつかないことに苦笑を零した。
喧騒を抜け、『黒猫亭』と書かれた看板の元にある木製の扉を開けると、室内からは軽快な音楽と人々の食事を楽しむ音が溢れ出した。
セリスは店内をぐるりと見回すと、いつも利用するカウンター席へと向かう。
「あぁ、アドルナートさんいらっしゃい」
顔なじみの店主に会釈で応える。そうして席に着くと、ホールにいた友人が、セリスの姿に駆け寄ってきた。
「セリス! いらっしゃい!」
「こんばんは、アデリー」
「久しぶりね、今日もオススメのお料理でいい? まずエールでしょ?」
アデリーは、セリスの返事を待たずに厨房に向かって注文を伝えると、カウンターの中でエールを注ぎ始める。
「セリス元気だった? 私は最近ね、なんだか忙しくって」そう話し始めるアデリーの姿を微笑ましく見つめながら、「元気だったよ。今日は報告があってきたんだ」とセリスは切り出した。
この国の婚姻は、王侯貴族でもないかぎり教会に届出を出すだけで終わることが殆どだ。
ルーファスは叙爵してるとはいえ、王宮勤めの木っ端貴族。
ルーファスの両親は儚くなっており、セリスの実家はかなりの遠方だ。
先日の話し合いの折に、大仰な式などは行わず、とりあえず届出だけをすることにきまった。
もう数日もすれば、セリスは人妻になる。
アデリーには、王女の思いつきとは言わず、見合いで結婚することになったんだと簡単に告げた。
「え、セリスが、け……け、結婚!?」
突然の悲鳴にも似た大声に、ざわついていた店の中の視線がこちらに一斉に集中する。あまりに驚きすぎたのか、手に持ったグラスからエールがこぼれ落ちているのを見て、セリスは苦笑した。
赤い緩やかに揺れるウェーブヘアに、エメラルドの瞳。美人で有名な看板娘のアデリーは、セリスの突然の報告に、自分が大きな声をあげたことにも気が付かない程、取り乱していた。
「え、え、え、誰と!? 誰がセリスと結婚するの?」
「あぁ、ルーファス・エトルリラといったかな」
「名前も曖昧なひとと結婚するの!?!? やだ、それだったらあたしがセリスと結婚する!」
「何言ってるんだ。ほら、落ち着いて」
呆然自失しておかしなことを口走っているアデリーを後目に、セリスは零れ落ちたエールを拭いた。
そうしていると次々と料理が運ばれてきてセリスの前を埋めていく。
皿を並べながらも、アデリーはカウンター越しにセリスに向かって身を乗り出した。
「──セリス、嫌なんじゃない? 断れないの? 私、セリスが望むなら一緒に逃げるよ?」
「ふっ、何を馬鹿な事いってるんだ」
「セリス、私本気よ、セリスが望まない結婚で不幸になるなんて嫌だもの」
「不幸……か」
そう呟くと、グラス一杯になみなみと注がれたエールを、ごくりと飲み下した。
逃げるなんて物騒なことを言っているが、アデリーは本当にセリスのことを心配しているのだ。その証拠に今も大きな瞳いっぱいに涙を溜めて、真剣な眼差しでこちらを見ている。
この可愛らしい友人にとっては、『名前も曖昧』なひとと結婚を決めた自分は、さぞかし不幸にみえるのかもしれない。
だが今の今まで、セリスは今回のことが不幸だとは思い至らなかった。
「あの日、セリスが助けてくれなかったら、私きっと暴漢にあのまま殺されて……。あなたは私の命の恩人なの。セリスが苦しんでるなら、私なんでもするから」
「大丈夫だよ、そんな物騒なこと言うものじゃない。私もこの結婚を望んでいるよ」
「──……本当に?」
「ああ、もちろん」
アデリーは自分に訝し気な視線をなげかけてくる。
だがその場しのぎの嘘などではなく、セリスは結婚に興味があった。
ただ、これまで好意をもてる男性には出会えなかったというだけで。
それには、エステラ王女の離宮には男性がいなかったことに加え、セリスが並の男など叶わぬ程の凛々しい美貌をもっていることも関係していた。
日々の鍛錬のおかげでがっしりとした体躯もあいまって、初対面ではほぼ確実に男性に間違われる。
こんな見た目は女性には受けがいいが、男性からは親しみは抱かれない。実際これまで言い寄られたのは女性からばかりだった。
昔、騎士団に入団したばかりの頃に、同期の男性からは『お前のような女に欲情する男はいない』と言い放たれたことがある。
それは優秀だったセリスへの嫉妬も多分に含まれていたのだろうけれど、セリスはその言葉をそのまま受け取り納得してしまっていた。
自分には目の前にいるアデリーのように、柔らかで豊満で、それでいて華奢な肉体も、男性を魅了する潤んだ唇も持ち合わせてはいない。
誰かと助け合って生きることには、憧れを抱いていた。でも、自分には有り得ない未来だと随分前に諦めていた。
「いまは夫殿との生活を、楽しみにしているよ」
だから、あの可愛らしいルーファス殿との生活はどんなものになるのだろうか。実際のところ、不安よりも今は、期待が勝っているのだ。
「……そっかぁ……、……セリスがいなくなるなんて、寂しくなるな」
ぽつり、とアデリーがそう呟いた。
その沈んだ顔を見ていると、自分がなんだか無性に悪いことをしているように感じてしまう。アデリーの頬をひとつ撫でると、セリスは「また来るよ」と告げた。
ただアデリーに言ったことに嘘はないものの、夫となる魔術師殿の性格が、全くわからないのも確かだ。
セリスがたまに王都に出ることくらい許してくれるひとだといいが、彼は果たしてどうだろうか。世の中には妻が家から出るのすら嫌がる、狭量な夫もいるらしい。
セリスの気遣いに、アデリーも眦の涙をぬぐい、顔をあげて微笑んだ。
「でも、ルーファス・エトルリラ様ってどこかで聞いたことがあるような……」
「そうか?」
「前に、3年前のトルメール防衛の戦いに参加した人たちが店に来たんだけど、その時聞いた気がする。なんだっけ……、『凄まじい”てんさい”級の魔術師がいた』って、そのひとの名前がそんな感じだったような」
──彼の魔術はアートだ。
アーウェン団長が、彼の魔術をそう評していたのを思い出す。
「宮廷魔術師として随分と優秀な方らしいぞ。私は存じ上げなかったけれど」
「ふーん……」
セリスは目の前の骨付き肉にかぶりついた。
アデリーが用意してくれた食事は、セリスの口に合うものばかりだ。
今日も徐々に人の入りが増えてきた。
料理だけでなく、アデリー目当ての客も多いのだろう。アデリーを独占しているセリスにたいして突き刺すような視線が飛んでくる。
「おーいアデリーこっちにもエール持ってきてくれー」
「はーい! セリス、じゃあまた後で」
「あぁ」
アデリーが席を離れたあと、周囲の男たちは一様に不躾な視線をセリスに投げかけてきた。だが騎士団の紋章付きの長剣に気が付くと、バツが悪そうな顔をして視線を下げた。
この店は元々屈強な店主が、しっかりと店員を含め店を守っている。
それでもアデリーにおかしな虫がつかないように、定期的に来るようにはしていたが、今後はどうだろう。まぁそんな気をまわしているのは、セリスの自己満足に過ぎないのだけど。
黒猫亭の店員たちは、皆揃いのレースのついたエプロンを身に着けている。
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