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9.獣人だから
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雲の切れ間から光がさしこんでいる。
昨日から降り続いていた雨のせいか、うるさく響いていたセミの声が今日は少しだけやんで、湿気を吹き飛ばす気持ちのいい風が吹いていた。
風にのって音楽室から聞こえるブラスバンド部の音を背景に、時折吹く風が窓際の席に座った私たちの頬を撫でている。
とにかく暑さが苦手なエルは、風が吹く度にホッとした顔をした。
汗に濡れた夏服の襟元をつまんで風を送って、夏期講習のノートをぐるぐると汚しながら早く冬になればいいなって言って。
私が、冬より夏の方が好きだよ、もっと暑くてもいいくらいって言うと、困ったように「リコがいるならそれもいいかな」って微笑んだ。
私はテキストを解くふりをしながら、そんなエルの顔を見ていた。
太陽の明かりに照らされた白い肌と、黒鋼の髪。伏せた睫毛の奥に覗く金色の瞳。
甘く、優しく私を呼ぶ声。
私の大好きな彼氏。
「あ、そうだ。エル、そういえば今日アリスがね」
私は元々引っ込み思案なところがある上に、高校に入ってすぐにエルと出会ってしまったから、殆ど友達と呼べるひとができないままだった。
同じ中学校から進学したアリスだけが、唯一の私の友達だ。
そんな私を心配したアリスが、クラスの友達と一緒に買い物に行く約束を取り付けてくれた。
昨日そんなメッセージが来ていて、私は柄にもなく浮かれていた。
アリスが誘ってくれた女の子は、大きな瞳が印象的で、立ち居振る舞いが派手な子だけれど、おしゃれで密かに憧れている子だ。一緒に買い物できるなんて嬉しい。
「アリスの友達のシンシアちゃんと今度一緒に、ショッピングモールのお店に行こうって言ってて」
「あ、その子とは関わらない方がいいよ」
「――え?」
「藤本シンシアでしょ。彼女はあまりいい噂を聞かないし。この間俺も話してみたけれど……、リコには合わないと思う。一緒には遊ばないほうがいいんじゃないかな」
綺麗な笑顔だった。
そのエルの顔を見ながら、なんて返事をかえせばいいかわからなくて、そうかなぁと辛うじて口の中で呟いて、ノートに視線を戻した。
カチリ、と鍵を下ろされた音がした。
それはエルが私を囲う檻の鍵がまた一つ増えた音だ。
――どうしよう。
さっきまでと世界の色は変わらない。
それなのに、どうしてこんなに息苦しさを感じてしまうんだろう。
きっと私はいつか、エルの手を握っていられなくなるかもしれない。
もっと自由な呼吸を求めて、逃げてしまいたくなる時が、訪れてしまうかもしれない。
エルのことは好き。それでも私は、ずっと変わらずにエルのことを思っていられるのかな。
『リコ、俺リコしか要らないよ』
『リコだけがいればいい』
『次に離れたくなったら……、俺のこと殺していってよ』
殺すなんてできる訳ないよ。
でも、わたしは同じだけの強い想いを返せない。
私はエルに殺されてもいいなんて、思えないもの。
エルに比べて私の想いなんて、ふわりふわりと揺れるシャボン玉のように不確かなものだ。きっと捕まえようとしてしまったら、すぐに壊れて消えてしまう。
だから、確かな輪郭を持たせるのが怖い。
それでもいい?
それでも、私はあなたの傍にいてもいい?
私は獣人じゃないから、あなた程の強さでは想い続けられないかもしれない。
それでも、なんて
「ズルい、なぁ…………」
目を覚ますと、部屋の中は朝の訪れにはまだ早すぎる薄暗がりの中だった。 高校の時の夢なんて……。
後味の悪さを振り切るように、私はベッドから起き上がりベッドサイドの明かりをつけた。
オレンジ色の光が、ぼんやりと室内を照らすと、チェストに置いたままになっているリングケースが照らされているのが目に入った。
あの日エルが私に嵌めていった、リング。
誘われるようにケースを開けると、左手の薬指にピッタリなそれは、透き通った石のなかで朱とも紅ともつかない彩をチラリと反射させている。
『獣人の本能なんて変えられるわけないじゃん』
先日の宮下くんの声が脳内に響く。
彼は、春には戻ってくるから。だから俺とのことを真剣に考えてほしい。そう言って、別れ際に、私のこめかみに鼻先が触れる程度のキスを落としていった。
もちろん断ったけれど、まだ返事はいらないって言って。
──仕事の時も、あんなに切羽詰まったような鬼気迫る表情を見せたことがないくせに。
あんな真面目な顔している宮下くんを見るのは初めてで……本当に私のことを好きなのかもしれない。
そこまで考えて、私は自嘲気味にふっと息を吐き出した。
リングをはめた左手をおでこにあてて、仰向けに天井をにらむ。
(好きなのかもしれない、とか、エルは私と結婚するつもりなのかもしれない、とか)
断定するのが怖くて。
もし認めてしまえば、それは確かな輪郭をもって私を追い詰めてしまう。
答えを出さなければいけなくなってしまう。それが怖くて、気が付かないふりをしたくて。
「はあ……」
そうだ、私はエルと向き合うことが、怖い──。
★*゜
『仕事も片付いて2日後にはそっちに帰れそうだよ。ニホンに着いたら真っ先にリコのところに行くね。たくさんお土産も買ったし、とにかくリコに会いたい』
仕事中の私のスマホがそんなメッセージを受信したのは、お昼休みにさしかかるころ。
トーリアは今頃夜中だろうか。エルがホテルの窓辺から撮ったのであろう、夜景の写真も添付されている。
(明後日か)
明後日ならちょうど週末だ。
今週末は三連休だし、きっとそのままうちに滞在する予定にしているんだろう。たくさん買ったっていうお土産も、今度トーリアに行ったらワインを買ってくるって言ってたからワインかもしれないな。
そこまで想像して、知らずため息をついた。
エルと向き合うのが怖いからなんて言って、会わないでいられるわけがない。
でも、――あの指輪。
会ってしまったら、なんらかの答えを出てしまうことに、今更怖気付いている。
「綾瀬さんどうしたんですかー? スマホ見てため息つくなんて、彼氏さんとケンカでもしたんですか?」
「――そんなんじゃないって」
踏み込まれるのは迷惑だと、態と顔に出して否定した。
でも私のそんな反応はお構いなしに、桃田さんはうんうんと頷きながら、言葉を繋げた。
「まあ彼氏いるならいるで大変ですよねー。一途に想ってくれる獣人でもないかぎり」
「そう……、なの?」
彼女からそんな単語が出てくるなんて意外だった。
昼休みの鐘の音を背に立ち上がった桃田さんは、バッグからスマホを取り出して、私のところに差し出した。
「ほら見てくださいよ、この不倫のニュース。もう毎日のように新しい不倫のニュースで嫌んなっちゃいますよねぇ。芸能人でこれなんだから、一般人なんて大なり小なりみーーんな浮気してますよ」
それは随分な暴論だとは思うけれど、桃田さんが指さしたスマホのニュースには、人気俳優の不倫の記事が表示されている。
先週は歌舞伎俳優で、その前はお笑い芸人だったっけ。
確かにこれだけ不倫の記事が世間を騒がせていると、表出する芸能人のスキャンダルなんて氷山の一角で、一般人なんて更に多いだろうなんてことは容易に想像がつく。
ニュースを憎々し気に見つめる桃田さんは、以前彼氏の浮気が原因で別れたと言っていたはずだから、その反応も無理もない。
できるだけ彼女を刺激しないように「そうかもね」と濁した返事をした。
「だって相手が獣人で番だって見初められたら、絶対浮気しないんですよねー? それってめちゃくちゃにアドバンテージじゃないですか!」
「うーん……でも束縛がきついって言うじゃない? しかも一生ひとりとしか恋愛てまきないらしいよ? 桃田さんってそういう行動制限されたりとか大丈夫なの?」
「全ッ然ヨユーですね。なんなら私も束縛したいほうなんで、お互いで束縛しあってハッピーになれると思います。綾瀬さんそういうの苦手ですか? 浮気性より100倍いいですって。ハーフの子とか絶対可愛いし」
「へ、へぇ……」
「うちの会社の上層部とか獣人多いみたいなんですけど、誰かなんてわかんないですよねー。部長とかカッコいいし、獣人なのかな。私社内恋愛でも全然いいんですけどねぇ。まぁそんな訳で、綾瀬さんに獣人の知り合いが居たら絶対紹介してくださいね! じゃあお昼行ってきまーす」
軽やかに立ち去る桃田さんを見送りながら、私は言葉にならない自己嫌悪に苛まれていた。
宮下くんには「獣人でも大丈夫だよ」って言って、桃田さんには「獣人で大丈夫なの?」って言って。
相反することをいう自分自身に、言いようのない息苦しい思いが広がる。
そして誰かに安心することを言われたからって、私のなかのこのモヤモヤした思いが氷解するわけではないことも分かっている、だから自分が嫌になる。
深いため息をついて、エルの『リコに早く会いたい』と表示されたメッセージをぼんやりと眺めた。
昨日から降り続いていた雨のせいか、うるさく響いていたセミの声が今日は少しだけやんで、湿気を吹き飛ばす気持ちのいい風が吹いていた。
風にのって音楽室から聞こえるブラスバンド部の音を背景に、時折吹く風が窓際の席に座った私たちの頬を撫でている。
とにかく暑さが苦手なエルは、風が吹く度にホッとした顔をした。
汗に濡れた夏服の襟元をつまんで風を送って、夏期講習のノートをぐるぐると汚しながら早く冬になればいいなって言って。
私が、冬より夏の方が好きだよ、もっと暑くてもいいくらいって言うと、困ったように「リコがいるならそれもいいかな」って微笑んだ。
私はテキストを解くふりをしながら、そんなエルの顔を見ていた。
太陽の明かりに照らされた白い肌と、黒鋼の髪。伏せた睫毛の奥に覗く金色の瞳。
甘く、優しく私を呼ぶ声。
私の大好きな彼氏。
「あ、そうだ。エル、そういえば今日アリスがね」
私は元々引っ込み思案なところがある上に、高校に入ってすぐにエルと出会ってしまったから、殆ど友達と呼べるひとができないままだった。
同じ中学校から進学したアリスだけが、唯一の私の友達だ。
そんな私を心配したアリスが、クラスの友達と一緒に買い物に行く約束を取り付けてくれた。
昨日そんなメッセージが来ていて、私は柄にもなく浮かれていた。
アリスが誘ってくれた女の子は、大きな瞳が印象的で、立ち居振る舞いが派手な子だけれど、おしゃれで密かに憧れている子だ。一緒に買い物できるなんて嬉しい。
「アリスの友達のシンシアちゃんと今度一緒に、ショッピングモールのお店に行こうって言ってて」
「あ、その子とは関わらない方がいいよ」
「――え?」
「藤本シンシアでしょ。彼女はあまりいい噂を聞かないし。この間俺も話してみたけれど……、リコには合わないと思う。一緒には遊ばないほうがいいんじゃないかな」
綺麗な笑顔だった。
そのエルの顔を見ながら、なんて返事をかえせばいいかわからなくて、そうかなぁと辛うじて口の中で呟いて、ノートに視線を戻した。
カチリ、と鍵を下ろされた音がした。
それはエルが私を囲う檻の鍵がまた一つ増えた音だ。
――どうしよう。
さっきまでと世界の色は変わらない。
それなのに、どうしてこんなに息苦しさを感じてしまうんだろう。
きっと私はいつか、エルの手を握っていられなくなるかもしれない。
もっと自由な呼吸を求めて、逃げてしまいたくなる時が、訪れてしまうかもしれない。
エルのことは好き。それでも私は、ずっと変わらずにエルのことを思っていられるのかな。
『リコ、俺リコしか要らないよ』
『リコだけがいればいい』
『次に離れたくなったら……、俺のこと殺していってよ』
殺すなんてできる訳ないよ。
でも、わたしは同じだけの強い想いを返せない。
私はエルに殺されてもいいなんて、思えないもの。
エルに比べて私の想いなんて、ふわりふわりと揺れるシャボン玉のように不確かなものだ。きっと捕まえようとしてしまったら、すぐに壊れて消えてしまう。
だから、確かな輪郭を持たせるのが怖い。
それでもいい?
それでも、私はあなたの傍にいてもいい?
私は獣人じゃないから、あなた程の強さでは想い続けられないかもしれない。
それでも、なんて
「ズルい、なぁ…………」
目を覚ますと、部屋の中は朝の訪れにはまだ早すぎる薄暗がりの中だった。 高校の時の夢なんて……。
後味の悪さを振り切るように、私はベッドから起き上がりベッドサイドの明かりをつけた。
オレンジ色の光が、ぼんやりと室内を照らすと、チェストに置いたままになっているリングケースが照らされているのが目に入った。
あの日エルが私に嵌めていった、リング。
誘われるようにケースを開けると、左手の薬指にピッタリなそれは、透き通った石のなかで朱とも紅ともつかない彩をチラリと反射させている。
『獣人の本能なんて変えられるわけないじゃん』
先日の宮下くんの声が脳内に響く。
彼は、春には戻ってくるから。だから俺とのことを真剣に考えてほしい。そう言って、別れ際に、私のこめかみに鼻先が触れる程度のキスを落としていった。
もちろん断ったけれど、まだ返事はいらないって言って。
──仕事の時も、あんなに切羽詰まったような鬼気迫る表情を見せたことがないくせに。
あんな真面目な顔している宮下くんを見るのは初めてで……本当に私のことを好きなのかもしれない。
そこまで考えて、私は自嘲気味にふっと息を吐き出した。
リングをはめた左手をおでこにあてて、仰向けに天井をにらむ。
(好きなのかもしれない、とか、エルは私と結婚するつもりなのかもしれない、とか)
断定するのが怖くて。
もし認めてしまえば、それは確かな輪郭をもって私を追い詰めてしまう。
答えを出さなければいけなくなってしまう。それが怖くて、気が付かないふりをしたくて。
「はあ……」
そうだ、私はエルと向き合うことが、怖い──。
★*゜
『仕事も片付いて2日後にはそっちに帰れそうだよ。ニホンに着いたら真っ先にリコのところに行くね。たくさんお土産も買ったし、とにかくリコに会いたい』
仕事中の私のスマホがそんなメッセージを受信したのは、お昼休みにさしかかるころ。
トーリアは今頃夜中だろうか。エルがホテルの窓辺から撮ったのであろう、夜景の写真も添付されている。
(明後日か)
明後日ならちょうど週末だ。
今週末は三連休だし、きっとそのままうちに滞在する予定にしているんだろう。たくさん買ったっていうお土産も、今度トーリアに行ったらワインを買ってくるって言ってたからワインかもしれないな。
そこまで想像して、知らずため息をついた。
エルと向き合うのが怖いからなんて言って、会わないでいられるわけがない。
でも、――あの指輪。
会ってしまったら、なんらかの答えを出てしまうことに、今更怖気付いている。
「綾瀬さんどうしたんですかー? スマホ見てため息つくなんて、彼氏さんとケンカでもしたんですか?」
「――そんなんじゃないって」
踏み込まれるのは迷惑だと、態と顔に出して否定した。
でも私のそんな反応はお構いなしに、桃田さんはうんうんと頷きながら、言葉を繋げた。
「まあ彼氏いるならいるで大変ですよねー。一途に想ってくれる獣人でもないかぎり」
「そう……、なの?」
彼女からそんな単語が出てくるなんて意外だった。
昼休みの鐘の音を背に立ち上がった桃田さんは、バッグからスマホを取り出して、私のところに差し出した。
「ほら見てくださいよ、この不倫のニュース。もう毎日のように新しい不倫のニュースで嫌んなっちゃいますよねぇ。芸能人でこれなんだから、一般人なんて大なり小なりみーーんな浮気してますよ」
それは随分な暴論だとは思うけれど、桃田さんが指さしたスマホのニュースには、人気俳優の不倫の記事が表示されている。
先週は歌舞伎俳優で、その前はお笑い芸人だったっけ。
確かにこれだけ不倫の記事が世間を騒がせていると、表出する芸能人のスキャンダルなんて氷山の一角で、一般人なんて更に多いだろうなんてことは容易に想像がつく。
ニュースを憎々し気に見つめる桃田さんは、以前彼氏の浮気が原因で別れたと言っていたはずだから、その反応も無理もない。
できるだけ彼女を刺激しないように「そうかもね」と濁した返事をした。
「だって相手が獣人で番だって見初められたら、絶対浮気しないんですよねー? それってめちゃくちゃにアドバンテージじゃないですか!」
「うーん……でも束縛がきついって言うじゃない? しかも一生ひとりとしか恋愛てまきないらしいよ? 桃田さんってそういう行動制限されたりとか大丈夫なの?」
「全ッ然ヨユーですね。なんなら私も束縛したいほうなんで、お互いで束縛しあってハッピーになれると思います。綾瀬さんそういうの苦手ですか? 浮気性より100倍いいですって。ハーフの子とか絶対可愛いし」
「へ、へぇ……」
「うちの会社の上層部とか獣人多いみたいなんですけど、誰かなんてわかんないですよねー。部長とかカッコいいし、獣人なのかな。私社内恋愛でも全然いいんですけどねぇ。まぁそんな訳で、綾瀬さんに獣人の知り合いが居たら絶対紹介してくださいね! じゃあお昼行ってきまーす」
軽やかに立ち去る桃田さんを見送りながら、私は言葉にならない自己嫌悪に苛まれていた。
宮下くんには「獣人でも大丈夫だよ」って言って、桃田さんには「獣人で大丈夫なの?」って言って。
相反することをいう自分自身に、言いようのない息苦しい思いが広がる。
そして誰かに安心することを言われたからって、私のなかのこのモヤモヤした思いが氷解するわけではないことも分かっている、だから自分が嫌になる。
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