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第五章 姉編
(1)でさ、妹とは結局どこまでいったん? ……まさか、キスまでいったとか……?
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金曜日の夜。
シャワーを浴びた美緒(19)がこちらに戻ってきたとき、ふと僕は違和感を覚えた。
「……あれ? 美緒、なんか肌こんがりしてない?」
「え、バレましたか? 今日はちょっと”焼き”を足してみました」
「いやいや、どうしたんだよ急に」
「ふふっ、だって今日は”ギャルのお姉ちゃん編”ですから」
「……ギャルの……姉?」
「そうです。見た目は遊んでそうなギャル姉ですが、中身は……♡♡♡です!」
「おい! そこをぼかすな! 一番気になるところだろ」
ふと、僕の脳裏に先日の小悪魔的な笑みがよぎり、鳥肌が立った。
「……まさか、“あの妹”の姉ってわけじゃないだろうな?」
「もちろん、そうですよ♡」
「げっ……何かろくなことにならない気がするんだが……」
「ふふっ、優しくしてね、弟くん♡」
美緒は焼けた肩をすくめて笑い、腰をくねらせながらリビングを後にした。
* * *
いつも通り寝室に向かうと、ドアに貼られた紙が目に入る。
そこには大きく、こう書かれていた。
『あなたは大学生の弟、私は同居している3つ年上の姉です』
読んだ瞬間、僕は深くため息をついた。
聞かされてはいたが、文字にされるとやはり抵抗がある。
ナースに始まり、巫女に妹、猫耳メイド……。
まったく、美緒の頭ん中はどうなってんだ。
呆れながらも、妙な胸騒ぎを覚えつつ、僕はドアノブへ手を伸ばす。
中に入った瞬間、思わず息を呑んだ。
いつもの寝室は跡形もなく、壁には派手なネオン風ポスターやカラフルなLEDライト、ラメ入りのクッションや香水の瓶が散らばり、見事に「ギャルの部屋」に変貌していた。
その中央のベッドに腰掛けて足を組んでいるのは、妻の美緒。
けれどその姿は、完全にギャルだった。
派手に巻かれた髪に、大ぶりのピアス、胸元の開いたタンクトップはヘソを大胆に見せつけ、そのくぼみには小さなピアスが光っていた。
日焼けした肌は健康的な艶をまとい、ミニスカートから伸びる脚はこんがりと焼けて、危うげな色気を漂わせている。
気づけば、僕はその脚の曲線に釘付けになっていた。
「……なに突っ立ってんの? ほら、早く座んなよ」
美緒はからかうように笑い、ベッドの隣をぽんぽんと叩いた。
促されるまま腰を下ろすと、妙に甘い香水の匂いが鼻をくすぐる。
「なに緊張してんの? 顔ガッチガチじゃん、ウケる~」
美緒がにやにや笑いながら覗き込んでくる。
「べ、別に……」
僕は視線を落とし、思わず俯いた。
「ふーん? じゃあさ、ほら目ぇ見なよ」
彼女の両手が伸び、僕の両頬を挟み込む。
ぐいっと顔を上げさせられ、視線が強制的に絡み合った。
「……っ」
「ほらほら、じっと見られるとソワソワすんでしょ? ウチは全然平気だけど~」
イジワルそうに顔を近づけ、吐息がかかるほどの距離で微笑む。
「……う、うるさい」
僕は真っ赤になりながらも身を引こうとするが、頬を押さえられて逃げられない。
「その反応、マジおもろいし。ウチ、あんた弄るの大好き~♡」
彼女はわざと強めに頬をむにっと押しつぶし、子どもみたいにケラケラ笑った。
「でさ~……」
頬を離すと、彼女は目を細めニヤリと笑う。
その悪戯っぽい目つきに、胸の奥がざわついた。
「……ウチ、知ってるんだよね」
「……な、なにを?」
「____あんたが、妹とヤってるの」
「っ……! な、なっ……!」
思わず声が裏返り、全身が熱くなる。
あり得ない。でも否定の言葉が出てこない。
「同じ屋根の下で暮らしてんのに、バレないとか思ったワケ?」
にやりと笑う彼女の視線に絡み取られた僕は、この姉弟の禁断シチュにすっかり呑み込まれていた。
「……ウチさ、もっとエグいところまでいってもいいけど?」
「……え?」
「胸くらい触らせたっていいし~。ウチ、マジ優しいっしょ?」
「うっ……えっと……」
言葉を詰まらせる僕を、ギャル姉は余裕たっぷりの笑みで見下ろした。
「でさ、妹とは結局どこまでいったん? ……まさか、キスまでしちゃったとか……?」
「…………」
思わず固まる僕。その顔を見た瞬間、余裕たっぷりだった姉の表情が一変した。
「も、もしかして……キスしたん?」
さっきまでの虚勢を張った笑みが嘘のように、顔を真っ赤に染めて慌てふためく。
「……キスは……してない」
「……っ! そ、そうだよね! 実の妹と兄がキスなんて……そ、そんなバカみたいなこと、あるはずないしっ! ウチ、マジどうかしてたわ!」
その瞬間、僕は悟った。
__この姉、見た目はギャルだけど、中身は驚くほど純情乙女だ。
僕は気まずそうに口を開いた。
「……いや、その……実はさ」
「なによ」
「……最後まで、いったんだ」
「……っ⁉︎」
姉の表情が固まり、目を大きく見開く。
「さ、さいごまで……っ⁉︎ え、え、ちょ、ちょっと待って! ど、どゆこと、それ……?」
「……中で、出した」
「~~~~っ!!!」
次の瞬間、ギャル姉は耳まで真っ赤に染め、両手で顔を覆った。
だが次の瞬間、はっと我に返ったように咳払いすると、「べ、別に動揺してないし」とでも言いたげに、強引に笑みを作り直す。
「……ふ、ふーん。あ、あんた、冴えないと思ってたけど……あ、案外やるじゃん」
「…………」
強がりの言葉とは裏腹に、頬は赤いままだ。
「じゃあ…………ウチともできるっしょ?」
「……え?」
「妹とはヤれて、姉とは無理~? そんなん言い訳にならんし」
強がったセリフを言いつつも、指先は布団の端をいじっている。
そのアンバランスさが妙に可愛らしい。
「……あ、あんな……」
視線を落とした彼女が、小さな声でつぶやいた。
「……ウチ……最近、彼氏ができてんけど……エッチ、ビビってできなくてさ」
「え……っ⁉︎」
「……この前も、ちょろっと胸触らせただけで終わっちゃって……そっから全ッ然進まないんだよね……」
俯いた横顔は、派手な外見からは想像できないほど、恋に不器用な少女そのものだった。
「……だから練習させてよ。……あんたで」
その告白に、僕の胸はどうしようもなく高鳴った。
シャワーを浴びた美緒(19)がこちらに戻ってきたとき、ふと僕は違和感を覚えた。
「……あれ? 美緒、なんか肌こんがりしてない?」
「え、バレましたか? 今日はちょっと”焼き”を足してみました」
「いやいや、どうしたんだよ急に」
「ふふっ、だって今日は”ギャルのお姉ちゃん編”ですから」
「……ギャルの……姉?」
「そうです。見た目は遊んでそうなギャル姉ですが、中身は……♡♡♡です!」
「おい! そこをぼかすな! 一番気になるところだろ」
ふと、僕の脳裏に先日の小悪魔的な笑みがよぎり、鳥肌が立った。
「……まさか、“あの妹”の姉ってわけじゃないだろうな?」
「もちろん、そうですよ♡」
「げっ……何かろくなことにならない気がするんだが……」
「ふふっ、優しくしてね、弟くん♡」
美緒は焼けた肩をすくめて笑い、腰をくねらせながらリビングを後にした。
* * *
いつも通り寝室に向かうと、ドアに貼られた紙が目に入る。
そこには大きく、こう書かれていた。
『あなたは大学生の弟、私は同居している3つ年上の姉です』
読んだ瞬間、僕は深くため息をついた。
聞かされてはいたが、文字にされるとやはり抵抗がある。
ナースに始まり、巫女に妹、猫耳メイド……。
まったく、美緒の頭ん中はどうなってんだ。
呆れながらも、妙な胸騒ぎを覚えつつ、僕はドアノブへ手を伸ばす。
中に入った瞬間、思わず息を呑んだ。
いつもの寝室は跡形もなく、壁には派手なネオン風ポスターやカラフルなLEDライト、ラメ入りのクッションや香水の瓶が散らばり、見事に「ギャルの部屋」に変貌していた。
その中央のベッドに腰掛けて足を組んでいるのは、妻の美緒。
けれどその姿は、完全にギャルだった。
派手に巻かれた髪に、大ぶりのピアス、胸元の開いたタンクトップはヘソを大胆に見せつけ、そのくぼみには小さなピアスが光っていた。
日焼けした肌は健康的な艶をまとい、ミニスカートから伸びる脚はこんがりと焼けて、危うげな色気を漂わせている。
気づけば、僕はその脚の曲線に釘付けになっていた。
「……なに突っ立ってんの? ほら、早く座んなよ」
美緒はからかうように笑い、ベッドの隣をぽんぽんと叩いた。
促されるまま腰を下ろすと、妙に甘い香水の匂いが鼻をくすぐる。
「なに緊張してんの? 顔ガッチガチじゃん、ウケる~」
美緒がにやにや笑いながら覗き込んでくる。
「べ、別に……」
僕は視線を落とし、思わず俯いた。
「ふーん? じゃあさ、ほら目ぇ見なよ」
彼女の両手が伸び、僕の両頬を挟み込む。
ぐいっと顔を上げさせられ、視線が強制的に絡み合った。
「……っ」
「ほらほら、じっと見られるとソワソワすんでしょ? ウチは全然平気だけど~」
イジワルそうに顔を近づけ、吐息がかかるほどの距離で微笑む。
「……う、うるさい」
僕は真っ赤になりながらも身を引こうとするが、頬を押さえられて逃げられない。
「その反応、マジおもろいし。ウチ、あんた弄るの大好き~♡」
彼女はわざと強めに頬をむにっと押しつぶし、子どもみたいにケラケラ笑った。
「でさ~……」
頬を離すと、彼女は目を細めニヤリと笑う。
その悪戯っぽい目つきに、胸の奥がざわついた。
「……ウチ、知ってるんだよね」
「……な、なにを?」
「____あんたが、妹とヤってるの」
「っ……! な、なっ……!」
思わず声が裏返り、全身が熱くなる。
あり得ない。でも否定の言葉が出てこない。
「同じ屋根の下で暮らしてんのに、バレないとか思ったワケ?」
にやりと笑う彼女の視線に絡み取られた僕は、この姉弟の禁断シチュにすっかり呑み込まれていた。
「……ウチさ、もっとエグいところまでいってもいいけど?」
「……え?」
「胸くらい触らせたっていいし~。ウチ、マジ優しいっしょ?」
「うっ……えっと……」
言葉を詰まらせる僕を、ギャル姉は余裕たっぷりの笑みで見下ろした。
「でさ、妹とは結局どこまでいったん? ……まさか、キスまでしちゃったとか……?」
「…………」
思わず固まる僕。その顔を見た瞬間、余裕たっぷりだった姉の表情が一変した。
「も、もしかして……キスしたん?」
さっきまでの虚勢を張った笑みが嘘のように、顔を真っ赤に染めて慌てふためく。
「……キスは……してない」
「……っ! そ、そうだよね! 実の妹と兄がキスなんて……そ、そんなバカみたいなこと、あるはずないしっ! ウチ、マジどうかしてたわ!」
その瞬間、僕は悟った。
__この姉、見た目はギャルだけど、中身は驚くほど純情乙女だ。
僕は気まずそうに口を開いた。
「……いや、その……実はさ」
「なによ」
「……最後まで、いったんだ」
「……っ⁉︎」
姉の表情が固まり、目を大きく見開く。
「さ、さいごまで……っ⁉︎ え、え、ちょ、ちょっと待って! ど、どゆこと、それ……?」
「……中で、出した」
「~~~~っ!!!」
次の瞬間、ギャル姉は耳まで真っ赤に染め、両手で顔を覆った。
だが次の瞬間、はっと我に返ったように咳払いすると、「べ、別に動揺してないし」とでも言いたげに、強引に笑みを作り直す。
「……ふ、ふーん。あ、あんた、冴えないと思ってたけど……あ、案外やるじゃん」
「…………」
強がりの言葉とは裏腹に、頬は赤いままだ。
「じゃあ…………ウチともできるっしょ?」
「……え?」
「妹とはヤれて、姉とは無理~? そんなん言い訳にならんし」
強がったセリフを言いつつも、指先は布団の端をいじっている。
そのアンバランスさが妙に可愛らしい。
「……あ、あんな……」
視線を落とした彼女が、小さな声でつぶやいた。
「……ウチ……最近、彼氏ができてんけど……エッチ、ビビってできなくてさ」
「え……っ⁉︎」
「……この前も、ちょろっと胸触らせただけで終わっちゃって……そっから全ッ然進まないんだよね……」
俯いた横顔は、派手な外見からは想像できないほど、恋に不器用な少女そのものだった。
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