20 / 273
異世界に転移しました
いざ領主の館へ!
しおりを挟む
領主への窓口担当のアレフさんは俺のスキルを直接領主様に見てもらいたいと話し、領主の館まで来て欲しいと俺に言ってきたのだ。元々リハビリの概念がそこまで発達していない世界だし、俺のスキルが疑わしい部分もあってだろうけど、俺はこれをチャンスと捉える。
リハビリの概念がそこまで発達していない世界なら俺のスキルは相当貴重なはずだ。それを示せれば俺の診療所は開設できるはず。
「分かりました、領主様の館へお招きいただき光栄です」
俺がそうアレフさんに言うと、ミミもアレフさんに尋ねた。
「あの、それって私もついて行ってよろしいでしょうか?」
「それは構わぬが、ミヤシタ殿がどうあれ、あなたの活動はすでに認められているのだが」
「それはそうなんですが、私はユーイチ様のスキルの効果をこの目で見ていますし、ユーイチ様が診療所を開設できれば私も助かりますし、少しでもお手伝いがしたいんです」
ミミが俺の診療所の開設が自分の活動の手助けになる事をアレフさんに力説するとアレフさんは返答をする。
「分かった、では今回ミミ殿にはミヤシタ殿のスキルの証言者として館までおいでいただこう」
「ありがとうございます、ユーイチ様、どこまで私がお役に立てるかは分かりませんが、できる限りお力になります」
「正直、一緒に来てくれるだけで心強いよ。ありがとうミミ」
俺がミミにお礼の言葉を言って、ミミが少し照れている様子でいると、アレフさんが俺達に声をかける。
「では2人共、既に馬車の手配は終わっている。こちらまで来てくれ」
アレフさんの案内で俺達は馬車を停車している所まで向かい、到着して俺の目には馬車の姿が入って来る。
すげえーーーー!すげえよ、人生初の生馬車だ!テレビとかで外国の偉い人が乗っているのを見た事はあったけど、まさか自分が馬車に乗るなんて夢にも思わなかったよ!
そんな事を考えながら俺とミミは馬車に乗り、いざ領主の館へと向かった。
乗り始めた当初こそ、俺のテンションが上がっていたのか、特に何もなかったが、やはり日本ほど道が舗装されてないうえ、馬車という生物が引く車は、車酔いをしない俺でも少し気分が悪くなってきた。
「大丈夫ですかユーイチ様?お顔の色が優れないようですが?」
「あ、ああ……」
もはやミミに対して生返事になってしまっているのが申し訳なかったが、今の俺にはそうする他なかった。
そして館前に到着して馬車を下車するが、俺の気分は悪いままだった。
「ミミ殿、ミヤシタ殿を治癒魔法で治せるか?」
「はい」
ミミの治癒魔法で気分を取り戻したので、気を取り直して領主様へのプレゼンをするぞ!
リハビリの概念がそこまで発達していない世界なら俺のスキルは相当貴重なはずだ。それを示せれば俺の診療所は開設できるはず。
「分かりました、領主様の館へお招きいただき光栄です」
俺がそうアレフさんに言うと、ミミもアレフさんに尋ねた。
「あの、それって私もついて行ってよろしいでしょうか?」
「それは構わぬが、ミヤシタ殿がどうあれ、あなたの活動はすでに認められているのだが」
「それはそうなんですが、私はユーイチ様のスキルの効果をこの目で見ていますし、ユーイチ様が診療所を開設できれば私も助かりますし、少しでもお手伝いがしたいんです」
ミミが俺の診療所の開設が自分の活動の手助けになる事をアレフさんに力説するとアレフさんは返答をする。
「分かった、では今回ミミ殿にはミヤシタ殿のスキルの証言者として館までおいでいただこう」
「ありがとうございます、ユーイチ様、どこまで私がお役に立てるかは分かりませんが、できる限りお力になります」
「正直、一緒に来てくれるだけで心強いよ。ありがとうミミ」
俺がミミにお礼の言葉を言って、ミミが少し照れている様子でいると、アレフさんが俺達に声をかける。
「では2人共、既に馬車の手配は終わっている。こちらまで来てくれ」
アレフさんの案内で俺達は馬車を停車している所まで向かい、到着して俺の目には馬車の姿が入って来る。
すげえーーーー!すげえよ、人生初の生馬車だ!テレビとかで外国の偉い人が乗っているのを見た事はあったけど、まさか自分が馬車に乗るなんて夢にも思わなかったよ!
そんな事を考えながら俺とミミは馬車に乗り、いざ領主の館へと向かった。
乗り始めた当初こそ、俺のテンションが上がっていたのか、特に何もなかったが、やはり日本ほど道が舗装されてないうえ、馬車という生物が引く車は、車酔いをしない俺でも少し気分が悪くなってきた。
「大丈夫ですかユーイチ様?お顔の色が優れないようですが?」
「あ、ああ……」
もはやミミに対して生返事になってしまっているのが申し訳なかったが、今の俺にはそうする他なかった。
そして館前に到着して馬車を下車するが、俺の気分は悪いままだった。
「ミミ殿、ミヤシタ殿を治癒魔法で治せるか?」
「はい」
ミミの治癒魔法で気分を取り戻したので、気を取り直して領主様へのプレゼンをするぞ!
1
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる