理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界で仲間が増えました

予定変更

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 俺がメルという料理人が店舗登録してもらった倉庫に掃除の手伝いをしようとしていたことはミミ達にもお見通しだったようであり、俺はミミ達3人の動向を認め、全員でメルさんの元へ向かおうとしていた。そんな時、ミーザから疑問が俺に投げかけられた。

「そういえば、いきなり行っても大丈夫なの?その料理人あんたが手伝おうとしているのを知らないんじゃ?」
「実は、事前にソフィアさんに俺が今日手伝いに行く事は知らせてもらっているんだ」
「そうなんだ」
「まあ、みんなが手伝う事は俺も想定外だったし、そこは説明するよ」

 メルさんも俺はともかく、この3人が来ることは想定していないだろうし、驚くだろうな。

 まあ人手が多ければ掃除はすぐ終わるだろうから、結果的には良いかもな。

 そしてソフィアさんからもらった地図にそって進んでいくと、倉庫らしきものが見えてきた。

 大きさは診療所とさして変わらないな、とりあえず挨拶に行くか。

「じゃあみんな、まず俺が挨拶をしてくるからここで待っていてくれ」
「はい、分かりました」

 ミミが俺の言葉に応じると俺は倉庫の扉が開いているのでまず外から声をかける。

「すいません、聞いているとは思いますが、本日掃除のお手伝いに参ったミヤシタ・リハビリ・クリニックのユーイチ・ミヤシタです」

 俺がそう言ってから少し間があるが、1人の女性が倉庫の入り口までやってくる。やっぱりあの時詰所で座り込んでいた女性だ。

「ああ、あなたがお手伝いをしてくれる人?初めまして料理人のメルよ」
「実はちょっと急な予定変更がありまして」
「予定変更?」

 メルさんがそう言うと、ミミ達3人が姿を現し、俺が3人について説明する。

「彼らは自分の診療所の一員や外部協力者であるんですが、彼らも掃除の手伝いをしたいと自ら申し出てくれたんですよ」
「そうなの、まあ私は人手が多いと助かるからありがたいわ。皆さんよろしくね」

 メルさんがそう言うと、ミミ達もそれぞれ挨拶をする。

「初めまして、私はミミと申します、聖女見習いとしてユーイチ様のお手伝いをしています」
「あたしは傭兵のミーザ、診療所の安全の為に雇われているよ」
「俺は鍛冶師のギベルトだ、武器開発の傍ら、ユーイチのリハビリ器具作成の依頼も受けている」
「あの、リハビリって?」

 メルさんがリハビリという言葉に疑問を抱いたようだが、俺はとりあえず掃除する事を促す。

「また後で説明しますので、掃除をしましょうか」
「そうね、それじゃあ早速お願いするわ」

 さてと、これは大変そうだな。
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