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戦士
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ブライアンの冤罪に関する計画が記されたメモを見つけたブライアンとエイムが立ち尽くしているとその場にカールが現れ2人に言葉を放つ。
「全く、人の部屋に女連れで無断で侵入するとは相変わらず無粋な奴だな」
カールの嫌味とメモの内容に激怒したブライアンはカールに対して言葉を放つ。
「無粋……だと!このメモは何だ!最初からお前たちは俺を嵌めるつもりだったって事の証明になるんじゃねえか!こんなの隊長が知ったら、終わりなのはお前らのほうだぞ!」
「ふっ、そのような事にはならない。何故ならここでお前たちを消せば良いだけのことだ」
そう言ってカールは腰の剣を抜いて、ブライアンに向ける。その様子に動揺したブライアンがカールに言葉を告げる。
「ちょ、ちょっと待て!確かにお前が俺を嫌っているように、俺もお前が嫌いだ!だからってなんで俺達が殺し合わなきゃなんねえんだ?」
「お前は俺のことを嫌っている程度かもしれんが、俺はお前が目障りなんだよ。お前がこのまま魔物討伐の功績をあげれば俺はお前の下につかなければならん。貴族出身の俺が平民出身の貴様ごときなどに!」
怒りを露わにしたカールに対して、ブライアンがあることを懇願する。
「そこまで言うなら受けて立つぜ。だが、1つ頼みがある」
「何だ?珍しいなお前が俺に頼み事とは」
「この子のことは見逃してやってくれ、外にいる奴もだ。元々こいつらは俺達のいざこざとは関係ねえはずだ」
ブライアンは自分がギン達を巻き込んだばかりか自分の無実の証明に協力してくれたことに負い目と感謝を感じていたからこそこれ以上自分たちのいさかいに2人をまきぞえにしてはいけないと思い、カールに懇願するのだがカールは一笑する。
「ふっ、ブライアン、寝言は寝て言え。我らの計画を知ったその女魔術師や外にいる剣士をみすみす見逃すと思うか、貴様とこやつらを亡き者にしてしまえば我らの計画が露見することはない」
カールはあくまでギン達の命も奪うつもりであることを声高らかにブライアンに宣言する。その言葉を聞いたブライアンはエイムに告げる。
「お嬢ちゃん、逃げろ。外のあいつも拾ってここから逃げろ」
「でも、それじゃあブライアンさんが……」
「俺のことより、お前らにはやることがあるんだろ。ここまで付き合ってくれたことだけでも感謝してもしきれねえよ」
ブライアンは詳しいことが分からなくてもエイムが事情を抱えてここまで来たことを察して、これ以上自分のことに巻き込んではいけないと感じ、感謝の気持ちを伝え、一瞬のためがあり、エイムが言葉を発する。
「分かりました、でも死なないでください。ギンさんを連れて助けに来ますから」
「何を言ってんだ⁉これ以上俺に付き合う必要はないって言ってんだろ!」
エイムの意外な返答にブライアンは困惑するが、さらに別の方向から声がする。
「彼女に同感だ。お前が死ぬと、誰が俺達を国に帰るまで護衛してくれるんだ」
別の方向からの声の正体はギンであった。
「ギンさん、無事だったんですね」
エイムがギンの無事を喜んでいる傍ら、カールはギンが戻って来ることが意外そうにしていた。
「な、貴様、わざわざ戻ってきたというのか?」
「奴らを引き付けたのは一瞬で、すぐにここに引き返したのさ。もっとも、奴らには少しばかり眠ってもらっているがな」
ギンは兵士たちを引き付け、のした後に詰所に戻ってきたことをカールに告げる。
「お前の自慢の部下たちは今、詰所にいない。覚悟するんだな」
「まさか、3人で俺1人を痛めつけるというのか」
「自分たちが多数でけしかけておいて、よく言うな。だが安心しろ、お前はブライアンが1人で相手をする」
ブライアンを助けに来たと思っていたエイムがギンに疑問を投げかける。
「ギンさん、どうして、助けに戻ってきたんじゃないんですか?」
「奴との因縁はブライアン自身がけりをつけなければならない。無実の証明だけでなく、ブライアン自身の実力を奴に証明するんだ」
ブライアンはその言葉を聞いて奮起する。
「分かった。行くぞ!カール!」
「望むところだ!」
ブライアンは斧を、カールは剣を構え、互いに正面より向かい合い、カールから斬りに行くが、ブライアンの斧で止められ、怯んだ隙をブライアンの左の拳でわき腹を殴られその場に倒れこむ。苦しくのたうち回るカールにブライアンが言葉を告げる。
「なあ、カールこれで終わりにしよう。俺はお前のことが嫌いだが命を奪うことはできねえ。仲間同士で殺し合いをするなんてバカらしいじゃねえか」
「な……、それで俺に……、情けをかけたつもりか……」
ブライアンとカールが会話をしているときに1人の男が現れ、その人物を見て2人は驚愕する。
「二、二フラ隊長!」
その人物はブライアン達が所属する隊の隊長である、二フラであった。その二フラが口を開く。
「カール、何故このようなことになった?」
慌ててカールは弁明する。
「お、お待ちください隊長!これはブライアンが私に暴行をはたらいたのです。しかもこの2人をけしかけて」
ギン達をも巻き込み、必死に弁明するが、二フラより言葉を返される。
「カール、事情はマイクから聞いた。お前がブライアンに冤罪をかける計画をしていたことをな」
二フラのそばにいる兵士マイクにカールが吠える。
「マイク!貴様どういうつもりだ!」
「カール殿!僕はあなたがブライアン殿に冤罪をかけることが間違っていると思った。だからこうして隊長に報告させてもらいました」
「だから!何故そのようなことを!貴様とて貴族出身であろう。平民であるブライアンに肩入れする理由はあるまい」
「確かに僕は貴族出身です。ですが僕はカール殿やカール殿の周りにいる方と違って三男であるから家を継げないんです」
その言葉に一瞬ギンが反応し、エイムがギンの反応に気付くが、マイクは話を続ける。
「だから、カール殿達とは壁を感じていました。そんな僕にブライアン殿は剣の訓練に付き合ってくれました。ブライアン殿のおかげで僕も強くなれたし、例え家を継げなくても兵士として名をあげることは出来ると、そう思いました」
マイクの言葉にもはやカールは言葉を失い、さらに二フラからもあることを告げられる。
「カール、この件はお前の父上殿にも既に報告の者を向かわせた。おって処分は下されるだろう、それまで身柄を拘束させてもらうぞ。連れていけ」
「はっ!」
二フラは身柄の連行をマイクともう1人の兵士に命じ、牢屋にカールを連行する。
「さてと、ブライアン、お前にも話がある」
無罪が証明されたかに見えたブライアンだが果たしてどうなるのか?
続く
「全く、人の部屋に女連れで無断で侵入するとは相変わらず無粋な奴だな」
カールの嫌味とメモの内容に激怒したブライアンはカールに対して言葉を放つ。
「無粋……だと!このメモは何だ!最初からお前たちは俺を嵌めるつもりだったって事の証明になるんじゃねえか!こんなの隊長が知ったら、終わりなのはお前らのほうだぞ!」
「ふっ、そのような事にはならない。何故ならここでお前たちを消せば良いだけのことだ」
そう言ってカールは腰の剣を抜いて、ブライアンに向ける。その様子に動揺したブライアンがカールに言葉を告げる。
「ちょ、ちょっと待て!確かにお前が俺を嫌っているように、俺もお前が嫌いだ!だからってなんで俺達が殺し合わなきゃなんねえんだ?」
「お前は俺のことを嫌っている程度かもしれんが、俺はお前が目障りなんだよ。お前がこのまま魔物討伐の功績をあげれば俺はお前の下につかなければならん。貴族出身の俺が平民出身の貴様ごときなどに!」
怒りを露わにしたカールに対して、ブライアンがあることを懇願する。
「そこまで言うなら受けて立つぜ。だが、1つ頼みがある」
「何だ?珍しいなお前が俺に頼み事とは」
「この子のことは見逃してやってくれ、外にいる奴もだ。元々こいつらは俺達のいざこざとは関係ねえはずだ」
ブライアンは自分がギン達を巻き込んだばかりか自分の無実の証明に協力してくれたことに負い目と感謝を感じていたからこそこれ以上自分たちのいさかいに2人をまきぞえにしてはいけないと思い、カールに懇願するのだがカールは一笑する。
「ふっ、ブライアン、寝言は寝て言え。我らの計画を知ったその女魔術師や外にいる剣士をみすみす見逃すと思うか、貴様とこやつらを亡き者にしてしまえば我らの計画が露見することはない」
カールはあくまでギン達の命も奪うつもりであることを声高らかにブライアンに宣言する。その言葉を聞いたブライアンはエイムに告げる。
「お嬢ちゃん、逃げろ。外のあいつも拾ってここから逃げろ」
「でも、それじゃあブライアンさんが……」
「俺のことより、お前らにはやることがあるんだろ。ここまで付き合ってくれたことだけでも感謝してもしきれねえよ」
ブライアンは詳しいことが分からなくてもエイムが事情を抱えてここまで来たことを察して、これ以上自分のことに巻き込んではいけないと感じ、感謝の気持ちを伝え、一瞬のためがあり、エイムが言葉を発する。
「分かりました、でも死なないでください。ギンさんを連れて助けに来ますから」
「何を言ってんだ⁉これ以上俺に付き合う必要はないって言ってんだろ!」
エイムの意外な返答にブライアンは困惑するが、さらに別の方向から声がする。
「彼女に同感だ。お前が死ぬと、誰が俺達を国に帰るまで護衛してくれるんだ」
別の方向からの声の正体はギンであった。
「ギンさん、無事だったんですね」
エイムがギンの無事を喜んでいる傍ら、カールはギンが戻って来ることが意外そうにしていた。
「な、貴様、わざわざ戻ってきたというのか?」
「奴らを引き付けたのは一瞬で、すぐにここに引き返したのさ。もっとも、奴らには少しばかり眠ってもらっているがな」
ギンは兵士たちを引き付け、のした後に詰所に戻ってきたことをカールに告げる。
「お前の自慢の部下たちは今、詰所にいない。覚悟するんだな」
「まさか、3人で俺1人を痛めつけるというのか」
「自分たちが多数でけしかけておいて、よく言うな。だが安心しろ、お前はブライアンが1人で相手をする」
ブライアンを助けに来たと思っていたエイムがギンに疑問を投げかける。
「ギンさん、どうして、助けに戻ってきたんじゃないんですか?」
「奴との因縁はブライアン自身がけりをつけなければならない。無実の証明だけでなく、ブライアン自身の実力を奴に証明するんだ」
ブライアンはその言葉を聞いて奮起する。
「分かった。行くぞ!カール!」
「望むところだ!」
ブライアンは斧を、カールは剣を構え、互いに正面より向かい合い、カールから斬りに行くが、ブライアンの斧で止められ、怯んだ隙をブライアンの左の拳でわき腹を殴られその場に倒れこむ。苦しくのたうち回るカールにブライアンが言葉を告げる。
「なあ、カールこれで終わりにしよう。俺はお前のことが嫌いだが命を奪うことはできねえ。仲間同士で殺し合いをするなんてバカらしいじゃねえか」
「な……、それで俺に……、情けをかけたつもりか……」
ブライアンとカールが会話をしているときに1人の男が現れ、その人物を見て2人は驚愕する。
「二、二フラ隊長!」
その人物はブライアン達が所属する隊の隊長である、二フラであった。その二フラが口を開く。
「カール、何故このようなことになった?」
慌ててカールは弁明する。
「お、お待ちください隊長!これはブライアンが私に暴行をはたらいたのです。しかもこの2人をけしかけて」
ギン達をも巻き込み、必死に弁明するが、二フラより言葉を返される。
「カール、事情はマイクから聞いた。お前がブライアンに冤罪をかける計画をしていたことをな」
二フラのそばにいる兵士マイクにカールが吠える。
「マイク!貴様どういうつもりだ!」
「カール殿!僕はあなたがブライアン殿に冤罪をかけることが間違っていると思った。だからこうして隊長に報告させてもらいました」
「だから!何故そのようなことを!貴様とて貴族出身であろう。平民であるブライアンに肩入れする理由はあるまい」
「確かに僕は貴族出身です。ですが僕はカール殿やカール殿の周りにいる方と違って三男であるから家を継げないんです」
その言葉に一瞬ギンが反応し、エイムがギンの反応に気付くが、マイクは話を続ける。
「だから、カール殿達とは壁を感じていました。そんな僕にブライアン殿は剣の訓練に付き合ってくれました。ブライアン殿のおかげで僕も強くなれたし、例え家を継げなくても兵士として名をあげることは出来ると、そう思いました」
マイクの言葉にもはやカールは言葉を失い、さらに二フラからもあることを告げられる。
「カール、この件はお前の父上殿にも既に報告の者を向かわせた。おって処分は下されるだろう、それまで身柄を拘束させてもらうぞ。連れていけ」
「はっ!」
二フラは身柄の連行をマイクともう1人の兵士に命じ、牢屋にカールを連行する。
「さてと、ブライアン、お前にも話がある」
無罪が証明されたかに見えたブライアンだが果たしてどうなるのか?
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