28 / 32
道場破り
第28話 性質的には火事場泥棒に近いでしょうか
しおりを挟む
マグノリアの家から出て、メルはエトワールたちに言った。
「ごめん、ちょっと遅れた」
「いいってことよ」相変わらずお喋りなマーチである。「師匠の強さについての話も聞けたし。そもそも私は修行する気がないし」
だったらメルの謝罪について答えるのはエトワールである必要があるけれど。まぁエトワール自身も午後の修行が遅れることに対して異論はない。それよりも、良いものを見せてもらった。
ディビジョンS同士の戦い。それは次元が違うとしか今のエトワールには形容できない戦いだった。技術的なことはほぼ理解できない。参考にするなんて夢のまた夢だけれど、あのレベルの戦いが見れたことが嬉しかった。
それほどの戦いなのだ。ディビジョンS同士の戦いは、そう簡単に見られるものじゃない。町に来て数日でそれを見ることができたエトワールは本当にラッキーだ。
それに、自分の師匠が本当に実力者だということも知れた。強いとは思っていたけれど、まさかあそこまでだとは思っていなかった。
道場への帰り道の最中、マーチがエトワールに聞いた。
「そういえばさぁ……修行ってどんなことをしてるの?」
「えーっと……なんと言いますか……言葉では説明しづらくて……」
「なるほど……じゃあ私も午後の修行を見学していこうかなぁ……ヒマだし」
ヒマなら参加すればいいのに。エトワールもせっかくできた同期と一緒に修行をしてみたい。いつまでも1人で修業をするのは味気ない。
そんなこんなで、マーチも連れて道場に戻ってきた。道場と言っても、相変わらず焼け野原だけど。
本来なら誰も寄り付かない道場。その場所に、誰かがいた。
凛々しい顔つきの少女だった。服装もキチッとしていて神経質そうな性格を伺わせた。背は普通くらいで、ポニーテール。なんとも美形で、クールそうな少女だった。イメージとしては、修行僧という感じ。年齢としてはマーチと同じくらい……つまり18くらいだろうか。
「おや?」それに気づいたマーチが、「あれも門下生?」
答えるのはエトワール。メルはあんまり喋らないので、必然的にマーチとエトワールの会話が多くなる。
「違うと思いますけど……」
エトワールの前に門下生がいたという話は聞かない。おそらくエトワールが初弟子のはずだ。それに他に門下生がいるなら、メルもエトワールに伝えているだろう。だから、彼女は門下生ではない。
「ふぅん……メル師匠の知り合い?」
「……違う……」
「じゃあ誰だろうねぇ……」マーチが無造作にその少女に歩み寄って、「やぁやぁお姉さん。入門希望者?」
「……」少女はマーチを鋭い目で見て、「違います」
そう答えた。見かけよりもかわいらしい声だった。抑揚は少ないけれど。
「じゃあ何? 迷子? 火事場泥棒?」
「……性質的には火事場泥棒に近いでしょうか」よくわからないことを言ってから、「メル・キュールという人物はどなたでしょう?」
「面白そうだから私ってことにしとく」相変わらず適当な会話をするマーチだった。「メル・キュールに何か用?」
「私の目的を端的に伝えるならば、道場破り、というのが正しいでしょう」
「道場破り?」その物騒な単語を聞いたマーチが、メルを指して、「じゃあ私はメル・キュールじゃないね。あっちが本物のメル・キュール師匠」
面倒くさそうな話だから、メルに話を投げたマーチだった。面白そうなら、このままマーチはメルを名乗ったままだったのだろう。本当によくわからない人だ。
少女はマーチを睨みつけて、言い放った。
「私はあなたのような軽薄な人間が嫌いです」
「おや、そうかい」マーチは挑発的に笑って、「そりゃ悪いね。私もあんたみたいな堅物は嫌いだよ。ま、今回は嘘ついた私が悪いけどね」
その通りだった。完全にマーチが悪い会話だった。
さらに少女は言う。
「あなたに嫌われようと、私はなんとも思いません」
「その言葉、そっくりそのまま返すよ」マーチは軽く肩をすくめる。「パッと見たときから相性悪そうだと思ってたけど……最悪みたいだね」
「相手を見かけで判断しないことです……相性が最悪だということは認めますが」
「そこだけは気が合うんだね」
ケラケラ笑うマーチに、少女は不機嫌そうな表情を作る。どうやら本当に相性が悪い2人であるらしい。人間関係はどうしても相性の善し悪しがあるので、ある程度噛み合わない相手がいるのは当然のことだ。
「メルさん」少女はメルに向かって、「私はジュンと申します」
そのまま、少女――ジュンは深々と頭を下げた。なんとも礼儀正しい人物であるらしい。こんなところでもマーチとは正反対の性格をしていそうだった。だから相性が悪いのだろう。
ジュンはさらに続ける。
「メルさんの実力、噂には聞いております。ぜひ、私と手合わせをしていただけないでしょうか?」
「……手合わせ……私と?」
「はい。不躾な申し出であることは承知しております。ですが、どうしても私はあなたと戦いたいのです」
「……今から午後の修行をしないといけないから……」
「左様でしたか」古風な人だった。「では、午後の修行が終了したあとであれば、手合わせしていただけますか?」
「……いいけど……」
「ありがとうございます」ジュンはきっちり頭を下げて、「では、終了まで待たせていただきます」
言って、ジュンは少し距離をおいて立ち止まった。そしてメルの方を向いて、微動だにしなくなった。
……え? ここで待つの? 修行が終わった頃を見計らって、また来るとかじゃないの。終わるまでずっとここにいるの? 修行を見てるの?
「思い出した」不意にマーチが言った。「キミ、巷で噂の道場破りさんじゃないか。最近、この辺で大暴れしてるみたいだね」
「そちらこそ、遊び人と噂のマーチさんですね。良い噂は聞きませんが」
「道場破りが良い噂だと思ってる?」
「思っておりませんよ。私の噂が悪評であることは承知の上です」
「はーん……だったらなんで道場破りなんてやってるの?」
「逆に聞きましょう。なぜマーチさんは遊び人として生きているのですか?」
「ああ……なるほど。こりゃ野暮な質問だったみたいだね。ごめん」
「そうですね、大いに反省してください」逆にこの2人、相性が良いんじゃないか。「私が道場破りをしている理由は簡単です。楽しいから。ただそれだけです」
楽しいから道場破り……楽しいから遊び人。たしかにそんなものなのかもしれない。人生の目標や生き方なんて、楽しいから以外にないのかもしれない。エトワールだって、最強を目指すのは楽しくもあるのだ。楽しくないことは、なんだかんだ長続きしないものだ。
その楽しさを手に入れるためには、地味なこともこなさなければならない。修行だってその1つだろう。
「じゃあ……始める」
メルの宣言によって、午後の修行が開始された。
「ごめん、ちょっと遅れた」
「いいってことよ」相変わらずお喋りなマーチである。「師匠の強さについての話も聞けたし。そもそも私は修行する気がないし」
だったらメルの謝罪について答えるのはエトワールである必要があるけれど。まぁエトワール自身も午後の修行が遅れることに対して異論はない。それよりも、良いものを見せてもらった。
ディビジョンS同士の戦い。それは次元が違うとしか今のエトワールには形容できない戦いだった。技術的なことはほぼ理解できない。参考にするなんて夢のまた夢だけれど、あのレベルの戦いが見れたことが嬉しかった。
それほどの戦いなのだ。ディビジョンS同士の戦いは、そう簡単に見られるものじゃない。町に来て数日でそれを見ることができたエトワールは本当にラッキーだ。
それに、自分の師匠が本当に実力者だということも知れた。強いとは思っていたけれど、まさかあそこまでだとは思っていなかった。
道場への帰り道の最中、マーチがエトワールに聞いた。
「そういえばさぁ……修行ってどんなことをしてるの?」
「えーっと……なんと言いますか……言葉では説明しづらくて……」
「なるほど……じゃあ私も午後の修行を見学していこうかなぁ……ヒマだし」
ヒマなら参加すればいいのに。エトワールもせっかくできた同期と一緒に修行をしてみたい。いつまでも1人で修業をするのは味気ない。
そんなこんなで、マーチも連れて道場に戻ってきた。道場と言っても、相変わらず焼け野原だけど。
本来なら誰も寄り付かない道場。その場所に、誰かがいた。
凛々しい顔つきの少女だった。服装もキチッとしていて神経質そうな性格を伺わせた。背は普通くらいで、ポニーテール。なんとも美形で、クールそうな少女だった。イメージとしては、修行僧という感じ。年齢としてはマーチと同じくらい……つまり18くらいだろうか。
「おや?」それに気づいたマーチが、「あれも門下生?」
答えるのはエトワール。メルはあんまり喋らないので、必然的にマーチとエトワールの会話が多くなる。
「違うと思いますけど……」
エトワールの前に門下生がいたという話は聞かない。おそらくエトワールが初弟子のはずだ。それに他に門下生がいるなら、メルもエトワールに伝えているだろう。だから、彼女は門下生ではない。
「ふぅん……メル師匠の知り合い?」
「……違う……」
「じゃあ誰だろうねぇ……」マーチが無造作にその少女に歩み寄って、「やぁやぁお姉さん。入門希望者?」
「……」少女はマーチを鋭い目で見て、「違います」
そう答えた。見かけよりもかわいらしい声だった。抑揚は少ないけれど。
「じゃあ何? 迷子? 火事場泥棒?」
「……性質的には火事場泥棒に近いでしょうか」よくわからないことを言ってから、「メル・キュールという人物はどなたでしょう?」
「面白そうだから私ってことにしとく」相変わらず適当な会話をするマーチだった。「メル・キュールに何か用?」
「私の目的を端的に伝えるならば、道場破り、というのが正しいでしょう」
「道場破り?」その物騒な単語を聞いたマーチが、メルを指して、「じゃあ私はメル・キュールじゃないね。あっちが本物のメル・キュール師匠」
面倒くさそうな話だから、メルに話を投げたマーチだった。面白そうなら、このままマーチはメルを名乗ったままだったのだろう。本当によくわからない人だ。
少女はマーチを睨みつけて、言い放った。
「私はあなたのような軽薄な人間が嫌いです」
「おや、そうかい」マーチは挑発的に笑って、「そりゃ悪いね。私もあんたみたいな堅物は嫌いだよ。ま、今回は嘘ついた私が悪いけどね」
その通りだった。完全にマーチが悪い会話だった。
さらに少女は言う。
「あなたに嫌われようと、私はなんとも思いません」
「その言葉、そっくりそのまま返すよ」マーチは軽く肩をすくめる。「パッと見たときから相性悪そうだと思ってたけど……最悪みたいだね」
「相手を見かけで判断しないことです……相性が最悪だということは認めますが」
「そこだけは気が合うんだね」
ケラケラ笑うマーチに、少女は不機嫌そうな表情を作る。どうやら本当に相性が悪い2人であるらしい。人間関係はどうしても相性の善し悪しがあるので、ある程度噛み合わない相手がいるのは当然のことだ。
「メルさん」少女はメルに向かって、「私はジュンと申します」
そのまま、少女――ジュンは深々と頭を下げた。なんとも礼儀正しい人物であるらしい。こんなところでもマーチとは正反対の性格をしていそうだった。だから相性が悪いのだろう。
ジュンはさらに続ける。
「メルさんの実力、噂には聞いております。ぜひ、私と手合わせをしていただけないでしょうか?」
「……手合わせ……私と?」
「はい。不躾な申し出であることは承知しております。ですが、どうしても私はあなたと戦いたいのです」
「……今から午後の修行をしないといけないから……」
「左様でしたか」古風な人だった。「では、午後の修行が終了したあとであれば、手合わせしていただけますか?」
「……いいけど……」
「ありがとうございます」ジュンはきっちり頭を下げて、「では、終了まで待たせていただきます」
言って、ジュンは少し距離をおいて立ち止まった。そしてメルの方を向いて、微動だにしなくなった。
……え? ここで待つの? 修行が終わった頃を見計らって、また来るとかじゃないの。終わるまでずっとここにいるの? 修行を見てるの?
「思い出した」不意にマーチが言った。「キミ、巷で噂の道場破りさんじゃないか。最近、この辺で大暴れしてるみたいだね」
「そちらこそ、遊び人と噂のマーチさんですね。良い噂は聞きませんが」
「道場破りが良い噂だと思ってる?」
「思っておりませんよ。私の噂が悪評であることは承知の上です」
「はーん……だったらなんで道場破りなんてやってるの?」
「逆に聞きましょう。なぜマーチさんは遊び人として生きているのですか?」
「ああ……なるほど。こりゃ野暮な質問だったみたいだね。ごめん」
「そうですね、大いに反省してください」逆にこの2人、相性が良いんじゃないか。「私が道場破りをしている理由は簡単です。楽しいから。ただそれだけです」
楽しいから道場破り……楽しいから遊び人。たしかにそんなものなのかもしれない。人生の目標や生き方なんて、楽しいから以外にないのかもしれない。エトワールだって、最強を目指すのは楽しくもあるのだ。楽しくないことは、なんだかんだ長続きしないものだ。
その楽しさを手に入れるためには、地味なこともこなさなければならない。修行だってその1つだろう。
「じゃあ……始める」
メルの宣言によって、午後の修行が開始された。
10
あなたにおすすめの小説
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
そして俺は〇〇になりました。
ふとん☆まくら〜れん(F.M.)
ファンタジー
そして…俺はこの夢が早く覚めてほしいと願っている。
良く聞く話である。
ふと気を失い、気づくと違う世界に居た…本当に良く聞く話だが、本当にあっては堪らない話だ。
もちろん悪い夢に違いないのだが…一向に覚める気配も無く、ダラダラと流されて行く。
目が醒めたところでつまらない日常、その時まで楽しめば良いのだ。
…その時まで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる