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グローディアス王国編
王都の夜、千尋初めての異世界料理と対決する。
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商業ギルドで紹介して貰った家は大通りからはちょっと離れた場所の小さな一軒家だった。
2階建で1階が店舗と厨房で2階がリビングと寝室が2部屋に簡単な水回り、そしてこちらでは珍しいらしい小さなお風呂が付いていた。
前に住んでいた方がとても丁寧に住んでいたので古い物件だけど何処も綺麗な状態なのだそうだ。
確かに綺麗な状態だ。
水回りも水の魔石を交換すれば直ぐに使えるしお風呂も火の魔石を入れれば大丈夫だそうで、家具も置いてあるのは使っていいとの事だ。
商業ギルドおススメ物件だけあって一目で僕も白雪も気に入ったんだ。
即、ここって決定したら後は話しが早かった…。
最初賃貸でって言っていたのに白雪が毎月家賃を払うのが面倒…と言い出して結局この家を買う事になったんだ。
白金貨8枚…日本円にして8000万円。
庶民の僕には気が遠くなる金額なんだけど…神様から貰った生活費から余裕で支払う事が出来るんだよね…。
それに神様から貰ったお金じゃなくても白王から送られて来たドラゴンのお金や白雪や他のタイガス達から送られたお金が既に白金貨で1000枚以上あるんだ。
きっと僕が生きてる間に使い切れないほどお金がある。
だから、ここで白金貨8枚位なら余裕で支払える…むしろ安く感じてる自分が怖いよ。
商業ギルドに戻ってその場で現金一括で支払い僕の名義で家を買ってしまった!
「この度はギルドより家をご購入頂きありがとうございます!こちらが売買契約書で御座います。」
「はい!」
「こちらが家の鍵になります、一括払い頂きましたので水と火の魔石はこちらからサービスでお付け致します。」
「ありがとうございます!」
「さあ~千尋、新しい家に帰るとするかの…」
「うん!」
「シラユキ様、チヒロ様本日は宿屋を手配致しますよ、家の中は清掃もまだですし寝具など買わないといけないですが本日はもう遅くなってしまいましたから店も閉まっていますので…」
「ああ、そうか…もう夕暮れじゃな…たまには宿に泊まってみるのもいいかもしれぬな…千尋王都の宿に行ってみるかえ?」
「うん!王都の料理食べてみたい!!外食は初めてだよ!!」
「ふふふ…ではそうするか!」
「では、宿屋はギルドが懇意にしておりますところをご案内致します。」
「ああ…ではお願いする。」
「よろしくお願いします!」
「シラユキ様チヒロ様、本日は家のご購入と美味しいお菓子ありがとうございました!家は明日朝から清掃させておき昼には入れるように致しますので明日はゆっくりされて下さい!チヒロ様、店でお菓子を売る時は必ず!お知らせ下さいね!!待っておりますから!!」
「はい!その時は、ちゃんと商業ギルドに登録に来ますね!」
「はい!お待ち致しております!!」
「では、宿までご案内致します。」
「千尋、参るぞ。」
「はーい!ギルマスありがとうございました!おやすみなさい!」
「はい、おやすみなさい。」
美しいシラユキと可愛いチヒロが居なくなった執務室はなんだか寂しさが押し寄せて来る…それに、まだホットケーキの甘い香りが残っていてギルマスは余計に寂しく感じてしまうのだ。
美味しかった最初に食べたプリンという名前だと教えて貰った甘味を是非もう一度心征くまで食べたいと思っているので是非チヒロ様には店を出して欲しい!!
そう強く願うタヌキ…じゃない商業ギルドマスターであった。
白雪と千尋はギルド紹介の王都でも上に当たるランクの宿屋を案内された。
「ふわぁぁぁ~凄いよ~白雪~お城みたいだよ~!」
「そうじゃな…立派であるな。」
「ようこそ!ユリの館へ!商業ギルドよりお伺いしております、2名様ご宿泊で御座いますね、食事は如何されますか?」
「そうじゃな…今夜はここで食べてみるか?どうじゃ千尋?」
「うん!食べてみたい!どんな料理か食べてみたい!」
「では、食事も頼む…。」
「畏まりました…では、部屋は最上階のお部屋で御座います、こちらの鍵をご利用下さい、お食事は1時間後になります、用意が出来ましたらご案内に参ります。」
「あい分かった…よしなにな…千尋部屋に参るぞ。」
「はーい!」
「では、ご案内致します。」
白雪の後をやっぱりキョロキョロしながら付いていく千尋にフロントにいるスタッフ達が小さい子を見るような微笑ましさで千尋達を見送った。
そして千尋が驚いたのは、この宿にはエレベーターがあった事だ!
「こちらの昇降機で最上階まで参ります。」
「エレベーターあるんだ…」
「ほう…風の魔石で動かしている様じゃな…」
「はい、この昇降機はその昔王都に落ちて来られた神の愛し子様が考案された物で御座います。」
「神の愛し子さ…ま…」
「はい!我が国に来られた愛し子様は学校を作られたので有名ですが、その他にも色々な技術を教えて下さったのですよ!」
「そっか~凄いね!」
「はい!この宿から5分ほど歩いた先に神の愛し子様を祀る教会がありますよ、観光名所でもありますので一度行ってみられるのもいいですよ。」
「へ~白雪!明日行ってみようよ!」
「そうじゃな…家は昼からしか入れないしの…色々買い物ついでに行ってみるかの。」
「うん!」
その神の愛し子教会で千尋は驚く運命を知る事になるとは、この時は知るよしもない。
「こちらが最上階の部屋になります、どうぞ!」
「わぁ~広い!部屋が2つあるよ!!」
「おお~そうじゃな~良い部屋じゃ。」
「この部屋には小さいですがお風呂も備えてあります、こちらのタオル類もご自由にお使い下さい。」
「ありがとう…」
「では、ごゆっくりお寛ぎ下さい…後ほど食堂へご案内致します。」
「はーい!」
部屋の中をあっちこっち見て回る千尋を大きなソファーにゆったり座って微笑んで眺める白雪に部屋の中を報告する千尋…。
「千尋、そろそろ落ち着くのじゃ…そこに座れ!」
「うん!でもエレベーターあるって、びっくりした!」
「そうじゃな~やはりこの国は愛し子から色々な事を教えて貰い、その技術をずっと大事にして来たのであろ…」
「うん…凄いね!どんな人だったんだろう…でも800年前の人だって言うけど800年前に日本にエレベーターは無かったと思うんだけどな…。」
「こちらでは800年かもしれぬが…落ちて来た愛し子が800年前の人では無いのかもしれぬぞ?こちらとあちらでは時間の長さも違うのかもしれないしの…」
「そっか~そうだよね…僕の知らない人なのは確かだと思うけど…。」
「さて、明日色々買い物をしないとな…」
「うん!家に足りない物を買い物しなきゃね!テントの中からは出せないし物が多いし…。」
「まあ、テントのドアを家に設置しておけばいい…何かあった時もそこに直ぐに入れる様にすればいいからの!」
「うん!」
それからはシラユキと交代でお風呂に入って旅の服装から普段着に着替えて、とりとめのないない雑談をしていたら食事の時間になったようで案内の人が来た。
「シラユキ様、チヒロ様食事の準備が整いました、食堂までご案内致します。」
「はーい!」
ドアを開けてシラユキとチヒロは案内の人に付いて行くと昇降機で今度は2階に案内され窓側のいい席に案内された。
千尋は緊張してしまっていた!
こんな正式な感じの食事は初めてだったからドキドキが止まらない。
白雪は逆に落ち着いていて、どう見てもどこかの貴族のような趣で、逆に食堂のスタッフが緊張しているみたいだったけど…。
「ようこそ!シラユキ様チヒロ様!今夜のメニューはこちらになります。」
「ふむ…妾はこちらの肉のコースにする…千尋は?」
「う~ん…僕はこっちの魚にしてみる!最近肉ばかりだし…たまには魚食べたい!」
「では、それで頼む…」
「畏まりました、お飲み物は如何されますか?」
「せっかくの王都じゃ…妾は料理に合わせたワインを…千尋には果実のジュースじゃな。」
「うん!」
「畏まりました。」
そう言って優雅に立ち去るスタッフに千尋はほ~っと息を吐いて白雪に聞いてみた。
「白雪はこんな感じの所で食事したことあるんだ~凄い手慣れてるよね!」
「ん?無いぞ!妾も初めてじゃ!」
「ええ~でも凄く慣れてる感じだよ!」
「ふふふ…そうかえ?それならば千尋の本のお陰じゃな!千尋の書棚にある漫画にこういう食事をするシーンがあったのじゃ!」
「ええ!そんなのあった?」
「地球の神が時々入れ換えているのじゃよ、知らなかったのかえ?」
「そうなの?…知らなかった…後で確認してみる!」
「本当に愛されておるのぉ~千尋は…」
「エヘヘ…うん!感謝してる!…時々暴走されちゃうけど…いまだに僕の性別を勘違いしてらっしゃるけれども…」
「ふふふ…」
そうこうしている間に飲み物が来て食事が運ばれて来た!
……まあ、食事はサラダとメインの肉と魚を焼いて、それにパンが付いていた。
全体的に味付けは塩だけ…だった。
凄く楽しみにしていた分、その落胆は大きくて…。
「……千尋、マヨネーズを出してくれ!生野菜などマヨネーズ無くして食べれぬ!」
「ええ~でも、それっていいの?失礼じゃない?」
「よい!マヨネーズを出して!!」
お客さんが僕達以外は2、3組だったけど白雪の声は不機嫌なため大きく響いた。
「分かった…はい!マヨネーズだよ!どうぞ!」
「うむ…やはり生野菜にはマヨネーズじゃな!美味しい!」
結局僕も白雪と一緒にマヨネーズを掛けてサラダを食べた…。
そしたら周りのお客さんがヒソヒソ言い出し…それを聞き付けたスタッフが来て…
「お客様、お願い致したいのですが…」
「何じゃ!」
「あの…せっかくの料理ですので、他の何かを混ぜるのは…」
「ハっ!何を言うか!美味しくないから美味しくしたのじゃ!不味いままで食べさせるのか!!」
「そんな!当店の料理は王都でも1、2位を争うシェフが作った料理です!不味いなどありえません!」
「ふん!千尋の方が断然美味しい料理を作るわ!」
「し、し、白雪!!落ち着いて!!」
そう言っていたら店奥の厨房から身体の大きな…熊の様な人が出て来た!
「俺の料理に文句を言うヤツは誰だ!!」
「ふん!妾じゃ!」
「!!俺の料理の何処が不味い!?王都ではわざわざ俺の料理を食べに来る貴族もいる!その俺の料理が不味いとは!!」
「ふん!妾はこれより美味しいものを食べている!この様な料理など足元にも及ばぬわ!」
「なんだと!」
「千尋が作る料理はそなたより上の上を行く美味しさじゃ!」
「む~~そこまで言うなら対決だ!!俺の料理と対決してもらおうじゃないか!!」
「よいとも!己の不甲斐なさを思い知るがいい!」
「えええええええぇぇぇぇ~!!」
こうして何故か僕が料理対決する事になった…。
何でだ~!!
2階建で1階が店舗と厨房で2階がリビングと寝室が2部屋に簡単な水回り、そしてこちらでは珍しいらしい小さなお風呂が付いていた。
前に住んでいた方がとても丁寧に住んでいたので古い物件だけど何処も綺麗な状態なのだそうだ。
確かに綺麗な状態だ。
水回りも水の魔石を交換すれば直ぐに使えるしお風呂も火の魔石を入れれば大丈夫だそうで、家具も置いてあるのは使っていいとの事だ。
商業ギルドおススメ物件だけあって一目で僕も白雪も気に入ったんだ。
即、ここって決定したら後は話しが早かった…。
最初賃貸でって言っていたのに白雪が毎月家賃を払うのが面倒…と言い出して結局この家を買う事になったんだ。
白金貨8枚…日本円にして8000万円。
庶民の僕には気が遠くなる金額なんだけど…神様から貰った生活費から余裕で支払う事が出来るんだよね…。
それに神様から貰ったお金じゃなくても白王から送られて来たドラゴンのお金や白雪や他のタイガス達から送られたお金が既に白金貨で1000枚以上あるんだ。
きっと僕が生きてる間に使い切れないほどお金がある。
だから、ここで白金貨8枚位なら余裕で支払える…むしろ安く感じてる自分が怖いよ。
商業ギルドに戻ってその場で現金一括で支払い僕の名義で家を買ってしまった!
「この度はギルドより家をご購入頂きありがとうございます!こちらが売買契約書で御座います。」
「はい!」
「こちらが家の鍵になります、一括払い頂きましたので水と火の魔石はこちらからサービスでお付け致します。」
「ありがとうございます!」
「さあ~千尋、新しい家に帰るとするかの…」
「うん!」
「シラユキ様、チヒロ様本日は宿屋を手配致しますよ、家の中は清掃もまだですし寝具など買わないといけないですが本日はもう遅くなってしまいましたから店も閉まっていますので…」
「ああ、そうか…もう夕暮れじゃな…たまには宿に泊まってみるのもいいかもしれぬな…千尋王都の宿に行ってみるかえ?」
「うん!王都の料理食べてみたい!!外食は初めてだよ!!」
「ふふふ…ではそうするか!」
「では、宿屋はギルドが懇意にしておりますところをご案内致します。」
「ああ…ではお願いする。」
「よろしくお願いします!」
「シラユキ様チヒロ様、本日は家のご購入と美味しいお菓子ありがとうございました!家は明日朝から清掃させておき昼には入れるように致しますので明日はゆっくりされて下さい!チヒロ様、店でお菓子を売る時は必ず!お知らせ下さいね!!待っておりますから!!」
「はい!その時は、ちゃんと商業ギルドに登録に来ますね!」
「はい!お待ち致しております!!」
「では、宿までご案内致します。」
「千尋、参るぞ。」
「はーい!ギルマスありがとうございました!おやすみなさい!」
「はい、おやすみなさい。」
美しいシラユキと可愛いチヒロが居なくなった執務室はなんだか寂しさが押し寄せて来る…それに、まだホットケーキの甘い香りが残っていてギルマスは余計に寂しく感じてしまうのだ。
美味しかった最初に食べたプリンという名前だと教えて貰った甘味を是非もう一度心征くまで食べたいと思っているので是非チヒロ様には店を出して欲しい!!
そう強く願うタヌキ…じゃない商業ギルドマスターであった。
白雪と千尋はギルド紹介の王都でも上に当たるランクの宿屋を案内された。
「ふわぁぁぁ~凄いよ~白雪~お城みたいだよ~!」
「そうじゃな…立派であるな。」
「ようこそ!ユリの館へ!商業ギルドよりお伺いしております、2名様ご宿泊で御座いますね、食事は如何されますか?」
「そうじゃな…今夜はここで食べてみるか?どうじゃ千尋?」
「うん!食べてみたい!どんな料理か食べてみたい!」
「では、食事も頼む…。」
「畏まりました…では、部屋は最上階のお部屋で御座います、こちらの鍵をご利用下さい、お食事は1時間後になります、用意が出来ましたらご案内に参ります。」
「あい分かった…よしなにな…千尋部屋に参るぞ。」
「はーい!」
「では、ご案内致します。」
白雪の後をやっぱりキョロキョロしながら付いていく千尋にフロントにいるスタッフ達が小さい子を見るような微笑ましさで千尋達を見送った。
そして千尋が驚いたのは、この宿にはエレベーターがあった事だ!
「こちらの昇降機で最上階まで参ります。」
「エレベーターあるんだ…」
「ほう…風の魔石で動かしている様じゃな…」
「はい、この昇降機はその昔王都に落ちて来られた神の愛し子様が考案された物で御座います。」
「神の愛し子さ…ま…」
「はい!我が国に来られた愛し子様は学校を作られたので有名ですが、その他にも色々な技術を教えて下さったのですよ!」
「そっか~凄いね!」
「はい!この宿から5分ほど歩いた先に神の愛し子様を祀る教会がありますよ、観光名所でもありますので一度行ってみられるのもいいですよ。」
「へ~白雪!明日行ってみようよ!」
「そうじゃな…家は昼からしか入れないしの…色々買い物ついでに行ってみるかの。」
「うん!」
その神の愛し子教会で千尋は驚く運命を知る事になるとは、この時は知るよしもない。
「こちらが最上階の部屋になります、どうぞ!」
「わぁ~広い!部屋が2つあるよ!!」
「おお~そうじゃな~良い部屋じゃ。」
「この部屋には小さいですがお風呂も備えてあります、こちらのタオル類もご自由にお使い下さい。」
「ありがとう…」
「では、ごゆっくりお寛ぎ下さい…後ほど食堂へご案内致します。」
「はーい!」
部屋の中をあっちこっち見て回る千尋を大きなソファーにゆったり座って微笑んで眺める白雪に部屋の中を報告する千尋…。
「千尋、そろそろ落ち着くのじゃ…そこに座れ!」
「うん!でもエレベーターあるって、びっくりした!」
「そうじゃな~やはりこの国は愛し子から色々な事を教えて貰い、その技術をずっと大事にして来たのであろ…」
「うん…凄いね!どんな人だったんだろう…でも800年前の人だって言うけど800年前に日本にエレベーターは無かったと思うんだけどな…。」
「こちらでは800年かもしれぬが…落ちて来た愛し子が800年前の人では無いのかもしれぬぞ?こちらとあちらでは時間の長さも違うのかもしれないしの…」
「そっか~そうだよね…僕の知らない人なのは確かだと思うけど…。」
「さて、明日色々買い物をしないとな…」
「うん!家に足りない物を買い物しなきゃね!テントの中からは出せないし物が多いし…。」
「まあ、テントのドアを家に設置しておけばいい…何かあった時もそこに直ぐに入れる様にすればいいからの!」
「うん!」
それからはシラユキと交代でお風呂に入って旅の服装から普段着に着替えて、とりとめのないない雑談をしていたら食事の時間になったようで案内の人が来た。
「シラユキ様、チヒロ様食事の準備が整いました、食堂までご案内致します。」
「はーい!」
ドアを開けてシラユキとチヒロは案内の人に付いて行くと昇降機で今度は2階に案内され窓側のいい席に案内された。
千尋は緊張してしまっていた!
こんな正式な感じの食事は初めてだったからドキドキが止まらない。
白雪は逆に落ち着いていて、どう見てもどこかの貴族のような趣で、逆に食堂のスタッフが緊張しているみたいだったけど…。
「ようこそ!シラユキ様チヒロ様!今夜のメニューはこちらになります。」
「ふむ…妾はこちらの肉のコースにする…千尋は?」
「う~ん…僕はこっちの魚にしてみる!最近肉ばかりだし…たまには魚食べたい!」
「では、それで頼む…」
「畏まりました、お飲み物は如何されますか?」
「せっかくの王都じゃ…妾は料理に合わせたワインを…千尋には果実のジュースじゃな。」
「うん!」
「畏まりました。」
そう言って優雅に立ち去るスタッフに千尋はほ~っと息を吐いて白雪に聞いてみた。
「白雪はこんな感じの所で食事したことあるんだ~凄い手慣れてるよね!」
「ん?無いぞ!妾も初めてじゃ!」
「ええ~でも凄く慣れてる感じだよ!」
「ふふふ…そうかえ?それならば千尋の本のお陰じゃな!千尋の書棚にある漫画にこういう食事をするシーンがあったのじゃ!」
「ええ!そんなのあった?」
「地球の神が時々入れ換えているのじゃよ、知らなかったのかえ?」
「そうなの?…知らなかった…後で確認してみる!」
「本当に愛されておるのぉ~千尋は…」
「エヘヘ…うん!感謝してる!…時々暴走されちゃうけど…いまだに僕の性別を勘違いしてらっしゃるけれども…」
「ふふふ…」
そうこうしている間に飲み物が来て食事が運ばれて来た!
……まあ、食事はサラダとメインの肉と魚を焼いて、それにパンが付いていた。
全体的に味付けは塩だけ…だった。
凄く楽しみにしていた分、その落胆は大きくて…。
「……千尋、マヨネーズを出してくれ!生野菜などマヨネーズ無くして食べれぬ!」
「ええ~でも、それっていいの?失礼じゃない?」
「よい!マヨネーズを出して!!」
お客さんが僕達以外は2、3組だったけど白雪の声は不機嫌なため大きく響いた。
「分かった…はい!マヨネーズだよ!どうぞ!」
「うむ…やはり生野菜にはマヨネーズじゃな!美味しい!」
結局僕も白雪と一緒にマヨネーズを掛けてサラダを食べた…。
そしたら周りのお客さんがヒソヒソ言い出し…それを聞き付けたスタッフが来て…
「お客様、お願い致したいのですが…」
「何じゃ!」
「あの…せっかくの料理ですので、他の何かを混ぜるのは…」
「ハっ!何を言うか!美味しくないから美味しくしたのじゃ!不味いままで食べさせるのか!!」
「そんな!当店の料理は王都でも1、2位を争うシェフが作った料理です!不味いなどありえません!」
「ふん!千尋の方が断然美味しい料理を作るわ!」
「し、し、白雪!!落ち着いて!!」
そう言っていたら店奥の厨房から身体の大きな…熊の様な人が出て来た!
「俺の料理に文句を言うヤツは誰だ!!」
「ふん!妾じゃ!」
「!!俺の料理の何処が不味い!?王都ではわざわざ俺の料理を食べに来る貴族もいる!その俺の料理が不味いとは!!」
「ふん!妾はこれより美味しいものを食べている!この様な料理など足元にも及ばぬわ!」
「なんだと!」
「千尋が作る料理はそなたより上の上を行く美味しさじゃ!」
「む~~そこまで言うなら対決だ!!俺の料理と対決してもらおうじゃないか!!」
「よいとも!己の不甲斐なさを思い知るがいい!」
「えええええええぇぇぇぇ~!!」
こうして何故か僕が料理対決する事になった…。
何でだ~!!
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