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34 女から女への宣戦布告
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9月になってもまだなお暑いよく晴れた午前中。
首筋に汗を垂らしながら営業先を2件ほど訪問した後会社に戻った。
丁度昼休憩の時間に差し掛かる時間帯だったので、偶には外でランチでもと思い、とりあえず手近なロッカーに荷物を置いて総務に向かう。
こういう時に誘うのは最近は決まって美香だ。
休憩時間になると同時に総務部の中を覗いてみたのだけれど、いつもはすぐ見つかる姿が見当たらず、部屋の隅々まで視線を巡らせる。
すると不意に声を掛けられた。
「山本さんなら午前の会議に借り出されて、まだ戻っていませんよ」
なるほどそういうことか、と納得して優しく声を掛けてくれた人にお礼を言おうと向き直る。
笑顔で振り返ったはずなのに、途中からその笑顔がどこかへ飛んで行った。
見やったその先にいた声の主が予想外の人物で、私は一瞬ぎょっとしてしまう。
「き、木野さん、教えてくれてありがとう……」
「どういたしまして」
木野さんはにっこり微笑む。
ここ最近の状況的に決して笑顔なんて向けてくれなさそうな人物からの満面の笑みに私は怯む。
すると、その隙を突くかのように木野さんは笑顔のまま両手をポンと合わせて私を上目遣いで見上げてくる。
「もしかして、ランチのお誘いでしたか? もしそうなら山本さんはしばらくお戻りにならないと思うので、よかったら私とご一緒にどうですか?」
「えっ」
思わぬ提案に瞬間的に返す言葉が見つからない。
「営業一課を目指す者として、憧れのポジションにいる先輩のお話を一度ゆっくり聞かせていただきたかったんです。ダメですか?」
そういう言い方をされると断りづらい。
けれども、良也の元カノであると同時に課長を巡るやり取りでも敵意を向ける対象であった私とご飯を食べて何が楽しいんだと思ってしまう。
はっきり言って私の方は気まずいし、話したいことも特にない。
そんな私の内心を知ってか知らずか、木野さんはもう一度にっこり「いいですか?」と念を押してくる。
ああ、私は美香の押しだけじゃなくて女子の押しに弱いようだ。断る文句がどうしても上手く口から出てこない。
気がついた時には、木野さんが鞄を持ってくるのを憂鬱な気分で待っていた。
さすがに食堂でランチは人目が気になったので、当初の予定通り社外での食事を提案した。
どこか行きたいお店があったら好きなところをどうぞ、となんの気なしに勧めてみたら、木野さんは何の躊躇もなく会社の目の前にあるカフェに行きたいと言ってきた。
おいおいおいおい。
内心、いや実際顔に引きつりが出ていたかもしれない。
だって、木野さんが選んだそのカフェは良也と木野さんが私を呼び出して一方的に別れを切り出してきたその場所。
行きたくない。空気読め。
そう思ってもそれを口に出す事ができない上に他のお店にしようと言い出す事もできず、私は出そうになる溜息をなんとか我慢してその入り口を潜ってしまった。
幸いにも、この前対面で座ったテーブル席は他の利用客によって使われていたので、私達は二人掛けの小さめのテーブル席に座った。
始終落ち着かない私を他所に、木野さんは明るい様子でオススメなどを語り二人で同じランチプレートを注文する。
会話は主に木野さんが話題を提供してきて、私がそれに答えるといった状態。
出てきた料理の味を満足に味わうことは出来なかったけれど、一応営業の第一線で働いている者として、会話が弾まなくて気まずくなるということだけは避けようと、私は無難に受け答えをこなした。
心の中でやっとだと胸を撫で下ろしたのは、食後のコーヒーが運ばれてきたとき。
これであと少しでこの状況から解放されると肩の力が抜けた。
が、しかし。
後から振り返ってみると、ここからがこのランチの本番だった……。
それまでは、営業部に転属になった時のためのアドバイスをひたすら求められていたので、自分なりのポイントを教えてあげるといった会話内容だった。
けれども、コーヒーを一口飲んだ木野さんは、それまでとは違ってもの凄く答えづらい質問を投げてきた。
「営業一課の人事権って主に榊課長が握ってるんですよね。どうして、今まで女子は川瀬先輩しか選ばれなかったんでしょうね?」
「うーん、どうしてだろうねぇ……」
曖昧に誤魔化そうとしたが、基本的な理由は分かっている。
単純に厳しいからだ。
男子社員ですら根を上げて他の課に逃げ出すことのある営業一課。“女の子”に分類されるようなタイプの子が耐えられる訳もない。
ならば自分は何なんだ?
一瞬自虐的な気分になるが、それは今は他所に置いておく。
自分で言うのもなんだが、根性と負けず嫌いなら誰にも負けない自信がある。
だからと言って、そう説明して木野さんが納得するかどうかは別の話だ。
彼女が拘っているのはあくまで“榊課長”のはず。
そこには純粋な仕事に対する向上心とは別の感情がある。普通に社内にいれば分かる営業一課の情報だけで納得できていない木野さんに上手く説明する自信も、何と答えてよいかもわからない。
「ほら、私は体も大きいし性格も男っぽいから変に気を使わなくても良いとでも思ったんじゃないかな。がさつだからデスクワークとかより、とにかく歩いて数を稼ぐほうが性に合ってるし。私には女子っぽい要素がないから――」
とりあえず木野さんの機嫌を損ねないように、謙ったことを羅列した私。言ってて悲しくなってきた。
すると、今までにはなかった低い温度の声が私の声を遮った。
「女っぽいかどうかなんて関係ないと思います。それとも、川瀬先輩はそういう理由で私があなたに追いつけないって思ってるんですか」
予想外の発言に私は目を見開き、その後に続いた木野さんの台詞に言葉を失った。
「自虐みたいなことを言って謙って私が満足すると思いました? 私ってそんなに安っぽい女に見えますか?」
先程までニコニコ話していた可愛らしい女の子はどこへやら。
木野さんは睨むような目つきで私を真っ直ぐ見る。
「そんなこと――」
「ありますよね。私は真剣に質問しました。けれども川瀬先輩誤魔化すような事ばっかり言いましたよね。私、本気ですから。本気で営業一課で働くこと目指してますから」
でも、課長の側にいたいがための不純な動機から出来た目標意識だったのでは?
そう考えた瞬間、それが通じてしまったかのように木野さんは強く言う。
「確かに榊課長に振り向いて欲しいっていうのも目的の一つです。そのためには仕事で認められる方が女としてアピールを掛けていくよりも効率的だって今でも思ってます。だからと言ってそれだけで会社で最も厳しくて有名な場所で働こうなんてこと私は考えません。そんなに馬鹿だと思いました?」
「思ってないよっ!」
反射的に出た声は思ったよりも大きく店内に響く。
周囲の視線が気になり目を泳がせた私を木野さんの視線が真っ直ぐ射抜く。
「私、川瀬先輩に負けたくありません」
はっきりと意志の籠った言葉。
予想外だった。
ここまで真剣だったなんて。
でも、そうなるとどうしても気になることが出てくる。
「……りょ、杉浦のことはどうするの?」
元々は二人の喧嘩が原因だ。
その場の勢いで大きくなったてしまった今回の話。
私はそう思っていた。
引っ込みがつかなくなって、両者が意地になっているのではないかと。
少なくとも、無駄に私に拘っている良也の態度を見ているとそうとしか思えなかった。
けれども、木野さんは興が冷めたように投げやりに視線を遠くに投げる。
「良也? もう、どうでもいいです。なんなら川瀬先輩に返します」
――馬鹿にするな!
そう叫びたくなって一瞬高ぶった感情が、次の瞬間冷めていく。
窓の外を見やるその横顔がどこか寂しそうに見えたから。
そんなこと言うのに何でそんな顔をするの?
そう口を開こうとしたけれど出来なかった。
「私、今は榊課長がいいんです」
「…………」
「私、川瀬先輩には仕事でも恋でも負けませんから」
寂し気な視線は消え失せ、再び正面に戻って来た瞳に籠った意志は私を圧迫した。
でも、すぐにその顔は元の女の子らしい笑顔を被った。
「なーんて、生意気言っちゃいましたね。私なんてまだまだ先輩の足元にも及びません。でも、今後は追いつけるように頑張っちゃいますから」
言いつつ立ち上がる木野さんに何と声を掛けて良いかが分からず、私は釣られる様に立ち上がって木野さんから目を逸らした。
首筋に汗を垂らしながら営業先を2件ほど訪問した後会社に戻った。
丁度昼休憩の時間に差し掛かる時間帯だったので、偶には外でランチでもと思い、とりあえず手近なロッカーに荷物を置いて総務に向かう。
こういう時に誘うのは最近は決まって美香だ。
休憩時間になると同時に総務部の中を覗いてみたのだけれど、いつもはすぐ見つかる姿が見当たらず、部屋の隅々まで視線を巡らせる。
すると不意に声を掛けられた。
「山本さんなら午前の会議に借り出されて、まだ戻っていませんよ」
なるほどそういうことか、と納得して優しく声を掛けてくれた人にお礼を言おうと向き直る。
笑顔で振り返ったはずなのに、途中からその笑顔がどこかへ飛んで行った。
見やったその先にいた声の主が予想外の人物で、私は一瞬ぎょっとしてしまう。
「き、木野さん、教えてくれてありがとう……」
「どういたしまして」
木野さんはにっこり微笑む。
ここ最近の状況的に決して笑顔なんて向けてくれなさそうな人物からの満面の笑みに私は怯む。
すると、その隙を突くかのように木野さんは笑顔のまま両手をポンと合わせて私を上目遣いで見上げてくる。
「もしかして、ランチのお誘いでしたか? もしそうなら山本さんはしばらくお戻りにならないと思うので、よかったら私とご一緒にどうですか?」
「えっ」
思わぬ提案に瞬間的に返す言葉が見つからない。
「営業一課を目指す者として、憧れのポジションにいる先輩のお話を一度ゆっくり聞かせていただきたかったんです。ダメですか?」
そういう言い方をされると断りづらい。
けれども、良也の元カノであると同時に課長を巡るやり取りでも敵意を向ける対象であった私とご飯を食べて何が楽しいんだと思ってしまう。
はっきり言って私の方は気まずいし、話したいことも特にない。
そんな私の内心を知ってか知らずか、木野さんはもう一度にっこり「いいですか?」と念を押してくる。
ああ、私は美香の押しだけじゃなくて女子の押しに弱いようだ。断る文句がどうしても上手く口から出てこない。
気がついた時には、木野さんが鞄を持ってくるのを憂鬱な気分で待っていた。
さすがに食堂でランチは人目が気になったので、当初の予定通り社外での食事を提案した。
どこか行きたいお店があったら好きなところをどうぞ、となんの気なしに勧めてみたら、木野さんは何の躊躇もなく会社の目の前にあるカフェに行きたいと言ってきた。
おいおいおいおい。
内心、いや実際顔に引きつりが出ていたかもしれない。
だって、木野さんが選んだそのカフェは良也と木野さんが私を呼び出して一方的に別れを切り出してきたその場所。
行きたくない。空気読め。
そう思ってもそれを口に出す事ができない上に他のお店にしようと言い出す事もできず、私は出そうになる溜息をなんとか我慢してその入り口を潜ってしまった。
幸いにも、この前対面で座ったテーブル席は他の利用客によって使われていたので、私達は二人掛けの小さめのテーブル席に座った。
始終落ち着かない私を他所に、木野さんは明るい様子でオススメなどを語り二人で同じランチプレートを注文する。
会話は主に木野さんが話題を提供してきて、私がそれに答えるといった状態。
出てきた料理の味を満足に味わうことは出来なかったけれど、一応営業の第一線で働いている者として、会話が弾まなくて気まずくなるということだけは避けようと、私は無難に受け答えをこなした。
心の中でやっとだと胸を撫で下ろしたのは、食後のコーヒーが運ばれてきたとき。
これであと少しでこの状況から解放されると肩の力が抜けた。
が、しかし。
後から振り返ってみると、ここからがこのランチの本番だった……。
それまでは、営業部に転属になった時のためのアドバイスをひたすら求められていたので、自分なりのポイントを教えてあげるといった会話内容だった。
けれども、コーヒーを一口飲んだ木野さんは、それまでとは違ってもの凄く答えづらい質問を投げてきた。
「営業一課の人事権って主に榊課長が握ってるんですよね。どうして、今まで女子は川瀬先輩しか選ばれなかったんでしょうね?」
「うーん、どうしてだろうねぇ……」
曖昧に誤魔化そうとしたが、基本的な理由は分かっている。
単純に厳しいからだ。
男子社員ですら根を上げて他の課に逃げ出すことのある営業一課。“女の子”に分類されるようなタイプの子が耐えられる訳もない。
ならば自分は何なんだ?
一瞬自虐的な気分になるが、それは今は他所に置いておく。
自分で言うのもなんだが、根性と負けず嫌いなら誰にも負けない自信がある。
だからと言って、そう説明して木野さんが納得するかどうかは別の話だ。
彼女が拘っているのはあくまで“榊課長”のはず。
そこには純粋な仕事に対する向上心とは別の感情がある。普通に社内にいれば分かる営業一課の情報だけで納得できていない木野さんに上手く説明する自信も、何と答えてよいかもわからない。
「ほら、私は体も大きいし性格も男っぽいから変に気を使わなくても良いとでも思ったんじゃないかな。がさつだからデスクワークとかより、とにかく歩いて数を稼ぐほうが性に合ってるし。私には女子っぽい要素がないから――」
とりあえず木野さんの機嫌を損ねないように、謙ったことを羅列した私。言ってて悲しくなってきた。
すると、今までにはなかった低い温度の声が私の声を遮った。
「女っぽいかどうかなんて関係ないと思います。それとも、川瀬先輩はそういう理由で私があなたに追いつけないって思ってるんですか」
予想外の発言に私は目を見開き、その後に続いた木野さんの台詞に言葉を失った。
「自虐みたいなことを言って謙って私が満足すると思いました? 私ってそんなに安っぽい女に見えますか?」
先程までニコニコ話していた可愛らしい女の子はどこへやら。
木野さんは睨むような目つきで私を真っ直ぐ見る。
「そんなこと――」
「ありますよね。私は真剣に質問しました。けれども川瀬先輩誤魔化すような事ばっかり言いましたよね。私、本気ですから。本気で営業一課で働くこと目指してますから」
でも、課長の側にいたいがための不純な動機から出来た目標意識だったのでは?
そう考えた瞬間、それが通じてしまったかのように木野さんは強く言う。
「確かに榊課長に振り向いて欲しいっていうのも目的の一つです。そのためには仕事で認められる方が女としてアピールを掛けていくよりも効率的だって今でも思ってます。だからと言ってそれだけで会社で最も厳しくて有名な場所で働こうなんてこと私は考えません。そんなに馬鹿だと思いました?」
「思ってないよっ!」
反射的に出た声は思ったよりも大きく店内に響く。
周囲の視線が気になり目を泳がせた私を木野さんの視線が真っ直ぐ射抜く。
「私、川瀬先輩に負けたくありません」
はっきりと意志の籠った言葉。
予想外だった。
ここまで真剣だったなんて。
でも、そうなるとどうしても気になることが出てくる。
「……りょ、杉浦のことはどうするの?」
元々は二人の喧嘩が原因だ。
その場の勢いで大きくなったてしまった今回の話。
私はそう思っていた。
引っ込みがつかなくなって、両者が意地になっているのではないかと。
少なくとも、無駄に私に拘っている良也の態度を見ているとそうとしか思えなかった。
けれども、木野さんは興が冷めたように投げやりに視線を遠くに投げる。
「良也? もう、どうでもいいです。なんなら川瀬先輩に返します」
――馬鹿にするな!
そう叫びたくなって一瞬高ぶった感情が、次の瞬間冷めていく。
窓の外を見やるその横顔がどこか寂しそうに見えたから。
そんなこと言うのに何でそんな顔をするの?
そう口を開こうとしたけれど出来なかった。
「私、今は榊課長がいいんです」
「…………」
「私、川瀬先輩には仕事でも恋でも負けませんから」
寂し気な視線は消え失せ、再び正面に戻って来た瞳に籠った意志は私を圧迫した。
でも、すぐにその顔は元の女の子らしい笑顔を被った。
「なーんて、生意気言っちゃいましたね。私なんてまだまだ先輩の足元にも及びません。でも、今後は追いつけるように頑張っちゃいますから」
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