レジェンドオブカーボニア~空から落ちてきた女の子を助けたら帝国軍に追われるハメになったが、一緒に手に入れた最強の剣で無双する

天水覚理

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「そういえば、まだ訊いてなかったっけ」

 サヴェロは腰に帯びていたアイオスを引き抜くと、自分の目の前に置いた。

「俺達は今後どうするんだ? アテがないわけじゃないんだろ?」

『そうですね。今のうちに、これからの事をお話ししておきましょう』

 今後の旅の説明をアイオスから聴く為、サヴェロとメリダはアイオスの傍に近寄った。

『私達はこれから、カーボニア王国の中枢があった都市ブーハへ向かいたいと思います』

「ブーハ? そこには何かあるの?」

 聞いた事のない都市の名前に、サヴェロはアイオスに説明を求める。

『はい。そこにはかつてカーボニア王国が有していた科学技術の粋が結集しています。そして、我々を……正確にはメリダ様を追う者もブーハを目指しているはずです』

「どういう事? アイオスは何か知ってるの?」

『私にはメリダ様を追う者について心当たりがあります。その者が何故メリダ様を狙うのかもおおよそ見当がついています。恐らく、相手方の真の目的はメリダ様の力を利用し、カーボニア文明を復活させる事でしょう』

「カーボニア文明の復活って……」

あまりにもスケールの大きい話に、サヴェロは驚き、うまく言葉が出てこなかった。

『先程申し上げましたブーハにはそれが可能な技術があります。カーボニア文明の礎を築いた技術エターナルウィスシステムが』

「「エターナルウィスシステム?」」

 サヴェロとメリダが声を揃えてアイオスに訊いた。どうやらメリダもその言葉は初耳だったらしく、サヴェロ同様首を傾げている。

『エターナルウィスシステムとは、世界に存在するウィスを利用し、半永久的にエネルギーを生産し続ける科学技術の事です。この技術の確立により、カーボニア王国は大躍進を遂げ、超大国となりました』

「……凄い。今の時代の科学技術じゃ、ウィスを利用するどころか、観測さえ出来ないのに」

改めてカーボニア王国の科学力を思い知らされ、驚愕するサヴェロ。

「私もそんな技術がある事知らなかった。自分の国の事なのに」

『それは仕方がありません。エターナルウィスシステムは存在自体が完全極秘事項である為、軍部の一部関係者と限られた王族しか知り得ません。王族も成人するまでは知らされないので、メリダ様はご存知なくて当然です』

「ん? でもどうしてそんなトップシークレットをアイオスは知ってんの?」

『私は元々軍部の人間です。とある事情でそのような極秘事項に触れる機会がありました』

「え? いや、ちょっと待って、そもそもアイオスって人間だったの?」

「私もアイオスって機械か何かだと思ってた」

『はい。そうです。この姿になったのも事情があるのですが、この話は後々詳しくお話ししますので、今は我々の目的の方を』

アイオスは脱線しそうになった話を戻し、今後の目的について語り始めた。
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