レジェンドオブカーボニア~空から落ちてきた女の子を助けたら帝国軍に追われるハメになったが、一緒に手に入れた最強の剣で無双する

天水覚理

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追跡

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サヴェロ達が遺跡への道を進み始めたのと同時刻。先程までサヴェロ達がいた街には、年中蒸し暑いリーピンでも黒いロングコートを着込み、長い髪で顔の半分を隠した長身痩躯の男デールの姿があった。

デールはカフェのテラス席に座り、コーヒーを飲みながら読書をしている。するとそこへ、

「デール様。新たな情報が入りました」

 部下である帝国兵の一人がデールのもとへとやってきた。帝国兵は軍服を脱ぎ私服に身を包んでいる。

「つい一時間程前、ターゲット達は近くの屋台で食事をしていたそうです」

「……それで?」

デールは、部下には目もくれず、読書を続けながら部下の話を聞く。

「はい。その屋台の主人の話によると、何やら遺跡について知りたがっていたので、最近発見された遺跡の事を話してやったそうです」

「遺跡……」

 デールはそう呟くと、本を閉じ立ち上がった。

「今すぐその遺跡の場所を調べろ。そして、車の用意だ」

「え? その遺跡に行かれるのですか? まだターゲット達がそこに向かったと決まった訳では……」

「少しばかり心当たりがある。場所がわかり次第すぐに向かうから急げ」

デールが命令を下すと、部下は「了解しました」と返事をし、車を手配した。そして、数分後遺跡の場所を確認したデール達はサヴェロ達が向かった遺跡へと車を発進させる。

「デール様。補足情報ですが、ターゲット達はその遺跡に行けないかと街を行き交うドライバーにヒッチハイクをしていたようです。その後、トラックに乗るターゲットの姿も確認されています」

「決まりだな。急げ、ターゲットに逃げられる前に追いつくぞ」

 デールの乗る車のドライバーはその命令を聴くと、アクセルを踏み込み車を加速させた。
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