157 / 200
第157話 さあ、行動開始です
しおりを挟む
受付のベテランの女性に、私は持っているかばんを見せつけます。
何事かと思っていた女性でしたが、私のカバンを眺めている間に、みるみる表情が変わっていきます。
「おや、あんた、これ……」
明らかに顔色が変わりました。どうやら、これがどういうものか分かったようです。
「いやあ、これをその年で持っているたあ、驚いたもんだね」
「私はキンソンの商業ギルドマスターからいただいたんです。ええ、それは重宝させて頂いておりますよ」
「そうかいそうかい。そいつはよかったねぇ」
ベテランの女性がにこやかに笑っています。
世間話はこのくらいにしまして、本格的にマソルでの活動の話をしませんとね。
ですので、港の市場について、まずは尋ねます。
「それなら、ここの裏手に行けばいい。今の時間なら、魚の売買が行われているはずだ」
「ありがとうございます。早速行ってみますね」
「ああ、頑張りなよ」
「はい」
私たちは、一度商業ギルドの建物から出ます。
商業ギルドの裏手では、漁師たちが獲ってきた魚介類を売りさばく市場が開かれているそうですのでね。早速見学に参ります。
「うわぁ、これが魚市場ですか」
所狭しと露店が出ています。
たくさんの魚介類売りに出されているのですが、問題はその売り方ですね。無造作に魚が置かれていています。これが海の街の売り方かと思うと、かなり引いてしまいます。
まあ、前世の世界のように冷蔵ケースがあるわけでもありませんのでね。しょうがないとはいえ、これはないなと思いました。
ですが、そこに並んだ魚たちは、前世でも見たことのある魚がたくさん並んでいます。
こちはヒラメですかね。あっ、鯛も並んでしますよ。私はついつい目移りしてしまいます。
「お姉様、これを食べるんですか?」
「なんだか、少しにおいませんかね……」
二人とも魚のことを怖がっているようです。
ウィズタリア王国ではまず見ませんからね。川魚ですら見ることは稀ですもの、怖くて仕方ありませんよね。
「ええ、食べるんですよ。においは、多分保存方法がよくありませんからでしょう。傷み始めているでしょうし、そもそも海でつくにおいというのもあります。慣れていなければ、鼻をつまみたくなりますよ」
私は説明をしてあげます。
そんな中、私は適当に魚を見繕っていきます。今朝釣れたばかりであるのなら、傷みはまだ小さいですからね。
「毎度~」
めぼしい魚を買いあさりますと、私は持っている魔法かばんの中に放り込んでいきます。この中なら、これ以上傷むことはありませんからね。
ただ、二人揃って嫌そうな目をしているのが、なんともいたたまれませんでした。文化の違いでしょうかね。
私はなんとか二人をなだめながら、一度商業ギルドへと戻っていきました。
商業ギルドに戻りますと、先程の女性のところに向かいます。
「おや、さっきの嬢ちゃんたちか。どうだい、めぼしいものは買えたかな?」
「はい、仕入れさせて頂きました」
「そうかいそうかい。魔法かばんがあるなら、持ちある気は楽だろうからね。それで、このおばさんに何か用かな?」
自分でおばさんと言ってしまいますか。
笑いたくなる気持ちをぐっとこらえ、私は次の質問をします。
「ちょっと作業をできるような場所を確保してもいいでしょうか」
「うん? 作業って何をする気だい?」
ベテランの女性の表情が歪みます。
「海岸近くでちょっとやりたいことがありますので、一時的な使用許可がいただけないかと思いましてね。それで声をかけさせていただいてるんです」
「何をする気か知らんが、別にそんなもんは必要ない。港はいろいろと作業の邪魔になるから、街の外の海岸だったら適当に使って構わんよ。船の邪魔だけしなければいい」
「ありがとうございます。では、早速向かわせてもらいますね」
「ま、まあ、気を付けて行くんだぞ」
「はい」
無事に海岸の使用許可が出ましたので、私はアマリス様とルーチェを連れて、街の外へと向かっていきました。
街の外に出ると、そこは護岸工事などされているわけもなく、広い砂浜が広がっていました。
「うん、これならやるには十分な広さがあるわね」
笑顔を見せる私に、二人は事情がよくのみ込めないために戸惑っています。
「ラ・ギア・ルド」
私は海岸に、大きな土の容器を作り出します。一緒に桶も作っておきます。
「お姉様は一体何をなさるおつもりかしら」
「私だって分かりませんよ、アマリス様」
不安そうに私を見つめていますね。でしたら、何をするのか教えてあげるだけです。
「これから海水を組んで、塩を作ります」
「塩?!」
「塩って、岩じゃないんですか?」
うんうん。ウィズタリアだと岩塩ですからね。かなり希少で、王家であっても公爵家であっても滅多に使える代物じゃないですからね。
私はそれを、ここで量産しようというわけなのです。
しかし、海に入るにはひとつ問題がありましたね。
「う~ん、ドレスが海水に濡れてしまいます。ここは仕方ありません」
私はもう一度魔法を使って小屋を作り出します。
二人を外に待たせ、私は服を着替えます。
「じゃーん! やはり濡れてもいいというならこれに限りますね」
出てきた私の姿を見たアマリス様とルーチェは、あんぐりと口を開けながら見つめています。
それはどうしてか。私が作ってきた水着姿になっていたからなのですよ。
何事かと思っていた女性でしたが、私のカバンを眺めている間に、みるみる表情が変わっていきます。
「おや、あんた、これ……」
明らかに顔色が変わりました。どうやら、これがどういうものか分かったようです。
「いやあ、これをその年で持っているたあ、驚いたもんだね」
「私はキンソンの商業ギルドマスターからいただいたんです。ええ、それは重宝させて頂いておりますよ」
「そうかいそうかい。そいつはよかったねぇ」
ベテランの女性がにこやかに笑っています。
世間話はこのくらいにしまして、本格的にマソルでの活動の話をしませんとね。
ですので、港の市場について、まずは尋ねます。
「それなら、ここの裏手に行けばいい。今の時間なら、魚の売買が行われているはずだ」
「ありがとうございます。早速行ってみますね」
「ああ、頑張りなよ」
「はい」
私たちは、一度商業ギルドの建物から出ます。
商業ギルドの裏手では、漁師たちが獲ってきた魚介類を売りさばく市場が開かれているそうですのでね。早速見学に参ります。
「うわぁ、これが魚市場ですか」
所狭しと露店が出ています。
たくさんの魚介類売りに出されているのですが、問題はその売り方ですね。無造作に魚が置かれていています。これが海の街の売り方かと思うと、かなり引いてしまいます。
まあ、前世の世界のように冷蔵ケースがあるわけでもありませんのでね。しょうがないとはいえ、これはないなと思いました。
ですが、そこに並んだ魚たちは、前世でも見たことのある魚がたくさん並んでいます。
こちはヒラメですかね。あっ、鯛も並んでしますよ。私はついつい目移りしてしまいます。
「お姉様、これを食べるんですか?」
「なんだか、少しにおいませんかね……」
二人とも魚のことを怖がっているようです。
ウィズタリア王国ではまず見ませんからね。川魚ですら見ることは稀ですもの、怖くて仕方ありませんよね。
「ええ、食べるんですよ。においは、多分保存方法がよくありませんからでしょう。傷み始めているでしょうし、そもそも海でつくにおいというのもあります。慣れていなければ、鼻をつまみたくなりますよ」
私は説明をしてあげます。
そんな中、私は適当に魚を見繕っていきます。今朝釣れたばかりであるのなら、傷みはまだ小さいですからね。
「毎度~」
めぼしい魚を買いあさりますと、私は持っている魔法かばんの中に放り込んでいきます。この中なら、これ以上傷むことはありませんからね。
ただ、二人揃って嫌そうな目をしているのが、なんともいたたまれませんでした。文化の違いでしょうかね。
私はなんとか二人をなだめながら、一度商業ギルドへと戻っていきました。
商業ギルドに戻りますと、先程の女性のところに向かいます。
「おや、さっきの嬢ちゃんたちか。どうだい、めぼしいものは買えたかな?」
「はい、仕入れさせて頂きました」
「そうかいそうかい。魔法かばんがあるなら、持ちある気は楽だろうからね。それで、このおばさんに何か用かな?」
自分でおばさんと言ってしまいますか。
笑いたくなる気持ちをぐっとこらえ、私は次の質問をします。
「ちょっと作業をできるような場所を確保してもいいでしょうか」
「うん? 作業って何をする気だい?」
ベテランの女性の表情が歪みます。
「海岸近くでちょっとやりたいことがありますので、一時的な使用許可がいただけないかと思いましてね。それで声をかけさせていただいてるんです」
「何をする気か知らんが、別にそんなもんは必要ない。港はいろいろと作業の邪魔になるから、街の外の海岸だったら適当に使って構わんよ。船の邪魔だけしなければいい」
「ありがとうございます。では、早速向かわせてもらいますね」
「ま、まあ、気を付けて行くんだぞ」
「はい」
無事に海岸の使用許可が出ましたので、私はアマリス様とルーチェを連れて、街の外へと向かっていきました。
街の外に出ると、そこは護岸工事などされているわけもなく、広い砂浜が広がっていました。
「うん、これならやるには十分な広さがあるわね」
笑顔を見せる私に、二人は事情がよくのみ込めないために戸惑っています。
「ラ・ギア・ルド」
私は海岸に、大きな土の容器を作り出します。一緒に桶も作っておきます。
「お姉様は一体何をなさるおつもりかしら」
「私だって分かりませんよ、アマリス様」
不安そうに私を見つめていますね。でしたら、何をするのか教えてあげるだけです。
「これから海水を組んで、塩を作ります」
「塩?!」
「塩って、岩じゃないんですか?」
うんうん。ウィズタリアだと岩塩ですからね。かなり希少で、王家であっても公爵家であっても滅多に使える代物じゃないですからね。
私はそれを、ここで量産しようというわけなのです。
しかし、海に入るにはひとつ問題がありましたね。
「う~ん、ドレスが海水に濡れてしまいます。ここは仕方ありません」
私はもう一度魔法を使って小屋を作り出します。
二人を外に待たせ、私は服を着替えます。
「じゃーん! やはり濡れてもいいというならこれに限りますね」
出てきた私の姿を見たアマリス様とルーチェは、あんぐりと口を開けながら見つめています。
それはどうしてか。私が作ってきた水着姿になっていたからなのですよ。
43
あなたにおすすめの小説
転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。
桜城恋詠
ファンタジー
聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。
異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。
彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。
迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。
「絶対、誰にも渡さない」
「君を深く愛している」
「あなたは私の、最愛の娘よ」
公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。
そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?
命乞いをしたって、もう遅い。
あなたたちは絶対に、許さないんだから!
☆ ☆ ☆
★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。
こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。
※9/28 誤字修正
無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する
タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。
社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。
孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。
そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。
追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。
役立たず聖女見習い、追放されたので森でマイホームとスローライフします ~召喚できるのは非生物だけ?いいえ、全部最強でした~
しおしお
ファンタジー
聖女見習いとして教会に仕えていた少女は、
「役立たず」と嘲笑され、ある日突然、追放された。
理由は単純。
彼女が召喚できるのは――タンスやぬいぐるみなどの非生物だけだったから。
森へ放り出され、夜を前に途方に暮れる中、
彼女は必死に召喚を行う。
呼び出されたのは、一体の熊のぬいぐるみ。
だがその瞬間、彼女のスキルは覚醒する。
【付喪神】――非生物に魂を宿らせる能力。
喋らないが最強の熊、
空を飛び無限引き出し爆撃を行うタンス、
敬語で語る伝説級聖剣、
そして四本足で歩き、すべてを自動化する“マイホーム”。
彼女自身は戦わない。
努力もしない。
頑張らない。
ただ「止まる場所が欲しかった」だけなのに、
気づけば魔物の軍勢は消え、
王城と大聖堂は跡形もなく吹き飛び、
――しかし人々は、なぜか生きていた。
英雄になることを拒み、
責任を背負うこともせず、
彼女は再び森へ帰る。
自動調理、自動防衛、完璧な保存環境。
便利すぎる家と、喋らない仲間たちに囲まれた、
頑張らないスローライフが、今日も続いていく。
これは、
「世界を救ってしまったのに、何もしない」
追放聖女の物語。
-
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
婚約破棄された公爵令嬢は冤罪で地下牢へ、前世の記憶を思い出したので、スキル引きこもりを使って王子たちに復讐します!
山田 バルス
ファンタジー
王宮大広間は春の祝宴で黄金色に輝き、各地の貴族たちの笑い声と音楽で満ちていた。しかしその中心で、空気を切り裂くように響いたのは、第1王子アルベルトの声だった。
「ローゼ・フォン・エルンスト! おまえとの婚約は、今日をもって破棄する!」
周囲の視線が一斉にローゼに注がれ、彼女は凍りついた。「……は?」唇からもれる言葉は震え、理解できないまま広間のざわめきが広がっていく。幼い頃から王子の隣で育ち、未来の王妃として教育を受けてきたローゼ――その誇り高き公爵令嬢が、今まさに公開の場で突き放されたのだ。
アルベルトは勝ち誇る笑みを浮かべ、隣に立つ淡いピンク髪の少女ミーアを差し置き、「おれはこの天使を選ぶ」と宣言した。ミーアは目を潤ませ、か細い声で応じる。取り巻きの貴族たちも次々にローゼの罪を指摘し、アーサーやマッスルといった証人が証言を加えることで、非難の声は広間を震わせた。
ローゼは必死に抗う。「わたしは何もしていない……」だが、王子の視線と群衆の圧力の前に言葉は届かない。アルベルトは公然と彼女を罪人扱いし、地下牢への収監を命じる。近衛兵に両腕を拘束され、引きずられるローゼ。広間には王子を讃える喝采と、哀れむ視線だけが残った。
その孤立無援の絶望の中で、ローゼの胸にかすかな光がともる。それは前世の記憶――ブラック企業で心身をすり減らし、引きこもりとなった過去の記憶だった。地下牢という絶望的な空間が、彼女の心に小さな希望を芽生えさせる。
そして――スキル《引きこもり》が発動する兆しを見せた。絶望の牢獄は、ローゼにとって新たな力を得る場となる。《マイルーム》が呼び出され、誰にも侵入されない自分だけの聖域が生まれる。泣き崩れる心に、未来への決意が灯る。ここから、ローゼの再起と逆転の物語が始まるのだった。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる