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第168話 やむなく王都へ向かいます
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キンソンの商業ギルドに戻りまして、ネイド様に取引用の薬草を渡しますと、いよいよ翌日は王都へと出発する日となります。
翌朝、イリスに食堂のことをお願いして家を出ますと、アマリス様とルーチェ、それと四羽のラッシュバードと一緒に商業ギルドに向かいます。
「お姉様」
「なんでしょうか、アマリス様」
「今回はスピードとスターではないのですね」
アマリス様は、私が連れているラッシュバードを見てすぐに分かってしまったようです。それもそうでしょうね。従属の輪の上に着けられたスカーフ、それがスピードとスターとは違うものでしたからね。
「今回は、去年に生まれましたイチとウノに来てもらいました。この二羽にも王都と人間に慣れてもらいたいですからね」
「そうなのですか。でも、どうしてなのですか?」
私の話には納得して下さいましたが、理由を改めて問いかけてきます。
「将来的には、このラッシュバードを使った事業もしたいと考えておりますのでね。ただのラッシュバードでは難しいところも、この眷属化したラッシュバードなら、可能ではないかと考えているのですよ」
「ふむふむ」
「お姉様ったら、ずいぶんといろいろ企んでらっしゃいますね」
私の話に頷くアマリス様の横で、ルーチェがなんだか呆れた感じで話をしていますね。
仕方ありませんよ。今の私はレチェ商会の商会長なのですから。商人であるのなら、いろいろと事業展開をしてみるものではないのですかね。
「企んでいらっしゃると思いますよ。そうでなければ、この魔法かばんだって作ったりはしないでしょう?」
「お姉様ってば、どうして学園の入学試験に落ちられたのでしょうかね。これだけの実績を見せられると、証拠があっても信じられませんよ」
「本当ですね」
二人はそう仰いますと、アマリス様は頬笑みを浮かべながら、ルーチェはジト目で私を見てきます。
いや、私だって、できれば入学試験の時にいろいろ知っていたかったと思いますよ。
ですが、魔法学園の入学試験に失敗したおかげで今があるんです。本当に何がどう転ぶか分かったものではないですね。
商業ギルドにやってきまして、ミサエラさんと合流します。
「ミサエラさん、ネイド様、おはようございます」
「ええ、おはようございます、レチェさん」
「おはようございます、レイチェルさん」
同じような挨拶をしてきますが、私に対する態度が対照的すぎます。
「ネイド、定期的にこれからも取引を行うようですが、これからもレチェさんのことは国には内密にお願いしますね。私たちウィズタリア王国の人間の話なんですからね」
「分かりましたよ、ミサエラ。正直言って、国には内緒にしていても、私の商業ギルドに引き抜きたい人材ですよ」
「嫌ですよ。誰が可愛い姪を他国に渡しますか」
「まったく、怖いですよ、ミサエラ」
ぎろりと睨まれて、ネイド様はたじたじのようですね。
「それでは、私はこれで帰るとしますよ。また遊びに来て下さいね、レイチェルさん」
ネイド様は商人や職員たちを率いて、マソルの街へと戻っていかれました。もちろん、私の商会のかばんと一目で分かる、あのラッシュバードの刺繍入りの魔法かばんを提げてです。
見送りが済みますと、改めてミサエラさんが私を睨んできます。
「まったく、なによその国で勝手なことをしているのですか。自分の立ち位置というものを、もう少ししっかりと理解して下さい」
「も、申し分かりません。ですが、私の今回の目的を達成するにはどうしても必要なことでしたから……」
叱られている私ですが、一生懸命に反論をします。
ですが、そんな私にはミサエラさんから、ますます厳しい目が向けられています。これは、とてもではないですが許してもらえなさそうです。
私の隣では、どうしたらいいのか分からないアマリス様とルーチェが戸惑いながらミサエラさんを見ています。
「まあ、済んでしまったことは仕方ありません。これから王都に向かいまして、しっかりと説明してもらいますからね。国王陛下たちの御前です、嘘偽り、包み隠しのないように、すべて洗いざらい吐いてもらいますからね」
「は、はいっ!」
あまりにも迫力がすごすぎて、私はものすごく大きな声で返事をするしかありませんでした。こんな怖いミサエラさんは、本当に初めてですよ。
ともかくこれ以上怒らせないようにと、私は押し黙ることにしました。
ネイド様を見送り、出発する支度の整った私たちは、ラッシュバードたちに乗り込みます。
私がイチ、ミサエラさんがウノ、アマリス様がフォレ、ルーチェがラニという配置です。あれだけ私に怒りを向けていたので、ウノがきちんとミサエラさんを乗せてくれるか心配しましたが、どうやら問題なかったようです。むしろ、喜んで乗せていたようです。
「それでは、王都に向けて出発です」
「はい、お姉様」
私が呼び掛けますと、ラッシュバードたちが一斉に駆け出します。
ラッシュバードたちの最高速度は、馬の全力疾走とあまり変わりません。つまり、早馬レベルで王都とこのキンソンとの間を移動できるのです。
かかる日数としては、馬車の三分の一程度でしょう。
やらかしの代償ではありますが、王都に向かう私の気分は最悪です。
ああ、さっさと終わってくれませんでしょうかね。私は祈るような気持ちで、ラッシュバードたちを走らせたのでした。
翌朝、イリスに食堂のことをお願いして家を出ますと、アマリス様とルーチェ、それと四羽のラッシュバードと一緒に商業ギルドに向かいます。
「お姉様」
「なんでしょうか、アマリス様」
「今回はスピードとスターではないのですね」
アマリス様は、私が連れているラッシュバードを見てすぐに分かってしまったようです。それもそうでしょうね。従属の輪の上に着けられたスカーフ、それがスピードとスターとは違うものでしたからね。
「今回は、去年に生まれましたイチとウノに来てもらいました。この二羽にも王都と人間に慣れてもらいたいですからね」
「そうなのですか。でも、どうしてなのですか?」
私の話には納得して下さいましたが、理由を改めて問いかけてきます。
「将来的には、このラッシュバードを使った事業もしたいと考えておりますのでね。ただのラッシュバードでは難しいところも、この眷属化したラッシュバードなら、可能ではないかと考えているのですよ」
「ふむふむ」
「お姉様ったら、ずいぶんといろいろ企んでらっしゃいますね」
私の話に頷くアマリス様の横で、ルーチェがなんだか呆れた感じで話をしていますね。
仕方ありませんよ。今の私はレチェ商会の商会長なのですから。商人であるのなら、いろいろと事業展開をしてみるものではないのですかね。
「企んでいらっしゃると思いますよ。そうでなければ、この魔法かばんだって作ったりはしないでしょう?」
「お姉様ってば、どうして学園の入学試験に落ちられたのでしょうかね。これだけの実績を見せられると、証拠があっても信じられませんよ」
「本当ですね」
二人はそう仰いますと、アマリス様は頬笑みを浮かべながら、ルーチェはジト目で私を見てきます。
いや、私だって、できれば入学試験の時にいろいろ知っていたかったと思いますよ。
ですが、魔法学園の入学試験に失敗したおかげで今があるんです。本当に何がどう転ぶか分かったものではないですね。
商業ギルドにやってきまして、ミサエラさんと合流します。
「ミサエラさん、ネイド様、おはようございます」
「ええ、おはようございます、レチェさん」
「おはようございます、レイチェルさん」
同じような挨拶をしてきますが、私に対する態度が対照的すぎます。
「ネイド、定期的にこれからも取引を行うようですが、これからもレチェさんのことは国には内密にお願いしますね。私たちウィズタリア王国の人間の話なんですからね」
「分かりましたよ、ミサエラ。正直言って、国には内緒にしていても、私の商業ギルドに引き抜きたい人材ですよ」
「嫌ですよ。誰が可愛い姪を他国に渡しますか」
「まったく、怖いですよ、ミサエラ」
ぎろりと睨まれて、ネイド様はたじたじのようですね。
「それでは、私はこれで帰るとしますよ。また遊びに来て下さいね、レイチェルさん」
ネイド様は商人や職員たちを率いて、マソルの街へと戻っていかれました。もちろん、私の商会のかばんと一目で分かる、あのラッシュバードの刺繍入りの魔法かばんを提げてです。
見送りが済みますと、改めてミサエラさんが私を睨んできます。
「まったく、なによその国で勝手なことをしているのですか。自分の立ち位置というものを、もう少ししっかりと理解して下さい」
「も、申し分かりません。ですが、私の今回の目的を達成するにはどうしても必要なことでしたから……」
叱られている私ですが、一生懸命に反論をします。
ですが、そんな私にはミサエラさんから、ますます厳しい目が向けられています。これは、とてもではないですが許してもらえなさそうです。
私の隣では、どうしたらいいのか分からないアマリス様とルーチェが戸惑いながらミサエラさんを見ています。
「まあ、済んでしまったことは仕方ありません。これから王都に向かいまして、しっかりと説明してもらいますからね。国王陛下たちの御前です、嘘偽り、包み隠しのないように、すべて洗いざらい吐いてもらいますからね」
「は、はいっ!」
あまりにも迫力がすごすぎて、私はものすごく大きな声で返事をするしかありませんでした。こんな怖いミサエラさんは、本当に初めてですよ。
ともかくこれ以上怒らせないようにと、私は押し黙ることにしました。
ネイド様を見送り、出発する支度の整った私たちは、ラッシュバードたちに乗り込みます。
私がイチ、ミサエラさんがウノ、アマリス様がフォレ、ルーチェがラニという配置です。あれだけ私に怒りを向けていたので、ウノがきちんとミサエラさんを乗せてくれるか心配しましたが、どうやら問題なかったようです。むしろ、喜んで乗せていたようです。
「それでは、王都に向けて出発です」
「はい、お姉様」
私が呼び掛けますと、ラッシュバードたちが一斉に駆け出します。
ラッシュバードたちの最高速度は、馬の全力疾走とあまり変わりません。つまり、早馬レベルで王都とこのキンソンとの間を移動できるのです。
かかる日数としては、馬車の三分の一程度でしょう。
やらかしの代償ではありますが、王都に向かう私の気分は最悪です。
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