宙恋×蓮華

ヒカリと影

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頼れる先代

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私とはるくんとりーくんは総長室を出て下へ向かう。…のは良いんだけど、下へ行くには皆がいる部屋を通らなくちゃいけない。

璃多「宙愛?どうしたんだ?」

遥真「…大丈夫、俺らが一緒だから」
そう言ってはるくんは私の頭を撫で、私の手をぎゅっと握る。昔からはるくんにこうしてもらうのが好き。撫でられてから手を握ってくれるのが。いつも私が落ち着かないとき、そうしてくれた。今もな。
りーくんも気付いたのか、私を抱きしめる。りーくんのそれも、私は大好きだ。でも、皆にこうしてもらうと、いつも泣きそうになるんだけどな…。他にも、2人以外の先代も私を励ましてくれる。言葉だったり、態度だったり、人それぞれだけど。私は、それが本当に嬉しいんだ。恥ずかしいから言わないけど。

宙愛「はるくん、りーくんありがとう。私は1人じゃない…頑張る」
そう言って私は、左にはるくん、右にりーくんという様に並んで手を繋いだ。

璃多「じゃあ…行くぞ」

遥真「あぁ」

宙愛「うん」
私達は1歩1歩確実な足取りで皆がいる部屋にくるのを気付いた。
りーくんがドアを開ける。
皆が一斉にこっちを向いた。何か慣れない。こんな風に無言で見られるなんてな。

宙愛「…じゃあ、私は先代と行くから。皆は来なくていい。と言うより来るな。今から行くのは総長とかそういうものじゃない、1人の女、矢追宙愛としての使命だ。じゃあな」
そう言い捨てて、私達は下へ行き、ゆっくり倉庫の出口へと歩いていった。…何故ゆっくりなのかと言ったら、それは、ただ、ただ私が誰かが途中で止めてくれるかな、一緒に行くって言ってくれるかなと言う期待があったから。私は弱いな…。誰も来るはずがないのに。来るなって言ったのに本当は来て欲しいなんて。自分が惨めで笑えてくる。
私は、はるくんとりーくんの手をさっきより強く握った。2人とも、それに応えてくれた。2人とも、握る力を強くしてくれた。



はるくんとりーくんが、今の宙恋の幹部と蓮華に向かって睨んでいたことなど、私は知らなかった。
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