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第24話 もし、連行されたら
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目的を終えて教室へと戻ろうとした時だ。
「おい、ちょっと来いよ。面白いもんが聞けるぜ」
裕の奴がニタニタ笑いながら話し掛けて来た。
「面白い? 一体何が?」
「そんなもんはついてきたら分かるってもんだ。そう行こうぜ!」
「お、ちょっおい!?」
服を引っ張られてしまい、そのまま連れていかれる羽目に。
ついた先は……パソコン室?
「ここに何があるんだって?」
「いいから入りな、見た方が早い」
部屋に押し込められるように入ると、そこに既に誰か居た。
それも複数人。俺の知らない顔ばかりだ。
「ちーっす先輩、主役のご登場ですぜ!」
「おう来たか。お前が殿島か? 木山の奴に彼女取られたんだって? 災難だったな」
「あ~、えーっと……。もしかして、木山の足止めをしてくれた先輩方ですか?」
「ご名答だ。聞いてると思うが、俺達も似たような経験があってな」
「ああ、他人事に思えなくて好きに協力させて貰ったぜ。つっても演技だってのに、こいつガチで殴ってきやがってよ」
「何度も謝ってんだろうが、しつこい奴だな。それにバレる訳にもいかなかったんだからある程度は仕方ねぇだろ」
そうか、この二人が木山の前でわざと喧嘩して、俺達が木山の悪行の証拠を手に入れる時間稼ぎをしてくれたのか。
「その説はどうもありがとうございました。先輩達のお陰で、ついさっき女の方は片が付きましたよ」
「そうかそいつは良かった。でも、まだ面白いのが残ってるぜ? なぁみんな?」
先輩の片方が後ろを振り返る声を掛ける。すると何人もの声が返事を返してきた。
そう、今のこの部屋には目の前の二人だけじゃなくて十人近い人間がいた。どれも男ばかりだ。
「もしかして、みんな協力者なのか?」
裕に尋ねてみた。
「ああそうだ。木山を成敗する為に立ち上がったヒーロー達だぜ。ま、みんな漏れなく彼女のいないモテない野郎共だけどな」
「モテないは余計だろ!」
「お前だって彼女出来た事無いくせに」
裕の紹介に野次が飛ぶ。しかし、これだけの人数を裕は動かしていたのか……。
改めてこいつの人脈の広さを思い知らされた気分だ。
「さぁ、これからが本番だ。見てみろよ」
そう言われて部屋の真ん中に通された。そこに置いてあったものは、機械?
「なんだこれ?」
「無線機だよ。これに無線が飛んできて音を聞けるんだ」
説明してくれたのは、恐らくこの前無線機を貸してくれたロボット部の人間。
だが分からないのは――。
「それが何でここに?」
「今こいつと、ある男が持っている小型無線機が繋がってるんだ。正確に言えばこのスイッチを押したら繋がるんだけどね」
「ある男?」
「滝だよ。木山と同じ生徒会の人間って事で、日ごろの木山の素行とかについて話す為に職員会議室にいるのさ。当然木山と一緒にな」
裕が補足してくれた。
なるほど、見えてきたぞ。
「これで中の様子が分かるって事か。もしかしたら、木山の化けの皮が剥がれる所が拝めるかもしれないって」
「そういう事だ。……欲を言えば映像で見たかったけどな」
「無茶言うなよ。会議室にカメラを仕込める訳無いだろ? バレたら大目玉だぞ」
「分かってるって、その方がもっと楽しめかなって思っただけだぜ。欲張っちゃいけねぇよな」
裕の愚痴を聞き逃さなかったロボット部員。
言い分は分かるが流石に贅沢だろ。
「おい、とっととスイッチ入れろよ。こっちはこれ楽しみにしてんだから」
「分かってますって先輩。んじゃ、スイッチオン!」
先輩に急かされて無線機のボタンを押す裕。
すると、ザァーッというノイズと共に声が聞こえて来た。
「おい、ちょっと来いよ。面白いもんが聞けるぜ」
裕の奴がニタニタ笑いながら話し掛けて来た。
「面白い? 一体何が?」
「そんなもんはついてきたら分かるってもんだ。そう行こうぜ!」
「お、ちょっおい!?」
服を引っ張られてしまい、そのまま連れていかれる羽目に。
ついた先は……パソコン室?
「ここに何があるんだって?」
「いいから入りな、見た方が早い」
部屋に押し込められるように入ると、そこに既に誰か居た。
それも複数人。俺の知らない顔ばかりだ。
「ちーっす先輩、主役のご登場ですぜ!」
「おう来たか。お前が殿島か? 木山の奴に彼女取られたんだって? 災難だったな」
「あ~、えーっと……。もしかして、木山の足止めをしてくれた先輩方ですか?」
「ご名答だ。聞いてると思うが、俺達も似たような経験があってな」
「ああ、他人事に思えなくて好きに協力させて貰ったぜ。つっても演技だってのに、こいつガチで殴ってきやがってよ」
「何度も謝ってんだろうが、しつこい奴だな。それにバレる訳にもいかなかったんだからある程度は仕方ねぇだろ」
そうか、この二人が木山の前でわざと喧嘩して、俺達が木山の悪行の証拠を手に入れる時間稼ぎをしてくれたのか。
「その説はどうもありがとうございました。先輩達のお陰で、ついさっき女の方は片が付きましたよ」
「そうかそいつは良かった。でも、まだ面白いのが残ってるぜ? なぁみんな?」
先輩の片方が後ろを振り返る声を掛ける。すると何人もの声が返事を返してきた。
そう、今のこの部屋には目の前の二人だけじゃなくて十人近い人間がいた。どれも男ばかりだ。
「もしかして、みんな協力者なのか?」
裕に尋ねてみた。
「ああそうだ。木山を成敗する為に立ち上がったヒーロー達だぜ。ま、みんな漏れなく彼女のいないモテない野郎共だけどな」
「モテないは余計だろ!」
「お前だって彼女出来た事無いくせに」
裕の紹介に野次が飛ぶ。しかし、これだけの人数を裕は動かしていたのか……。
改めてこいつの人脈の広さを思い知らされた気分だ。
「さぁ、これからが本番だ。見てみろよ」
そう言われて部屋の真ん中に通された。そこに置いてあったものは、機械?
「なんだこれ?」
「無線機だよ。これに無線が飛んできて音を聞けるんだ」
説明してくれたのは、恐らくこの前無線機を貸してくれたロボット部の人間。
だが分からないのは――。
「それが何でここに?」
「今こいつと、ある男が持っている小型無線機が繋がってるんだ。正確に言えばこのスイッチを押したら繋がるんだけどね」
「ある男?」
「滝だよ。木山と同じ生徒会の人間って事で、日ごろの木山の素行とかについて話す為に職員会議室にいるのさ。当然木山と一緒にな」
裕が補足してくれた。
なるほど、見えてきたぞ。
「これで中の様子が分かるって事か。もしかしたら、木山の化けの皮が剥がれる所が拝めるかもしれないって」
「そういう事だ。……欲を言えば映像で見たかったけどな」
「無茶言うなよ。会議室にカメラを仕込める訳無いだろ? バレたら大目玉だぞ」
「分かってるって、その方がもっと楽しめかなって思っただけだぜ。欲張っちゃいけねぇよな」
裕の愚痴を聞き逃さなかったロボット部員。
言い分は分かるが流石に贅沢だろ。
「おい、とっととスイッチ入れろよ。こっちはこれ楽しみにしてんだから」
「分かってますって先輩。んじゃ、スイッチオン!」
先輩に急かされて無線機のボタンを押す裕。
すると、ザァーッというノイズと共に声が聞こえて来た。
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