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「ーーー凄い!!」
まるで、中世ヨーロッパみたい!!映画で見た雰囲気そっくり。
ポカンと街は、外壁に囲われており三箇所に門がありそこから出入りするとジャイロが教えてくれた。
森を抜けた場所から近い門から街に入ると言うので付いていく。
「この街はインダーラビ。まずは、服屋に行くんだったなーー人通りが多くなるから逸れない様にーっと、忘れてた。シルバーウルフはどうする?街に入るには従魔の首輪が必要になるが、持っていないようだな。」
「このままではダメなんですか?」
「あぁ、魔獣に間違えられて、攻撃対処になるかもしれない。」
「そんな!絶対に嫌です!」
《つばき様。貴女様の陰に入り、姿を消しましょう》
シュウ~っと影に向かい、ジャンプするとウルは消えてしまった。そんな事も出来るのかと感心してしまう。
「これなら、大丈夫だ。では行こうか」
「・・・」
すっと出されたジャイロの手をジッと見つめる。
ーー?なんで手を繋ぐの?必要ないよね?
無言でジャイロの方へ視線を向けると。照れてる横顔が見えた。
うん。このまま歩こう。
スタスタと、出された手をスルーしながら門を通り抜けようとしたら、門番に止められた。
何でも身分証明書と通行料が必要らしい。
身分証明書?そんなのあるわけないじゃない。持ち物を持ってる様に見えるの?お金?ーーーは、あるけど。神とか言う少年が、私にくれたけど、無限空間?とかよく分からない所に入れたって言う。今は使えない。
だって、マントを持ってるんだよ?手を離してポロリしたらどうするの!こんな人だかりの中でとかまじで、勘弁して。
「おい!聞いているのか?早く身分証明書と通行料を出しなさい!」
「ーーーありません」
「何?どちらもないのか!?ーー怪しい格好をしているな、そのマントの下に何を隠している!見せろ!!」
「!!やめて下さい!」
門番が椿のマントに手を掛け、引き剥がそうとする。
グイッと引っ張られ椿は必死に抵抗する。
椿の影の中から、グルルっと唸り今にも飛び掛かりそうなウルを必死でなだめながら、悲願する。
(!!!無理無理無理ーーー!公衆の面前で裸とかまじ有り得ないーー!!)
もう駄目だと、ギュッと目を閉じると「やめなさい」
透き通る様な美しい声、だけど力強い声が椿の後ろから聞こえた。
門番は、ギョッとしながらパッと手を離し姿勢を正しくする。
その拍子にトスンっと、椿は尻餅をついてしまう。
「はっ!失礼致しました!この女性は、身分証明書も無く。通行料も無いと言い怪しい格好の為。事情聴取しようとしたまでです!」
「それは立派ですね。だが、嫌がる人に対し強行するのはよろしく無いです。以後、気を付けなさい。」
「はっ!了解しました!!」
門番が急に態度を改めるのは、身分の高い人?って事かな?
話せば分かるかな?
「貴女、大丈夫ですか?」
すっと出された手から視線を上げると、キラキラ眩しい美男子がいました。
金髪の髪は長く背中まであり、空と同じ青い瞳に整った鼻筋。
(やばい、イケメンキターーーー)
心の中でテンションが上がりながら、平常心で差し出された手を掴み立ち上がる。
「すみません、大丈夫です」
ぺこりとお辞儀をすると、ひらりとマントがめくれ生足が見えてしまった。ミニスカを履いたりしていた経験もあり、椿は気にせず話を続けた。
「あの、身分証明書が無くて、どうすれば作れるのか聞こうとする前にあの門番にーーー?どうかしましたか?」
硬直しているイケメン。その後ろに控えている人達も赤面している。訳が分からなく、ん?っと傾げるとジャイロがはぁはぁ言いながら後ろにいた。
「わっ!ジャイロ!ビックリしたーーって、何でそんなに息を切らしてんの?」
「はぁはぁ、はぁっ、つばきが先に行くからだろ。大変だったんだからな!俺が手を差し出したのに、掴んだのは知らない婆さんだったんだ!!プロポーズと間違えられて、今まで誤解を解くのに、手間取ったんだぞ!!」
「えっ、あっーーごめんね?」
素直に謝ると、耳を赤くしてジャイロが照れながら手をひらひらする。
「いや。もういいんだ、気にしなくて。ところで、何をしてるんだ?」
「ん?門番に絡まれて、助けて貰ったんだけど。なんか、固まってるんだよね?どうしたらいいかな?」
「絡まれーーって、つばきは可愛いからな。うん、その気持ちは分かるさ。んで、助けてくれたのが?」
「(サラッと何か言われたけど。聞かなかった事に。)この人。」
指を指すと、握ったままの手にジャイロはカッとなるが、その人物を見るとサーーっと顔色が悪くなって慌てて姿勢を正す。
「これは!失礼しました!この物は私の連れであります!不審なものではございません、シュバーツ王子!」
「ーーーーーーーーーーーーえっ?」
王子、王子って言った?
えっ?本当に王子とかいるの?
本物って事だよね。
やっぱり王子ってイケメンなんだ。
椿はシュバーツ王子をまぢまぢと見つめた。
まるで、中世ヨーロッパみたい!!映画で見た雰囲気そっくり。
ポカンと街は、外壁に囲われており三箇所に門がありそこから出入りするとジャイロが教えてくれた。
森を抜けた場所から近い門から街に入ると言うので付いていく。
「この街はインダーラビ。まずは、服屋に行くんだったなーー人通りが多くなるから逸れない様にーっと、忘れてた。シルバーウルフはどうする?街に入るには従魔の首輪が必要になるが、持っていないようだな。」
「このままではダメなんですか?」
「あぁ、魔獣に間違えられて、攻撃対処になるかもしれない。」
「そんな!絶対に嫌です!」
《つばき様。貴女様の陰に入り、姿を消しましょう》
シュウ~っと影に向かい、ジャンプするとウルは消えてしまった。そんな事も出来るのかと感心してしまう。
「これなら、大丈夫だ。では行こうか」
「・・・」
すっと出されたジャイロの手をジッと見つめる。
ーー?なんで手を繋ぐの?必要ないよね?
無言でジャイロの方へ視線を向けると。照れてる横顔が見えた。
うん。このまま歩こう。
スタスタと、出された手をスルーしながら門を通り抜けようとしたら、門番に止められた。
何でも身分証明書と通行料が必要らしい。
身分証明書?そんなのあるわけないじゃない。持ち物を持ってる様に見えるの?お金?ーーーは、あるけど。神とか言う少年が、私にくれたけど、無限空間?とかよく分からない所に入れたって言う。今は使えない。
だって、マントを持ってるんだよ?手を離してポロリしたらどうするの!こんな人だかりの中でとかまじで、勘弁して。
「おい!聞いているのか?早く身分証明書と通行料を出しなさい!」
「ーーーありません」
「何?どちらもないのか!?ーー怪しい格好をしているな、そのマントの下に何を隠している!見せろ!!」
「!!やめて下さい!」
門番が椿のマントに手を掛け、引き剥がそうとする。
グイッと引っ張られ椿は必死に抵抗する。
椿の影の中から、グルルっと唸り今にも飛び掛かりそうなウルを必死でなだめながら、悲願する。
(!!!無理無理無理ーーー!公衆の面前で裸とかまじ有り得ないーー!!)
もう駄目だと、ギュッと目を閉じると「やめなさい」
透き通る様な美しい声、だけど力強い声が椿の後ろから聞こえた。
門番は、ギョッとしながらパッと手を離し姿勢を正しくする。
その拍子にトスンっと、椿は尻餅をついてしまう。
「はっ!失礼致しました!この女性は、身分証明書も無く。通行料も無いと言い怪しい格好の為。事情聴取しようとしたまでです!」
「それは立派ですね。だが、嫌がる人に対し強行するのはよろしく無いです。以後、気を付けなさい。」
「はっ!了解しました!!」
門番が急に態度を改めるのは、身分の高い人?って事かな?
話せば分かるかな?
「貴女、大丈夫ですか?」
すっと出された手から視線を上げると、キラキラ眩しい美男子がいました。
金髪の髪は長く背中まであり、空と同じ青い瞳に整った鼻筋。
(やばい、イケメンキターーーー)
心の中でテンションが上がりながら、平常心で差し出された手を掴み立ち上がる。
「すみません、大丈夫です」
ぺこりとお辞儀をすると、ひらりとマントがめくれ生足が見えてしまった。ミニスカを履いたりしていた経験もあり、椿は気にせず話を続けた。
「あの、身分証明書が無くて、どうすれば作れるのか聞こうとする前にあの門番にーーー?どうかしましたか?」
硬直しているイケメン。その後ろに控えている人達も赤面している。訳が分からなく、ん?っと傾げるとジャイロがはぁはぁ言いながら後ろにいた。
「わっ!ジャイロ!ビックリしたーーって、何でそんなに息を切らしてんの?」
「はぁはぁ、はぁっ、つばきが先に行くからだろ。大変だったんだからな!俺が手を差し出したのに、掴んだのは知らない婆さんだったんだ!!プロポーズと間違えられて、今まで誤解を解くのに、手間取ったんだぞ!!」
「えっ、あっーーごめんね?」
素直に謝ると、耳を赤くしてジャイロが照れながら手をひらひらする。
「いや。もういいんだ、気にしなくて。ところで、何をしてるんだ?」
「ん?門番に絡まれて、助けて貰ったんだけど。なんか、固まってるんだよね?どうしたらいいかな?」
「絡まれーーって、つばきは可愛いからな。うん、その気持ちは分かるさ。んで、助けてくれたのが?」
「(サラッと何か言われたけど。聞かなかった事に。)この人。」
指を指すと、握ったままの手にジャイロはカッとなるが、その人物を見るとサーーっと顔色が悪くなって慌てて姿勢を正す。
「これは!失礼しました!この物は私の連れであります!不審なものではございません、シュバーツ王子!」
「ーーーーーーーーーーーーえっ?」
王子、王子って言った?
えっ?本当に王子とかいるの?
本物って事だよね。
やっぱり王子ってイケメンなんだ。
椿はシュバーツ王子をまぢまぢと見つめた。
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