彩音の不思議なお店屋さん

momo6

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第1章

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いよいよ、明日がアーク祭!!
異界のお祭りってどんな感じなのかな??
話に聞いて見ると、日本の夏祭りって言うより、B級グルメの様に食べ物を競いあうって感じなんだよね。
ーーーあっ!そうだ!

重ねていた、段ボールを1つ取り出し「うーん、確かここにーー」とゴソゴソ探し物を始めた。
1番下に置いてあったお目当ての物を見つけるとニンマリしながら、洗面台に置いてある鏡の前に立つ。

「うんうん!やっぱりお祭りは浴衣よね!…ありゃ~美容室に行けないから根元が黒くなってきたな、巻いてアップにすれば誤魔化せるかな?」

探していたのは、白い下地に紫や赤などの蝶々が飛び交う柄の浴衣だった。帯は裏表が赤と薄桃色の2色になっていて、なでしこ結びをする時とても綺麗になる。
浴衣で販売するなら髪をアップにしたいが、茶髪の髪は腰まで伸び 黒色の髪が薄っすらと伸びていたのだ。
お披露目も兼ねて出店するので、身だしなみに気をつける彩音であった。


残りの作業に移る為、彩音は浴衣をベットに置いて作業を再開した。
作っているのは、大量に購入したお肉。
何のお肉か聞いたら、ボア?の魔物って言ってたけど、魔物って言っても動物だよね?見た事ないからどんな生き物かよく分からないし、食べた感じはパサパサだっけど牛肉に似ていたんだよね。
だから、ビーフシチューに決めた。
1人で販売するのに、あえて作り置き出来る物が良いと考えていたのだ。
お肉を大きめに切って、コトコト煮込む。その間にお米の代わりにパンを焼く。パンに付けて食べれるようにする為だ。
そうすれば、容器はビーフシチューを入れるだけで物足りる。

サブでは、クッキー2種類(プレーン2枚・ドライフルーツ入り・1枚)とスコーン2種類(プレーン味・チョコチップ入り)を用意する。

飲み物はミミニーちゃん好評のダージリン味のティーにしたのだ。好みでミルクを入れたりと考えている。
ミルクもヤックルと言うヤギに似た動物の乳。飲んだら牛乳に似ていたからビックリ!先入観で見てはダメだと思いました。



1日目は様子見も兼ねて、このぐらいにしようと考えていた。
周りの出店状況を見て追加で何か考えようと思ったのだ。

お昼過ぎに、クロウが容器をジリーの所から持ってきてくれた。
私の鞄に移してくれたので、かさ張らなくて済んだ、魔法って本当に便利!

試しに数個取り出して見ると、うん。想像以上に良い出来上がり。
緑色一緒だと思ったら、カラフルな色あいで派手ではない。
細かい網目状の袋になっており、ぱっと見は布と変わらない。
紐もついており、両脇に引っ張るとキュッと入口がツボミ、2本の紐を蝶結びにすると、可愛らしい仕上がりになった。

その出来に満足しながら、残りのクッキーを在るだけ袋にしまう。
勿論、割れたりカケタ物は別の容器に入れて試食用にする。
スコーンもクッキーと同じ大きさに焼いたが、厚さがあるので不安もあったが、1つなら入りそうだ。

明日が楽しみだな~と、ニマニマ考えていたらクロウと目があった。
「あっ、取りに行ってくれてありがとう!これで、明日の準備が進むよ!」
お礼を言うと、耳を赤くしながら「別に、これくらい」と照れていた。ツンデレだな、と密かに思う彩音であった。
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