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第1章
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「うわぁーーー!!!凄い人!!こんな早いのに、私も急いで準備しないと」
そう言うと、彩音は白いタープテントを組み立て始めた。サイドにも布を使い、表には販売用にテーブルを出し商品を並べる。
「あやね、これはどこに置けばいいんだ?」
そう言うクロウは業務用の寸胴鍋を持っている。温めたまま保管したので、鍋つかみを使っている。
「あっ!それはここに置くから、ちょっと待って!」
いそいで横にテーブルを配置してコンロを置く。その上に置くよう指示する。
他にも手伝ってくれたので、思ったより準備が早く終わった。
ーーー何故クロウがここに居るのかと。疑問に思う所だが、気にしない事にした。
事の発端は、昨日の夜。会場の場所を再確認しようと貰った紙を見たら会場の入り口から5番目辺りだったのだ。
出店数は50店舗近くあったので、分かりやすかったが問題はどうやって荷物を運ぶかだ、父の日記でタープテントや机などがある場所は分かったけどずっと、1人でやるにはお店を離れて、息抜きやトイレに行くのが心配。悩んでいると夕飯を食べてたクロウがポツリと「この家と会場の店を繋げればいいのか?」そう聞いてきたので、そうだと楽なんだけどね~なんて、安易に答えてしまった。
すっと立ち上がって、何かブツブツ言ってるけど・・・もう、慣れました。気にしないで、食べ終えた食器を片付けると父の書いてある テントの場所へ向かう。
そこは、ベットの隣に父の荷物をまとめて置いた段ボール。その中に、【備品!捨てるな!】油性マジックで大きく書かれたポーチがあった。整理している時、気にも止めてなかったけど。備品だから、ネジとか細かいのを言ってると思って中を見なかったんだよね…
うん。しっかり一覧で出るね、無限収納で間違いない。確かに大きいのはかさ張るよね、置き場所に困るよね、だからってーーー備品ってどうなの?!間違えてないよ?でもね、大きさが根本的に違うよね!?テントを備品って言うかな??違くない!?
せめて、イベント用品とか分かりやすくしてよ。
はぁーー、でも新しく買わなくて済んだよ、ありがとう。
クロウの所に戻るとまだブツブツ言ってる。まぁ、ほっとこう。
準備の確認をしないと。
まず、主食のビーフシチューは寸胴鍋で作ったから50食は行けるかな?
クッキーにスコーンも……よし、100個ずつある。
飲み物用に茶葉も、あるね。ミルクは、あるけど砂糖も一応用意しといて、うん。こんなもんかな?私1人で立ち回るのに多くてもね、あっ、もう9時回ってる。そろそろ寝ないと、
「クロウ~そろそろ寝るので帰っっっ何それ!?」
帰ってね~と言おうとしたら、クロウがドヤ顔で白い扉を持っていた。
先程まで、何も無かったのに?何それ??
「ふん、このぐらい造作も無い。これがあれば家にすぐ帰れるだろ?その間は俺が店番しといてやる。」
「えっ?えっ?まさかのどこにいってもドア??あの有名な?色はピンクじゃなくて、白なんだね。って!違うから!本当に!?」
恐る恐るドアノブに手をかけ、回すと目の前に見たことがある景色が飛び込んできた。
ーーー玄関から入った家の中。
どうやら本物の様だ。
震える手でクロウに抱きつくと、お礼を言う。
「ありがとう!!これで、お店でも気兼ねなくできるわ!でも、悪いから手伝いは大丈夫よ」
目が泳いでるクロウは、裏声になりながらも「気にしなくていい」と伝えた。
千鳥足で帰るクロウを見送りながら、彩音は最後の仕上げをしていた。
「彩音の不思議なお店屋さん」
メニュー
・ボアのシチュー
・クッキー3枚入り(プレーン&ドライフルーツ)
・スコーン各種1個(プレーン、チョコチップ味)
・ダージリンティー(ミルク・砂糖 お好みでどうぞ)
・ヤックルのミルク
黒い黒板に書き終えるとニンマリ笑顔になる。
「よし、完璧!」
ーーーーそして、今に至る。
パンパンパンパン
《只今より、アーク祭を開催致します》
そう言うと、彩音は白いタープテントを組み立て始めた。サイドにも布を使い、表には販売用にテーブルを出し商品を並べる。
「あやね、これはどこに置けばいいんだ?」
そう言うクロウは業務用の寸胴鍋を持っている。温めたまま保管したので、鍋つかみを使っている。
「あっ!それはここに置くから、ちょっと待って!」
いそいで横にテーブルを配置してコンロを置く。その上に置くよう指示する。
他にも手伝ってくれたので、思ったより準備が早く終わった。
ーーー何故クロウがここに居るのかと。疑問に思う所だが、気にしない事にした。
事の発端は、昨日の夜。会場の場所を再確認しようと貰った紙を見たら会場の入り口から5番目辺りだったのだ。
出店数は50店舗近くあったので、分かりやすかったが問題はどうやって荷物を運ぶかだ、父の日記でタープテントや机などがある場所は分かったけどずっと、1人でやるにはお店を離れて、息抜きやトイレに行くのが心配。悩んでいると夕飯を食べてたクロウがポツリと「この家と会場の店を繋げればいいのか?」そう聞いてきたので、そうだと楽なんだけどね~なんて、安易に答えてしまった。
すっと立ち上がって、何かブツブツ言ってるけど・・・もう、慣れました。気にしないで、食べ終えた食器を片付けると父の書いてある テントの場所へ向かう。
そこは、ベットの隣に父の荷物をまとめて置いた段ボール。その中に、【備品!捨てるな!】油性マジックで大きく書かれたポーチがあった。整理している時、気にも止めてなかったけど。備品だから、ネジとか細かいのを言ってると思って中を見なかったんだよね…
うん。しっかり一覧で出るね、無限収納で間違いない。確かに大きいのはかさ張るよね、置き場所に困るよね、だからってーーー備品ってどうなの?!間違えてないよ?でもね、大きさが根本的に違うよね!?テントを備品って言うかな??違くない!?
せめて、イベント用品とか分かりやすくしてよ。
はぁーー、でも新しく買わなくて済んだよ、ありがとう。
クロウの所に戻るとまだブツブツ言ってる。まぁ、ほっとこう。
準備の確認をしないと。
まず、主食のビーフシチューは寸胴鍋で作ったから50食は行けるかな?
クッキーにスコーンも……よし、100個ずつある。
飲み物用に茶葉も、あるね。ミルクは、あるけど砂糖も一応用意しといて、うん。こんなもんかな?私1人で立ち回るのに多くてもね、あっ、もう9時回ってる。そろそろ寝ないと、
「クロウ~そろそろ寝るので帰っっっ何それ!?」
帰ってね~と言おうとしたら、クロウがドヤ顔で白い扉を持っていた。
先程まで、何も無かったのに?何それ??
「ふん、このぐらい造作も無い。これがあれば家にすぐ帰れるだろ?その間は俺が店番しといてやる。」
「えっ?えっ?まさかのどこにいってもドア??あの有名な?色はピンクじゃなくて、白なんだね。って!違うから!本当に!?」
恐る恐るドアノブに手をかけ、回すと目の前に見たことがある景色が飛び込んできた。
ーーー玄関から入った家の中。
どうやら本物の様だ。
震える手でクロウに抱きつくと、お礼を言う。
「ありがとう!!これで、お店でも気兼ねなくできるわ!でも、悪いから手伝いは大丈夫よ」
目が泳いでるクロウは、裏声になりながらも「気にしなくていい」と伝えた。
千鳥足で帰るクロウを見送りながら、彩音は最後の仕上げをしていた。
「彩音の不思議なお店屋さん」
メニュー
・ボアのシチュー
・クッキー3枚入り(プレーン&ドライフルーツ)
・スコーン各種1個(プレーン、チョコチップ味)
・ダージリンティー(ミルク・砂糖 お好みでどうぞ)
・ヤックルのミルク
黒い黒板に書き終えるとニンマリ笑顔になる。
「よし、完璧!」
ーーーーそして、今に至る。
パンパンパンパン
《只今より、アーク祭を開催致します》
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