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第1章
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何だかんだと、食べたり買ったり満喫してしまった。
夕方になる前に1度、出店へ戻るとギョッとした。
周りも店じまいをしていている為、客足が減っていた。だが、彩音の店の周りには人集りができていたのだ。
何かあったのかと、心配になり急いで裏側からテントに入るとガランと何も無い、片付けたままの状態だった。
(ん?特に何も問題は、無いと思うけどーー?)
クロウを見ると、同じ考えだったのか、2人して首を傾げる。
「あっ!戻ってきた!!」
「おーーい!店主が戻ってきたぞーーー!!!」
わぁっと歓声が上がり、後ずさる2人にお客たちは口々に話し出した。
「もう、終わりなのか!?」
「黒いスープが美味いと聞いて来たんだが、明日まで待てない!」
「何でもいいから!売ってちょうだい!」
「金なら出す!!黒いスープと焼き菓子を売ってくれ!!」
「あの匂いが気になって、気になって、早めに店を閉めたんだ!はっはっは」
どうやら、噂を聞いた人達や周りの店の人達が押し掛けて来たようだ。
せっかく、来てくれて彩音を待っていた人を追い返すなんて出来ない。腕まくりしながら、彩音は明日出す分を急遽 提供する事にした。クロウもコクリと頷き手伝ってくれた。
「皆さま!ありがとうございます!!では、1人一杯までで販売致します。順番にお並び下さい!」
そう言うと、クロウが寸胴鍋からビーフシチューを1つずつよそい、彩音のいるテーブルに並べていく。
お客様から、お金を受け取り、お礼を言いながらビーフシチューとパンを渡していく。その時に待っていてくれたお礼にとクッキーも一緒に渡すとみんなニッコリ笑顔になって、「ありがとう」と逆にお礼を言われてしまった。
そんな人達の温かさに彩音も心がジンワリとする。
「はい、お待たせしました。最後までお待たせしてすみません。
本日はこれでお終いになります!明日も宜しくお願いします。ありがとうございました。」
列の最後のお客様にお渡しして、閉店を伝えた。
周りには余ったらもう一杯。っと帰らないで待っていてくれた人達にお礼を言いながら、片付けを始める。
「クロウ。今日はありがとう!お陰でスムーズに接客出来たゎ。明日もお願いしていいかしら?」
「っっつ!あっあぁ!構わない、彩音の役に立つならいくらでも!」
「ふふ、ありがとう。では、明日もあるから下拵えしないと。あっ、この場所も片付けないと誰も居ないからーーー」
「一応、結界を張っておいた。明日まで誰も入れないから安心していい。」
「さすがね、、何から何までありがとう!これ、夕飯に食べてね!出来たてを仕舞ったから温かいでしょ」
家に戻るとお礼と一緒に余ったパンにビーフシチューの肉と野菜を挟んだハンバーガーを3つクロウに渡した。
「本当は、夕飯をご馳走したいんだけど、思った以上に売れ行きが良かったから。急いでお肉を煮込まないとね」
おやすみっとクロウに手を振り、ドアを閉める。
「さて、まずは煮込む前に下拵えしといたのをーーっと、うん。ちゃんと味が染み込んでる。よしよし、これなら大丈夫。ーーやっぱりいつ見ても不思議。魔法ってすごいな・・・」
冷蔵庫から味付けしておいたお肉を取り出し、寸胴鍋に入れて火にかける。すると、たちまちキラキラと鍋が光りだし、蓋から蒸気が立ち込めて数分で柔らかいお肉と濃厚なビーフシチューが出来上がった。
これは、彩音の料理している姿を見て「何故、時間をかけて煮込むんだ?」っとクロウに質問された時にお肉を柔らかくするのには時間がかかると説明をした。それで、考えたクロウが時短魔法?を寸胴鍋に付与してくれたのだ。私はクロウ製と命名した。
クロウ製は中身を鍋が認識して、1番美味しくなる所まで早送りしてくれるのだ。これで、一気に料理の時間に余裕が出来る!
何て素晴らしいんでしょう!!!
これなら、色々な時間がかかる料理も直ぐに出来る!
「魔法最高!!!」
っと、喜んでいる時間ゎない。次にパンと焼き菓子を作らないと。ーーーって、これもクロウ製だった。
パンには酵母菌があり、これが無いとふっくらしたパンにならない。でも、酵母菌が出来るまで時間がかかるし数も少ないからパンを出すか悩んでいたら、クロウに「少し借りていいか?」と小瓶に入れた酵母菌を自宅に持って帰ったんだよね。
それで、数時間後に戻ってきたら酵母菌が・・・こう、ウネウネと動いてて、勝手に分裂して増えてーーーなんでも酵母菌を進化させて自立して増えるようにした?とか。後、生地を寝かして膨らませたり、ガス抜きしたりと普通はするけど。
生地を混ぜて丸めておくとブクブクと凄いスピードで膨らむからすぐに焼ける。オーブンも寸胴鍋と同じクロウ製。
うん。もう説明しなくても分かるよね。
これだけ、クロウ製があるとドンドン作業が続くよ。
日本にもあったら凄い楽なのに!!ーー何て考えても始まらない。
「よし!目指せ300食!!!」
意気込みをしながら、黙々と作業する彩音であった。
夕方になる前に1度、出店へ戻るとギョッとした。
周りも店じまいをしていている為、客足が減っていた。だが、彩音の店の周りには人集りができていたのだ。
何かあったのかと、心配になり急いで裏側からテントに入るとガランと何も無い、片付けたままの状態だった。
(ん?特に何も問題は、無いと思うけどーー?)
クロウを見ると、同じ考えだったのか、2人して首を傾げる。
「あっ!戻ってきた!!」
「おーーい!店主が戻ってきたぞーーー!!!」
わぁっと歓声が上がり、後ずさる2人にお客たちは口々に話し出した。
「もう、終わりなのか!?」
「黒いスープが美味いと聞いて来たんだが、明日まで待てない!」
「何でもいいから!売ってちょうだい!」
「金なら出す!!黒いスープと焼き菓子を売ってくれ!!」
「あの匂いが気になって、気になって、早めに店を閉めたんだ!はっはっは」
どうやら、噂を聞いた人達や周りの店の人達が押し掛けて来たようだ。
せっかく、来てくれて彩音を待っていた人を追い返すなんて出来ない。腕まくりしながら、彩音は明日出す分を急遽 提供する事にした。クロウもコクリと頷き手伝ってくれた。
「皆さま!ありがとうございます!!では、1人一杯までで販売致します。順番にお並び下さい!」
そう言うと、クロウが寸胴鍋からビーフシチューを1つずつよそい、彩音のいるテーブルに並べていく。
お客様から、お金を受け取り、お礼を言いながらビーフシチューとパンを渡していく。その時に待っていてくれたお礼にとクッキーも一緒に渡すとみんなニッコリ笑顔になって、「ありがとう」と逆にお礼を言われてしまった。
そんな人達の温かさに彩音も心がジンワリとする。
「はい、お待たせしました。最後までお待たせしてすみません。
本日はこれでお終いになります!明日も宜しくお願いします。ありがとうございました。」
列の最後のお客様にお渡しして、閉店を伝えた。
周りには余ったらもう一杯。っと帰らないで待っていてくれた人達にお礼を言いながら、片付けを始める。
「クロウ。今日はありがとう!お陰でスムーズに接客出来たゎ。明日もお願いしていいかしら?」
「っっつ!あっあぁ!構わない、彩音の役に立つならいくらでも!」
「ふふ、ありがとう。では、明日もあるから下拵えしないと。あっ、この場所も片付けないと誰も居ないからーーー」
「一応、結界を張っておいた。明日まで誰も入れないから安心していい。」
「さすがね、、何から何までありがとう!これ、夕飯に食べてね!出来たてを仕舞ったから温かいでしょ」
家に戻るとお礼と一緒に余ったパンにビーフシチューの肉と野菜を挟んだハンバーガーを3つクロウに渡した。
「本当は、夕飯をご馳走したいんだけど、思った以上に売れ行きが良かったから。急いでお肉を煮込まないとね」
おやすみっとクロウに手を振り、ドアを閉める。
「さて、まずは煮込む前に下拵えしといたのをーーっと、うん。ちゃんと味が染み込んでる。よしよし、これなら大丈夫。ーーやっぱりいつ見ても不思議。魔法ってすごいな・・・」
冷蔵庫から味付けしておいたお肉を取り出し、寸胴鍋に入れて火にかける。すると、たちまちキラキラと鍋が光りだし、蓋から蒸気が立ち込めて数分で柔らかいお肉と濃厚なビーフシチューが出来上がった。
これは、彩音の料理している姿を見て「何故、時間をかけて煮込むんだ?」っとクロウに質問された時にお肉を柔らかくするのには時間がかかると説明をした。それで、考えたクロウが時短魔法?を寸胴鍋に付与してくれたのだ。私はクロウ製と命名した。
クロウ製は中身を鍋が認識して、1番美味しくなる所まで早送りしてくれるのだ。これで、一気に料理の時間に余裕が出来る!
何て素晴らしいんでしょう!!!
これなら、色々な時間がかかる料理も直ぐに出来る!
「魔法最高!!!」
っと、喜んでいる時間ゎない。次にパンと焼き菓子を作らないと。ーーーって、これもクロウ製だった。
パンには酵母菌があり、これが無いとふっくらしたパンにならない。でも、酵母菌が出来るまで時間がかかるし数も少ないからパンを出すか悩んでいたら、クロウに「少し借りていいか?」と小瓶に入れた酵母菌を自宅に持って帰ったんだよね。
それで、数時間後に戻ってきたら酵母菌が・・・こう、ウネウネと動いてて、勝手に分裂して増えてーーーなんでも酵母菌を進化させて自立して増えるようにした?とか。後、生地を寝かして膨らませたり、ガス抜きしたりと普通はするけど。
生地を混ぜて丸めておくとブクブクと凄いスピードで膨らむからすぐに焼ける。オーブンも寸胴鍋と同じクロウ製。
うん。もう説明しなくても分かるよね。
これだけ、クロウ製があるとドンドン作業が続くよ。
日本にもあったら凄い楽なのに!!ーー何て考えても始まらない。
「よし!目指せ300食!!!」
意気込みをしながら、黙々と作業する彩音であった。
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