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男爵令嬢(モブ)は驚愕に目を瞠る
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今日はハルモニア王国王子の誕生パーティーでございます。
壇上の王子は少し癖のある黒髪に切れ長の黒の瞳。唇は薄く表情によっては冷たい印象を与えそうに感じます。身長はまだまだ成長期なのかあまり高くはありませんが、程よく焼けた肌に少し微笑みを浮かべたその姿は自信に溢れており周囲の者を魅了しておりました
紹介を受けた後、周りを見回す中で少しの間瞠目して固まっていた王子は、5SP(公爵、侯爵家の子息で構成。王子の幼なじみであり後の側近と内定している。全員優秀、眉目秀麗なため『スペシャル』『護衛』両方の意味を兼ね備えてこう呼ばれる)の一人である宰相の嫡男に促され一度咳払いをした後柔らかい口調で皆様にこう仰ったのです。
「忙しい中足を運んでくれたことに感謝する。学園での生活・学びをより良い物にするため皆と誼を結びたいと思いこの場を設けることになった。今日は楽しんで行ってくれ」
柔らかな口調と飾らない言葉に皆うっとりしておりました。
誰かの1拍子目を皮切りに割れんばかり拍手が鳴り響き、それが少しおさまるとダンスのための音楽が流れ始めました
王子が出てきて忙しなく辺りを見廻しております。
誰かを探しているのでしょうか?
周りの令嬢達が王子に自分を認識して貰おうと次々と王子に話しかけておりますが、私はたかだか男爵令嬢。
そんな恐れ多いことは出来ません。
「あの、よろしければ私とダンスを」
「すまない。人を探していてね。こんな美しい人の誘いを断りたくはないんだが、、、。また今度、私から誘うよ。そうだ、今日はこいつと踊ってやってくれないか」
王子は5SPのメンバーにその場を押しつけて誰かを探しています。
5SPの皆様は呆れたように王子を見て少し窘めておりましたが全く引く気がない王子の様子に諦めたように令嬢を引き受けます。
令嬢達も嬉しそうに手を引かれてダンスホールの中心に向かって行かれます。
それがはじまりであったかのように次いで公爵、侯爵、伯爵家の子息令嬢がダンスホールの中心で綺麗に踊りはじめました
王子が踊らないことを皆不思議に思っているが誰も口には出しません。
だって、ここで下手なことは言っては、学園での3年間にどんな影響があるかわからないんですもの。
子爵達も踊り出しました。
そろそろ私たちも踊っても良いでしょう。
今日のパートナーである兄に手を差し出され優雅に礼を致します。
すぐ近くで友人のフローライトが楽しそうに踊っているのが見えます。
婚約者のカーキス様はあまり集中できていないのが周りに注意を払っているように見受けられます
何曲か夢中で踊り、壁にもたれて休憩しているとフローライトがカーキス様に促されてバルコニーに出ていくのが見えました
「カーキス様も我慢が足りないな。まあ、あんなに綺麗な婚約者がいれば当たり前か」
周囲から漏れ聞こえる言葉に思わず頬が朱に染まります
<バルコニーは男女が睦み合う場>
それは年頃の男女であれば当たり前に知っていることで、その場に行ったということは二人は今頃・・・
顔が熱い・・・
熱を冷ましたいけれど、バルコニーには出られないので開いた窓の前で風を受けて火照った身体を冷やします。
ふと影が差したので見上げると、そこには少しだけ怖い顔をしたお兄様が立っていました。
赤い頬を見られるのがなんだか恥ずかしくて顔を伏せていると不意に腰を抱かれその勢いのままバルコニーへ連れ出されました
「・・・お兄様?」
いくつもの背の高い観葉植物の横を通り過ぎます
植物の陰には色とりどりのドレス
あちらこちらから水音や切なげな声が聞こえてきます
怖くなって足が止まりかけますが力強く腕を引かれ止まることを赦されません
一番端まで連れて行かれ兄の腕の中に閉じ込められました
背中にごつごつした壁の感触を感じます
「お・・・おにぃ「許してくれ」」
問いただす間もなく、噛みつくように口づけられ息が出来ません。
酸素を求めて開いた唇から舌が侵入し口内を蹂躙します
「・・・んっ!やぁ!・・・・んっ!」
精一杯の力で突き放したつもりなのに全く距離は変わらず。。。
お兄様は軽く微笑みながら片手で私の両手を頭上に拘束致しました
いつも優しい兄が何故このようなことをするのかわからず恐怖で身体の震えが止まりません
助けを求めようと隣り合ったバルコニーに目をやると
そこにはあられもない姿にされながら抵抗しているフローライト。
そして、皆のあこがれである王子と5SPがいらっしゃいました
驚愕に目を瞠る私。
そんな私に腹を立てたのか腕を固定している力が強くなって頭上から声が降ってきました
「よそ見なんて余裕だな。他の男なんか見るんじゃねえよ」
そして、噛みつくような口づけと共に服の中に手が入ってきて私は大層乱れさせられましてその後のフローライトと皆様の姿を見ることが出来なかったのです。
壇上の王子は少し癖のある黒髪に切れ長の黒の瞳。唇は薄く表情によっては冷たい印象を与えそうに感じます。身長はまだまだ成長期なのかあまり高くはありませんが、程よく焼けた肌に少し微笑みを浮かべたその姿は自信に溢れており周囲の者を魅了しておりました
紹介を受けた後、周りを見回す中で少しの間瞠目して固まっていた王子は、5SP(公爵、侯爵家の子息で構成。王子の幼なじみであり後の側近と内定している。全員優秀、眉目秀麗なため『スペシャル』『護衛』両方の意味を兼ね備えてこう呼ばれる)の一人である宰相の嫡男に促され一度咳払いをした後柔らかい口調で皆様にこう仰ったのです。
「忙しい中足を運んでくれたことに感謝する。学園での生活・学びをより良い物にするため皆と誼を結びたいと思いこの場を設けることになった。今日は楽しんで行ってくれ」
柔らかな口調と飾らない言葉に皆うっとりしておりました。
誰かの1拍子目を皮切りに割れんばかり拍手が鳴り響き、それが少しおさまるとダンスのための音楽が流れ始めました
王子が出てきて忙しなく辺りを見廻しております。
誰かを探しているのでしょうか?
周りの令嬢達が王子に自分を認識して貰おうと次々と王子に話しかけておりますが、私はたかだか男爵令嬢。
そんな恐れ多いことは出来ません。
「あの、よろしければ私とダンスを」
「すまない。人を探していてね。こんな美しい人の誘いを断りたくはないんだが、、、。また今度、私から誘うよ。そうだ、今日はこいつと踊ってやってくれないか」
王子は5SPのメンバーにその場を押しつけて誰かを探しています。
5SPの皆様は呆れたように王子を見て少し窘めておりましたが全く引く気がない王子の様子に諦めたように令嬢を引き受けます。
令嬢達も嬉しそうに手を引かれてダンスホールの中心に向かって行かれます。
それがはじまりであったかのように次いで公爵、侯爵、伯爵家の子息令嬢がダンスホールの中心で綺麗に踊りはじめました
王子が踊らないことを皆不思議に思っているが誰も口には出しません。
だって、ここで下手なことは言っては、学園での3年間にどんな影響があるかわからないんですもの。
子爵達も踊り出しました。
そろそろ私たちも踊っても良いでしょう。
今日のパートナーである兄に手を差し出され優雅に礼を致します。
すぐ近くで友人のフローライトが楽しそうに踊っているのが見えます。
婚約者のカーキス様はあまり集中できていないのが周りに注意を払っているように見受けられます
何曲か夢中で踊り、壁にもたれて休憩しているとフローライトがカーキス様に促されてバルコニーに出ていくのが見えました
「カーキス様も我慢が足りないな。まあ、あんなに綺麗な婚約者がいれば当たり前か」
周囲から漏れ聞こえる言葉に思わず頬が朱に染まります
<バルコニーは男女が睦み合う場>
それは年頃の男女であれば当たり前に知っていることで、その場に行ったということは二人は今頃・・・
顔が熱い・・・
熱を冷ましたいけれど、バルコニーには出られないので開いた窓の前で風を受けて火照った身体を冷やします。
ふと影が差したので見上げると、そこには少しだけ怖い顔をしたお兄様が立っていました。
赤い頬を見られるのがなんだか恥ずかしくて顔を伏せていると不意に腰を抱かれその勢いのままバルコニーへ連れ出されました
「・・・お兄様?」
いくつもの背の高い観葉植物の横を通り過ぎます
植物の陰には色とりどりのドレス
あちらこちらから水音や切なげな声が聞こえてきます
怖くなって足が止まりかけますが力強く腕を引かれ止まることを赦されません
一番端まで連れて行かれ兄の腕の中に閉じ込められました
背中にごつごつした壁の感触を感じます
「お・・・おにぃ「許してくれ」」
問いただす間もなく、噛みつくように口づけられ息が出来ません。
酸素を求めて開いた唇から舌が侵入し口内を蹂躙します
「・・・んっ!やぁ!・・・・んっ!」
精一杯の力で突き放したつもりなのに全く距離は変わらず。。。
お兄様は軽く微笑みながら片手で私の両手を頭上に拘束致しました
いつも優しい兄が何故このようなことをするのかわからず恐怖で身体の震えが止まりません
助けを求めようと隣り合ったバルコニーに目をやると
そこにはあられもない姿にされながら抵抗しているフローライト。
そして、皆のあこがれである王子と5SPがいらっしゃいました
驚愕に目を瞠る私。
そんな私に腹を立てたのか腕を固定している力が強くなって頭上から声が降ってきました
「よそ見なんて余裕だな。他の男なんか見るんじゃねえよ」
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