悪役令嬢は平凡な幸せを築きたい

ゆゆゆ

文字の大きさ
10 / 15

宰相子息は懐かしむ

しおりを挟む
馬車が静かにとある屋敷の前で止まります。時刻は丑三つ時。
身を隠すように揃いの黒いマントで闇に紛れる私たちを御者は訝しげに見たものの、大金を払っていることもあり余計な詮索はしませんでした。
まあ、念のために人質も取ってありますし。何かあればすぐに口を塞ぐ準備は出来ているので今はいいでしょう。

馬車を裏口まで誘導し、御者を帰らせます。
御者の姿が見えなくなると私たち5人は争うようにして扉を開けました。



そこには、



ベビードールを破られ下着をはぎ取られたフローライト。
膨らみかけた胸は大きく上下して呼吸の荒さを感じさせます。
下は何も履いておらず鎖での固定のせいで大きく広がったそこからトロトロと透明な蜜が流れてきています。


「ああ、気持ちいいよ。フローライト。もっと舌を絡めて。そう、もっと、もっと強く吸うんだ!」



ルートがズボンの前だけ開けてフローライトに自身を咥えさせながら乳房の突起を強くつねります。


「んっ!ん・・・んっ!」


呆然とみている私たちの前でルートの精が吐き出されます。
勿論、フローライトの口内へ。開いた口から垂れる液体のなんと艶めかしく、そして濃いこと。
ルートの本気が窺えます。
ルートはフローライトに何か囁いた後服を整え私たちの元へやってきました。


「悪いな。もう、俺のだから」


そう言うと、フローライトの鎖を外し抱きかかえて用意してあった部屋へ連れて行きました。



「やぁ!離して!」


暫く呆然としていたフローライトだったが、弱い腕でポカポカと叩きながらルートの腕から逃れようとし始めた。


「おい、ルート!どうゆうことだ!?フローライト嫌がってるぞ!」


ウィルスが強い口調で問いかけます。
周りの皆も同調します。


「どうもこうも、今みたでしょ?フローライトは僕の物を咥えて離さなかった。噛むこともなかった。其れが答えだよ」


フローライトをみると、体中に赤い痕。そして噛み痕が数カ所あります。
あぁ、なるほど。
思わずため息が出ます。


「ルート、人の性癖に文句を言うつもりはありませんが、好きな物を噛む癖は少し治しませんか」



私の指摘にルートが笑います。


「何言ってんだよ。ヴィオラだって人の事言えないじゃんか。この手足の痕はお前の鎖が原因なんだぜ?」


そう言われて思わずフローライトの手足を凝視します。
細い手足の括れに擦れたような鎖の痕。
なんて扇情的なんでしょう。


息を飲む私をフローライトが怯えた目で見つめます。


ウィルスもバイオレットもクルトも、そして勿論アルフレッドもフローライトから目が離せません。



「ゆ、許して・・・」


フローライトの懇願むなしく、ルートの歩調は緩むことなく目的の部屋に着きました。

ベットの上にフローライトは投げ出されルートにのしかかられています。
馬車での短い時間に何があったのでしょうか?
舌を絡ませて応えるのがとても上手くなっています。


月明かりが部屋を照らします。
睦み合う2人がまるで影絵のようです。
ルートが胸を揉みしだいています。
おや、誰かが乱入しました。
あれは、クルトですね。
後ろからフローライトをだきしめて蜜壺に指を入れて広げています。甘ったるい嬌声が響きますね。
まぁ、ここは森の奥ですから多少はいいでしょう。


しかし、懐かしい。
フローライトの記憶が戻りやすくなるように調度品も同じものを置きました。当時のものは諦めの悪い父様達がそれぞれ保存しているので持ち出せなかったんですよね。
ちゃんと当時のフローライト仕様に用意された部屋の中だけ動ける長さの足枷も用意しました。



部屋の真ん中には天蓋付きの大きなベッド。
クローゼットには沢山の衣類と、少しの玩具。
大きな窓からは城下町が一望できます。



丁度20年前の事です。
静かな森の中で囲われた姫は5年の時を過ごしました。
そう、ここは私たちの親世代の姫。
王と公爵、侯爵家全ての跡継ぎから想われ、誰かを選ぶために納得の上で籠の鳥になったものの本当の恋とやらをしって逃げ出したフローライトの母親が暮らしていた部屋なのです。


荒い息遣いが聞こえます。
月明かりの中苦痛に顔を歪めながら男を受け入れるフローライトの艶かしい事。



おや、ここは嫌だと泣き出しました。


何か思い出したのでしょうか。


ああ、私も想いを馳せましょう。あの10年前の出会いに。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

悪意には悪意で

12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。 私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。 ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。

悪役令嬢の末路

ラプラス
恋愛
政略結婚ではあったけれど、夫を愛していたのは本当。でも、もう疲れてしまった。 だから…いいわよね、あなた?

新婚初夜に『白い結婚にしてほしい』と言われたので論理的に詰めたら夫が泣きました

ささい
恋愛
「愛人がいるから、白い結婚にしてほしい」 政略結婚の初夜にそう告げた夫ルーファス。 妻カレンの反応は—— 「それ、契約不履行ですよね?」 「あなたの感情論、論理的に破綻してますよ?」 泣き落としは通じない。 そして初夜の翌朝、夫は泣いていた。 逃げ道は全部塞がれ、気づけば毎日論破されていた。 これは、論破され続けた夫がなぜか幸せになる話。

処理中です...