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初めまして、取引をしませんか?
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亜人の国、リブルグランツは様々な亜人が共存している国だ。
エルフ、ドワーフ、ホビット、リザードマン、ハーピー、ケンタウロス、ドラゴニュートの7つの亜人で形成されており、国として成り立ってから数百年になる。
7つもの種族が同じ場所で生活していれば、それなりに諍いは発生するものだ。
特にエルフやドラゴニュートは主張が激しく、意見が割れることも少なくない。
そもそも亜人と一括りにしてはいるものの、種族によって異なる価値観を持っているのだから当然の結果である。
にもかかわらず、国としての体裁を保っているのには理由があった。
それは、リブルグランツとして大事な物事を決める際に合議制を用いているということだ。
7つ全ての種族の代表者が集まり、決まらなければ多数決を採る。
決まったことに対しては、例え不満があろうとも異議申し立てをしないというのをルールとして決めていた。
この合議制が成り立っている要因の一つに、それぞれの種族の絶対数が少ないことがあげられる。
亜人は人間に比べ長命だが、その反面、繫殖力が非常に低い。
人間を100とした場合、亜人はせいぜい1から2といったところだ。
亜人の個々の実力は人間に勝るとも劣らない。
しかし、絶対数が少なければ押し切ることは難しい。
リブルグランツが今まで砦を攻略できなかった最大の要因でもある。
それ故、7つの種族は人間に対抗するために一致団結する必要があった。
その中でユーグは、エルフのナンバー2の実力者であり、エルフの代表を補佐する立場だ。
今回の計画は、長年にわたって攻略できないでいた砦と、亜人の大願である邪神の復活に向けてユーグが代表に提案したものだった。
せっかく承認を得て進めていたものを阻止されたのだ。
砦の攻略にしろ、邪神の復活にしろ、正確には致命的な失敗ではない。
特に邪神の復活は、術者さえ回復すればすぐに続行可能だ。
内通者を失ったことは痛いが、こちらは問題ない。
まずは、呪いの完成だ。
それで私の――エルフの面子は保たれる。
そこまで考えてユーグはソファにもたれ、腕組みをしながら目を瞑った。
その直後である。
コンコンコンコン、と扉を叩く音がしたのは。
即座に目を開けたユーグは、扉を凝視する。
――誰だ?
最初にユーグが感じたのは疑念だった。
目を瞑ったといってもほんの一瞬だ。
それに気を抜いていたわけではない。
普段ユーグは周囲に魔力を張り、近づいてくる者がいれば事前に察知できるようにしている。
これはエルフという種族の特徴でもあるが、自分の間合いに入られることを極端に嫌う傾向にあるためだ。
最大で100メートル先まで察知可能だが、範囲を広げれば広げるほど魔力を消費するため、いつもは半径10メートルほどに留めていた。
もちろん、扉の向こう側もユーグが察知できる範囲内だ。
それなのに、ユーグは扉をノックされるまで気づくことができなかった。
いや、実のところ今も扉の向こうに誰かいるのか怪しんでいた。
何故なら、未だに察知できていないからだ。
すると。
コンコンコンコンッ。
再び、扉を叩く音がした。
何者かが扉の向こうにいるのは間違いないようだ。
ユーグは警戒レベルを二段階ほど引き上げた。
自分に気づかれることなくここまで近づける者など、各種族の代表者クラスくらいしか思いつかない。
しかし、実際に彼らが気づかれずに近づいてくるかといえば、答えは「ありえない」だ。
リブルグランツにとって、西方侵攻と邪神復活は共通の目的である。
意見の割れることも多い合議において、ユーグの提案は満場一致で可決したと聞いているし、代表からも褒められたほどだ。
だからこそ、今の状況はありえないことであり異常事態だと、ユーグは考えた。
「……誰だ」
ユーグは扉に向かって言葉をかけるが、返ってきたのは沈黙だった。
「もう一度聞く。誰だ」
だが、それでも返事はない。
ユーグは音を立てず、ソファから立ち上がる。
ふと目を下にやると、握りしめた手が異様な汗をかいていることに気づいた。
いや、手だけではない。
背中からも嫌な汗が流れている。
おもむろにガチャ、と扉が開いた。
そこに立っていた人物を視認したユーグの瞳が大きく見開かれる。
何故なら、自分と全く同じ顔をしていたからだ。
「ああ、貴方がユーグ様ですね。初めまして」
ユーグと同じ顔をした人物が、ユーグに花のような笑みを浮かべて優雅にお辞儀をした。
声は透き通る鈴の音のように美しく、ユーグの脳に入り込む。
もちろん、ユーグ本来の声とは似ても似つかぬものだ。
「……貴様、何者だ?」
「ユーグ、といったらどうなさいますか?」
「言うつもりはないということか」
「どのように受け取っていただいても構いません」
正面から視線を合わせてみたが、その深緑の目にはわずかの揺らぎもない。
殺気を込めた魔力も飛ばしているが、笑みを浮かべて受け流された。
ユーグは小さく舌打ちした。
「フン、まあいい。一つ聞くが、呪いを妨害したのは貴様の仕業か?」
「ええ、そうです」
ユーグと同じ顔をした人物は、緊張感の欠片もない顔で答えた。
ユーグは警戒レベルを更に引き上げる。
どうやってここまでやってきたのか、周りの者は何をしているのか、考えている余裕などない。
最も重要なのは、自分の計画の邪魔をした相手が、目の前にのこのこと現れたということだ。
「私もお聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか」
ユーグの姿を模した人物が言った。
ユーグは視線で先を促した。
「呪いを計画されたのはユーグ様で間違いありませんか?」
その問いは、あくまで確認のためといったような口ぶりだ。
「隠したところで意味はない、か。その通り、私がやったことだ。砦の件もな。そちらも貴様が絡んでいるのだろう?」
「砦も貴方でしたか。まあ、そちらはたいして気にするほどのことでもないのですけど」
「なんだと?」
「手間を取らされた点でいえば、全くどうでもいいわけではないですよ。ですが、怒りを覚えるほどではありません」
ユーグの顔をした人物は一歩だけユーグに近づく。
「では、私に会いに来た理由は……」
「もちろん、魔王の弟に呪いをかけた件です」
そう言って、ユーグの顔をした人物がにっこりと微笑む。
ただし、その目はいっさい笑っていない。
凍りつくような冷たい眼差しがユーグに向けられていた。
ユーグはその場から体を動かすことが出来なかった。
未だに魔力は感じない。
だが、少しでも何か動く素振りを見せれば、その瞬間に自分がやられる気がしたのだ。
ユーグの顔をした人物の視線がわずかに和らぐ。
「呪いは完全にかかってはいません。かといって解かれたわけでもありません。そこで一つ提案があるのですが、私と取引をしませんか?」
「取引……だと?」
「ええ。私に解呪の方法を教えてください。教えていただけるのでしたら貴方の命を助けて差し上げます」
「……もし、断ったら?」
ユーグの言葉に、「それは困りましたね」と言ってユーグの顔をした人物が頬に手を当てた。
「強制的に解呪の方法をお聞きしてから、貴方の命を奪うことになってしまいますね」
「ッ……!」
ユーグは反射的に一歩後ろへ退いた。
奴は本気だ。
本気で私の命を奪えると思っている。
「解呪の方法を教えたら……助けてくれるのか?」
「ええ。ただし、命だけは」
その言葉に、ユーグは絶句するしかなかった。
素直に教えたところで、何をされるか分かったものではない。
ユーグは本能的な恐怖を感じた。
「どうでしょう。私としては素直に教えていただけると嬉しいのですが」
ユーグは数回呼吸を繰り返す。
やがて覚悟を決めると、どうにか声を絞り出す。
「……私の答えは……」
エルフ、ドワーフ、ホビット、リザードマン、ハーピー、ケンタウロス、ドラゴニュートの7つの亜人で形成されており、国として成り立ってから数百年になる。
7つもの種族が同じ場所で生活していれば、それなりに諍いは発生するものだ。
特にエルフやドラゴニュートは主張が激しく、意見が割れることも少なくない。
そもそも亜人と一括りにしてはいるものの、種族によって異なる価値観を持っているのだから当然の結果である。
にもかかわらず、国としての体裁を保っているのには理由があった。
それは、リブルグランツとして大事な物事を決める際に合議制を用いているということだ。
7つ全ての種族の代表者が集まり、決まらなければ多数決を採る。
決まったことに対しては、例え不満があろうとも異議申し立てをしないというのをルールとして決めていた。
この合議制が成り立っている要因の一つに、それぞれの種族の絶対数が少ないことがあげられる。
亜人は人間に比べ長命だが、その反面、繫殖力が非常に低い。
人間を100とした場合、亜人はせいぜい1から2といったところだ。
亜人の個々の実力は人間に勝るとも劣らない。
しかし、絶対数が少なければ押し切ることは難しい。
リブルグランツが今まで砦を攻略できなかった最大の要因でもある。
それ故、7つの種族は人間に対抗するために一致団結する必要があった。
その中でユーグは、エルフのナンバー2の実力者であり、エルフの代表を補佐する立場だ。
今回の計画は、長年にわたって攻略できないでいた砦と、亜人の大願である邪神の復活に向けてユーグが代表に提案したものだった。
せっかく承認を得て進めていたものを阻止されたのだ。
砦の攻略にしろ、邪神の復活にしろ、正確には致命的な失敗ではない。
特に邪神の復活は、術者さえ回復すればすぐに続行可能だ。
内通者を失ったことは痛いが、こちらは問題ない。
まずは、呪いの完成だ。
それで私の――エルフの面子は保たれる。
そこまで考えてユーグはソファにもたれ、腕組みをしながら目を瞑った。
その直後である。
コンコンコンコン、と扉を叩く音がしたのは。
即座に目を開けたユーグは、扉を凝視する。
――誰だ?
最初にユーグが感じたのは疑念だった。
目を瞑ったといってもほんの一瞬だ。
それに気を抜いていたわけではない。
普段ユーグは周囲に魔力を張り、近づいてくる者がいれば事前に察知できるようにしている。
これはエルフという種族の特徴でもあるが、自分の間合いに入られることを極端に嫌う傾向にあるためだ。
最大で100メートル先まで察知可能だが、範囲を広げれば広げるほど魔力を消費するため、いつもは半径10メートルほどに留めていた。
もちろん、扉の向こう側もユーグが察知できる範囲内だ。
それなのに、ユーグは扉をノックされるまで気づくことができなかった。
いや、実のところ今も扉の向こうに誰かいるのか怪しんでいた。
何故なら、未だに察知できていないからだ。
すると。
コンコンコンコンッ。
再び、扉を叩く音がした。
何者かが扉の向こうにいるのは間違いないようだ。
ユーグは警戒レベルを二段階ほど引き上げた。
自分に気づかれることなくここまで近づける者など、各種族の代表者クラスくらいしか思いつかない。
しかし、実際に彼らが気づかれずに近づいてくるかといえば、答えは「ありえない」だ。
リブルグランツにとって、西方侵攻と邪神復活は共通の目的である。
意見の割れることも多い合議において、ユーグの提案は満場一致で可決したと聞いているし、代表からも褒められたほどだ。
だからこそ、今の状況はありえないことであり異常事態だと、ユーグは考えた。
「……誰だ」
ユーグは扉に向かって言葉をかけるが、返ってきたのは沈黙だった。
「もう一度聞く。誰だ」
だが、それでも返事はない。
ユーグは音を立てず、ソファから立ち上がる。
ふと目を下にやると、握りしめた手が異様な汗をかいていることに気づいた。
いや、手だけではない。
背中からも嫌な汗が流れている。
おもむろにガチャ、と扉が開いた。
そこに立っていた人物を視認したユーグの瞳が大きく見開かれる。
何故なら、自分と全く同じ顔をしていたからだ。
「ああ、貴方がユーグ様ですね。初めまして」
ユーグと同じ顔をした人物が、ユーグに花のような笑みを浮かべて優雅にお辞儀をした。
声は透き通る鈴の音のように美しく、ユーグの脳に入り込む。
もちろん、ユーグ本来の声とは似ても似つかぬものだ。
「……貴様、何者だ?」
「ユーグ、といったらどうなさいますか?」
「言うつもりはないということか」
「どのように受け取っていただいても構いません」
正面から視線を合わせてみたが、その深緑の目にはわずかの揺らぎもない。
殺気を込めた魔力も飛ばしているが、笑みを浮かべて受け流された。
ユーグは小さく舌打ちした。
「フン、まあいい。一つ聞くが、呪いを妨害したのは貴様の仕業か?」
「ええ、そうです」
ユーグと同じ顔をした人物は、緊張感の欠片もない顔で答えた。
ユーグは警戒レベルを更に引き上げる。
どうやってここまでやってきたのか、周りの者は何をしているのか、考えている余裕などない。
最も重要なのは、自分の計画の邪魔をした相手が、目の前にのこのこと現れたということだ。
「私もお聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか」
ユーグの姿を模した人物が言った。
ユーグは視線で先を促した。
「呪いを計画されたのはユーグ様で間違いありませんか?」
その問いは、あくまで確認のためといったような口ぶりだ。
「隠したところで意味はない、か。その通り、私がやったことだ。砦の件もな。そちらも貴様が絡んでいるのだろう?」
「砦も貴方でしたか。まあ、そちらはたいして気にするほどのことでもないのですけど」
「なんだと?」
「手間を取らされた点でいえば、全くどうでもいいわけではないですよ。ですが、怒りを覚えるほどではありません」
ユーグの顔をした人物は一歩だけユーグに近づく。
「では、私に会いに来た理由は……」
「もちろん、魔王の弟に呪いをかけた件です」
そう言って、ユーグの顔をした人物がにっこりと微笑む。
ただし、その目はいっさい笑っていない。
凍りつくような冷たい眼差しがユーグに向けられていた。
ユーグはその場から体を動かすことが出来なかった。
未だに魔力は感じない。
だが、少しでも何か動く素振りを見せれば、その瞬間に自分がやられる気がしたのだ。
ユーグの顔をした人物の視線がわずかに和らぐ。
「呪いは完全にかかってはいません。かといって解かれたわけでもありません。そこで一つ提案があるのですが、私と取引をしませんか?」
「取引……だと?」
「ええ。私に解呪の方法を教えてください。教えていただけるのでしたら貴方の命を助けて差し上げます」
「……もし、断ったら?」
ユーグの言葉に、「それは困りましたね」と言ってユーグの顔をした人物が頬に手を当てた。
「強制的に解呪の方法をお聞きしてから、貴方の命を奪うことになってしまいますね」
「ッ……!」
ユーグは反射的に一歩後ろへ退いた。
奴は本気だ。
本気で私の命を奪えると思っている。
「解呪の方法を教えたら……助けてくれるのか?」
「ええ。ただし、命だけは」
その言葉に、ユーグは絶句するしかなかった。
素直に教えたところで、何をされるか分かったものではない。
ユーグは本能的な恐怖を感じた。
「どうでしょう。私としては素直に教えていただけると嬉しいのですが」
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