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第五章 決戦の行方はスキル次第
第27話 不穏の種に誰も気付かず
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翌日。
いよいよ魔族軍が城の監視台からでも確認出来る程の距離まで、近付いてきていた。
これを迎え撃つ為、二千に届く兵を集めて城の近場の砂漠へと陣取ったサーラだが、改めて敵の姿を確認すると同時に表情を険しくする。
「これは本当に国が滅んでもおかしくないですね……」
数だけならば千にも満たない部隊だ。
とても国一つを落とせるような戦力には見えないかもしれない。
(龍を思わせる程の魔力を保有している者が数名、周囲に控えている者達も決して弱くはない。仮にお父様やお母様が居ても、どうにもならなかったでしょうね……)
けれど、サーラの目は相手の魔力を大まかにではあるが、推し量る事が出来る。
その結果判明した魔族軍の戦力は、これなら数万にも及ぶ魔物の群れが押し寄せてきた方が、まだマシという程に大規模なものであった。
――ちなみに数万の魔物の群れが国に押し寄せてきたとしても、守り切れるような将も兵も居ないのが、今のサーラの国の兵力であり。
どう足掻いたところで、これだけの敵を押し退ける力はない。
抵抗虚しく蹂躙され、多くの人間が殺されるか食べられるかして、生き残れる人間は多くはないだろうだろう。
(これ程の軍勢が控えていたとは、やはり救世主様を召喚した私の判断は間違いではなかった)
だが、それはあくまで救世主である研一が居なければの話だ。
この絶望的な戦力差さえ覆す程の力が研一にはあると、サーラは信じているし。
無論、戦いに参加してもらう為に傍に控えてもらっているのだが――
「救世主様? その、身体の方は大丈夫でしょうか?」
目に見えて解かる程に研一の調子は悪そうであった。
顔色は病人のように青白い上に、目の下には隈がくっきりと浮かんでいる。
心なしか頬すら痩せこけているように見える程の有様。
何故、選りにも選って今日なのだと頭を抱えたくなる状態である。
「……ああ、戦いの前だったからか昂ぶっちまってな。昨日楽しみ過ぎてあんまり寝てねえんだよ」
不安そうなサーラの問いかけに億劫そうに最低な答えを返す研一だが、事実は全く違う。
センに既に母親は死んでいる事を話すべきか、ずっと悩み続けて眠れなかっただけ。
(いや、答え自体は出てるんだ……)
意図していなかったとはいえ、自分が騙してセンの信頼を得ているような状況になっているのは否定出来ない事実だ。
それならば自分がセンの母親を殺した事まで含めて全てを伝えた上で、それでも自分と居たいのかセンに選ばせるべきだとは思っている。
まだ幼いセンに事実を伝えるのは早いだなんて、そんなのは結論を先延ばしにしたいだけの言い訳にしかなってないとさえ思う。
けれど――
(我儘なのは解ってる……)
この世界で研一がスキルの事を考えずに話を出来る相手なんて、センだけだ。
サーラを含めた多くの相手には演技を続けなければならないし。
演技がバレているベッカにだって、今後の事を考えれば気楽に話なんて出来る訳もない。
(信頼を裏切ってるだけでしかないってのも解ってるんだ……)
センと二人だけで過ごす時こそ、研一がこの世界で唯一安らげる瞬間であり――
それを手放して誰からも憎まれて一人で生きていく覚悟は、どうしても持てなかった。
「……そうですか。ただの疲れや寝不足等が原因で深刻な病気等ではないのですね?」
暗い顔で黙り込んでいる研一の姿を、サーラは初めての魔族との戦いへの緊張を周囲に知られたくないのではないか、と考えた。
そして、戦いへの恐怖を紛らわせる為に情事に没頭するしかなかったのではないか、と解釈する。
「……救世主様、少し失礼させて頂きます」
シャロンへの申し訳なさ等を含めた色々な感情を押し殺し、サーラは研一の身体に触れて魔力を流し込んでいく。
それは身体を活性化させる炎の魔法。
傷を癒す事は出来ないものの、掛け続ければ不眠不休で活動を続ける事も不可能ではない炎系の基本回復魔法で、一日くらいの徹夜の疲労くらいなら軽く吹き飛ばせる。
――ちなみに国一番の魔法使いであるサーラくらいの魔力があって初めて不眠不休での活動なんていう荒業が可能になるだけであり、多少の疲労を取るのが一般的な使い方だ。
「どうですか? 少しは楽になったでしょうか?」
魔法の効果がある事は、見れば解っていた。
目の隈は消えたし、こけて見えていた顔も血色がよくなったお陰で気にならなくなっている。
それでも心まではどうしようもなく、少しくらいは助けになっていればいいと願いながら訊ねるサーラであったが――
「ああ、ありがとう。随分楽になった」
「…………」
あまりに予想外過ぎる研一の態度と言葉に、驚き過ぎて何も言えない。
今までの経験から、要らないお節介だなんて罵倒される事を無意識に予測していた。
それなのに素直に礼を言うだけでなく、僅かだが微笑んだのだ。
――それは出会った頃、清めの炎を焼身自殺と勘違いされた時の表情を思わせる、どこか優しさが秘められたものにサーラの目には映った。
「あ、どうした? 変な顔をして?」
「い、いえ。何でもありません」
そんなのは気のせいだとばかりに、普段の乱暴な物言いで研一は答える。
これは別にサーラに演技がバレそうになって、取り繕う為に悪人の演技をした訳ではない。
(これから戦いなんだ。気を引き締めないとな)
体力が回復した事で少しだけ余裕が生まれ、一旦センの事は置いといて、これから始まる戦いに集中しようとしているだけであり――
もう誰かが見ている場所で悪人の演技をする事なんて当たり前で、意識して取り繕わなくても勝手に出てくるのだ。
「……救世主様。体調も回復したようですし、これで憂いはないですね?」
だが、無意識で出ている演技でしかなく、相手を見ている余裕までは取り戻せてないからこそ気付かない。
サーラが何に驚いて変な顔をしていたのか。
そして、今も何かを疑いつつ、期待するような視線を今も向けている事にさえ。
「ああ。ようやく俺様の力を見せ付けられると思うと楽しみで仕方ないぜ」
必死に研一が積み上げてきた筈の憎悪の階段。
それが今にも崩れ出しそうな程にグラ付き始めている事にも気付かないまま、魔族との戦いが始まった。
いよいよ魔族軍が城の監視台からでも確認出来る程の距離まで、近付いてきていた。
これを迎え撃つ為、二千に届く兵を集めて城の近場の砂漠へと陣取ったサーラだが、改めて敵の姿を確認すると同時に表情を険しくする。
「これは本当に国が滅んでもおかしくないですね……」
数だけならば千にも満たない部隊だ。
とても国一つを落とせるような戦力には見えないかもしれない。
(龍を思わせる程の魔力を保有している者が数名、周囲に控えている者達も決して弱くはない。仮にお父様やお母様が居ても、どうにもならなかったでしょうね……)
けれど、サーラの目は相手の魔力を大まかにではあるが、推し量る事が出来る。
その結果判明した魔族軍の戦力は、これなら数万にも及ぶ魔物の群れが押し寄せてきた方が、まだマシという程に大規模なものであった。
――ちなみに数万の魔物の群れが国に押し寄せてきたとしても、守り切れるような将も兵も居ないのが、今のサーラの国の兵力であり。
どう足掻いたところで、これだけの敵を押し退ける力はない。
抵抗虚しく蹂躙され、多くの人間が殺されるか食べられるかして、生き残れる人間は多くはないだろうだろう。
(これ程の軍勢が控えていたとは、やはり救世主様を召喚した私の判断は間違いではなかった)
だが、それはあくまで救世主である研一が居なければの話だ。
この絶望的な戦力差さえ覆す程の力が研一にはあると、サーラは信じているし。
無論、戦いに参加してもらう為に傍に控えてもらっているのだが――
「救世主様? その、身体の方は大丈夫でしょうか?」
目に見えて解かる程に研一の調子は悪そうであった。
顔色は病人のように青白い上に、目の下には隈がくっきりと浮かんでいる。
心なしか頬すら痩せこけているように見える程の有様。
何故、選りにも選って今日なのだと頭を抱えたくなる状態である。
「……ああ、戦いの前だったからか昂ぶっちまってな。昨日楽しみ過ぎてあんまり寝てねえんだよ」
不安そうなサーラの問いかけに億劫そうに最低な答えを返す研一だが、事実は全く違う。
センに既に母親は死んでいる事を話すべきか、ずっと悩み続けて眠れなかっただけ。
(いや、答え自体は出てるんだ……)
意図していなかったとはいえ、自分が騙してセンの信頼を得ているような状況になっているのは否定出来ない事実だ。
それならば自分がセンの母親を殺した事まで含めて全てを伝えた上で、それでも自分と居たいのかセンに選ばせるべきだとは思っている。
まだ幼いセンに事実を伝えるのは早いだなんて、そんなのは結論を先延ばしにしたいだけの言い訳にしかなってないとさえ思う。
けれど――
(我儘なのは解ってる……)
この世界で研一がスキルの事を考えずに話を出来る相手なんて、センだけだ。
サーラを含めた多くの相手には演技を続けなければならないし。
演技がバレているベッカにだって、今後の事を考えれば気楽に話なんて出来る訳もない。
(信頼を裏切ってるだけでしかないってのも解ってるんだ……)
センと二人だけで過ごす時こそ、研一がこの世界で唯一安らげる瞬間であり――
それを手放して誰からも憎まれて一人で生きていく覚悟は、どうしても持てなかった。
「……そうですか。ただの疲れや寝不足等が原因で深刻な病気等ではないのですね?」
暗い顔で黙り込んでいる研一の姿を、サーラは初めての魔族との戦いへの緊張を周囲に知られたくないのではないか、と考えた。
そして、戦いへの恐怖を紛らわせる為に情事に没頭するしかなかったのではないか、と解釈する。
「……救世主様、少し失礼させて頂きます」
シャロンへの申し訳なさ等を含めた色々な感情を押し殺し、サーラは研一の身体に触れて魔力を流し込んでいく。
それは身体を活性化させる炎の魔法。
傷を癒す事は出来ないものの、掛け続ければ不眠不休で活動を続ける事も不可能ではない炎系の基本回復魔法で、一日くらいの徹夜の疲労くらいなら軽く吹き飛ばせる。
――ちなみに国一番の魔法使いであるサーラくらいの魔力があって初めて不眠不休での活動なんていう荒業が可能になるだけであり、多少の疲労を取るのが一般的な使い方だ。
「どうですか? 少しは楽になったでしょうか?」
魔法の効果がある事は、見れば解っていた。
目の隈は消えたし、こけて見えていた顔も血色がよくなったお陰で気にならなくなっている。
それでも心まではどうしようもなく、少しくらいは助けになっていればいいと願いながら訊ねるサーラであったが――
「ああ、ありがとう。随分楽になった」
「…………」
あまりに予想外過ぎる研一の態度と言葉に、驚き過ぎて何も言えない。
今までの経験から、要らないお節介だなんて罵倒される事を無意識に予測していた。
それなのに素直に礼を言うだけでなく、僅かだが微笑んだのだ。
――それは出会った頃、清めの炎を焼身自殺と勘違いされた時の表情を思わせる、どこか優しさが秘められたものにサーラの目には映った。
「あ、どうした? 変な顔をして?」
「い、いえ。何でもありません」
そんなのは気のせいだとばかりに、普段の乱暴な物言いで研一は答える。
これは別にサーラに演技がバレそうになって、取り繕う為に悪人の演技をした訳ではない。
(これから戦いなんだ。気を引き締めないとな)
体力が回復した事で少しだけ余裕が生まれ、一旦センの事は置いといて、これから始まる戦いに集中しようとしているだけであり――
もう誰かが見ている場所で悪人の演技をする事なんて当たり前で、意識して取り繕わなくても勝手に出てくるのだ。
「……救世主様。体調も回復したようですし、これで憂いはないですね?」
だが、無意識で出ている演技でしかなく、相手を見ている余裕までは取り戻せてないからこそ気付かない。
サーラが何に驚いて変な顔をしていたのか。
そして、今も何かを疑いつつ、期待するような視線を今も向けている事にさえ。
「ああ。ようやく俺様の力を見せ付けられると思うと楽しみで仕方ないぜ」
必死に研一が積み上げてきた筈の憎悪の階段。
それが今にも崩れ出しそうな程にグラ付き始めている事にも気付かないまま、魔族との戦いが始まった。
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