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6 お祖母ちゃんの病気
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村に冬がやってきた。男の子の仕事のメインは薪拾いになった。アシュレイも毎日森へ薪になりそうな枯れ木を拾いに行く。
「このくらい集まれば良いかな?」
薪拾いも十歳なのにチビなアシュレイの小さな背中に背負えるだけでは足りない。なので何回かは納屋の軒下に枯れ枝を運んで楽に済ませて、最後の一回分を背負って帰るのが日課になっていたのだ。
冬の夕暮れは早い。アシュレイが森から枯れ木を拾って帰る頃には、すっかり日は暮れてしまった。
祖母は、温かいシチューを作って待っていた。
「遅くまで、寒かっただろ! さぁ、暖炉の前でお食べ。お祖父ちゃんは先に食べて、今は牛に餌をやりに納屋に行ったよ」
暖炉の前に座って木の器から、木のスプーンでシチューを食べていたアシュレイは、大好きなお祖母ちゃんの顔色が悪いのに気づいた。
それに、いつもなら縫い物をしたり、編み物をしたりと、夜でも手を休めることがないのに、ぼんやりとテーブルに肘をついている。
「お祖母ちゃん、どこか具合が悪いの?」
アシュレイは急いでシチューをかき込むと、祖母の前に立った。
「少し身体がだるいだけだよ。さぁ、器を洗おうかね」
椅子から立ち上がろうとしたが、ぐらりとふらつく。
「器は俺が洗っておくよ。お祖母ちゃんはベッドで休んだほうが良いよ」
祖母を支えてベッドに寝かせると、アシュレイは急いで祖父を納屋から呼んできた。
「お祖母ちゃんが病気なんだ!」
夏に祖父の腰はなおしたが、病気をなおせるかは自信がない。心配そうにベッドの横に立つ二人を見つめて、祖母は大丈夫だよと微笑んだ。
「少し風邪でもひいたのかもしれないねぇ。明日には元気になるよ」
そう言って目を閉じた祖母は、薄い影に覆われているようにアシュレイには見えた。
『お祖父ちゃんの腰とは違う! このままでは、お祖母ちゃんは……』
祖母のベッドから離れて、アシュレイは祖父に医者を呼んで来なきゃと説得する。
「医者はこんな田舎にはいない。大きな町まで、お祖母さんを連れては行けないしなぁ……様子をみよう」
アシュレイには祖父が呑気に思えたが、実際に村には医者はいないし、隣村にもいないのだ。
この辺りでは病気になったら、寝てなおすか、せいぜい薬草を摘んできて煎じて飲むぐらいしかない。
『お父ちゃんやお母ちゃんみたいに、死んじゃうかも……』
アシュレイはそっと祖母のベッドの横に行き、薄い影を祖父の腰の影を追い払ったときの要領で、取り除いてみた。
『あっ! 影が消えた!』
心なしか祖母もすやすやと眠っているような気がする。
アシュレイはこれなら朝には元気になるかもしれないと、ホッとして子ども用のベッドに潜り込んだ。
枯れ枝を何度も家まで魔法で送ったり、祖母の影を追い払って疲れたアシュレイは、布団にくるまった瞬間に眠りについた。
……アシュレイ、朝ですよ……
いつも早起きの祖母が、朝ご飯を作る匂いで目が覚めるのに、今朝は冬の寒さが身にしみた。
祖父が暖炉に薪をくべていたが、料理用のストーブには火が入っていなかった。
「おはよう、おじいちゃん。おばあちゃんはどうなの?」
「あまり、調子がよくなさそうだ……」
昨夜、影を追い払ったのにと、アシュレイは不思議に思ってベッドへと急いだ。
『あっ! また影が覆ってる』
アシュレイは昨夜より濃くなっている影を追い払った。
ふと、目を開けた祖母は、急に楽になったのは孫のおかげなのだと気づいた。
「アシュレイが治療してくれたのかい?」
働き者の祖母は、もう大丈夫だからと朝食を作ると言い張ったが、昨夜のシチューとパンを温めて食べることにした。
祖父とアシュレイでどうにか朝食を用意して、お祖母ちゃんのベッドへ運んだが、また影が覆っている。
「お祖母ちゃん、大丈夫?」
サッと影を追い払い、祖母に朝食を食べさせるが、すぐに影はまとわりついた。
アシュレイは家畜の世話を祖父と終えると、このままではいけないと話し合う。
「馬車で町まで行くにしても、道がぬかるんでいるしなぁ」
祖父も祖母がかなりの重病だと感じたので、医者に見せてやりたいと願った。
「こんな寒い中、お祖母ちゃんを町まで連れては行けないよ。お医者さんに来てもらえないの?」
孫に無理だとは言えず、祖父は困って口ごもる。
町の医者は貴族や金持ちの家なら往診するが、こんな田舎の農家には来てくれない。
「隣村にはもぐりの治療師がいる。その人なら来てくれるかも……」
アシュレイは祖父の顔を見て、町の医者は来てくれないのだと悟った。
「治療師を呼んでくるよ!」
アシュレイが治療師の名前も家も聞かずに飛び出すので、祖父は慌てて背中に大声で教える。
「隣村の外れに住んでるイルマだぞ! 緑の看板が家の前にあるからな!」
「これは……風邪ではない。冬の病だよ……年寄りはかかりやすいんだ」
隣村の治療師はシワだらけの手を、祖母の額にかざした。
アシュレイにはその手に影が吸い込まれて、床の下へと消えて行くのが見えた。
顔色の良くなった祖母を見て、祖父は喜んだが、アシュレイはまた影に覆われてしまうと眉をひそめた。
「これじゃあ駄目だよ! お祖母ちゃんの影が消えていないもの」
イルマはアシュレイの言葉に驚いた。
「おや、お前さんは魔力持ちなんだね。そうかい、お祖母ちゃんには影が覆っているのかい。それは重症だねぇ……あの薬草は残っていたかなぁ」
ぶつぶつイルマは言いながら、カバンの中をがさがさとかき回した。
「ああ、これだけしか無いねぇ。この薬草を煎じて飲ませると、良いのだが……」
茶色い紙袋には、匂いのスーッとする乾燥した葉っぱが少し入っていた。
「これだけじゃ、足りないの?」
治療師は気の毒そうに首を横に振った。
「この薬草は山の高い所にしか生えないんだよ。私は年を取って、もう採りに行けなくなったからねぇ。それに、今は冬だから雪の下かも」
アシュレイはシワだらけの顔の中に埋もれた茶色い瞳が暗く翳るのを見て、この薬草が無ければお祖母ちゃんは亡くなるのだと悟った。
「俺が取ってくるよ! 雪の下でもかき分けて根っこでも何でも取ってくる」
まだ里は雪が積もってはいないが、山の上はうっすらと雪化粧している。
「お前さんには魔力があるから、見つけられるかもしれないね。星のような葉っぱで、根っこは二股の人参みたいなんだよ。匂いは覚えたかい?」
治療師に葉っぱの形や、よく取った場所などを聞いてアシュレイは山へ向かう。
「このくらい集まれば良いかな?」
薪拾いも十歳なのにチビなアシュレイの小さな背中に背負えるだけでは足りない。なので何回かは納屋の軒下に枯れ枝を運んで楽に済ませて、最後の一回分を背負って帰るのが日課になっていたのだ。
冬の夕暮れは早い。アシュレイが森から枯れ木を拾って帰る頃には、すっかり日は暮れてしまった。
祖母は、温かいシチューを作って待っていた。
「遅くまで、寒かっただろ! さぁ、暖炉の前でお食べ。お祖父ちゃんは先に食べて、今は牛に餌をやりに納屋に行ったよ」
暖炉の前に座って木の器から、木のスプーンでシチューを食べていたアシュレイは、大好きなお祖母ちゃんの顔色が悪いのに気づいた。
それに、いつもなら縫い物をしたり、編み物をしたりと、夜でも手を休めることがないのに、ぼんやりとテーブルに肘をついている。
「お祖母ちゃん、どこか具合が悪いの?」
アシュレイは急いでシチューをかき込むと、祖母の前に立った。
「少し身体がだるいだけだよ。さぁ、器を洗おうかね」
椅子から立ち上がろうとしたが、ぐらりとふらつく。
「器は俺が洗っておくよ。お祖母ちゃんはベッドで休んだほうが良いよ」
祖母を支えてベッドに寝かせると、アシュレイは急いで祖父を納屋から呼んできた。
「お祖母ちゃんが病気なんだ!」
夏に祖父の腰はなおしたが、病気をなおせるかは自信がない。心配そうにベッドの横に立つ二人を見つめて、祖母は大丈夫だよと微笑んだ。
「少し風邪でもひいたのかもしれないねぇ。明日には元気になるよ」
そう言って目を閉じた祖母は、薄い影に覆われているようにアシュレイには見えた。
『お祖父ちゃんの腰とは違う! このままでは、お祖母ちゃんは……』
祖母のベッドから離れて、アシュレイは祖父に医者を呼んで来なきゃと説得する。
「医者はこんな田舎にはいない。大きな町まで、お祖母さんを連れては行けないしなぁ……様子をみよう」
アシュレイには祖父が呑気に思えたが、実際に村には医者はいないし、隣村にもいないのだ。
この辺りでは病気になったら、寝てなおすか、せいぜい薬草を摘んできて煎じて飲むぐらいしかない。
『お父ちゃんやお母ちゃんみたいに、死んじゃうかも……』
アシュレイはそっと祖母のベッドの横に行き、薄い影を祖父の腰の影を追い払ったときの要領で、取り除いてみた。
『あっ! 影が消えた!』
心なしか祖母もすやすやと眠っているような気がする。
アシュレイはこれなら朝には元気になるかもしれないと、ホッとして子ども用のベッドに潜り込んだ。
枯れ枝を何度も家まで魔法で送ったり、祖母の影を追い払って疲れたアシュレイは、布団にくるまった瞬間に眠りについた。
……アシュレイ、朝ですよ……
いつも早起きの祖母が、朝ご飯を作る匂いで目が覚めるのに、今朝は冬の寒さが身にしみた。
祖父が暖炉に薪をくべていたが、料理用のストーブには火が入っていなかった。
「おはよう、おじいちゃん。おばあちゃんはどうなの?」
「あまり、調子がよくなさそうだ……」
昨夜、影を追い払ったのにと、アシュレイは不思議に思ってベッドへと急いだ。
『あっ! また影が覆ってる』
アシュレイは昨夜より濃くなっている影を追い払った。
ふと、目を開けた祖母は、急に楽になったのは孫のおかげなのだと気づいた。
「アシュレイが治療してくれたのかい?」
働き者の祖母は、もう大丈夫だからと朝食を作ると言い張ったが、昨夜のシチューとパンを温めて食べることにした。
祖父とアシュレイでどうにか朝食を用意して、お祖母ちゃんのベッドへ運んだが、また影が覆っている。
「お祖母ちゃん、大丈夫?」
サッと影を追い払い、祖母に朝食を食べさせるが、すぐに影はまとわりついた。
アシュレイは家畜の世話を祖父と終えると、このままではいけないと話し合う。
「馬車で町まで行くにしても、道がぬかるんでいるしなぁ」
祖父も祖母がかなりの重病だと感じたので、医者に見せてやりたいと願った。
「こんな寒い中、お祖母ちゃんを町まで連れては行けないよ。お医者さんに来てもらえないの?」
孫に無理だとは言えず、祖父は困って口ごもる。
町の医者は貴族や金持ちの家なら往診するが、こんな田舎の農家には来てくれない。
「隣村にはもぐりの治療師がいる。その人なら来てくれるかも……」
アシュレイは祖父の顔を見て、町の医者は来てくれないのだと悟った。
「治療師を呼んでくるよ!」
アシュレイが治療師の名前も家も聞かずに飛び出すので、祖父は慌てて背中に大声で教える。
「隣村の外れに住んでるイルマだぞ! 緑の看板が家の前にあるからな!」
「これは……風邪ではない。冬の病だよ……年寄りはかかりやすいんだ」
隣村の治療師はシワだらけの手を、祖母の額にかざした。
アシュレイにはその手に影が吸い込まれて、床の下へと消えて行くのが見えた。
顔色の良くなった祖母を見て、祖父は喜んだが、アシュレイはまた影に覆われてしまうと眉をひそめた。
「これじゃあ駄目だよ! お祖母ちゃんの影が消えていないもの」
イルマはアシュレイの言葉に驚いた。
「おや、お前さんは魔力持ちなんだね。そうかい、お祖母ちゃんには影が覆っているのかい。それは重症だねぇ……あの薬草は残っていたかなぁ」
ぶつぶつイルマは言いながら、カバンの中をがさがさとかき回した。
「ああ、これだけしか無いねぇ。この薬草を煎じて飲ませると、良いのだが……」
茶色い紙袋には、匂いのスーッとする乾燥した葉っぱが少し入っていた。
「これだけじゃ、足りないの?」
治療師は気の毒そうに首を横に振った。
「この薬草は山の高い所にしか生えないんだよ。私は年を取って、もう採りに行けなくなったからねぇ。それに、今は冬だから雪の下かも」
アシュレイはシワだらけの顔の中に埋もれた茶色い瞳が暗く翳るのを見て、この薬草が無ければお祖母ちゃんは亡くなるのだと悟った。
「俺が取ってくるよ! 雪の下でもかき分けて根っこでも何でも取ってくる」
まだ里は雪が積もってはいないが、山の上はうっすらと雪化粧している。
「お前さんには魔力があるから、見つけられるかもしれないね。星のような葉っぱで、根っこは二股の人参みたいなんだよ。匂いは覚えたかい?」
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